goo blog サービス終了のお知らせ 

横浜映画サークル

サークルメンバーの交流ブログです。

メンバーの鑑賞感想や映画情報など気軽に記述しています。

映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-71)平和時のサイコパスまとめ2

2016-07-09 23:02:20 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-70)の続き

 

(b-3)類型:饅頭サイコ:6逆転共同社会感情欲求が強い。サイコは共同社会を作る人々の中にいることが苦痛であるばかりか、共同社会を破壊して、サイコだらけの饅頭構造に作り替えようとする。取り込まれた犠牲者はサイコ化し、饅頭構造の一部になる。サイコは饅頭構造により徹底した残虐性を実行する。その実行は平和時には閉鎖環境の監禁状態の中で行い、犠牲者を監禁状態にできない条件下ではストーカー化することが見られる。

 

区分

事件名と事件注目点

サイコ犯罪としての特徴内容:右欄は事件の詳細記述の本シリーズの対応項目

監禁

逆転共同社会感情欲求が強い

残虐寄生

例11「女子高生コンクリート詰め殺人事件1988小倉ら逮捕

少年のため公開情報が少なく内部犠牲者のサイコ化過程は明確でない

サイコ小倉17歳、暴力装置宮野18歳他4人以上の饅頭構造。外部犠牲者女高生17歳を監禁、虐殺。トイレに行かせず尿を飲ませ、ゴキブリを食べさせた。顔にマジックペンでいたずら書き。陰部や肛門に鉄棒や瓶を挿入し、刺し込んだまま瓶を割る。激しい殴打で目の位置がわからなくなるほど顔が膨れ上がると小倉は「なんだお前でっけえ顔になったな」と笑う遺体の状態:顔や性器、肛門は破壊されて原型を留めていない:鼻には血が詰まり、口でしか呼吸ができない状態:陰部には栄養ドリンクの小瓶が2個差し込まれたまま:乳房には縫い針が複数本刺ささり、片方の乳頭(乳首)はペンチのようなもので潰されていた:手足は火傷と炎症で体液が漏れ出し、歯茎にまともに付いている歯は一本もない:51キロあった体重は30キロ台:脳が委縮していた。刑期終了後小倉は「アレはマジで楽しかったなあ」と話し再び監禁事件を起こした。この犠牲者は報復を恐れ裁判で証言できず

その4-6

「5)監禁」

略奪寄生と残虐寄生

例12「映画『凶悪』原作、三上静男事件2006逮捕

内部犠牲者の位置に暴力団組員全員が組み込まれた饅頭構造

サイコ三上は略奪寄生(土地家屋奪取や保険金殺人)と残虐寄生(虐待・虐殺)を繰り返した。暴力団組長後藤良次を暴力装置とした饅頭構造による一連の事件。多くの外部犠牲者を出し、虐待は主に三上静男の事務所やアパートの部屋の閉鎖環境で行われた。犠牲者大塚某は身体を解体され焼却され、倉浪は生埋めにされた。後藤良次の組員全体で饅頭の皮になって、饅頭構造暴力団の組としての2重の構造になっている。また、周囲に寄生的生活を支える土地利権や保険金利権に群がるように人が係っている。原作にある14件のうち裁判になったのはカーテン屋保険金殺人の1件だけ。三上はハトなどに動物虐待

その4-7

「5)監禁」及び

(その5)(その6)(その7)

例13北九州監禁殺人事件2002松永41歳逮捕

生き延びた2名の内部犠牲者の証言でサイコ化過程が明確

16年以上略奪寄生と残虐寄生が繰り返された。饅頭内部でサイコ化が進み親子間、夫婦間、姉弟間で殺し合わせ7人が虐殺された。サイコ化した犠牲者にノコギリ首を切断させ、頭の皮をはぎ脳を取り出させ身体を解体させた。松永の会社の社員6人以上が通電虐待を受け、自殺教唆1人以上、結婚詐欺25人以上など41人以上が犠牲。松永は小学校時代オール5の「成績優秀」で中学2年の弁論大会では3年生を負かし、先生は議論ではかなわない。「弁が立ち」「頭の回転がいい松永型サイコパス

その4-7~その4-12まで

例14尼崎監禁殺人事件201163歳逮捕

直系と傍系の重層饅頭構造を平和時に作った貴重な例

は人生のほぼすべてを略奪寄生と残虐寄生に費やした。10家族以上が犠牲、内7家族が破壊された。親子間、夫婦間、兄弟間、親族間で殺し合わせ、自殺させた。12人以上が殺され、その内サイコ化した子供が母を殺したと考えられるのが5人50代で残虐の円熟期に入り直系と傍系の重層饅頭構造を作る。兵庫、香川県警はサイコ犯罪が理解できず対応できていない。は逮捕後首吊り自殺。【サイコは人を殺すが自分も簡単に死ぬ

その4-13

~その4-56

例15栃木事件(栃木リンチ殺人事件)1999萩原19歳逮捕

サイコ犯罪に対する警察の職務怠慢を認めた1審判決犯罪史上重要な裁判

萩原は暴力団を使い、梅沢、村上の2人を虐待し金を略奪。2人は饅頭構造に取り込まれサイコ化。犠牲者正和は連日の殴る蹴るのほか、「熱湯コマーシャル」と称し沸騰したポット湯などを全身に浴びせられ、「火炎放射器」と称し殺虫スプレーに火をつけた炎で焼かれる。全身の8割が重度の火傷。火傷跡を長い靴ベラで殴られる。一度逃走に失敗、さらに激しく虐待受け、二度と逃走せず。正和は金を根こそぎ奪われ、友人や両親から再三金を工面したが、最後は絞殺され埋められた。正和の異常に気が付いた両親が埼玉県警に救出を訴えたが、埼玉県警は動かず。裁判1審は警察の職務怠慢を認めた画期的判決。2審裁判長は警察の職務怠慢は約12%と言う奇妙な判決。【2審裁判長警察と癒着の可能性を示す判決】

その4-57~その4-60

ストーカー

残虐寄生

例16「桶川事件(桶川ストーカ殺人事件)監禁できずにストーカー化。警察内部にサイコがいる可能性

サイコ和人が犠牲者詩織を監禁できずにストーカー化し、嫌がれば嫌がるほど興奮して追い詰め、最後は饅頭構造の暴力装置に殺させた。警察は両親の再三の訴えを無視、殺されたのは両親の訴え方が悪かったと責任転嫁。責任回避のため告訴状や内部資料を改ざん。改ざんを指示した警察幹部宅に担当警察官が放火。係った警察官2名自殺。【この自殺は警察内部にサイコの存在が示唆される。和人自殺。サイコは人を殺すが自分も簡単に死ぬ

その4-61~その4-63

(b-4)饅頭サイコの例11から例16までの饅頭構造まとめ:詳細は本シリーズの各例の項目を参照

例11から例16までの6件について饅頭構造を下記表にまとめた。6件のうち5件は暴力装置暴力団組織が係わっていることは饅頭サイコ犯罪の極めて重要な特徴である。【饅頭構造のこの特徴は戦時下、あるいは戦時に向かう過程で政府や軍隊がサイコ化した場合に、周囲で陰の主役として暴力団が非合法暴力を盛んに行うことを暗示している。これは世界共通。旧ドイツナチスの『ナチス突撃隊はナチ党が組織した暴力団であり、道端でユダヤ人を殴ったり、他の政党の人に暴力を振るった』(『ヒトラーの大衆扇動術』(2010許成準著彩図社)。早い時期にナチス突撃隊は法律改正で警察と一体となり非合法から合法に変わり、公然とユダヤ人や弱者と共に抵抗する人々に激しい暴力を振るった。日本の太平洋戦争時では特高警察がナチス突撃隊に相当する】

 

例11女子高生監禁殺人事件

例12映画「凶悪」原作監禁殺人事件。〔 〕内映画役名

例13北九州監禁殺人事件

例14尼崎監禁殺人事件   重層饅頭構造

例15栃木事件

例16桶川事件

直系饅頭

傍系饅頭

アン

サイコ

小倉護

三上静男〔木村〕

松永太

角田美代子

萩原

和人

暴力装置人間

宮野、暴力団関係あり

後藤良次〔須藤〕暴力団組長

緒方純子

李正則(マサ)元暴力団員

川村

暴力団員数人。梅沢

久保田元暴力団員

暴力装置道具武器等

監禁部屋。ライター。縛り付ける柱。鉄球付き棒。瓶、縫い針、ペンチ他

監禁戸建て家、監禁鳥小屋、通電装置、96度のアルコール、ホースからの水、拘束用ロープ,解体用のナタ,拳銃他

監禁マンション。通電装置,解体用ノコギリ,肉片粉砕用ミキサー他

監禁部屋(ベランダ物置)。監禁監視カメラ。アイスピック。ガスバーナー他

監禁部屋硬いスリッパ。通販カタログ丸めたシバキ棒

監禁部屋,ポット沸騰熱水,殺虫スプレー火炎放射器他

各種中傷ビラ。刺殺したナイフ他

饅頭の皮

疑似後期

宮野

後藤良次〔須藤〕

緒方純子

マサ

川村

梅沢

疑似前期

同級生など8人程度。未成年で情報少ない

後藤の舎弟小野塚〔五十嵐〕鎌田〔日野〕、カーテン屋の家族3人など。サイコ化段階は不明

沙織

谷本瑠衣

香愛、裕美

村上

久保田

真白後期

,,,徹也

武史

真白前期

高校生D

川上、伊藤、風俗店店員

犠牲者

高3吉田順子

大塚と倉浪殺害,保険金殺人1件,同未遂3件,自殺強要2件,殺害未遂2件,監禁変死3件,カーテン屋監禁虐殺*1

虎谷、緒方誉、清美、恵理子、主也、彩、優貴など7名以上

橋本久芳、次郎、谷本初代、まり子、安藤みつゑなど12名以上

母親和子

須藤正和

猪野詩織

注*1:原作『凶悪―ある死刑囚の告発』(2009「新潮45」編集部)からリストアップした犠牲者。カーテン屋監禁虐殺事件以外は起訴されず。

(c)映画『ソウ』シリーズ。(残虐画像注意。残虐画像苦手な人は拡大しないように。画像が忘れられなくなることがありますので凝視注意

第1作は健常者同士に殺し合わせる饅頭サイコが描かれていたが、シリーズ2作以後2017年11月日本公開された8作まで、主に工夫した虐殺装置により恐怖と痛みを追求する残虐映画になっている。いずれも実際の単独サイコが実行する残虐行為と基本は変わらない。実際のサイコも能力を総動員して道具や武器類を工夫して残虐行為を行う自分がサイコ特性を持つかどうかは、この映画を好むかどうかである程度判定できる好むようであればサイコ特性を持つ。このことの詳細は本シリーズ(その4-41)「(c)映画『ソウ(SAW)』第1作 (2004米国) :まんじゅうサイコパスの心情を表現:健常者が殺し合いをすることに快感を得る主人公ジグソウ」を参照。

「君たちは『嘘をついてきた、罪を告白せよ』(第8作)さもなければこの装置が作動する」と残虐にどうでもいい理由(カラ理由)をつけるのもサイコらしいストリーの展開にはほとんど意味がなく、残虐場面を売りにした映画。サイコパスの研究材料として観るにはいいが、一般的には観る必要がない映画

下の画像左は手足を拘束され頭部に装置を付けられた犠牲者、画像中(拡大注意)は装置が作動して口が裂けた犠牲者。画像右は装置を外そうと懸命にもがくが外すことはできない。

画像出典左:Saw imágenes Jill wallpaper and background photoshttp://images4.fanpop.com/image/photos/19300000/Jill-saw-19399782-395-550.jpg  (閲覧2018/4/10)。画像出典中:ナマニクさんの暇つぶし 映画秘宝セレクション『映画と残酷』http://namaniku.net/2017/06/01/eigatozankoku-2/ (閲覧2018/4/10)。画像出典右:このCIA★こちら映画中央情報局ですhttps://cia-film.blogspot.com/2016/07/movie-news-tidbits-and-more_14.html (閲覧2018/4/10)

