横浜映画サークル

サークルメンバーの交流ブログです。

メンバーの鑑賞感想や映画情報など気軽に記述しています。

メンバーが選ぶ2024年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品

2024-07-12 14:37:59 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーからメールで頂いた2024年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品です。作品西暦は特記がなければ日本公開年度、次に製作国です。公開年度や劇場で観たかに拘っていません。TVやレンタルBDなどを含めて選んでいます。これから見たい映画も取り上げていいとしています。また、半年間を振り返って多くの作品について書いている人もいます。尚、ネタバレの要素がある場合がありますのでご了承ください。原則敬称略。

F.Mさん

①[PERFECT DAYS] (2023年 日本とドイツの合作 監督 ヴィム・ベンダース)

東京渋谷を舞台に、トイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いた作品です。

主演の役所広司氏をはじめ、映像・音楽など全てが素晴らしかったです。

私は、毎朝植木達に水やりをするシーン(私も毎朝観葉植物達にそうしてるので)と、若い姪のニコとの何気ない場面が、最も気に入りました

下画像左:主人公が育てている、毎朝水をやる植木達。画像右:主人公(役所広司)と若い姪のニコ右

画像出典左:PERFECT DAYS Room146 渋谷区のトイレを清掃する男が暮らすスカイツリーが見える下町のアパート 美術 桑島十和子https://www.athome.co.jp/cinemadori/12955/  閲覧2024/7/11   画像出典右:ニッポンドットコムおすすめ映画 映画『PERFECT DAYS』:ヴィム・ヴェンダースと役所広司、トイレから生まれた奇跡の出会い https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c030250/  閲覧2024/7/11

本予告編1分4秒 https://youtu.be/WipSjUsBwcg 

 

②[PLAN75] (2022年 カタール・フィリピン・フランス・日本の合作 監督 早川千絵)

オムニバス「十年Ten Years Japan」の一編「PLAN75」を監督早川千絵さんが、新たに構成した作品です。

75歳以上の高齢者に、自らの生死を選択する権利を保障・支援する制度「プラン75」の施行された架空の社会が描かれています。

自分自身も75歳がかなり身近に感じられる年代になり、何とも言えないおもいで見ました…

下画像左:ホテルの客室清掃の仕事をしている主人公役倍賞千恵子、78歳で高齢を理由に解雇される。安楽死を選ぼうかと思う。画像中:安楽死申請窓口役の磯村優斗。画像右:死亡するまでサポートをするコールセンタースタッフ役の河合優実

画像出典左:週刊NY生活「プラン75」NYで上映 https://www.nyseikatsu.com/entertainment/04/2023/38017/  閲覧2024/7/11   画像出典中:磯村優斗オフィシャルサイト 映画「PLAN75」出演情報 https://hayato-isomura.com/contents/493282   閲覧2024/7/11  画像出典右:女の転職 映画『PLAN 75』舞台挨拶付き凱旋プレミア試写会に5組10名さまをご招待 https://woman-type.jp/wt/feature/25079/  閲覧2024/7/11

予告編1分32秒https://www.youtube.com/watch?v=NzECEkX0fAM 

その他

映画は残念ながら見てないのですがBSNHKのドキュメンタリーで[オッペンハイマー]を見ました。どこかの機会で、やはり見ておかなければと思っています。

 

Mさん

(2023日本 監督 北野武)

アウトレイジ』シリーズなどの北野武監督が自身の小説を原作に、本能寺の変を描く時代劇。北野監督が脚本などのほか羽柴秀吉役も務め、天下取りを狙う織田信長、徳川家康、さらに明智光秀ら戦国武将たちの野望を映し出す

大河ドラマにない解釈、リアル感、残酷さがありました。タイトル通り、至る所で斬首。当時は本当に行われていたのでしょうね。

しかし、たけしを含む、お笑い芸人たちのアドリブぽっいシーンは正直、違和感がありました。好みが分かれる作品ですね。

下画像左:左から黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀吉(ビートたけし)、羽柴秀長(大森南朋)。画像中:戦場で首を持つ兵士。画像右:本能寺の織田信長(加瀬亮)

