雪の明神岳 その5 雪道を塞ぐ人たち
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今回の明神岳行きは 寒波の一段落したときを狙っていきました。
寒波来襲中はとてもたどり着けないと考えたからです。
私は四駆に乗っていて 4輪ともスノータイヤを履いています。
でも国道を走る大半の車はノーマルタイヤなので 一台でもスリップして立ち往生すればたちまち
国道全体が麻痺します。
今回の 東吉野村大股林道は 一歩間違えばとんでもない事になるところでした。
それもノーマルタイヤの2輪駆動車が 無理に圧雪状態の林道へ入り たちまち動けなくなっていたからです。
それも20台近くの車が。常識では考えられない事です。
雪国で生まれ育ち、雪国で仕事をして来て 沢山のクルマを壊した私が 雪道にたいしてあまりにも
無知な人々に 一言苦言を言わせて貰います。
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大股林道の まだ雪の無い場所に 東吉野村はご親切にも 大きな無料駐車場を設置して
「この先 雪が積もり通行不可ですから ここに駐車してください」と大きな看板が出ていました。
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しかしです、そんな親切を無視して何台ものクルマがノーマルタイヤのままで雪道に突っ込み
当然のようにスタックしています。スタックとは タイヤが空回りして 身動き取れなくなる状態です。
前の黒い車は 四駆ですが 残念な事にノーマルタイヤです。いくら四駆でもノーマルタイヤでは雪道は無理です。
四駆だから大丈夫と勘違いして突っ込んだのでしょう。
もう一つ前の車は FFのクルマです。(前輪駆動)前輪だけノーマルタイヤにチェーンを巻いてますが
残念ながらタイヤチェーンは横滑りに対し無防備で、簡単に横滑りします。
前の2台はシリを振り振りここまできましたが諦めてこの先で道を譲ってくれました。
前方に青い服の男性が立っています。あの人は 乗っているクルマ(ノーマルタイヤの
コンパクトカー)がスタックし、しりを振りどうしょうも無いので 車から降りて押して 車を脇に避けたところです。
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林道は 東吉野村が設けてくれた臨時駐車場から先は 圧雪が凍りバリバリツルツルです。
クルマをおいて歩く人は 皆さんアイゼンもしくは簡易アイゼンを装着しています。
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このあたりが一番の難所でした。黄色の車はノーマルタイヤで当然ギブアップ。良くぞここまで根性で登って来たものです。
2台先の車は レガシーで4輪ともスノータイヤを装着しています。しかし乗用車タイプのボディー
なので車高が低く 轍に足を取られて進めません。轍は30センチ前後の深さでした。
南海もバックと全身を繰り返し ようやく乗り越えて行きました。次の黒い車はデリカです。
車高が高いのですが 轍が深すぎてこのクルマでも お尻を振って何回も突入やり直してやっと抜けていきました。
私は四駆をロックしてスピードをつけて一気に抜けることが出来ました。もちろんクルマの底は圧雪で擦りました。
前の二台が苦労したのを見ていたお陰です。
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その難所を回りこむとすぐに駐車スペースでした。勿論ここもバリバリツルツルでした。
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下山しても駐車スペースはご覧のとおり、バリバリツルツルのままでした。
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帰路も往路と同じく 放置された車がそのままで 非常に緊張しました。
放置車の横をすり抜けるときは どちらにお尻を振っても クルマかガードレールに擦ります。
本当に人の迷惑顧みず どこへ行ったのでしょうね。
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四駆をロック状態にして ブレーキを踏みっぱなしで ゆっくり降ります。
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臨時駐車場までの間に放置された車は20台くらいありました。
こんなクルマが居るから あちこちの国道で 急に雪が降り出すとたちまち何百台も
立ち往生して 雪にとじこめられるのでしょうね。
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ノーマルタイヤにタイヤチェーンを巻いても横滑りには無防備で 簡単に横滑りします。
亀甲チェーンという商品があり、横滑りに対して有効だと売っていますが
使ったことが無いので分かりません。チェーンの特性としてたぶんあまり効果はないと思います。
しかし5センチ程度のべチャ雪なら有効かもしれません。
臨時に装着するタイプで尤も有効なのが スパイクを打ち込んだゴムベルトです。
あれを4輪に巻くと かなり有効です。
またFF車は雪道に強いといわれますが あれは嘘です。特に下り坂のアイスバーンでは
頭を抑えてお尻がフリーなので 簡単に180度、360度回転してしまいます。
雪道の下りでは むしろFR車のほうが安定して降りれます。もちろんABS
(アンチロックブレーキングシステム),TCS(トラクションコントロールシステム)
「4輪の状態を監視して ブレーキのオイル配分や駆動の力を分配するシステム」
が付いている車のほうが 安心して雪道を走れます。
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台高山脈を歩く トップページはこちらです。
