怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

地域や個人の相互コミュニケーションにかかるFireWall

2007-05-05 16:57:55 | 教育
地域の学校という意識が希薄になったと私は感じている。

もちろん個人情報を保護し、不測の事態に備えるという構えが昨今必要なことはわかる。
が、学校というコミュニティの分岐点でさえ、その扱いが不自由なのだ。
クレーマー対策という面も否めない。

プロトコルが定着し、ポート管理が出来ていればいいという問題ではないだろう。
人間関係というのが基調にあるのだから。
(問題が起きて当然といっているのではない。)

最近、代替えの何かを利用して、これを回避しようという雰囲気も感じられる。
「ガッコウ」ってなんなんだろうと感じるのはそういう時だ。

対案が容易に見えないのがちょっと煮え切らないけれど、メモリを終わる。

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過剰な情報保護 見直す教育現場 写真掲載、名札着用ノー 弊害指摘する声(西日本新聞) - goo ニュース2007年5月5日(土)10:10
 個人情報保護法の全面施行から2年余りが経過した。個人情報の悪用を許さないための法律なのに、「個人情報は隠さないといけない」という誤った認識は依然として根強い。子どもの安全と健やかな成長を見守る学校も、秘密にしなければならない情報の流出防止に力を入れるが、一方で、法解釈をめぐる過剰反応にも冷静に目を向け、対応を見直す動きも出てきた。 (社会部・東伸一郎)

 福岡市教委が発行する広報誌「福岡の教育」。A4判のカラー刷りで、市内の小中学校の活動などを紹介している。その昨年10月号。体操服姿の中学生が空き缶などを分別している写真が表紙を飾っている。

 いずれも横顔や後ろ姿で、一般の人が見たところで、どこの誰だか分からないはずだが「写った生徒6人全員の、保護者の了解を取ってから掲載に踏み切りました」。早良区田隈中の中岡洋校長は苦笑いした。

 今やPTA新聞など配布先が限定される印刷物でも、生徒・児童の顔写真は原則として載せないのが鉄則。田隈中が総合学習の一環で取り組む地域の清掃活動の様子を紹介したいと市教委から相談があった際も「保護者の了解」が条件だった。

 中岡校長は「昔の感覚からは不自由だと思いますが、時代の要請でしょう」と戸惑いを語る。

 一昨年4月の個人情報保護法の全面施行以来、九州の多くの小中学校で、緊急連絡網でさえ許可を得た保護者しか掲載しなかったり、卒業アルバムに卒業生の住所を載せなかったりしている。福岡県PTA連合会によると、不審者から身を守るため、校外では名札を外す指導も小学校を中心に広く行われている。

 こうした過剰ともいえる対応は、地域社会やクラス、同窓生のつながりを希薄にするなどの弊害も生んでいる。

 福岡市南区の長住小では、5年前に帰宅中の女子児童が不審な男に声をかけられた「事件」を機に校外での名札着用を禁止した。その結果、校内で名札を着ける児童も低学年で3割、高学年では1割しかいなくなった。地域のお年寄りがあいさつしても「知らない人」を警戒する子どもたちは無視するようになった。

 「結果的に規律を守れない子どもを育ててしまった」。草島哲夫校長は4月から一転して、登下校時の名札着用を指導している。一概に個人情報といっても、厳重に管理すべきプライバシーと、社会で共有すべき情報とは異なる。

 「外部の目を恐れたりせず、学校自らの責任で判断しなくては肝心の教育的視点が抜け落ちる」と草島校長。現場の試行錯誤は続いている。


=2007/05/05付 西日本新聞朝刊=

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2 コメント

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参考になりました。 (今日)
2007-05-06 06:12:42
普段、考えていたことでした。

     
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実は (yo)
2007-05-06 16:36:16
連休中に学童保育員をやっている兄と話し込んでいて、このテーマはきちんと整理する必要があると感じました。
でも、学校という範疇に収まらないし、多岐にわたる各論が存在していそうで、難しい問題だと思っています。
今日さんのように、こういう問題意識をもっている人がきっと他にもいると期待しています。
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