画像出典左:シネマカフェ「秀吉たちはコミカルに見えるよう」北野武監督『首』を支える衣装デザイン・黒澤和子のこだわり https://www.cinemacafe.net/article/2023/11/19/88616.html  閲覧2024/7/11  画像出典中:映画『首』レビュー。「アウトレイジ」を乗り越えて、北野武が到達したのはキッチュでクィアな武士映画(評:北村匡平)©︎ 2023 KADOKAWA ©︎ T.N GON Co.,Ltd. https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/kubi-takeshi-kitano-film-review-202311  閲覧2024/7/11  画像出典右:シネマトゥデイ北野武監督の新作『首』タイトルの意味は? https://www.cinematoday.jp/news/N0140077  閲覧2024/7/11

本予告編1分31秒https://www.fashion-press.net/news/102259  

ファイナル予告編1分12秒https://www.youtube.com/watch?v=DIKjq762fik  

 

リバー、流れないでよ(2023日本 監督 山口淳太)

京都・貴船にある老舗料理旅館ふじや」。仲居のミコト(藤谷理子)は、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばれて仕事に向かうが、2分前にいた貴船川のほとりに戻ってしまう。ミコト以外の番頭、仲居、料理人、宿泊客たちも、2分間のタイムリープを実感しており、協力して原因を突き止めようとする中、貴船一帯に異変が生じ始める。ミコトはある思いを抱えながら、そんな状況を眺めていた。

舞台の映画版でその出演者が多数参加しています。キャストの京都の実家での撮影。2分のしつこい位のタイムリープでなかなか、解決の糸口が見出せないストーリーが面白い。撮影期間に制約があったのか、途中、雪のあるシーンに違和感オチが残念でした。

下画像左:旅館「ふじや」、貴船川の上に台を設けての食事ができる実在旅館。画像中:雪のシーン、左に主人公ミコト(藤谷理子)。画像右:近くの貴船神社。

画像出典左:【元祖川床の宿 貴船ふじや】─川魚料理でもてなす京料亭─ https://www.jalan.net/yad331500/?vos=evjlnpg0047&cxlt=n7lqmdjzmvlsm2k02zw2y82hq2ng&pog=mt_kwdvccrgpcm19786233982&gad_source=5&gclid=EAIaIQobChMIj9mo48qehwMVtG4PAh2B3AFLEAAYASAAEgKaAPD_BwE&gclsrc=aw.ds  閲覧2024/7/11  画像出典中:ヨーロッパSHOP【Blu-ray】映画「リバー、流れないでよ」 https://www.europe-kikaku.com/shop/image/goods/captcha/movie-003_8.png  閲覧2024/7/11  画像出典右:【貴船】暑気退散!京の奥座敷へ納涼エスケープ~『リバー、流れないでよ』ロケ地より~ https://www.digistyle-kyoto.com/magazine/35535  閲覧2024/7/11

予告編1分30秒https://www.youtube.com/watch?v=xDsSW0StrHk&t=2s 

 

ASAさん

1、表題2024年前半の自分の映画生活を振り返って~映画コメント「マッドマックス:フュリオサ」~

2、雑感

(1)年明けに、ビデオで「ドクトル・ジバゴ」を観直し、ロシア革命について自分は何もわかっていないなあと、あらためて思い、ロシア革命に関わる本や映画を少しさまよってみました。こういう「関連するものをめぐって読んだり考えたりする」という面白みが、去年くらいから徐々にわかってきました。

(2)亡くなった和田誠氏の著書を読み返していたら、「けんかえれじい」という作品がすごく好きだと書いていたので、これは録画したビデオを観直してみたら、昔(20歳ころ)観た印象とまったく違う傑作でした。

その印象に引っ張られて、長年あまり観ていなかった鈴木清順作品を録画やら配信やらで観直したのも、今年前半の映画生活のトピックです。(自分のベストは「野獣の青春」)