下の画像左は回転刃が近づいてくる恐怖で叫び声をあげている。画像中は回転刃により生きながら腹を切られている場面。画像右は拘束され顎を上げる装置で顎が上がったところに刃物が近づく場面。

画像出典左:2013.06.10ソウ ザ・ファイナル 3Dhttps://plaza.rakuten.co.jp/kurosaurs/diary/201306100000/ (閲覧2018/4/10)。画像出典中:切り株画像(映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』よりホフマン刑事の手作り拷問器)https://blog.goo.ne.jp/ginmakutaitei/e/d267a30c4d0c9db5412819eefc6968f9 (閲覧2018/4/10)。画像出典右:Saw 7 Official Trailer HD Newhttps://www.youtube.com/watch?v=GThGjHinMKE (閲覧2018/4/10)

下の画像左は順次金属の針が刺さる装置。金属針は心臓を避けるように配置されている。画像右は顔の両側に鋭いナイフが並んだ装置、徐々に顔に近づいてくる。

画像出典左:NAVERまとめ【SAW】ジグソウが仕掛けた全ゲームまとめ【62個】https://matome.naver.jp/odai/2141060582622298901/2141939293195927603 (閲覧2018/4/10)。画像出典右:ソウ4 - Saw IV https://japaneseclass.jp/trends/about/ (閲覧2018/4/10)

下の画像は最新作8作目『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017.11月日本公開、米国、監督マイケル&ピーター・スピエリッグ一卵性双生児兄弟)の始めの場面。犠牲者5人にバケツがかぶされ、首には鎖が巻かれて逃げられない。鎖の先には回転刃があり、鎖は徐々に回転刃に犠牲者を引っ張っていく。公園でこの装置で切断されたと思われる口の部分で切断され、頭部のない死体が発見され警察の捜査が始まる。

検視官(変死体など現場を調べる職種)であるエレノアはジグソウが作った虐殺装置を個人的にコレクションし、ジグソウの気持ちが分かると話し、サイコ特性を示す。殺人課刑事など関係者全員が残虐事件に興奮しサイコ特性を持つと描かれる。映画『凶悪みんな残虐を求めている、みんなサイコだと描いたのと共通するところがある。映画『ソウ(SAW)』シリーズのそれぞれの監督は変わるが、シリーズ全体は1作目の監督ジェームズ・ワンと脚本リー・ワネルの2人が制作総指揮などの位置でまとめている。

画像出典:ANZYU🌻さん の最近のツイート - 1http://ja.whotwi.com/anchobiprin/tweets?only_popular=&page=1 (閲覧2018/4/10)

以下(その4-72)「5-2)最近の事例」に続く

原稿作成中でき次第掲載いたします(2018/4/15)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-70)平和時のサイコパスまとめ1

2016-07-09 23:02:15 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-69)の続き

5)平和時のサイコパスの特徴行動:まとめ

平和時のサイコパスの特徴行動を理解することは次項の「3、戦時下のサイコパスの特徴行動」を理解する基礎にもなる、とても重要なこと。この項は下記2つに分けた。

  5-1)サイコ病の基本の再確認と本シリーズ具体例24件まとめ

  5-2)最近の事例

最近の事例は数が多く重要な事件を含み長文なので項を分けた。これまで述べた基礎知識の下に最近の事例で細かく分析しているのでさらにサイコパスの理解と対策を深めていただきたい。【 】内はこれまでと同様筆者の見解又は戦時下のサイコパスについてである。

5-1)サイコ病の基本の再確認と本シリーズ具体例24件まとめ

サイコの行為は、あまりにも残虐なために現場画像が公開されず、サイコの残虐性の本質理解が進まないばかりか、サイコにも魅力的な人がいるとか、健常者のすべてがサイコの残虐性を持っている、という誤った理解の原因にもなっている。この項の最後でサイコの残虐性を表現している映画『ソウ』シリーズ第8作が2017年11月日本公開されているのでシリーズの画像を使い残虐性を説明する。

この項の目次は以下の通り。

(a)サイコ病の基本の再確認

   (a-1)サイコ病は偏桃体機能不全症候群

   (a-2)サイコ3類型の内包関係とサイコ基本事項

     (ⅰ)3類型:単独、中間、饅頭の内包関係

     (ⅱ)3類型のサイコ発症時期

     (ⅲ)本シリーズの健常者の定義再確認

     (ⅳ)サイコは「良心のブレーキが利かなくなった」のではなく「良心と逆方向にアクセルを吹かす

     (ⅴ)健常者とサイコの相互勘違い

(b)本シリーズの具体例21件のまとめ

   (b-1)類型:単独サイコパス18件

   (b-2)類型:中間サイコパス:本シリーズでは取り上げていないので、5-2)最近の事例参照

   (b-3)類型:饅頭サイコパス6件

   (b-4)饅頭サイコパスの例の例11~例16までの饅頭構造まとめ

(c)映画『ソウ』シリーズ

以下本文。

(a)サイコ病の基本の再確認

(a-1)サイコ病は偏桃体機能不全症候群

ネコやサルの扁桃体とその周辺を人為的に破壊すると「クリューバー・ビューシー症候群」(以下K.B.症候群)と言われる症状を発症する。サイコ病(偏桃体機能不全症候群)は動物のK・B症候群が人間に起こったと考えられる病気である。両者の関係を下記表にまとめた。画像出典及びK・B症候群について詳細は本シリーズ(その2)「1.6 扁桃体を破壊した動物実験でも見られるサイコパスの特徴行動:K.B.症候群」参照。

K・B症候群

サイコ病(人間の偏桃体機能不全症候群)

情動の喪失:恐怖・怒りの感情を表出すべき状況でもまったく反応がなくなる。火や蛇など直ぐ逃げた対象を恐れず、近づく

K・B症候群と同様。健常者なら直ぐ逃げる残虐を、サイコは恐れず、求める(求残虐症)。人を含め生き物を理由なく殺すことを求める(求殺症)(逆転生存欲求から生じる)

単独サイコ

食べ物認知異常:食べ物でないものを食べ、手よりも口を用いて確かめる(口唇傾向oral tendency)。肉食をしないサルが蛇を恐れずに食べる、下の画像

K・B症候群と同様。サイコは人の臓器を生で食べ、血をすすることなどが見られる(生人食症)(逆転認知欲求から生ずる)

犠牲者に異物(ゴキブリや大便や食べ物でないものなど)を食べさせる行為(異物食強制症)はこの項目に該当するかもしれない

対象物認知異常:視覚性失認症(精神盲):物は見えているのに、それを意味づけて認識・理解することができない。サルは同じものを何度も手に取り熱心に調べる様にふるまう

K・B症候群と同様。サイコはどうなっているか確かめるように人体を解体。脳や内臓を取り出し、肉を剥ぎ落して骨だけにし、頭の皮を剥ぐことが見られる(人体失認症)。解体した部分は飾り付けるように配置することが見られる(人体飾付症)(逆転認知欲求から生ずる)

薬物注射投与で人が壊れて死亡していく変化を観る(薬物失認症)や飲食制限でガリガリに痩せさせて殺害する(餓死失認症)はこの項目に該当するかもしれない

性的感覚の異常ウサギが鶏に交尾を試みる、下の画像。生物でないものに対しても交尾しようとする。雌雄の見境なく何匹も重る

K・B症候群と同様。サイコは相手の肉体や心の破壊の残虐行為に性的興奮を示すことがある。この性的興奮は健常者の性欲とは全く別報酬系ドーパミン(オピオイドに似た麻薬作用)による。

心の破壊を伴う性的乱交や結婚・離婚を異常に繰り返す(逆転愛情欲求から生ずる行為)。

本シリーズ(その4-4)「6)サイコパスの性的サディズム論の誤り」参照)

単独饅頭共

集団行動異常:社会性のある動物は、社会性を失う

K・B症候群と同様。饅頭サイコは支え合う信頼関係(社会性)を破壊し、さらに恨み合い虐殺し合うサイコ饅頭構造へ作り変える(逆転承認欲求、逆転共同社会感情欲求から生じる)

饅頭サイコ

動物のK・B症候群は人が実験的に作り出したもので自然界には存在しないと考えられる。一方人間社会にK・B症候群(サイコ病)が存在するのは、人間が戦争と敗者を奴隷にする歴史を繰り返たためと考えられる。人間以外で戦争と奴隷社会の歴史を持つ動物はいない。サイコは戦争と奴隷社会に適応した精神構造と言える。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが「奴隷は生まれながらに奴隷であることを欲する」(アリストテレス『政治学』)と述べたがこれは、奴隷は真白後期に至った健常者であることを示している。奴隷は逃げられない絶望、逆らった場合の残虐行為を目のあたりにする絶望から真白後期の状態、支配者に言われた通りに従う精神状態になっている。古代ギリシャの起源は遊牧民がエーゲ海の漁村を襲い寄生し、支配し、奴隷化して成立した海賊国家で、支配層は遊牧民の末裔が占めたと考えられる。サイコ発生の人類史的メカニズムの詳細は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

(a-2)サイコ3類型の内包関係とサイコ基本事項

(ⅰ)3類型:単独、中間、饅頭の内包関係

下にサイコ3類型の内包関係を図に示す。3類型の境目は明瞭でなく連続的。

単独サイコの方が饅頭サイコより残虐性が単純な猟奇性のためマスコミに取り上げられやすいが、饅頭サイコサイコパス中のサイコパスで肉体と心をぐちゃぐちゃにする最も警戒し、対処しなければならないサイコパスである。饅頭サイコの残虐性は単独サイコの肉体破壊や中間サイコの心を破壊する残虐性を内包しており、さらに徹底的に金品財産を奪い取る略奪寄生健常者をサイコ化(奴隷化)することが加わっている。

サイコの3類型とも、健常者に寄生することによって、逆転欲求の満足を得る。残虐寄生3類型に共通

(ⅱ)3類型のサイコ発症時期 

以下のように3類型のおおよその目安として発症時期が推定される。実際は隠れて行うので外部から知ることは難しい。

単独サイコ物心つくとすぐに5歳頃から周囲の弱い子をいじめ始める。健常者の認知欲求の形成時期、すなわち物心つく頃にサイコは逆転生存欲求、逆転認知欲求に基づく周囲への虐待を始める。例5神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件の少年Aは「物心ついた時から弟に暴力のいじめ」を始め、小学校に入ると「隣の席の子のおなかをつねり上げた」(『絶歌』)

中間サイコ10歳頃から周囲の弱い子の悪口を言い、泣かすようになる。健常者の承認欲求の形成時期、すなわち仲間集団の一員を形成する頃にサイコは逆転承認欲求に基づく、心を破壊する虐待を始め、そのための集団(サイコ中間構造)を作り始める。

饅頭サイコ15歳頃から腕力のある人などをサイコ化し、サイコ化した人を使い金品を奪い、虐待する。健常者の共同社会感情欲求の形成時期、すなわち社会の一員として自己形成を求める頃にサイコは逆転共同社会感情欲求に基づく、サイコ饅頭構造を作り、人の信頼関係を恨み合う関係に、虐待する関係に変える。例14尼崎監禁殺人事件のは10歳で5歳の谷輪美子をいじめ、15歳の時には橋本家4人を従属させ、離婚させた可能性が大きく、の叔父(当時28)が暴力装置の位置を占めたと考えられる。人間関係を破壊し従属させる饅頭サイコの特徴が出ている。18歳の時には安藤みつゑを退職させて退職金約200万円を略奪し、略奪寄生の特徴もはっきりする。サイコパス研究者のロバート・ヘアは「サイコパスが最初に姿を現すのはほぼ14歳」(『サイコパス』2016、中野、p145)としたが、饅頭サイコのことを言っているとするとほぼ整合する。