http://yochanh.sakura.ne.jp/sonotanoyama/index.html
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今回の明神岳行きは 寒波の一段落したときを狙っていきました。
寒波来襲中はとてもたどり着けないと考えたからです。
私は四駆に乗っていて 4輪ともスノータイヤを履いています。
でも国道を走る大半の車はノーマルタイヤなので 一台でもスリップして立ち往生すればたちまち
国道全体が麻痺します。
今回の 東吉野村大股林道は 一歩間違えばとんでもない事になるところでした。
それもノーマルタイヤの2輪駆動車が 無理に圧雪状態の林道へ入り たちまち動けなくなっていたからです。
それも20台近くの車が。常識では考えられない事です。
雪国で生まれ育ち、雪国で仕事をして来て 沢山のクルマを壊した私が 雪道にたいしてあまりにも
無知な人々に 一言苦言を言わせて貰います。
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大股林道の まだ雪の無い場所に 東吉野村はご親切にも 大きな無料駐車場を設置して
「この先 雪が積もり通行不可ですから ここに駐車してください」と大きな看板が出ていました。
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しかしです、そんな親切を無視して何台ものクルマがノーマルタイヤのままで雪道に突っ込み
当然のようにスタックしています。スタックとは タイヤが空回りして 身動き取れなくなる状態です。
前の黒い車は 四駆ですが 残念な事にノーマルタイヤです。いくら四駆でもノーマルタイヤでは雪道は無理です。
四駆だから大丈夫と勘違いして突っ込んだのでしょう。
もう一つ前の車は FFのクルマです。(前輪駆動)前輪だけノーマルタイヤにチェーンを巻いてますが
残念ながらタイヤチェーンは横滑りに対し無防備で、簡単に横滑りします。
前の2台はシリを振り振りここまできましたが諦めてこの先で道を譲ってくれました。
前方に青い服の男性が立っています。あの人は 乗っているクルマ(ノーマルタイヤの
コンパクトカー)がスタックし、しりを振りどうしょうも無いので 車から降りて押して 車を脇に避けたところです。
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林道は 東吉野村が設けてくれた臨時駐車場から先は 圧雪が凍りバリバリツルツルです。
クルマをおいて歩く人は 皆さんアイゼンもしくは簡易アイゼンを装着しています。
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このあたりが一番の難所でした。黄色の車はノーマルタイヤで当然ギブアップ。良くぞここまで根性で登って来たものです。
2台先の車は レガシーで4輪ともスノータイヤを装着しています。しかし乗用車タイプのボディー
なので車高が低く 轍に足を取られて進めません。轍は30センチ前後の深さでした。
南海もバックと全身を繰り返し ようやく乗り越えて行きました。次の黒い車はデリカです。
車高が高いのですが 轍が深すぎてこのクルマでも お尻を振って何回も突入やり直してやっと抜けていきました。
私は四駆をロックしてスピードをつけて一気に抜けることが出来ました。もちろんクルマの底は圧雪で擦りました。
前の二台が苦労したのを見ていたお陰です。
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その難所を回りこむとすぐに駐車スペースでした。勿論ここもバリバリツルツルでした。
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下山しても駐車スペースはご覧のとおり、バリバリツルツルのままでした。
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帰路も往路と同じく 放置された車がそのままで 非常に緊張しました。
放置車の横をすり抜けるときは どちらにお尻を振っても クルマかガードレールに擦ります。
本当に人の迷惑顧みず どこへ行ったのでしょうね。
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四駆をロック状態にして ブレーキを踏みっぱなしで ゆっくり降ります。
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臨時駐車場までの間に放置された車は20台くらいありました。
こんなクルマが居るから あちこちの国道で 急に雪が降り出すとたちまち何百台も
立ち往生して 雪にとじこめられるのでしょうね。
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ノーマルタイヤにタイヤチェーンを巻いても横滑りには無防備で 簡単に横滑りします。
亀甲チェーンという商品があり、横滑りに対して有効だと売っていますが
使ったことが無いので分かりません。チェーンの特性としてたぶんあまり効果はないと思います。
しかし5センチ程度のべチャ雪なら有効かもしれません。
臨時に装着するタイプで尤も有効なのが スパイクを打ち込んだゴムベルトです。
あれを4輪に巻くと かなり有効です。
またFF車は雪道に強いといわれますが あれは嘘です。特に下り坂のアイスバーンでは
頭を抑えてお尻がフリーなので 簡単に180度、360度回転してしまいます。
雪道の下りでは むしろFR車のほうが安定して降りれます。もちろんABS
(アンチロックブレーキングシステム),TCS(トラクションコントロールシステム)
「4輪の状態を監視して ブレーキのオイル配分や駆動の力を分配するシステム」
が付いている車のほうが 安心して雪道を走れます。
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