(3)映画館で観た映画の中で特によかった作品を外国映画、日本映画、3本ずつあげておきます。

《外国映画》「コット、はじまりの夏(2022/アイルランド 監督:コルム・バレード)

貧農で、親からも学校でも軽視されている末娘コットが、ひと夏おばさんの家に預けられて、自分の生き方というものを初めて学ぶ物語。少ないセリフ、描写の映画力。泣ける展開。最高でした。(女房と観て「地味な赤毛のアンだね」ということで衆議一決しました。)

ありふれた教室(2023/ドイツ 監督:イルケル・チャタク)

公立学校の関係者としては、他人事とは決して思えない、ドイツの中学校をめぐる、ヒリヒリするサスペンス。金銭の盗難に始まり、人権であったり、親子関係であったり、教師の権力であったり、あらゆる社会の課題が一つの教室で渦を巻く。誰も逃れられない現実の恐怖

オッペンハイマー(2023/アメリカ 監督:クリストファー・ノーラン)

一緒に観た友人は「わかりにくすぎる」と不評でしたが、確かに情報と知識が必要な作品だと思います。登場人物も多岐にわたり、時代は白黒で表現される時代と、カラーの時代にわかれ、それがまたひっきりなしに切り替わるので、クリストファー・ノーランの映画に慣れていないとつらいかも知れません。私は大好きなので堪能しました。原作(文庫本で3冊のノンフィクション)を読んで、2回目に観たらさらに面白かった。科学者の孤独と、ある種の狂気。

《日本映画》「ミッシング(2024 監督:吉田恵輔)

行方不明になってしまった幼い我が子を捜し求め、走り回り、叫び怒りのたうち回る母親を熱演する石原さとみがとにかくすごいのですが、彼女を取り巻く夫や、弟や、取材するテレビの記者や、そういった人々が、みんな実に嘘くさくなくて、それぞれに傷ついているのを観て、観客もまたちゃんと傷つくことができる。つらいけれど、希有な映画体験ができます

夜明けのすべて(2024 監督:三宅唱)

だいぶ前にサークルのブログに掲載していただいた感想が細かく書けているので、よろしければ参照して下さい。なかなか人には伝わらないメンタルの病をかかえた二人が、苦しみながら、時に助け合いながら(それでも恋愛方面にはまったく行かず)、なんとか自立して社会の中で生きて行こうとする、すべての人が「自分ごと」と感じられる名作です

違う惑星の変な恋人(2023 監督:木村聡志)

この映画を観たことで、自分的には、時ならぬ木村聡志監督ブームが来ました。(といっても4本しか観てないんですけど)単なる恋愛の三角関係というか四角関係というか、そういう話ではあるんだけど、キラキラした真剣さというよりも、「なんかわるいけどこうなっちゃってという、ダメな人たちのダメ恋愛コメディなのです。とにかくツボでした

3、作品感想

(1)作品マッドマックス:フュリオサ」(2024/オーストラリア 監督:ジョージ・ミラー)

(2)ストーリー

9年前の大傑作「マッドマックス:怒りのデスロード」の前日談。とはいえ、題名こそ「マッドマックス」ですが、「デスロード」は、男の権力支配から女性たちを解放しようと闘う女戦士(フュリオサ)の物語でしたね。

そして、本作は、そのフュリオサが、幼いころに誘拐されて、助けに来た母親を目の前で殺されて、それから戦士として成長しつつ、のし上がり、やがて復讐を目指す物語。

ラストは「怒りのデスロード」につながる。

(3)感想

 前作に比べて今一では?的な批評や感想をいくつか見聞きしたので、多少不安を持ちながら劇場に向かったのですが、始まっちまったら、そんな不安はかけらも思い出しませんでした。全篇これクライマックスです。

少女時代の彼女がバイカー軍団にさらわれるのは予告編でみた通り。しかし、そこから母たちによる追跡と反撃が始まり、続く。いったん終わるかとみせて、また続く。ここまでか、と思わせておいて、さらに続く。このいい意味での「しつこさ」。これこそが本作を、凡百のアクション映画から屹立させていると思います。

