怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

スーホの白い馬その6

2007-03-13 20:13:07 | 教育
死の場面。
そしてそこから生まれた悲しみと苦しみ。
さらにそこから再起するために必要な死の受容。

ここにもって来るまでの前フリは、
A「スーホと白馬の絆」
B「生き生きとした二人(片方は馬だが)の活躍」
C「とのさまとの対比によるスーホの純粋な気持ちのクローズアップ」
D「白馬から引きはがされたスーホの断腸の想い」
E「如何に傷つこうと、走り、生きて再び会いたいと願う白馬の気持ち」
F「死が目前であるのに、痛みを除こうとして身を切られる想いで矢を抜くスーホの気持ち」
G「一晩の死の見取り」

A、BがDやEを生み、それが子どもたちの感情の背景となってFの痛みのリアルを伝える。
「痛み」を想像して、涙を浮かべる者、顔をあげられなくなる者、少し静まり返るクラス。

Gの時間の長さが、「心の痛み」の長さ、つらさに通じてよく分かるようだ。

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死別は「つらい」状況を想像させる。
その後「幾晩か寝ないスーホ」の「かなしさやくやしさ」は、死の継続であるし、大きなショックを表している。
その時間と対比する感情を考えさせる。

大切なものの「死」を「楽器」に向けて、「白馬」(の記憶)を一生背負うことで「生きる」ことを決心するスーホまであと少し。

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