僕と猫のブルーズ

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”SHO-CO-JOURNEYへの道@A.B面でたしかめて”

2007年08月22日 | 鈴木祥子

クレフィンのライブレポと前後しちゃうけど、8月16日南青山曼荼羅に
祥子さんのライブを見に行ってきたのでそのレポを。

4月から続いた東名阪マンスリーライブツアーの最終日。
今回のライブの趣旨は6月に出た2枚組ベスト「SHO-CO-JOURNEY」の
収録曲、全28曲を歌うという、祥子さんらしいムチャをするライブ(^^;

チケットの整理番号は7番。でも当日仕事が中々終らない。
会場入りしたのは開演5分前。場内は既にギッシリ。席はほとんど無い。
店員さんの心遣いのお陰で比較的見易い席を確保。

開演時間を少し過ぎて白いドレスの祥子さんが登場。
ピアノに向かいゆっくりと弾きだす。デビューシングル「夏はどこへ行った」。
「次のホームでさよならを言うの」。
続いては「Swallow」。
「故郷、その文字で気が楽になるなら」「ただ帰りたくて帰ったのに」。

ピアノとコトバが響く。疲れたココロに刺さる。胸がざわめく。
ライブで何回も聴いたウタ。でも何度聴いてもせつなく狂おしい。

懐かしい曲が続く。途中でアルバムの収録順に歌うのに飽きたのか、
いきなりリクエストを募ったり合唱する客席とワザと調子ずらして歌ったり(笑
いつもどおりの歌詞忘れ、演奏マチガイもあった(笑。
相変わらずの暴走ぶり、とっちらかぶり。この自由さが素晴らしい。
来年でデビュー20周年。そのコトバに場内が温かい拍手に包まれる。

「今回のツアーのテーマ曲」として歌われた「どこにもかえらない」。
「あの場所にはもどらない、もうどこにもかえらない」に胸がズキズキ痛む。
客席も一緒に歌う。ステージが何か明るい光につつまれた。
ボクも唄った。楽しい唄。。。でも唄いながら涙が出てくる。

第一部の最後に歌われた「モノクロームの夏」。
「モノクロームの夏が逝く」「あの角を曲がれば逢えそうな気がした」。
数年前みた「夏の景色」がよみがえる。白い道、青い空。

いろんなことを忘れてしまった。でもあの夏だけは忘れない。けっして。


第2部は比較的最近のウタ。祥子さん曰く「やさぐれたウタ」たち(笑。
祥子さんは帽子、シックなグレーのドレスで登場。
「あたしの場所で」の 「どうしてぜんぶうまくいかないの?」
「たしかめていてよ」の 「たしかめていてよ ここにいると」が・・刺さる。
今の自分にリアルに重なるウタばかり。とてもいたい。

会場みんなで歌った「あたらしい愛の詩」。ボクも一緒に歌った。
でも「この街で育ってきたって ふるさとはどこにもなくって」の部分は
なぜか歌えなかった。

終盤「忘却」そして「東京で生まれた女」。
亡き父を・・・京都の母を・・そして嫁を想った。

この齢まで好き勝手に生きてきた。ホントに好き勝手に生きて来た。
家族や故郷から逃げて、嫌なことからは・・目を背けてきた。
都合の悪いことはみんな忘れて・・・・ココロにふたをして誤魔化して。
昔のことは・・・もうほとんど憶えていない。

そんな想いがあふれてきた。おさえようと想ってもおさえられない。
昔観た風景が突然よみがえる。
ステージを見ていられない、声をまともに聴いていられない。

祥子さんのウタはいつも自分の感情の一部をえぐりとっていく。

アンコール。、祥子さんはエレキをかき鳴らしながら「GOIN HOME」を歌った。
客席も一緒に歌う。祥子さんもファンもみんな笑顔。ステージが輝いてる。
「太陽は誰にでも平等にあたる」
「もうどこにもいかない」
「いつも笑っていよう」
このウタを聴くとハッピーな気分になれる。
一緒に歌うと、力がわいてくる。

それはホンの一瞬だけのシアワセ、でも、一瞬でもシアワセならイイ。

最後のコーラスを何度もみんなで歌い拍手の中、最高の笑顔で祥子さんは
去って行った。いい笑顔をしてた。

ライブのあとはサイン会。祥子さんに「5日後、お誕生日ですね。ライブで
云えばよかったのに」と言うと「そんな余裕なかった」と笑ってた。
サインをもらってお礼を言って会場をあとにした。

「余裕がない」・・そのコトバに・・なんか安心した。
「余裕ないくらい」必死に歌ってひたむきで・・そうだよな。

オレも同じだ。余裕なんてない。毎日なんとかやってる。
それだけでイッパイイッパイ。必死だ。
昔のことは忘れた、先も見えない。「いま」を何とかやるだけ。

でも、そうしかできない。いまをがんばるしかない。それしかない。
その果てに・・もしかしてああゆう風に満面に笑える日があるかもしれない。

そう思えた。・・・・・祥子さんのライブ・・・
行ってよかった。ウン、行ってよかった。

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