(ⅲ)本シリーズの健常者の定義再確認

本シリーズの健常者=健康な偏桃体を持つ人目や耳や手足などが不自由であったとしても健康な偏桃体を持つ人は本シリーズですべて健常者である。偏桃体機能不全のサイコ病患者の対極として使用する用語。健常者とサイコ病患者の間に連続性はなく、スペクトラム(徐々に変化していく連続体)を形成していない。全くの対立関係である。対立関係の相互作用はあるが、スペクトラムではない。この精神構造は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

健康な偏桃体を持つ人は人間的な魅力にあふれている健康な偏桃体を持つ人は学歴が低くても、文化的な水準が高いということがなくても、また身体に障害があったとしても、人間的な魅力にあふれている。逆に偏桃体機能不全のサイコ病患者歴が高くても、文化水準が高くても、スポーツ万能の強靭な身体を持っていても、残虐で人間的魅力はみじんもない。サイコは周囲の状況を読み、犠牲者を取り込むときなどに人間的であるふりをすることはある

健常者犯罪とサイコ病犯罪健常者犯罪は貧困や利害衝突や三角関係など原因・理由がはっきりしており、健康な欲求構造に基づく人間的な犯罪で、残虐を伴わない軽犯罪が多く、犯罪の圧倒的多数を占める。一方サイコ犯罪人間的ではなく、明確な理由がない、カラ理由を伴う残虐犯罪である。割合は少ないがその残虐性のために目立つ。反社会性人格障害者の犯罪は秩序を保てないことから生じ、重犯罪のことがあるが経済的理由がほとんどで、逆転欲求による残虐犯罪はない。

(ⅳ)サイコは「良心のブレーキが利かなくなった」のではなく「良心と逆方向にアクセルを吹かす」

サイコの残虐行為を「良心のブレーキが利かなくなった」とするのはサイコ理解を誤らす有害な表現。サイコはブレーキが利かなくなったのではなく、「良心と逆方向にアクセルを吹かす」。すなわち残虐を求めて加速する。

「サイコパスは前頭前野(前頭前皮質)のブレーキが利かなくなり、欲望が表面化した状態」とフロイト的な誤った見解をまだ述べる学者が多数いるので注意(例えば『サイコパス』(2016文春新書中野p83など)。これはサイコを健常者の延長上で理解しようとした典型的な誤り。サイコの欲求が健常者とは逆方向であることを本シリーズでは逆転欲求と言う言葉で表現している。逆転欲求の脳内メカニズムは本シリーズ(その4-5)「サイコパスの痛さが快感になるメカニズム」参照。サイコは麻薬中毒者が徐々に強い麻薬を欲するように、徐々に残虐性を増し、残虐行為を止められないだけでなく、さらに刺激の強い残虐へエスカレートし、加速していく。すなわち良心でなく逆転欲求にブレーキが利かなくなった状態になる。

前頭前野を含めた大脳新皮質や脳辺縁系は偏桃体の情報処理能力がオーバーフローして進化形成されたと筆者は考えている。すなわち、偏桃体の能力拡張機能であり、もともと相互に葛藤の矛盾は存在しない。生命の大原則に従って相互に補完し合う。健常者の精神構造は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

サイコの場合には偏桃体が機能しないために全体の整合性が取れず、前頭前野などとの間に葛藤(サイコ苦悩)が存在する。フロイトはこの葛藤を観察し健常者の精神構造とする誤りに陥った。サイコ苦悩については本シリーズ(その4-4)「9)サイコパス自身は自分をどう感じているか(e)心に正常と悪魔の両者がいることに苦しむことがある」参照

(ⅴ)健常者とサイコの相互勘違い:共感と共鳴から生じる相互勘違い

健常者のサイコに対する4つの勘違い外見上サイコは健常者と違いがないので、特に停滞期のサイコは残虐性が影を潜め外見上健常者と全く違いが分からない状態になるので、健常者は①サイコが自分と同じ共感(感情)を持つと勘違いする。②話せばわかると勘違いする。③残虐行為を行ったとしてもきっと立ち直ると勘違いする。サイコ病が治らない限り、偏桃体機能が回復しない限り、本来の立ち直りはない。こんなひどいことを行うのだから④よっぽどの理由があるはずだと、サイコが言うカラ理由を重要な理由と、勘違いする。いずれも逆転欲求が分かると勘違いであったことが理解できる。これらの勘違いの具体例の説明は後の項「5-2)最近の事例:千葉酒々井町バラバラ事件、綺麗で健康に見える犯人」を参照。

サイコの健常者に対する1つの勘違い:外見上健常者はサイコと違いがないので、サイコは①健常者が自分と同じ残虐性を持つと勘違いする。残虐を行わないのは世間体などを考えて猫をかぶっているだけで本心は自分と同じ残虐を求めていると勘違いしている。饅頭サイコが健常者を疑似サイコ化して残虐行為をさせた時には、ほらほら、お前も残虐じゃないかとサイコ共鳴を起こしている。サイコ共鳴の具体例は後の項「5-2)(a-1)名大女子学生高齢女性殺人事件」参照

一部の精神科医の勘違い:健常者とサイコと外見が違わないので混同して、健常者もサイコと同様に残虐を求めていると勘違いする。特にフロイトの影響下の精神科医。後の項「5-2)(a)名大女子学生高齢女性殺人事件」の犯人が、自分がおかしいと気づき母に付き添われて精神科へ行ったとき「人を殺したいという願望は誰にでもある」「(殺人を犯せば)処罰されるなどと理論で教えるしかない」と指摘した。これはとんでもない誤り。そもそも健常者に人を殺したいという願望はない、サイコ病患者にある。「処罰が怖くて人を殺さない」という論理は健常者にもサイコにも当てはまらない。サイコは自ら死刑を求める者さえいるので処罰が怖いという前提は成り立たない。精神科医のところにサイコが、自分はおかしいと気づいた段階で治療処置へ誘導しなければならない。この対応は本シリーズ(4-65)「(L-7)サイコパス対策と治療体制」参照。健常者が人を殺した時にはその周囲でサイコが直接間接に係っている可能性が極めて高い。その殺人の周囲のサイコを見つけ出し、その影響を分析する必要がある。

(b)本シリーズの具体例24件のまとめ

本シリーズで述べた具体例を3類型(単独、中間、饅頭)に沿って以下の表にまとめた。

(b-1)類型:単独サイコ:18逆転生存欲求、逆転認知欲求が強い

逆転生存欲求が強いサイコは誰でもいいから殺す通り魔押入り身近な親族誘拐・拉致自宅へ誘い出し、などで殺す。逆転認知欲求が強いサイコは身体をぐちゃぐちゃにしたり、放火したりする。

犯罪区分と事件名

サイコ犯罪としての特徴内容:右欄は事件の詳細記述の本シリーズの対応項目

誰でもいいから殺す

逆転生存欲求

が強い

通り魔犠牲者多数秋葉原無差別殺傷事件2008加藤智大(25)

17人死傷。サイト掲示板「秋葉原で人を殺します」「でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」の通り実行。本人はなぜ犯行に及んだかよくわからない言動。死刑確定。2017年東京拘置所収監中

その4-2「1)逆転生存欲求」

押入り殺す犠牲者多数附属池田小事件2001、宅間守(37)

出刃包丁を使い23人殺傷。「なんで、幼稚園にせんかったんやろ? 幼稚園ならもっと殺せた」と証言。死刑判決に「やっと死ねる」と死刑を望み、判決後約1年で執行。【事件までに動物虐待、暴行、強姦事件、薬物混入事件を繰り返しており宅間のサイコ前兆犯罪がはっきりしている。前兆段階でサイコ病として処置があれば防げた

同上及び、その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

押入り殺す2人殺害大阪姉妹殺害事件2001、山地悠紀夫(22)

少年院退院後1年8か月後に「(16歳の時の)母親を(金属バットで滅多打ちにして)殺したときの感覚が忘れられず人の血を見たくなった」「誰でもいいから殺そうと思った」と押し入り刃渡り12㎝のナイフで姉妹殺害。母親殺害時も姉妹殺害時も殺害中に射精。控訴を自ら取り下げて死刑を望み25歳時に執行

その4-2

「1)逆転生存欲求」

押入り殺す犠牲者多数相模原障害者殺傷事件2016植松聖(26)

障害者等45人殺傷。「ヒットラーの思想が降りてきた」【カラ理由】で結束バンド、柳葉包丁5本、ハンマーなどをスポーツバッグに準備し、犠牲者を結束バンドで拘束した後に刺殺。事件前に津久井署が「他人に害を及ぼす恐れがある」として北里病院へ強制入院。隔離病室ではドアを蹴り、大声を出す。退院時に友人に「医者をだまして退院してきた」と話す。【北里病院段階でサイコ病の処置が必要だった。犠牲者が出てからでは遅い

その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

親族を殺す千葉君津祖父母殺害事件2015高2男(17)

誰でもいいから殺そうと思った。通行人でもいいが、逃げられると思い、身内にした祖父母に恨みもトラブルもないハンマー、ナイフ、つるはしを使い何度も殴ったり刺したりした。殺害中に射精。医療少年院処置

その4-2

「1)逆転生存欲求」

誘拐・拉致:旧ソ連ロストフ切り裂き魔1990

アンドレイ・チカティロ( 55) (Andrey Chikatilo)。52人をジャックナイフ、料理包丁ロープなどを使い殺害、内臓などを生で食べた殺害や残虐行為中に射精「私は生まれてくるべきではなかった。死刑になって当然だ」と。ペディア:アンドレイ・チカティロに詳細有

誘拐・拉致:大久保清(36)連続女性誘拐殺人事件1971

強姦致傷などで刑務所入りを繰り返した。1971/3/2に府中刑務所模範囚として仮釈放。釈放後2カ月で8人の女性を最新型スポーツカーで言葉巧みに誘い殺害。大学生、活動家、詩人などの顔を持つ。【小6の時に幼女の性器に石を詰め込むなどサイコ前兆を示す数々の出来事がある。サイコ病で対処できる体制が必要】

その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

 

首の切断

身体解体逆転認知欲求が強い

同級生を誘い出し解体例1佐世保女子高生殺害事件2014

同級生の首と左手首ノコギリなどで切断。胴体部分にも刃物で切った複数の傷。「人を殺して解体してみたかった」「体の中を見たかった」と供述。犯人(15)は国体の県代表になるスポーツ万能で成績優秀。小6時に給食に漂白剤などの混入を繰り返した【サイコ前兆がある】。医療少年院。

その4-6

「1)首の切断」

母親を解体例2会津若松母親殺害事件2007少年17歳

ノコギリで母親の首と右腕を切断。腕は、あらかじめ用意していた白のスプレーでデザインを施し、自宅の植木の鉢に手が生えているかのように飾っている。頭部をバッグに入れて警察へ行き逮捕。【頭部は「サイコ宝物」】。医療少年院

拉致(推定)し解体例3島根女子大生死体遺棄事件2009、30代男、

女子大生19歳の首切断両手足のない胴体部分、左足首が切断、左大腿骨の一部が別々の場所で発見。胴体部分の胸は刃物によってえぐり取られ、腹部は内臓の大部分が取り出され、胴体全体に焼けた跡皮を剥いだ跡もある。大腿骨は肉をそぎ取りっている。一部食べたかもしれない。犯人は画像記録を残した。自殺らしき交通事故死

拉致し解体例4東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件1989宮崎勤(27)

4人の殺害や死後硬直した女児に性交行為をしている状況をビデオに記録した【サイコは記録を残す】。切断解体した時に、指をもぎ、醤油をかけて焼いて食べ、ビニール袋に溜まった血を飲んでいる(宮崎証言)。2008死刑執行45歳

誘い出し解体例5神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件1997少年A(14)

20匹の猫の舌を切り「サイコ宝物」に。猫の頭部をつぶしたときに射精。人を殺してみたいと通り魔的に5人死傷。弟の同級生のを切断目をナイフで十字に刺し、口を耳まで裂き、血を飲んだ残虐行為中に射精。医療少年院退院後、2015年に32歳になり手記『絶歌』を出版