そう、大傑作である前作が、ほとんど止まらずに走り続け戦い続ける人々の姿を全篇クライマックスとして活写し続けたように、今回は確かに少女期から大人期まで、あえて言ってしまえば前作の始まりまで、長いスパンの物語ですが、とにかく止まらない。走り続け、戦い続け、あらがい続け、破壊し続ける。止まらないアクション、今回もそのビートは継続しています

こうしていてもすぐ観に行きたくてたまらなくなるくらいの躍動感と興奮が全篇にわたって貫かれています。

少女期を演じた女優も、実にいい面魂をしていて、しかも美しいのだが、彼女がいつの間にかアニャ・テイラー・ジョイに変わったかわかりきらないくらい全篇スピード感がある。たしかにシャーリーズ・セロンに比べて、ゴツさは足りないかもしれないが、ぶすっとした表情と、誰しも感じるであろう眼力の強さは、それを十分補っているし、多少若く弱さを感じさせなくもない分だけ、愛おしいキャラクターと感じられる部分にもなっていると感じます。

残念なのは、前作でのマックスの立ち位置にいることになるジャックという好漢の存在感というかキャラ立ちというか、それが少し足りないかなあ、と思わないでもない点ですがそれが前作(つまり未来)で、少しずつフュリオサがマックスに心を開いていく過程につながるのだろうとも思いました。

とにかく全篇そうくるのか!と叫びたくなるようなアクション上の工夫に満ちた画づくりが心を震わせます。次は10年と言わず、すぐにでも続篇(前作の続篇なのか?)が観たくてたまらない。

観ないのは大損。映画ファンでこれを観ないというのは本当にもったいない超傑作アクション映画です。

(4)下画像左:フュリオサ役アニャ・テイラー・ジョイ。画像右:ポスタービジュアル。

画像出典左:『マッドマックス:フュリオサ』が思わぬ苦戦!?北米No. 1発進も、クリス・プラット&“ニュークス”共演のアニメ映画が猛追https://moviewalker.jp/news/article/1201235/   画像出典右:映画ナタリー「マッドマックス:フュリオサ」新ビジュアル到着、“もう1人の戦士”の新写真も。 https://natalie.mu/eiga/news/569529   

予告編31https://www.youtube.com/watch?v=q2KJot6OzUI 

 

S.Tさん

1番目ハマのドン(2023日本 監督 松原文枝)

映画終了時に場内で拍手が起き、しばらく続きました。映画終了時に拍手がある映画は『雪道』など時々ありますが、大きな劇場で多くの観客のほぼ全員が拍手するのは『ハマのドン』が始めての経験です。それだけ魅力的なドキュメンタリー作品です。

ストーリー港湾労働者の元締めとして君臨したハマのドンこと藤木幸夫横浜港湾協会会長が横浜へのカジノ誘致に「バクチは家庭を破壊する」「人をダメにしてしまう」とバクチに取りつかれた港湾労働者の実態に基づいて反対。市長選で総理や代議士の権力が押すカジノ推進派候補を、反対派候補が打ち負かすまでに至るドキュメンタリー。その過程で「ハマのドン」藤木会長の人生と人柄が浮かび上がる。

感想:港湾労働者の元締めと言えば暴力団や悪徳権力の巣窟、裏社会のボスと思っていたが、藤木会長のような極めて正義感の強い、「主役は横浜市民」と話す民主的な人がいることに驚いて拝見した。私は17歳のころ横浜港で20㎏の塩袋を10トントラックから船に積むためのパレットに降ろす仕事をアルバイトでしたことがあるが、初めは楽に持てたが、50袋を超えるあたりから、とてもつらくなる。港湾の荷物運搬は当時、力仕事が多く、単純だが過酷な労働だった。パンフレットによれば当時、野毛の木賃宿住まいや、はしけ船の水上生活の家族がおり、賭博は日常的に当たり前のように行われていた。藤木会長はそうした労働者の生活を見ていたと思う。

