僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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うたう・撮る・映す

2010年09月23日 | Art・本・映画
今日は雨。嫁の提案でカラオケに行く。
ちょっとこの数日モヤモヤを抱えてる。気晴らしに丁度イイ。

今日のテーマは「ダメな男」。(^_^;
「ダメな男」を歌ったロックの名曲・迷曲を叫ぶ。
エレカシ「ふわふわ」「珍奇男」真心ブラザーズ「ふわふわ人」
ボ・ガンボス「ポケットの中」Cocco「カウントダウン」ウルフルズ「借金大王」

歌っている内に何かスッキリしました。簡単な奴(^_^;

帰宅後NHKでアラーキーのドキュメンタリー番組を放映。見る。
荒木さん、今「前立腺癌」に掛かっているそう。そして完治はしてないとのこと。
番組はそんな荒木さんに寄添って撮影する。
「オレが死んだら記念に放映するのかい?」と笑い飛ばす荒木さん。
「死ぬのは怖くない。でももっと生きたい。写真を撮りたい。それが悔しい」

番組中、過去の作品が映される。陽子さん、愛猫チロ。
陽子さんの遺影、チロの亡骸。荒木さんは常に愛する者の死を自ら撮る。
「写真を撮らない人は非人間的というだろうねぇ」とまた笑ってた。

病気であるにもかかわらず荒木さんは元気だ。
銀座や新宿で人々を映す。そして「ここに天国がある」と何度も言う。
無邪気な赤ん坊の寝顔、若い女性の笑顔、夕暮れの空。美しい。
きっと荒木さんの中では此方と彼岸がつながっているんだろう。

愛猫チロの写真集「チロ愛死」の幾つかの写真を映して番組は終わる。
最後に映されたのは空、空、空。なんか見てて息がつまった。

ボクは荒木さんの写真を好きだ。それは多分「死の匂い」がするから。
強烈な生命力と共に、そこには確かに「いなくなる」傷みが存在するから。

そして・・最近「写真を撮る」ということについて色々考える。
出かけるたびにカメラを持って写真を撮るけど・・・・。
本当は「視るべきものを視ず」ただシャッターを押すことに必死になってないか?
ホントは写真を撮らずに目に焼き付けるべきものをカメラに収めて安心してないか?

ヒロシマに行ったとき、それを感じた。
オレは「視にきたのか?写真を撮りにきたのか?」混乱した。
でもフィルムに残したい、確かに視た証拠を残したい、その欲望には勝てなかった。

命をかけて写真を撮ってる荒木さんを見てて、ふとそんなことを感じた。

写真はヨモギ。今日はミョーに甘えん坊さん。愛想を振りまいてます。
安易に何でも撮ってはイケナイけど、
我が家のステキ王子、やっぱり写真に残したいな
(一貫性は無いのかい?(゜゜)\バキ☆(゜゜)\バキ☆)

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