押入り解体例6名古屋妊婦切り裂き殺人事件1988未解決 

妊婦を絞殺。鋭利な刃物で、腹部を切り裂き胎児を生きたまま取り出した。子宮に電話受話器と人形のついたキーホルダーを入れた、入れた意味不明。胎児は太ももの裏、ひざの裏、睾丸を切られていたが一命を取り留めた。腹部切開跡から犯人は医学的な知識がない

その4-6

「2)身体解体」

毒殺

放火

逆転生存逆転認知欲求

毒殺例7静岡女子高生母親毒殺未遂事件2005

女子高生(16)は母親劇物タリウムで殺害しようとし、変化していく姿を記録に残した。ネットへの投稿から野良犬や猫の頭をつぶし脳髄が出るような激しい動物虐待を繰り返し行っていた可能性大

その4-6

「3)毒殺」

毒殺例8殺人医師ハロルド・シップマン事件1998逮捕

成績優秀で英国リーズ大学医学部卒の医師。主に薬物アヘン剤により最低でも215人、493人は殺害されたとされる。正確な数はわからない。サイコは機会があれば無限に殺し続ける。2004年刑務所内で首つり自殺(57)。【サイコは簡単に死ぬ】

毒殺例9米国殺人看護人ジェイン・トッパン事件1901逮捕47歳

住み込み看護婦として働きながら転々とし、そのたびにその家族をモルヒネとアトロピンを併用し殺害。分かっているだけで31人、100人以上とも言われるがジェイン自身も覚えていない。放火を行っており逮捕後放火狂とも診断された。

毒殺例10英国毒殺魔グレアム・ヤング事件1971逮捕23歳

14歳で継母、父、姉妹、学校の友人たちに毒物を与え、継母は死亡、逮捕。精神障害犯罪者病院9年で釈放。写真店に勤め数カ月の間に約70人にお茶に毒物を混入し2人死亡。犠牲者の症状の変化を日記に記録し残した

放火例9米国殺人看護人ジェイン・トッパン

上記毒殺の例9参照。犯罪者精神鑑定医の権威M.ストーンがサイコの幼少期の3大特徴放火動物虐待寝小便)の最初に放火を挙げている。最近の事例:外森さんを斧で殺した名大女子大生高齢女性殺人事件の女子大生も放火をしている

その4-6

「4)放火」

(b-2)類型:中間サイコ逆転愛情欲求・逆転承認欲求が強いサイコパス。説明と具体例は次項の「5-2)最近の事例「(b)類型:中間サイコ」参照

(その4-71)に続く

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-69)警察のサイコ対策と治療体制5

2016-07-09 23:02:10 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-68)の続き。

ⅱ)中間サイコに対する警察対応策と中間構造解体手順

① 中間サイコに対する警察対応策

下記表にあるべき警察の対応の要点をまとめている。饅頭サイコと同様サイコ㌟の段階に応じて対処する。中間構造は饅頭サイコのサイコ㌟が圧縮した状態になっている。饅頭サイコの寄生区分の略奪寄生と残虐寄生の境がなく一体化し、略奪期と残虐期の境があいまいで、ほぼ一体化している。饅頭サイコとの比較が分かりやすいように饅頭サイコだけに対応するサイコ㌟の欄を右から2,3列目に「なし」として記述している

 

中間サイコのサイコ㌟の段階別対処策

サイコ㌟区分

懐柔期

懐柔/豹変繰返し

満足期

なし

なし

停滞期

サイコ寄生区分

(特徴行動㌟区分)

サイコ寄生略奪・残虐寄生

明確な残虐寄生期ない

寄生対象消滅

取込期

甘い言葉とカラ理由で離さない

略奪・残虐期    金品財産子供女性、あらゆるものを奪いとる。心の破壊とロボット化、及び肉体などあらゆる物的な破壊

明確な残虐期はない。略奪期と一体している

空虚期

破壊しつくした後の空虚

サイコ犯罪区分

前兆捜査  前兆軽犯罪

本格残虐犯罪   (犠牲者ロボット化、自殺強要*2

疑似サイコ化はない

犯罪行為空白

あるべき警察の対応の要点

犠牲者が出る前のこの時期にサイコを特定し、治療へ導くのが最善策*1

サイコと反社会障害者と混同しないように、サイコを特定。中間構造を把握し、解体する。サイコを治療へ、犠牲者を呪縛解放へ導く*2

なし

なし

虐待が収まったように見えるが、再発するので、その前に逮捕*3

*1前兆捜査で、少なくても軽犯罪の段階で中間サイコを特定することは饅頭サイコと同様に重要なこと。前項「ⅰ)饅頭サイコに対する警察対応策と饅頭構造解体手順」の表の注*1と同様の処置になる。

*2:サイコは暴力装置となる仲間を周囲にはべらし、仲間は反社会障害者でないこともある。前項「ⅰ)饅頭サイコに対する警察対応策と饅頭構造解体手順」の表の注*2を参照。中間構造は饅頭構造に類似した集団で犠牲者を虐待しているが、違いは、中間サイコは饅頭サイコのように見ているだけと言うことがなく、常に自身が虐待に何らかの参画をしている。犠牲者を真白後期にまで至らしめ、言いなりになった状態で盛んに自殺を強要するところに特徴が出る。饅頭サイコも犠牲者に自殺を強要するが主要な虐待でなく、中間サイコは虐待の主要な行為になっている。

*3:停滞期は饅頭サイコと同様になり前項「ⅰ)饅頭サイコに対する警察対応策と饅頭構造解体手順」の表の注*4参照

②中間構造の解体手順

ここでは饅頭構造と同様、前兆軽犯罪本格犯罪に至った段階について述べる。その前の前兆捜査段階についての対応は前項「(ⅰ)判定3形態(前兆捜査、前兆犯罪、逃走者証言)別の対応策」の表注*1参照。中間構造を構成するそれぞれについて以下のとおり対応する。

中間サイコ自身への対応:二次判定承認後逮捕令状で逮捕しサイコ治療院へ

饅頭サイコと同様。

暴力装置となった犠牲者への対応:逮捕後呪縛解放と反社会性人格障害者救済プログラムへ

饅頭サイコと同様

・饅頭の皮になった内部犠牲者への対応:サイコ化段階に応じた呪縛解放プログラム

饅頭サイコの真白前期、真白後期と同様に対処。疑似サイコ前期と疑似サイコ後期に至った犠牲者は中間構造にはいない。

・虐待を受けている外部犠牲者への対応:一刻も早く救出の手を打つ

饅頭サイコと同様

ⅲ)単独サイコに対する警察対応策

下記表にあるべき警察の対応の要点をまとめている。他の類型と同様サイコ㌟の段階に応じて対処する。サイコ㌟は懐柔取込期と満足期と停滞期の3つしかなく中間サイコよりさらに圧縮された状態になっている。略奪期がほとんどなく、直ぐに本格残虐犯罪の満足期に入る。すなわち犠牲者に懐柔と豹変を繰り返す時期がほとんどなく、豹変した時には本格残虐行為をすぐに行う。単独サイコも犠牲者を監禁することがあるが、他の類型のような犠牲者のサイコ化は行わず、物理的に衰弱させ、虐殺し、解体するためだけの逆転生存欲求(ただ殺す)と逆転認知欲求(どうなるか、どうなっているか観察するように殺す)に基づく監禁になる。表では饅頭サイコ、中間サイコとの比較が分かりやすいようにサイコ㌟の対応欄右から2,3,4,5列目は「なし」として記述している

 

単独サイコのサイコ㌟の段階別対処策

サイコ㌟区分

懐柔取込期

満足期

なし

なし

なし

なし

停滞期

サイコ寄生区分  (特徴行動区分)

サイコ寄生残虐寄生

略奪寄生なし

なし

寄生対象消滅

取込期       甘い言葉で接近する

残虐期     肉体など物的な破壊

略奪期なし

なし

空虚期       破壊しつくした後の空虚

サイコ犯罪区分

前兆捜査      前兆犯罪

本格残虐犯罪  対象は誰でもいい

犠牲者のサイコ化求めない

なし

犯罪行為減少

あるべき警察の対応の要点

犠牲者が出る前のこの時期にサイコを特定し、治療へ導くのが最善策*1

サイコを特定し治療へ犠牲者を救出*2

なし

なし

なし

なし

虐待が収まったように見えるが、再発するので、その前に逮捕*3

*1前兆捜査で、少なくても軽犯罪の段階で単独サイコを特定することは饅頭サイコ、中間サイコと同様の重要なこと。前項「ⅰ)饅頭サイコに対する警察対応策と饅頭構造解体手順」の表の注*1と同様の処置になる。前兆捜査段階についての対応は饅頭サイコ、中間サイコと同様に前項「(ⅰ)判定3形態(前兆捜査、前兆犯罪、逃走者証言)別の対応策」の表注*1参照

*2:構成する人は単独サイコと犠牲者だけ:暴力装置に相当する人はいない内部犠牲者もいないので外部犠牲者だけになる。単独サイコは逮捕し治療処置へ、犠牲者は救出し、必要があれば呪縛解放プログラムを適用する

*3:停滞期は饅頭サイコ、中間サイコと同様で、前項「①饅頭サイコパスに対する警察対応策と饅頭構造解体手順」の表の注*4参照

(I-3)その他の注意事項

(ⅰ)健康な警察官や教師が陥りやすい誤り:説得できると思う勘違いと警察を恐れるという勘違い

これまで事件の具体例の中で述べているが、健康な警察官や教師が陥りやすい誤りを再びまとめておく。

相手が健常者である場合には有効な、説得という方法は、サイコには有効でない。例13北九州監禁事件では、話せばわかると思い直談判に行った元警察官緒方主也がサイコ松永に取り込まれて虐殺され、例14尼崎監禁殺人事件では、同じように直談判に行った谷本隆がサイコに取り込まれて虐殺された。

警察官(以下警官)がサイコに「犠牲者が虐待を止めてほしいと相談に来たぞ、虐待はやめろ」とサイコに話したとしても、「警察に相談したことがばれて」さらに陰湿に虐待を受け、二度と相談に来なくなる。警官は相談に来なくなったので虐待がなくなったと勘違いする。警官の最も陥りやすい誤りは「警官が乗り出したぞ」と示せばサイコが恐れいいって虐待を止めると勘違いすることである。もし虐待が止まったとしても一時的で、サイコは、ほとぼりが冷めるまでじっと待ち、再び虐待を始めるだけのこと。

サイコ一次判定を行い、サイコ周囲の状況から、サイコであることを察知して手を打たなければならない。サイコに分からないように二次判定を行い、サイコ病患者として対応しなければならない。警察が乗り出したことをサイコに察知されれば、巧妙に虐待を隠し、1年でも2年でもじっとして次のチャンスを待つ、きわめてたちが悪い、生まれながらの根っからの犯罪者であることを知らなければならない。また、停滞期には自分はおかしい、何とか人を殺すことを止めたいと思うサイコがいることも知っておく必要がある。

警官が陥りやすい誤りは一般の人も陥りやすく松永型サイコパスのように知能水準が高い場合、サイコを説得しようとして逆にサイコに利用されてしまう場合がある。一般的にはサイコ本人を説得することは不可能だと言うことを理解しなければならない。説得と言う形式をとれないことがこの病気の根深さである。

以下理解しやすいように率直な言い回しで表現することをご了承願いたい

サイコを理解していない間抜けな警官がサイコと接触すれば犠牲者にさらにひどい虐待が待っている。ダメ教師がいじめの主犯サイコに「いじめを行ってはいけません」と言うバカな対応するのと同じ。言って聞くようなサイコはいない。賢いサイコは言われた時だけ分かったように振舞うだけ。

サイコを直ちに犠牲者から物理的に切り離し、接触しないように処置を取り、サイコ病対策を行わなければならない。サイコは状況を読み、停滞期には健常者と変わらないことを理解し、徐々に逆転欲求(虐待)がエスカレートすることをのような饅頭タイプの場合は金品を奪う(略奪期)から虐待が主体(残虐期)へと変化し、自分では行わず他者に虐待をやらせることを理解しなければならない。例13北九州監禁殺人事件松永のようなスポーツ万能、小学生時代はオール5の成績優秀で弁論大会では上級生を負かすサイコに対しても、「君は病気だと言えなければならない

サイコの残虐行為が、健常者には何が何だかわからないために警察も、教育現場も、本質に迫ることなく自己弁護の対応で終わっているのが現状。これを何とかしなければ。

(ⅱ)サイコの治療の注意:集団治療法逆効果になるので行ってはならない

この治療の注意は一般の人がサイコを理解する参考になるので記述する。集団治療法はサイコに対しては逆効果なので絶対に行ってはならない。集団治療法で他の人がどんなにつらいかという話にサイコは同情することはなく、もっとつらい思いをさせるにはどうしたらいいかを学習し、実行を決意させてしまう。サイコの欲求は健常者と全く逆になっていることを理解しなければならない。サイコには個別治療以外にない。しかも長期になり、一生治らないかもしれない。治ったふりをするので特に、偏桃体機能が回復しているかどうかを判定する脳神経活動解析装置が必要になる。サイコに対する集団治療の誤りはM.ストーンが指摘している。

映画『アメリカン・サイコ』(日本公開2001、米国、監督メアリー・ハロン):この映画はサイコが自分を何とかしたいと思っていることをよく表している。「サイコの駆け込み寺」は自分を何とかしたいと思うサイコのために必要であることを示す映画でもある。

主人公はハーバード・ビジネス・スクールを出てニューヨークウォール街の投資会社副社長のエリート、松永型サイコと言える。下画像左である。下画像中は自宅に招いた友人がソファーに座っている後ろから斧で襲う場面。血が飛んで服に掛からないよう簡易雨具を着ている。斧を使うのは名古屋大女子学生が2014/ 12/7に自宅に招いた森外茂子(もりともこ)さんを殺害するときに似ている。

主人公は何人も殺害し、女性の頭部を冷蔵庫に保存した。頭部はサイコにとって逆転快報酬系ドーパミンを繰り返し味合わしてくれる「宝物」になる。『アメリカン・サイコ』はサイコの心理をよく表している。主人公は何人も殺した後に、停滞期に入った状態を示し、フィアンセの女性に「殺すのを止められないんだ」「我慢できずに何人も殺した」と別れを切り出す。このままではフィアンセも殺してしまう。元名古屋大女子学生は裁判の被告人質問で「今も人を殺したいと思うことが1日に5、6回、多いときは10回以上ある」と、弁護士や検察官を殺したいと思うこともあると述べた。また「人を殺さない自分になる方法を探したい」とも述べた。実際に刑務所の中で他の受刑者を殺すサイコパスがいる(M.ストーン)。映画『アメリカン・サイコ』の主人公と元名古屋大女子学生はとても似た心理状態。名古屋大女子学生については後の項「平和時のサイコパスの特徴行動:まとめ」でも述べる。

下画像右上は終盤の主人公で殺人を止められない自分に悩む姿。画像右中は主人公のノートに書かれている残虐場面の絵【サイコパスは記録を残す】。画像右下は感情を失った状態と言える主人公の表情。主人公はクリスチャン・ベールが好演をしている。クリスチャン・ベールの演技に対する姿勢は本ブログの「三国連太郎、船越英二、俳優のプロ根性。海外も調べてみました」を参照。

画像出典中:★映画レビューとかのブログ★『アメリカン・サイコ』(90点)①あらすじ。https://ameblo.jp/beatifulmonster2/entry-11535348349.html (閲覧2017/12/1)。画像出典右:American psychohttps://www.pinterest.jp/joshplayszelda/american-psycho/ (閲覧2017/12/1)。画像出典左:FlixChatter Film Blog Let's Chat Movies!https://flixchatter.net/2015/01/ (閲覧2017/12/1)

映画『アメリカン・サイコ』の終盤サイコ犯罪を無かったことにする人々で終わる。残虐殺人は妄想だったとする終わり方。サイコに対する健常者の心理として、重要な場面展開。健常者にはサイコの残虐行為が理解できず、サイコ犯罪はなかったことにする心理が働く。本シリーズではサイコの残虐実態を、映画を通しながら明らかにして、映画でその実態と対策を表現することを求めている。サイコは残虐で健常者には理解できないため無かったことにするのは、サイコ犯罪とその源となる戦争をいつまでも繰り返させることになる。無かったことにするのでなく、実態を把握して、サイコがなぜそのような行為をするのかを解明し、対策を考えることが重要なこと。下記はサイコ犯罪を無かったことにする2例。

1、南京大虐殺:太平洋戦争時に中国の当時の首都南京へ攻め込んだ日本軍が大量虐殺をした事件。日本人がそんな残虐行為をするはずがないとして、「南京大虐殺(戦時サイコ犯罪)を無かったことにする人々」が今もいる。

2、旧日本軍731部隊の京大医学部資料館展示撤去:2014/2月に完成した資料館に展示されていた旧日本軍731部隊関係資料が開館してしばらくして撤去された。731部隊長石井四郎は京大医学部出身だった。石井は松永型サイコと言える面が強い。資料館展示撤去は「731部隊の残虐行為(戦時サイコ犯罪)を無かったことにする人々」がいることを示す。南京大虐殺と731部隊については後の項「戦時下のサイコパスの特徴行動」で述べる。

(j)この項のおわりに

この項で述べている対策は警察関係以外でもサイコ対策の基礎知識として役立つはずである。社会がほんのわずかの割合のサイコに振り回されることがなく、人を信頼する本来の人間関係を作り上げる武器の一つにしてほしいと筆者は願っている。この項の始で述べたが再び述べる「サイコパスについては先天的や後天的や優秀な人もいるなどいろいろの解釈があるが、肝心なことは解釈することでなく、サイコ犯罪に対処し、解決することである」。逆に言えば、対処でき、解決できることでその解釈が正しいことが証明される。サイコ犯罪に対処・解決できない解釈は意味がない。この項で述べたことがサイコ対策の実践に少しでも役に立てば、筆者はこの上ない幸せなことである。

以下(その4-70)「5)平和時のサイコパスの特徴行動:まとめ」へ続く。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-68)警察のサイコ対策と治療体制4

2016-07-09 23:02:05 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-67)の続き。

(g)前兆犯罪捜査の基本事項:前兆捜査の基本事項と同様

前項「(f)前兆捜査の基本事項」と同様であるが、既に犯罪を行っているので、その捜査にサイコ捜査官が参画して、従来の犯罪捜査官との連携を図ることが有効である。サイコ捜査官の参画で従来の犯罪捜査官の一次判定の精度を上げることができるとともに二次判定がスムーズに進む。

(h)犠牲者が逃走してきたときの対応基本事項:逃走レベルの把握が最優先

(ⅰ)サイコ3類型と逃走してきた犠牲者の心理状況の関係警察の窓口にサイコから逃げて来た犠牲者はサイコ化して記憶力が減衰しており、論理的な思考も困難な場合があるので、窓口警察官はサイコ犠牲者らしいと判断した場合には、問い詰めるようなことをせずに直ちにサイコ一次判定を行い、サイコ対策室へ移管する。警察に来るのは一般的な家出や家庭のもめごとが圧倒的に多いので、窓口警察官はその中からサイコが係わることを見つけ出す訓練を、簡易サイコ判定マニュアルを使い定期的に行い、サイコに対する「臭覚」を養っておく

下記は逃げてきた犠牲者の逃走4レベルとサイコ3類型の関係を示す。単独サイコから逃げてきた人は逃げられない恐怖(真白前期)から逃げてきたので、真白後期には至っていない。中間サイコから逃げてきた人は真白前期と真白後期(ロボット化)の状態がありうる。饅頭サイコから逃げてきた人は真白前期・後期(ロボット化)及び疑似サイコ前期・後期(サイコ化)の状態がありうる。疑似サイコ後期になればサイコから逃げることはないが、停滞期に呪縛解放が進み逃げる可能性はあるので含めている。下記表のは犠牲者心理状況の可能性あり、×は可能性なし。

逃げてきた犠牲者のサイコ化状況

逃走レベル

単独から

中間から

饅頭から

虐待の理由が分からず恐怖の中にいる。正常心理か真白前期。

1,2レベル

真白前期・後期(ロボット化

2,3レベル

×

真白前期・後期(ロボット化)疑似サイコ前期・後期(サイコ化

3,4レベル

×

×

(ⅱ)犠牲者の逃走レベル別の心理状況警察に逃げてきたサイコ犠牲者の心理状況は以下の表の通り。相談窓口警官はこの逃走レベルのどこに当たるかを短時間に把握し、犠牲者保護などの処置をとる必要がある。例14尼崎監禁殺人事件の谷本明が警察に逃げ込んだ時はおそらくレベル3と推察されるが、もし妻初代に暴力を振るうことを強制されるようになっていればレベル4になる。犠牲者の逃走はサイコが停滞期に入り残虐性が緩んだ時に生じやすい。逃走レベルの詳細は本シリーズ(その4-5)「(d)(ⅰ)サイコパス化過程の4段階(ⅱ)犠牲者がサイコパスから逃げる時の逃走4レベル:サイコパス化過程の4段階と逃走の関係」参照

 

ロボット化(真白化)過程での逃走

サイコ化(疑似サイコ化)過程での逃走

レベル1

レベル2

レベル3

レベル4

真白前期になることを拒否する逃走

真白後期になることを拒否する逃走

疑似サイコ前期になることを拒否する逃走

疑似サイコ後期になることを拒否する逃走

絶望から見た4レベル

逃げられない絶望にならないよう逃走。物理的拘束を拒否して逃走

残虐を受け入れる絶望にならないよう逃走。虐待を見る、受けることを拒否して逃走

自分が自分でなくなる絶望にならないよう逃走。他者虐待する自分(別人=サイコ)になることを拒否して逃走。逃走のための自殺

人間でなくなる絶望にならないよう逃走。自律他者虐待する自分(完全な別人=完全なサイコ)になることを拒否して逃走。逃走の自殺

逃走4レベルの心理状況まとめ

危機回避の一般的な逃走と同様。危険なものには近づかない逃走

当面の生命の危機を回避するため逃げないでいたが、残虐行為が目の前で、また自分に行われ、逃げないでいることが生命の危機回避にならなくなったため逃走

感情喪失(意志喪失)してサイコが作る残虐状況に適応して自己存続を維持していたが、他者を虐待するサイコになることを強制され、感情喪失だけでは存在できなくなり逃走

言われるままに他者虐待し前期のサイコ化することで自己存続を維持していたが、言われなくても虐待する完全なサイコになることを強制され、サイコ化前期では存在できなくなり逃走

警察へ来た、または通報で対応の犠牲者

サイコ化していず、健常者の心理状態を維持している

サイコ化は若干進行しており、恐怖で震えている

体中に虐待の跡。なぜ虐待されるのか聞いても本人も分からない

サイコの指示で他者を虐待している。なぜ虐待するのか聞くと、サイコと同じカラ理由しか出てこない

記憶は正確で状況の詳細を警官に説明できる

記憶・判断力が鮮明でなく状況を警官へうまく説明できない

(I)二次判定でサイコ病と判定後の警察の対応策

(I-1)判定結果を上部組織の承認取得

各県のサイコ対策室は客観的証拠の判定結果を上部組織(全国中央サイコ対策室と中央サイコ治療院の承認部署)の承認を得る。「承認」は現状の裁判所の捜査令状発行に相当するが、より厳密な証拠による内容になる。「承認」取得後に、初めてサイコ病として対象者への働きかけを行うことができるので、迅速な承認体制が必要となる。最近数年の捜査状況が大きく変わるのは、スマホなどにより録画録音が容易に安価にできることである。通報者や関係者にスマホ録画や録音の協力を依頼し、客観的な証拠にもとづくサイコ病判定を行うことができる。必要に応じて各所に点在する防犯カメラ記録等も活用できる。これら記録機器の発達が客観的な証拠による判定を可能にしたサイコの中には狡猾に犠牲者を巻き込み偽録画録音を行う可能性があるのでサイコ捜査官はそれらを見破るレベルを維持しなければならない

以降の警察対応の説明はサイコ3類型やサイコ㌟や犠牲者のサイコ化程度の区分による基本的な考え方を述べたもので、現場の実践では微妙な状況の違いを考慮しなければならない。また、さらに実践的な経験を積み上げ、より良い対応策を作り上げていくことになる。

(I-2)判定3形態別とサイコ3類型別の対応策

上部組織の承認手続きと同時にサイコ対応戦略を迅速に立案する。判定3形態(前兆捜査、前兆犯罪、逃走者証言)とサイコ3類型(饅頭、中間、単独)で対応戦略が異なってくる。以下それぞれについて述べる。

(ⅰ)判定3形態(前兆捜査、前兆犯罪、逃走者証言)別の対応策と公的治療への誘導

 

判定3形態

前兆捜査

前兆犯罪

逃走者証言

一次判定部門

通報・相談窓口部門

犯罪者逮捕部門

逃走者飛び込み窓口部門

一次判定情報元

家族、知人、友人、同僚、近隣住民、企業・官庁などの情報

犯罪捜査情報

逃走者証言情報

二次判定部門

各県警、府警、道警、警視庁のサイコ対策室:一次判定に基づき二次判定調査を実施。

サイコパスと特定した後の対応

犯罪者ではないので本人に説明し、公的治療を勧める*1

3類型のどのタイプのサイコかで対応戦略を立てる*2

3類型のどのタイプのサイコかで対応戦略を立てる*2

*1前兆捜査での対応:サイコ専門官が面談して、対象者のサイコ化進行状況、今後の残虐行為に及ぶ可能性を本人に話す。サイコ病は本人の責任でなく、公的な治療を受けられることを説明し、治療の選択を勧める。治療を認めた場合にはサイコ治療院でfMRIやPETなどの検査や治療を受ける。治療を拒否した場合はいつでも治療を受けられることを説明し、残虐行為に及びそうになったら連絡するように指導する。その後も繰り返しサイコ前兆行為を行っていることが通報などで判明した場合には上位組織の承認と裁判所の許可を得て強制的に治療を受けさせる処置をとる。サイコ病は法定伝染病のように他者への影響が強く、強制的に対処しなければならない。強制治療は本人への救済でもある。前項「(d-1)(ⅰ)犠牲者が出る前にサイコ前兆をつかみ、サイコパスを治療へ」参照

サイコの公的治療:サイコによるサイコ犯罪や犯罪と特定しづらい恨み合う人間関係の増幅は、社会の健全性を阻害し、金額に換算した社会的損失は膨大になる。サイコによる米国の年間損失を約50兆円と算出した例がある。公的に治療することは経済合理性がある。公的治療を治療体制全体に含めて至急確立すべき考え方である。また、戦争を繰り返した人類史が生み出した病気の可能性があり、サイコ病であることは本人に責任を問えない。サイコ病の原因については後の項「経営とサイコパス」参照。サイコによる社会的損失額:K.A.キールは現状のサイコ関連年間社会的損失費用は2011年で4600億ドル(約50兆円、1$≒109円換算)に達するとしている、そのほかにも多くの社会的損失を上げている(情報元:別冊日経サイエンス『心の迷宮、脳の神秘を探る』P13、中野信子著『サイコパス』P21)

*2:犯罪が行われており、初めから強制的な処置になる。3類型のどのタイプのサイコかで対応策が異なり次の項で述べる。

(ⅱ)サイコ3類型(饅頭、中間、単独)別の対応策下記表の通り、饅頭構造、中間構造の解体が基本戦略になる。単独サイコは人間関係を作っていないので人間関係の解体はない。本来饅頭構造や中間構造ができる前に対処すべきで、それぞれ次項で説明する。

ⅰ)饅頭サイコに対する警察対応策と饅頭構造解体手順

①   饅頭サイコにたいする警察対応策

饅頭サイコのサイコ㌟の段階に応じて対処する。あるべき警察の対応策は下記表の通り。犠牲者を取り込む懐柔期段階でサイコであることを特定し、治療へ導くことが本来あるべき最善策である。説明は表の注で行う。

 

饅頭(外交的)サイコのサイコ㌟の段階別対処策

サイコ㌟区分

懐柔期

豹変期

懐柔/豹変繰返し

懐柔/豹変繰返し

満足期

停滞期

サイコ寄生区分

(特徴行動区分)

略奪寄生(サイコ寄生前期

残虐寄生(サイコ寄生後期

寄生対象消滅

取込期

甘い言葉とカラ理由で離さない

略奪期

金品財産子供女性、あらゆるものを奪いとる

残虐期

犠牲者の心の破壊とサイコ化、及び肉体などあらゆる物的な破壊

空虚期

破壊しつくした後の空虚

サイコ犯罪区分

前兆捜査

前兆軽犯罪

前兆残虐犯罪

(犠牲者ロボット化)

本格残虐犯罪

(犠牲者サイコ化)

犯罪行為空白

あるべき警察の対応の要点

犠牲者が出る前のこの時期にサイコを特定し、治療へ導くのが最善策*1

サイコと反社会障害者と混同しないように、サイコを特定。サイコを治療へ、犠牲者を呪縛解放へ導く*2

サイコパスに言われるまま内部犠牲者が外部犠牲者を虐待している構造を把握し解体する*3

サイコパスがいなくても内部犠牲者が自律的に外部犠牲者を虐待している構造を把握し、解体する*3

虐待が収まったように見えるが、再発するので、その前に逮捕*4

*1:懐柔期のサイコは健常者との違いが分かりにくいので、窓口の警察官は口頭注意で終わらしてしまわないよう、前兆行為、前兆軽犯罪でサイコを一次判定、二次判定へと進められるよう教育訓練を受け、サイコを治療へと導く。これ以外に深刻な犠牲者を出さない方法はない。前兆残虐犯罪段階では本来遅すぎる。

*2:豹変期の饅頭サイコは金銭などを奪うので反社会性人格障害(反社会障害者)の犯罪と捉えやすく、警察が乗り出したと言えば収まると誤りやすい。また、例14尼崎監禁殺人事件のように、せっかく猪俣家甥が角を逮捕させるまで行ったのに饅頭構造での残虐犯罪に気が付かず軽犯罪として執行猶予の軽い刑で処置し、その後にさらに多数が虐殺されることになった。これは前兆犯罪を見逃した例になる。窓口の警察官はサイコと反社会障害者による犯罪の違いを見落とさない目を教育訓練で養う必要がある。現在のアメリカ心理学会「精神障害の診断と統計マニュアル」(DSM5)はサイコと反社会障害者を一色たんにし反社会性パーソナリティー障害としているので、DSM5の分類は使えず、見直さなければならない。サイコと反社会障害者の違いは本シリーズ(その2)「1.8 サイコパスと反社会性人格障害やその他の犯罪の違い」及び(その4-5)「11)用語(b)「反社会性人格障害」と「反社会性パーソナリティー障害」参照

サイコは隔離し、自殺しないよう注意しながら、サイコ治療院に収容し、犠牲者と二度と接触できないようにする。犠牲者と和解させようとすることはサイコ病が完治しない限り行ってはならない。犠牲者は呪縛解放のプログラムにより復帰を進める。詳細は次の項饅頭構造の解体手順で述べる。

*3:サイコパスの知識がないと、本格残虐犯罪段階の饅頭構造内部の犠牲者同士で例えば娘が父親を、母親が子供を虐待する理由が分からない。また虐待行為をするときにサイコはその場にいない場合もあり、カラ理由を真に受けやすいので、窓口の警察官は饅頭構造を作るサイコの残虐寄生の特徴から一次判定、二次判定へと進められるよう教育訓練を受けなければならない。対処の基本のサイコの隔離と犠牲者の呪縛解放は上記*2と同様に行う

*4:停滞期のサイコは外見上や行動は健常者とほとんど変わらなくなるので、それまでの経緯・行動の特徴からサイコ病を特定する。饅頭構造内部の虐待も激しさがなくなるので、虐待が終わったと勘違いしてはならない。窓口警察官は再びサイコ㌟が始まり犠牲者が出る前に一次判定、二次判定へと進められるようしなければならない。またこの停滞期に、サイコの中には自分が異常であることを何とかしたいと苦悩する者がいるので、自主的に治療へ誘導しやすい時期でもある。犠牲者が逃走するのはこの時期が多いと考えられる。

②饅頭構造の解体手順

ここでは前兆犯罪本格犯罪に至った段階について述べる。その前の前兆捜査段階についての対応は前項「(ⅰ)判定3形態(前兆捜査、前兆犯罪、逃走者証言)別の対応策」の表注*1参照。饅頭構造を構成するそれぞれについて以下のとおり対応する。

饅頭サイコ自身への対応:二次判定承認後逮捕令状で逮捕しサイコ治療院へ

饅頭構造の犠牲者状況など全体像を客観証拠で把握したのちに饅頭サイコを犯罪容疑で逮捕隔離する。饅頭サイコの逮捕は従来の刑事訴訟法の犯罪処置手続きと同様で、原則裁判所の逮捕令状を得て行う。犠牲者が生命の危険に直面し緊急を要する場合は、饅頭構造の全体把握の前でも警察官職務執行法に基づく『緊急の救護』で介入する。裁判所へは二次判定承認書を提出し、治療処置の許諾を得る。この承認書提出は起訴に相当するが、裁判に入ることなく、事案は裁判所から離れ、サイコ治療院の治療処置に移行する。治療院では単なる治療ではなく、サイコはサイコ病そのものの解明や治療方法の進歩のために貢献することが義務付けられる。治療処置は完治が確認されるまで行われる。治療期間は犯罪の内容にかかわらず、完治するかどうかで決まる。完治とは偏桃体機能の完全回復で、判定は脳神経解析装置データを基礎に客観的に行い、問診は原則使わない。サイコは問診で本当のことを言わないだけでなく、相手の心理を読みベテランの精神科医でも簡単に騙されてしまうことがある。

サイコ治療院への移行手続きのすべては「サイコ冤罪監視救済独立機関」(以下サイコ冤罪監視機関)に報告される。サイコ冤罪監視機関は疑義があればサイコ対策室やサイコ治療院などの関係部署に問い合わせ、関係部署は回答しなければならない。疑義が解消しない場合サイコ冤罪監視機関はサイコ病判定のやり直しを指示することができる。再診断でサイコ病でないと判定された場合には、一般犯罪として従来の裁判手続きへ移行する。警察官職務執行法『緊急の救護』については本ブログ(その4-51)「(L-1)(b)「民事不介入」「事件化していないので動けない」は警察官職務執行法違反」参照

サイコ病完治後の特別裁判と懲罰刑:何人も虐殺した犯人は治療より死刑にすべきと遺族などは思うかもしれないが、サイコは死ぬことが怖くないので死刑が懲罰にならない。本シリーズ(その4-2)「1)サイコパスの逆転生存欲求」で述べた附属池田小事件で23人を死傷させたサイコ病の宅間は弁護士が控訴を勧めても断り、死刑を早くするよう申し出て判決後約1年後に死刑執行。大阪姉妹殺害事件のサイコ病の山地も弁護人が行った控訴を自ら取り下げて死刑を望み執行された。例14尼崎監禁殺人事件のサイコ病や例16桶川事件のサイコ病の小松和人のように簡単に自殺することも多い。死刑よりも偏桃体機能を回復させ、残虐行為をしたことに苦痛を感じるような状態になることの方が遥かに懲罰になる。例5神戸連続児童殺傷事件の少年Aは逮捕直後盛んに死刑にしてくれと述べ、捜査官が少年法で死刑にならないと言うとしばらくして苦悩で泣き続けた(『絶歌』)。そもそもサイコ病であることは本人に責任はなく、残虐犯罪であったとしても、サイコ病患者に対して懲罰刑は論理的にふさわしくない。サイコに自殺させないで、偏桃体機能回復後の本当の苦しみを味あわせることで、本来の懲罰になり、犠牲者の気持ちが理解できるようになり、社会復帰の可能性も出てくる。人の苦しみを理解できるようになったところで、社会復帰の前段階として自分の犯した罪を償わせる特別裁判を行う。これまでの刑務所に入れるだけの刑ではなく、「人のために尽くす刑」などサイコ病患者が最も苦手とする刑の新しい概念が必要である。サイコ病犯罪者には偏桃体機能回復治療がすべてに優先するカギになる