印象的な場面は藤木会長が山口組3代目田岡組長に「組を解散して、まともな生活をするように組員に話すべきだ」と述べた場面。この言葉は私の記憶で正確でないかもしれないが、このような内容を話していた。あの武闘派暴力団の山口組を全国組織に作り上げた田岡組長に直接このような話をする、「ハマのドン」と言われるゆえんと思う。

もう一つの印象的な最後の場面、横浜発祥の地「象の鼻パーク」の「横浜港湾労働者供養塔」で藤木会長が手を合わせ、記者らしき人に「人は幸せに生きなきゃいけない。人は一人でいる時は人間じゃない。相手がいて人間になれる。だから相手に幸せな思いを与えられるように努力する。向こうからも幸せになれるよう助けてもらう。大事だよ」と話す。(パンフレットで話した内容確認した)

下画像左:人間関係図、右中央に「ハマのドン」藤木会長現在92歳で健在、左中央はIR実施法案を強行採決した当時の菅総理、その上は市長選に出た当時国家公安委員長衆議院議員小此木八郎、その右はカジノに反対し当選した横浜市大医学部教授山中竹春。右端には松原文枝監督のサインがある、当日劇場に来ていてサインを頂いた。画像右:手前左から2人目が山口組3代目組長田岡一雄、その右中央に藤木の父藤木幸太郎。幸太郎の藍綬褒章受章祝賀会、シルクホテルで撮影された(現在の横浜シルクセンターと思われる)。

画像出典左:パンフレットのコピー  画像出典右:文春オンライン「今も港はヤクザが仕切っているのか」…“ハマのドン”藤木幸夫(92)が明かす「ヤクザとバクチとミナト」の“本当の関係”『ハマのドン』より#1 https://bunshun.jp/articles/-/63188?page=2  閲覧2024/7/9

予告編1分、公式サイトhttp://hama-don.jp/ 

 

2番目バカ塗りの娘(2023日本 監督 鶴岡慧子(けいこ))

ストーリー:漆塗り製品の津軽塗が斜陽産業として多くの家が廃業する中、主人公の家は父親が細々と技術を守って仕事を続けている。貧困のせいか、母は離婚して別の男と暮らし、兄は津軽塗に見切りをつけて美容師になっている。主人公は家計を助けるためスーパーのレジの仕事をしながら父の津軽塗を手伝う。手伝いながら津軽塗の美しさに惹きつけられて、廃校に残されていたグランドピアノの漆塗りに津軽塗を付け加えたいと思い、役所の許可を取ってピアノに自分が思う通りの津軽塗を付け加える。インバウンドで青森に来た芸術家がピアノの津軽塗を見て注目する。

感想:漆塗りは能登の輪島塗しか知らなかったが、この映画で津軽塗を知ることができた。塗っては研きを繰り返し、手間がかかるのでバカ塗りと言われるそうです。最後が希望につながる終わり方なのでホッとします。同様の多くの伝統的優れた製品が、100円ショップのような開発途上国で作られた安価なものに押しつぶされていく現実ではないかと、考えさせられます。伝統工芸を取り上げた映画としては、現代的なテーマのLGBTも取り上げていて、単純な伝統工芸や地方文化だけではない深みのある作品になっていると思いました。

下画像左:左に津軽塗職人で口数少ない父(小林薫)、右に父を手伝う娘主人公(堀田真由)。画像中:主人公が自分の思う通りに津軽塗を加えたピアノ。上側や鍵盤側にも加えられている。画像右:津軽塗の表面柄の1例

画像出典左:映画.comバカ塗りの娘 https://eiga.com/movie/99177/  閲覧2024/7/9  画像出典中:11月の弘前 1日目 『バカ塗りの娘』ロケ地巡り https://note.com/lydiamaho/n/ndbd759dcacaf  閲覧2024/7/9  画像出典右:メーカー紹介<津軽塗> https://www.monova-web.jp/blog-20200704-tsugaruakarilab/  閲覧2024/7/9

以上です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする