怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

ホテル・ルワンダ

2007-08-02 22:30:00 | 映画
ホテル・ルワンダを観た。

映画がどうしてもビデオになってしまうのは、子育て中だから仕方がない。
リアルタイムではないが、レビュー。

主人公もそうだが、善悪問わず、様々な立場の者達が入れ替わり立ち替わりする。

単純に「正義」などと語れないヒリヒリとした危機がある中、ジリジリと生き抜く過程が描かれている。

演出も多く、冷めて観てしまうとちょっと気になる部分もあるのだが、雄弁に物語る史実が背景にあると、グッと引き込まれるものを感じる。

私はやはり主人公に引き込まれた。

同じ家族を持つ父であり、人に相対する仕事をする労働者であり、信頼を勝ち得なければいけない役職なのだ。

彼の心や行動の「揺れ」は、始め傍観していたが、次第に根源的な「生命尊重」「家族愛」にはまりこんでいく。
それは共感的に受け止められる。

絶望的な状況に、目の前の仕事をこなすことに没頭する事で耐えて行く状況には涙を止められなかった。

裏切りのような行為は多くあるが、それらも今の日本の状況に全て置き換えて考えた。
平和維持軍の存在も、現状の日本自衛隊によるそれを想像するに、決して他人事のように捉えられなかった。

多面的に読むことは可能だが、流れるテーマはシンプルなものを目指している気がした。

現時点でもマストな映画だ。
ここ10年の中でもテーマとドラマで考えるとベストになる作品だ。

アフリカ思想を根底に抱えたエンディングテーマは、リアリティという意味では不明だが、迫って来るものがある声だった。

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