暴力装置となった犠牲者への対応:逮捕後呪縛解放と反社会性人格障害者救済プログラムへ

暴力装置になった犠牲者は暴力団員か反社会性人格障害者(以下反社会障害者)が多い。反社会障害者は集団秩序を守ることが困難で、破壊的自己表出(粗暴行為)を行う傾向を持つので饅頭サイコと親和性がある。健常者と同様に饅頭サイコによりサイコ化され、粗暴性が暴力装置として利用される。生まれながらの偏桃体機能不全の残虐性を求める病気ではなく、サイコとは別の対応が必要になる。サイコに利用されているとは言え、犠牲者を直接虐待・虐殺する犯罪実行者で、従来の裁判では最も重い刑を受けやすい。例12映画『凶悪』原作の暴力団幹部後藤良次や例14尼崎監禁殺人事件の元暴力団員マサや例16桶川事件の元暴力団員久保田などがこの例になる。対応処置は健常者と類似の呪縛解放プログラムにより呪縛解放へ導くとともに、反社会障害者救済プログラムにより社会復帰の道筋をつける。反社会障害者は従来の「懲罰刑」だけでは不十分で、再犯性があり、サイコに利用されなくても犯罪傾向を持つので、反社会障害者救済プログラムが必要になる。反社会障害者救済プログラムは多くの人の努力があるが、反社会障害の原因究明と治療が不十分の現状と思われ、サイコと同様に脳神経解析装置による解明が必要かもしれない。サイコと反社会障害者の違いは本シリーズ(その2)「1.8 サイコパスと反社会性人格障害やその他の犯罪の違い」及び(その4-5)「11)用語(b)「反社会性人格障害」と「反社会性パーソナリティー障害」参照。

【旧日本軍では軍幹部に入り込んだサイコに利用された暴力団員、反社会障害者の兵士が、軍内部で下級兵士に暴力をふるい、サイコ饅頭構造を形成した部隊が少なからずあったと考えられる。この饅頭構造化した軍隊は軍内部の弱い下級兵士だけでなく、中国大陸や朝鮮半島や太平洋諸国などで残虐の限りを尽くした。詳細は後の項「戦時下のサイコパス」参照】

・饅頭の皮になった内部犠牲者への対応:サイコ化段階に応じた呪縛解放プログラム

饅頭の皮となった犠牲者をサイコから順次切り離していく。順次行うのは、人数が多く一時に解体できないほど饅頭構造が強固な場合である。下記表のように犠牲者のサイコ化段階に応じて対処が必要になる。広義ではロボット化も含めてサイコ化である。表で分かるように疑似サイコ後期に至った犠牲者がいる場合には饅頭構造の解体が容易でない場合がある。疑似サイコ後期か複数のサイコがいるのかの判定が困難な場合は疑似サイコ後期の可能性がある人をサイコ (サイコ病患者)として扱う。表では前項「犠牲者の逃走レベル」と混同しないよう「レベル」と言う用語を使わず、「段階」を使い「犠牲者のサイコ化段階」としている。

 

ロボット化(真白化)段階の犠牲者

サイコ化(疑似サイコ化)段階の犠牲者

サイコ化階段

真白前期

真白後期

疑似サイコ前期

疑似サイコ後期

絶望から見た犠牲者の状態絶望は重層化する

逃げられない絶望

逃げられない絶望。周囲で残虐が行われ、又は自分に行われ。残虐を受け入れる絶望

逃げられない絶望。残虐を受け入れる絶望。他者を虐待する自分:別人=サイコの自分に絶望:自分が自分でなくなる絶望

逃げられない絶望。残虐を受け入れる絶望。自分が自分でなくなる絶望。自律的に他者虐待する自分:完全な別人=完全なサイコの自分に絶望: 人間でなくなる絶望

偏桃体機能

機能健全

機能ほぼ停止

生命維持機能以外完全に停止。偏桃体機能と別の逆転快に基づく性行動が出る*1

逆転快有無

なし

逆転快あり、ドーパミン少量

逆転快あり、ドーパミン大量

犠牲者の主要な状況

恐怖で震えている

恐怖などの感情喪失、意志喪失。サイコに言われるままに行動

サイコの指示で他者を虐待することに苦痛が消えている

サイコを崇拝しているサイコから物理的にも心理的にも離れることができない*2サイコを守るあらゆる行動を取る

殺意の代行

なし

なし

サイコの指示で殺意を代行

サイコの『空気』で殺意を代行

記憶力状況

健全

記憶・判断力が鮮明でなく状況を警官へうまく説明できない

カラ理由による説明や嘘の説明をする

呪縛解放と回復必要期間*3

救出と同時に自分を取り戻す

短期間に回復。他者を虐待していないので回復が早い

一定期間のリハビリが回復に必要。他者への虐待が強い心の傷

長期のリハビリが回復に必要。適切な治療がなければ一生完全回復できない場合も考えられる

呪縛解放後*4

問題なし

忘却、苦悩の可能性

忘却、苦悩。正当化のいずれも可能性がある

*1:本シリーズ(その4-4)「6)サイコパスの性的サディズム論の誤り」参照

*2疑似サイコ後期に至った内部犠牲者はサイコから物理的に切り離しても再び自らサイコを求めていくサイコ崇拝の状態になっている。サイコから離れることができないだけでなく、サイコを守るあらゆる行動を取るので、人権との関係で饅頭構造の解体に最も慎重に進めなければならない犠牲者である。疑似サイコ後期に至った犠牲者の重要なことはサイコから物理的に切り離せば呪縛解放が進むという単純なものではないことである。【太平洋戦争でサイコ化した兵隊の中にはサイコの軍幹部を崇拝するだけでなく、戦争そのものを崇拝し、戦後いつまでもカラ理由で残虐行為を正当化し、呪縛解放が進まない者がいる。これについては本シリーズ(4-5)「(d)(ⅰ)表の注*2:太平洋戦争開戦の『空気』はサイコパスの強い意志」参照】

*3:サイコ治療院の呪縛解放プログラムに基づいたリハビリなどになる

*4:犠牲者は呪縛解放した後は、「忘却」「苦悩」「正当化」の3タイプがあるが、それぞれに応じたサイコ治療院の呪縛解放プログラムになる。3タイプについては本シリーズ(その4-5)「(d)サイコパスまんじゅう内部での健常者のサイコパス化過程(ⅰ)サイコパス化過程の4段階」の表の注*3健常者の呪縛解放時の3つのタイプ「忘却」「苦悩」「正当化」参照

・虐待を受けている外部犠牲者への対応:一刻も早く救出の手を打つ

外部犠牲者が特定されれば、その救出を饅頭構造解体の最優先に行わなくてはならない。体中に虐待の傷を持っている可能性があるので医療機関に収容するなどの手を打つ。同時に精神的にも、虐待されて真白後期まで至っている可能性があり、サイコ治療院の呪縛解放プログラムの実施が必要かを検討する

以下(その4-69)へ続く。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-67)警察のサイコ対策と治療体制3

2016-07-09 23:02:00 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-66)の続き。

(e)3類型(単独、中間、饅頭)の各サイコ㌟とサイコ前兆

e-13類型(単独、中間、饅頭)各サイコ㌟

下記表はサイコの基本分類(3類型:単独、中間、饅頭)別のサイコ㌟を示す。表の類型名の右にその類型の特徴要点を記している。警察の捜査はサイコがどの基本分類に属するかだけでなく、サイコ㌟のどの段階にあるかを把握する必要がある。饅頭サイコが最も複雑で表の上段に記している。中段の中間サイコでは饅頭サイコの犠牲者を疑似サイコ化することがなく、真白後期(ロボット化)までである。また、略奪期と残虐期に明確な区別がなくなっている。下段の単独サイコでは犠牲者のロボット化もなくなり、肉体的にただ虐待し、虐殺・解体するだけになる。この3分類の境目はぼんやりしたもので、全体的にスペクトラム(連続構造)になっている。健常者とサイコの精神構造の間をつなぐスペクトラム(連続構造)はなく、全く別の扱いが必要である。サイコと健常者の精神構造の違いは後の項「経営とサイコパス」参照。饅頭サイコのサイコ㌟の説明は本シリーズ(その4-35)「(J-1)サイコサイクルの基本事項」を参照 

饅頭サイコのサイコ㌟:饅頭構造では内部犠牲者がサイコ化し外部犠牲者を虐待・虐殺する

サイコ㌟区分

懐柔期

豹変期

懐柔/豹変繰返し

懐柔/豹変繰返し

満足期

停滞期

犠牲者サイコ化区分

正常

真白前期

(ロボット化前期)

真白後期

(ロボット化後期)

疑似サイコ前期

(サイコ化前期)

疑似サイコ後期

(サイコ化後期)

弱い呪縛解放により逃走する者が出る時期

ロボット化

サイコ化

サイコ寄生区分特徴行動区分

略奪寄生(サイコ寄生前期

残虐寄生(サイコ寄生後期

寄生対象は破壊つくして消滅

取込期    甘い言葉とカラ理由で離さない

略奪期             金品財産子供、あらゆるものを奪いとる

残虐期            心の破壊とサイコ化、及び肉体などあらゆる物的な破壊

破壊しつくした空虚。自分はおかしいと感じる時期

中間サイコのサイコ㌟:仲間は作るが饅頭構造に至らず。犠牲者が嫌がることに興奮・虐待し、ロボット化後に自殺教唆

サイコ㌟区分

懐柔期

豹変期

満足期

なし

停滞期

犠牲者サイコ化区分

正常

真白前期    (ロボット化前期)

真白後期   (ロボット化後期)

なし

饅頭サイコと同じ

ロボット化

なし

サイコ寄生区分 特徴行動区分

略奪・残虐寄生(サイコ寄生)

なし

取込期    甘い言葉とカラ理由で離さない

略奪・残虐期          金品財産子供、あらゆるものを奪いとる。心の破壊とロボット化、及び肉体などあらゆる物的な破壊

なし

単独サイコのサイコ㌟:誰でもいい、ただ殺す。通り魔的殺人。首切断などぐちゃぐちゃにする。毒物投与や放火など

サイコ㌟区分

懐柔期

満足期

なし

停滞期

犠牲者サイコ化区分

正常

なし

饅頭サイコと同じ

なし

サイコ寄生区分 特徴行動区分

残虐寄生(サイコ寄生)

なし

取込・残虐期          甘い言葉で誘うか、急に襲う。肉体などあらゆる物的な破壊

なし

e-2)3類型(単独、中間、饅頭)サイコ前兆

3類型ごとにサイコ前兆と前兆犯罪の様子が異なるので概要を下記表に示す。表の類型名の右にその特徴要点を記している。最も残虐になるのがサイコ犯罪期でその前段階が前兆犯罪期、さらにその前段階がサイコ前兆期である。表の上段部の饅頭サイコでは最も残虐なのが、饅頭構造が出来上がった段階の表右から2と3列目の饅頭サイコ犯罪期である。饅頭が出来上がる前の犠牲者がロボット化段階なのが前兆犯罪期で表の中央になる。前兆犯罪と言っても内容は財産略奪、自殺教唆や監禁を伴う悪質な傷害などの重犯罪(残虐犯罪)である。表の中断の中間サイコでは饅頭サイコの前兆犯罪がサイコ犯罪期に相当する。下段の単独サイコでは中間サイコの前兆行為前兆犯罪残虐犯罪が凝縮している。

