僕と猫のブルーズ

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Cocco8.10武道館ライブレポ

2006年08月11日 | オトの記憶(CD、ライブ)

Coccoは叫んだ、絶叫した。何度も何度も。
そのコエはまるでケモノが吼えるような凄いコエだった。
怖かった。
ダメだ・・・それまで抑えていた感情がついにぶっ壊れた。
ガマンしてたナミダがあふれた。

コンサート終盤の「暗黙情事」。やっぱりこの曲に撃たれた。

だだっ広い武道館は若いコであふれてた。
ステージに白いドレス姿のCoccoが現れると悲鳴のような歓声があがった。
「音速パンチ」からスタートし「首」「春夏秋冬の王子様」と初期の
ハードな曲が演奏される。

何の飾りもないステージ。特別な演出も無い。
バンドのオトを率いてCoccoはひたすら前のめりに歌う。
根岸さんの底を這うベース・向山さんのガシガシドラム・
西川さんの華麗なギター・柴田さんの分厚いキーボード。
そしてヤクザな長田さんのギター。
完璧なオトだった。

Coccoの沖縄弁トークはキュートだった。
中盤の「アコースティック・野放しコーナー」で
Coccoはバンドメンバーを振り回してやりたい放題。
見てて笑った。カワイイなと思った。

後半「強く儚い者たち」そして「カウントダウン」。
頭がグルグルする。

「Coccoと一緒に叫びたい」と思ってた。とんでもない。
そんな余裕はなかった。ただ見入るだけだった。
手拍子もできない。ただ見て聴いて曲が終わったら拍手するだけ。

そして・・それはボクの周囲のお客も同様だった。
ただ、みんな見入ってた。

そして「暗黙情事」。この叫びを聴きたかった。
この叫び声を聴きたくて・・・ここに来たんだ。


Coccoは途中で活動休止・再開について泣きながら話した。
以前、音楽活動を休止する前は「唄が好きになるのが怖くて泣いた」
でも「現在(いま)は、嬉しくてシアワセで泣いている」
客席から温かく・熱い拍手が湧き起こった。
・・・今日ここに来て良かった。心底そう思った。

「陽の照りながら雨の降る」
Coccoの歌う姿を目に焼きつけようと思った。
この唄を耳に焼き付けようと思った。

コンサートは終盤だった。終わって欲しくない。何度もそう思った。

いよいよラスト。「焼け野が原~HappyEnding」。
天井から輝く星が降りてきた。ステージが光輝いてた。
Coccoは「闇」でなく「光」を見せてくれた。
それがとても嬉しかった。

ラストは新曲。Coccoはカラダを折りながら叫んだ、何度も何度も。
最後はメンバーに頭を下げ花束を渡し、ハグし客席に何度も
手をふって去っていった。

活動休止前の武道館ライブのときのように走り去るのではなく
しっかりと客席に向かって笑顔で答えてた。
アンコールはなかった・・・でも満ち足りた気分だった。


客席みんながCoccoに恋をしていた。ボクもそうだった。
客席から何度も「あっちゃん、大好き!」「Cocco、ありがとう!」
というコエがあがった。

ホントはボクも・・そう叫びたかった。
でも・・・恥ずかしくて、とても云えなかった。

いつか・・またライブがあるはず、そのときは・・云えるかな?

Cocco LiveTour2006~ザンサイアン~8.10日本武道館
(セットリスト)
1.音速パンチ、2.首、3.春夏秋冬の王子様、4.SwingingNight
5.夏色、6.Bluebird、7.Driving Crazy、8.野火、
(野放しアコースティックコーナー)9.10.11新曲
12.強く儚い者たち、13.愛うらら、14.カウントダウン、
15.インディゴブルー、16.暗黙情事、17.陽の照りながら雨の降る、
18.流星群、19.焼け野が原、20.HappyEnding、21.新曲

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