僕と猫のブルーズ

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鈴木祥子Live Series 2007 Sho-co-motion@南青山MANDALA

2007年04月29日 | 鈴木祥子
この歌を唄う前、祥子さんは「楽しいけど一寸悲しいそんな歌にしたかった」と話した。

バンドのほのぼのとした演奏にのって始まった「どこにもかえらない」。
伸びやかな声で繰返し歌われる「もうかえらない、もうどこにもかえらない」のフレーズ。
ステージも客席も一緒になって歌い、笑う。温かいムードが広がる。温かくて楽しい、
でも、なんだか哀しかった、せつなかった、たまらなかった。

この春始まった祥子さんのマンスリーライブ。東京の第1回目。
いろんなものを振り切って、ここに来た。重苦しい気分、吐き気がする。
ハードなバンドアレンジの「風に吹かれて」でライブははじまった。
二ール・ヤングの「カムズ・ア・タイム」友部正人の「ずっと長い間」のカバー。
ロックでカッコいい演奏だった。

大友良英(G)、渋谷毅(Key)、かわいしのぶ(b)の強者メンバーが繰り出す
重いサウンド。特に大友さんのギターの男っぷりは素晴らしかった。
祥子さんは相変わらずのおとぼけトークで会場とメンバーを振り回す(笑。

ソロコーナーでは「モノクロームの夏」「また逢える日まで」そして新曲「ファーザーフィギュア」。美しいメロディが奏でられる。
祥子さんの声を聴く内に重い気分がクールダウンする。
「あたしの場所」の「どうしてぜんぶうまくいかないの」の歌詞はズンと来る。
でも、途中で歌詞ど忘れで演奏中止。なんじゃそりゃ(笑。

バンドを率いての後半。ジミヘンのカバーでかわいしのぶさんが絶叫する。
「竹田の子守唄」のカバー。幻想的な演奏。「依存と支配」で祥子さんは詩を読むようにコトバを繰り出す。
次第に熱が高まり祥子さんの声とバンドの演奏が衝突を繰り返す。
曲の後半で祥子さんはドラムを叩き、バンドがそれぞれ暴走する。
まとまりのつかない勝手気ままな演奏、自由で乱暴で乱雑、逸脱。

いろんな感情が頭に浮かぶ、勝手でイイじゃん、わがままで何が悪い、好きにさせてよ、
じゅうぶん好き勝手やってる、それで何が不満だ、イヤなことから逃げてばかりで、
くだらない自己擁護と自己嫌悪の衝突、いつだってこれだ。

本編ラストは大塚愛の「黒毛和牛牛タン」をドラムを叩きながら絶唱。
大塚愛を熱く語り、絶賛する祥子さんが可愛らしかった。

アンコールは渋谷毅さんとのデュエットで「ゴンドラの歌」のカバー。
志村喬が唄う「命短し、恋せよ乙女」のあの歌です。「上を向いて歩こう」の英語カバー、
そして「どこにもかえらない」。みんなで一緒に歌った。温かいムードがひろがる。
最後の最後はファンの投票でカラオケのレパートリーに入った
「風に折れない花」をしっとりと歌って終了。

ライブハウスの外に出たとき、また「現実」が蘇ってどんより状態。

でも・・・ライブ事態はとてもリラックスした楽しいライブでした。
祥子さんの相変わらずの気ままで自由な振る舞いに笑って・・・かなり元気づけられました。
そう、自由でいい、気ままでいい、自分勝手でいい。自分は自分、変えようがない、
それを受容れていくしかない。仕方ない。そうしかできないのだから。

今日も新宿で祥子さんのライブあります。
今日のメンツは山本拓夫さんにかわいしのぶさん、そして矢部浩志さん。
どんな演奏になるのか・・・・期待☆

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