饅頭サイコの前兆:逆転共感欲求が強いサイコ:サイコの人間関係(虐殺し合う関係)を作る

サイコ㌟

懐柔期:取込期

豹変期

懐柔/豹変繰返し

懐柔/豹変繰返し

満足期

停滞期

サイコ犯罪区分

サイコ前兆期

饅頭サイコ前兆犯罪期

饅頭サイコ犯罪期

犯罪空白期

前兆行為

前兆軽犯罪*1

前兆残虐犯罪(犠牲者ロボット化)

本格残虐犯罪(犠牲者サイコ化)

犠牲者

サイコ化

犠牲者は正常な精神を維持

真白前期    (ロボット化前期)

真白後期   (ロボット化後期)

疑似サイコ前期(サイコ化前期)

疑似サイコ後期(サイコ化後期

弱い呪縛解放

行動状況

サイコから逃げ回っている

逃げ回っているが時々捕まり、虐待を受ける

常時捕まっている。逃げられない絶望。金品子供などを奪われる

日常的な残虐恐怖感情喪失自殺が怖くない。言われるままに動く

言われたまま外部犠牲者を虐待し、殺す

言われなくても自律的に外部犠牲者を虐待し、殺す

逃走する者が出る

中間サイコの前兆:逆転愛情・承認欲求が強いサイコ:愛情・承認欲求を破壊する。ロボットの人間関係にする

サイコ㌟

懐柔期:取込期

懐柔/豹変繰返し期

満足期

なし

停滞期

サイコ犯罪区分

サイコ前兆期

中間サイコ犯罪期

なし

同饅頭

前兆行為

前兆軽犯罪*1

本格残虐犯罪(犠牲者ロボット化)

なし

犠牲者

サイコ化

犠牲者は正常な精神を維持

真白前期    (ロボット化前期)

真白後期   (ロボット化後期)

なし

同饅頭

行動状況

同饅頭

同饅頭

同饅頭

同饅頭

なし

同饅頭

単独サイコの前兆:逆転生存・逆転認知欲求が強いサイコ:生きようとすることを破壊する。認知できないことを求める

サイコ㌟

懐柔取込期

満足期

なし

停滞期

サイコ犯罪区分

前兆期

犯罪期

なし

同饅頭

前兆行為 前兆犯罪*2

本格残虐犯罪

なし

犠牲者

心理

犠牲者は正常な精神を維持

なし

いない

行動状況

瞬時いじめパワハラ*3

通り魔殺人*4,毒殺,身体解体

なし

いないか逃走

人以外

軽い動物虐待*5。火遊

激しい動物虐待*5。放火

なし

ない

 *1:ここの軽犯罪は軽犯罪法の騒音、覗き、脅迫、凶器所持などの33の行為そのものではなくサイコ前兆として残虐度が軽微な犯罪のことを言っている。軽犯罪の範囲を犠牲者に後遺症が残らない段階と仮にしておく。軽犯罪期をすぐに通過して残虐犯罪期に移行する場合も、数年以上の長期で移行する場合もあると考えられ、今後データの蓄積が必要である。サイコ前兆の可能性がある場合には脅迫や凶器所持などを軽犯罪法処置で終わらすのではなく、サイコ前兆捜査を実施する。サイコ病の可能性が高いことが判明した場合の処置は後の項「(f)二次判定で対象者がサイコ病と判定した後の対応」参照

*2:単独サイコの前兆犯罪は注*1の軽犯罪を含み、さらに残虐な犠牲者に後遺症が残る犯罪も含む。刃物を使ったり、異物などを食べさせたり、点滴液に異物混入などをするが死ぬまでには至らない段階を含む。

*3:いじめ、パワハラの初期は口頭・SNS・軽い暴力により行われる。やがて道具を使う激しい暴力、薬物使用の繰返し加害など残虐性が増していく。単独サイコのいじめやパワハラは、いじめるとどうなるか、パワハラでは例えば無理やり長時間残業をさせるとどうなるか確かめるように行う。単独サイコにとっては、いじめる行為やパワハラ行為そのものが逆転認知欲求の逆転快をもたらしている。単独サイコにとって相手が嫌がっていることは重要でなく、快感の源泉ではない中間サイコや饅頭サイコは相手が嫌がることに快感の源泉があるので、この点が異なる中間サイコや饅頭サイコのパワハラは例えば長時間残業をさせる場合でも、本人が嫌がれば嫌がるほど興奮して残業をさせ、自殺へ追い込むことに快感がある。単独サイコは自殺しようがしまいが興味はなく、ただ自殺したんだと冷淡に見て、何も感じてない。単独サイコと中間サイコ、饅頭サイコのパワハラは分かりにくいがはっきり違いがある単独サイコのいじめ、パワハラは比較的短時間の瞬時的なのものが多く、その場を逃げれば執拗に追いかけるようなことは少ないと考えられる。中間サイコや饅頭サイコが犠牲者を執拗に追いかけまわして、嫌がっていることを快感にして、いじめ、パワハラを継続するのとは異なる。

*4殺す相手は、殺しやすい人であれば親族でも、友人でも、通りがかりの人でも、幼稚園児でも、障害者でも、高齢者でも、誰でもいい。例5神戸連続児童殺傷事件の少年Aが首を切断した淳君は自閉症傾向があり、殴っても反撃することはない(『絶歌』)、殺しやすい人であった。自閉症の人が暴力を受けても決して反撃しないことは本シリーズ(その3)「1.15(4)サイコパスと他の精神障害との関係4)サイコパスと自閉症(Psychopath and Autism)」参照

*5:動物虐待は「(d-2)(ⅰ)②単独サイコパスの前兆例:通り魔的殺人など凶悪犯罪に至る前段階」で述べたが動物虐待は分かりやすいサイコ前兆なのでここではさらに「軽い」と「激しい」を説明しておく。

軽い動物虐待昆虫など小型の動物が苦しむ姿に引き付けられ、切り刻みばらばらにして殺す。例5神戸連続児童殺傷事件犯人少年Aは犯行前にナメクジをカミソリで薄く裂き、ナメクジがもがく姿に引き付けられている。保護観察期間を終え32歳の時にも多数のナメクジに塩を駆けてナメクジがもがいている姿に引き付けられている。健康な児童がどうなっているか好奇心で解剖などを行うのとは全く別の次元のもので、サイコパスは結果としてぐちゃぐちゃにする。犬や猫などを叩いたり蹴飛ばしたりするが「軽い動物虐待」は動物が死ぬまでは至らない段階。動物はいずれ回復できる。少年Aの行動については本シリーズ(その4-2)「2)サイコパスの逆転認知欲求(a)サイコパスの逆転認知欲求を示す絵、コラージュ、光景の例」参照。

激しい動物虐待:犬、猫、鳥などの動物の首や手足を切断するなどの残虐行為をする。死んだ動物は切り刻んだり、内臓を取り出したり、頭をつぶしてぐちゃぐちゃにしたりする。この段階では人を殺す寸前であるか、殺している可能性がある。例5神戸連続児童殺傷事件の少年Aは猫の頭部をレンガでつぶしてから、しばらくして人を殺したい衝動を抑えきれなくなり女児をハンマーで殴り、別の女児を刃物で刺し、淳君の首を切断した。

動物虐待は饅頭サイコ、中間サイコにも見られる。饅頭サイコ、中間サイコは人への虐待が目立つため、動物虐待が目立たないだけである。特に幼少期の動物虐待では饅頭、中間、単独の3類型の違いが分かりにくい。 

(f)前兆捜査の基本事項:サイコに捜査していることを知れないように客観的証拠を揃える

前項で述べたサイコ前兆を前兆捜査で確認することになるが3類型(単独、中間、饅頭)で基本が異なるのでサイコ前兆捜査官は、一次判定の情報から類型を推定し、基本戦略を以下の通り立てる。サイコに捜査していることを知れないように客観的証拠をそろえることは3類型に共通する。

(ⅰ)饅頭サイコの前兆捜査の基本:饅頭構造を掴むことが最優先

饅頭構造把握はサイコに知られないように慎重に行わなければならない。サイコが知れば虐待を隠し、サイコ化した犠牲者に虐待はないと言わせる狡猾な振舞いをしてくるからである。また、犠牲者が疑似サイコ後期まで至っているとサイコ崇拝の状態になりサイコが指示しなくても、サイコを守る言動をすることに注意しなければならない。例14尼崎監禁殺人事件のに取り込まれた猪俣家の人々は窃盗でが捕まった時に裁判で「は良い人」と話して裁判長の判断を誤らした。サイコは捜査が終わるまで1年でも2年でもじっと待つ。万が一知られてしまった場合は、捜査終了を偽装してサイコの本性が出るのを待つことになる。サイコは10年以上の長期のサイコサイクルの場合もあり、捜査陣は人事異動などで途切れることのないようにサイコの長期特性に対応した体制とする必要がある。

饅頭構造の把握:下記表の右の2列の内容を埋めることが前兆調査の基本になる。前兆捜査の段階ではすべてを埋めなくても饅頭構造ができていることが証明できればよい。証拠は動画、静止画像、証言録音等客観的な、第3者が判断できる証拠をそろえる。 

 

饅頭サイコ基本構造

基本構造内容

饅頭構造調査の内容

証拠例

中心のアン

サイコパス(一人とは限らない)

誰か、サイコ㌟どの段階か

虐待指示画像

暴力装置(暴力団員、道具類、監禁部屋など)

暴力装置は誰か、何か

暴力行為画像

饅頭の皮(内部犠牲者)

(取込まれて、サイコ化した犠牲者)

疑似サイコ後期(下位者を虐待する)

誰か(一人とは限らない)

虐待行為画像

疑似サイコ前期(下位者を虐待する)

誰か(一人とは限らない)

虐待行為画像

真白後期(言われるまま自殺しうる)

誰か(一人とは限らない)

監禁受け画像

真白前期(逃げるのをあきらめている)

誰か(一人とは限らない)

監禁受け画像

外部犠牲者

金品資産子供などを取られ、虐待を受ける

誰か。深刻さの程度

虐待受け画像

 

 

(ⅱ)中間サイコの前兆捜査の基本:中間構造を掴むことが最優先

下記表の右の2列の内容を埋めることが前兆調査の基本になる。犠牲者が内部と外部にはっきり分化していない。中間構造は暴力やいじめを行うのはサイコと暴力装置だけで、その周囲の人はまだ傍観するだけ。他は前項「(ⅰ)饅頭サイコの前兆捜査の基本」に準ずる。

 

 

中間サイコ基本構造

基本構造内容

饅頭構造調査内容

証拠例

饅頭サイコのアン相当

サイコパス(一人とは限らない)

誰か、サイコ㌟どの段階か

虐待指示画像

暴力装置(暴力仲間、道具類、監禁部屋など)

暴力装置は誰か、何か

暴力行為画像

犠牲者

金品資産子供などを取られ、虐待を受ける

真白後期(言われるまま自殺しうる)

誰か(一人とは限らない)

監禁受け画像

真白前期(逃げるのをあきらめている)

誰か(一人とは限らない)

監禁受け画像

正常な精神を維持

誰か(一人とは限らない)

虐待受け画像

 

(ⅳ)単独サイコの前兆捜査の基本:前兆行為を掴むことが最優先

下記表の右の2列の内容を埋めることが前兆調査の基本になる。暴力装置に人がいない。その他は前項「(ⅰ)饅頭サイコの前兆捜査の基本」に準ずる。

単独サイコ基本構造

基本構造内容

饅頭構造調査内容

証拠例

饅頭サイコのアン相当

サイコパス(一人)

誰か、サイコ㌟どの段階か

虐待行為画像

暴力装置(人以外。道具類、監禁部屋など)

暴力装置は何か

使用道具画像

犠牲者

虐待を受ける(一人とは限らない)

誰か。深刻さの程度

虐待受け画像

 

 以下(その4-68)に続く。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする