僕と猫のブルーズ

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happy end ~祭りの終わりー映画「ソレダケ」復活&最終上映

2024年06月01日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)

5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日(2013年逝去)。
毎年この日は
シネマート新宿で映画「ソレダケ」の復活上映がある。復活上映10年目。
ボクは2015年の公開以来、毎年復活上映に通っている。
その復活上映も今回で最終上映。平日、月曜日だけど当然行くに決まってる!V(^^)
年度末対応の多忙な時期だけど仕事を何とか定時で終わらせて映画館に向かう。何とか間に合った。
フライヤーが上映の度、新しくなってる。映画館スタッフさんの情熱に唯感謝(^^)
映画館カウンターは大勢のヒトで溢れ返っていた。老若男女。実に様々なヒトが居る。
丸でお祭り状態って感じで何だかワクワクした。
今回は特別に秘蔵写真、没になったポスター、イメージイラストを展示。どれも凄い。


観客席につく。何と全席売切れ。大勢のヒトと一緒にこの映画を視る。嬉しい。
いよいよ上映開始。過去10数回視てる映画なのに始まる前はドキドキワクワク(^^;

映画本編の感想は毎回書いているので簡単に。
今回も最初のギターノイズの大きさに笑った。をいをい、毎回オトが大きくなってるじゃん(T▽T)
butchersの曲、そして吉村さんが奏でるノイズ音がデカすぎて演者さんの台詞が所々聴きづらい。
丸で吉村さんが演者さんに「負けねーぞ!」とケンカ売ってるみたいで笑った(^_^)
そう。この映画では音楽は役者の演技を引き立てるBGMじゃない。
役者の演技を煽り刺激し時にぶつかり合う。視てて血が騒いでひたすら高揚した。
座って大人しく観てたがホントは椅子の上に立ってヘドバンして踊りながら視たかったV(^^)
クライマックスの戦闘シーン。butchers「イッポ」が鳴り響く中で繰り広げられる格闘。
そして大黒の最後の叫び「オレはまだ死んじゃいない!旅立つのはオマエだ!」にグッと来た。
最後、大黒は眠りから目を醒まし映画は終わる。エンディングで流れる吉村さんの歌声に涙した😿
大黒も吉村さんも次に行けたんだ。そう思って終映後、拍手した。
他のお客さんも拍手。映画館に鳴り響く拍手喝采。。。嬉しかった感動した。
butchersの音楽が売れず「こんなもんじゃねーだろ!」と苛立ってる一方で
「簡単にわかってたまるか!」と拒絶した吉村さん。
そのbuthersの音楽が鳴り響く映画が最終上映、満員のお客さんに拍手で見送られる。
そのことに......唯々胸が熱くなった。


上映後は毎年恒例トークショー。今回は石井岳龍監督、染谷将太、渋川清彦に何と綾野剛が登壇!
スッゲェ豪華なメンツだ\(T▽T)/ 今日この映画視に来て善かった!
石井監督と渋川さんは過去何度も登壇あったけど復活上映で染谷クンと綾野クンの登壇は初めて!
何と豪華な。。そして皆さんカッコいい!同性ながらその存在感に圧倒され見惚れた。
(写真はトークショーの後撮影可&SNS掲載可ということで掲載します)

演者さんの映画に対する想い、撮影時のエピソード。どれも凄くて書ききれない。
最初の大黒と恵比寿の疾走シーンは自撮りだったという話にはビックリした。
綾野クンが石井監督に求める演技を尋ねたら「綾野剛の総てを出してくれ」と言われたこと。
演者のアドリブが面白ければ監督はどんどん採用したとのこと。
拷問シーンはあのまま
撮影してて染谷クンは実際に縛られていたとのこと。
他にも色んなエピソードが・・・書ききれない(笑)。
演者さんの話から演者皆さんが如何にこの映画を愛してるか分かって嬉しかった。
そして演者さん皆が石井監督をリスペクトしてる事も分かった。
映画の内容は暴力的だけど、きっと現場の雰囲気はオープンで楽しかったんだろう。
昨今色んな映画現場での問題がピックアップされるけど本来創るは楽しい筈だ。
大好きな映画で現場の愉し気な話が聞けて嬉しかった。
そして石井監督が「この映画は吉村君との共作だ」と言ったことにグッと来た(V_V)

その後はシネマート新宿支配人宮森さんを入れての撮影会。
宮森さんが端っこに並ぼうとしたのを綾野クンが中央に押し出した心配りが素晴らしい。
(綾野クン、椅子出しも手伝ってたし)
宮森さん真ん中にいてしかも花束贈呈もあって「おかしいでしょ?」と恐縮してた。
この方が居たから映画「ソレダケ」は毎年復活上映が出来た。オレは毎年この映画を視る事が出来た。
butchersLIVE未経験のオレにとってこの映画を視る事はbuchersLIVEを観るのと同じ意味がある。
上映を続けてくれた宮森さん、シネマート新宿スタッフの皆さん、勿論監督演者皆さんに唯々感謝だ👏

石井監督が最後に言った「日本映画は素晴らしい。皆さん日本映画を視てください」が響いた。
年間2,3本しか映画視ないオレ。映画ホント視てないな。
「ソレダケ」の後、石井監督が撮った「パンク侍」「自分革命大戦争」も視れてない。
石井監督の新作「箱男」は絶対視る。他にも視たい映画がある。是非映画館に行って視よう。

今回で復活上映は最後だけど全然寂しくなかった。多幸感イッパイで終われた。
Xにそう書いたら映画公式から「happy end」とのコメントがあった。
butchersの曲だ。そう言われて嬉しくなった。
butchersは決して売れたバンドじゃない。この映画も大ヒットはしてない。
それでも10年間上映を続けて最後は満員の客席が拍手したんだ。これって凄くね?
ただ、この絶景を.........
吉村さんに視てほしかったなぁ😿


10年間続いた祭りは終わった。
来年から「ソレダケ」上映が無いのは寂しいけど、これからは自宅上映で視続けよう。
吉村さんも大黒も未だ終わらない。これからも続くんだ。
そして、butchersは当然鳴らし続けるよ。伝説(過去の遺物)なんかにしてたまるか。
キミ達🐱と同じだよ。吉村さんのオトはオレにとってずっとリアルだ。終わらせねーよV(^^)

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