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僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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ヒロシマの詩

2006年08月06日 | コトバの杜

オキナワ産まれのCoccoがヒロシマを訪れて思ったこと。

 小学生の頃から考えると十の指では足りないぐらい
 私は広島を見たいと願ってきました。
 どれだけの人が死んだか
 どれだけの夜おびえたか
 どれだけの爆弾が降ったか
 どれだけの足がもげたのか
 誰が痛かったのか
 どちらのほうが血を流したのか
 そんなことじゃなくて
 そんなことでは量れない過去を私たちは共有していて
 そしてその日もあれから何年経った今も
 全ては事実として未だここに在るけれど
 私は見たかったのです。この目で確かめたかった。
 焼け野跡に芽吹いた命や
 崩壊の後に築かれたもの
 そこに生きる人たち

 ずっと
 きっと笑っていてほしいと願っていたから。

  Cocco「六月二十三日 沖縄・慰霊の日」
  2004年「文藝」秋号掲載。
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