一般社団法人EIGC(エイジック) ♪♪ニュース英語・ビジネス英語の部屋

一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

分詞が解れば(その2)

2013-08-25 11:03:55 | ニュース英語・英語学習
Book1で2週連続で学んだ現在分詞(-ing)、過去分詞(-ed)
前回は現在分詞の使用例でした。今回は、過去分詞の例も見てみましょう(^.^)

分詞が使われた文章は、学習者が一番つまづきそうなものの一つですが、
何度も経験しているうちに、逆に文章がコンパクトで分かり易く感じるようになります。

ではさっそく、前回のC1の人型ロボット「キロボ」が宇宙へ旅するニュースから抜き出してみましょう。

今、介護などの分野でも人とコミュニケーションができる動物癒し系ロボットなどの活躍が期待されていますが、
今回は、身長34センチのブーツをはいた人型ロボット(これです)が、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士を
リラックスさせるのに役立つことを期待している、という話でした(^.^)。

このニュースで使われていた分詞構文の部分です。
When asked what its dream was,
the robot answered it wants to create a world where humans and robots can live together.

夢が何かと聞かれたとき、
ロボットは、人間とロボットが一緒に住むことができる世界を創りたいと答えた。

前回の説明で、
接続詞を省略できるかわりに、省略したよという証拠に、動詞を分詞の形(-ingまたは、-ed)にしているわけです。
といいました。ここでは、接続詞"when" を省略しないで残していますね。
もちろん、
Asked what its dream was, the robot answered it wants to create a world where humans and robots can live together.

でもいいですし、全部省略しないで書いてしまうと、
When Kirobo was asked what its dream was,
it(=the robot) answered it wants to create a world where humans and robots can live together.

ということです。
ここで過去分詞を使っているのは、キロボが尋ねるのではなく、キロボが「尋ねられた」ので、
was asked の asked が残っているわけですね。

もう一つ、その前の富士山が世界遺産に登録されたニュースから分詞を使ったセンテンスをみてみましょう。
Every summer, more than 300 thousand people climb the volcano,
known for its beautiful shape.


毎年、夏には30万人以上の人がその美しい姿で知られている火山(=富士山)に登っています。
これは、
Every summer, more than 300 thousand people climb the volcano,
which is known for its beautiful shape.


富士山が知っているのじゃなくて、富士山が人々に知られているわけで、
which is がとれて、known が残っているわけですね。

このセンテンスのリスニングでは、まず、
数字に弱い方は、”300 thousand”のところでひっかかり、
次に、volcano の後に、分詞がくることが想像できずに、その後の聞き取りができない、
というパターンが多く見受けられました。

構文が見えていると、まず、SVOとくるので、volcano で一応、センテンスが完結しているのが見えます。
すると、その後は、分詞がきたり、関係詞や接続詞がきたりして文章が伸びていくという心構えが
しっかりできていると、聞こえるようになってきます。

分詞の使われ方がわかると、長い文章でもスッキリ、快適に理解できるようになります。
読んだときに、こういう文体をスピーディに理解できるくらいに慣れておき、
さらに、音を聞き分ける練習を積んでいくことで、リスニングが楽になっていきます。

ちなみに、今回は、分詞の話でしたが、数字は毎回、そこで思考ストップしてしまう方がいます(笑
数字のリスニングについては以前、ブログで書いています(数字や日付

数字も難なく理解できるほうが気持ちがいいですが、練習できていない場合は、
せめて、今回の場合など、300 thousand と聞いたときに、「あ、大きい数字」と思えるような
おおざっぱにとれる練習をしてみてください。

300にとびついて、300人といったり、thousand にとびついて、1000人と言ったり
クラスではいろいろでした。
このニュースを聞いたときに、富士山への登山者数がだいたいどれくらいなのか、ということが理解できるといいですね。(^.^)


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分詞が解れば長文もカンタン♪

2013-08-22 09:18:46 | ニュース英語・英語学習
現在、Book1(PreC1およびC1クラス)では、学習者が一番つまづきそうなものの一つ「分詞」を学習していますね。

分詞が使われて文章が長くなっていると、読んでいても、聞いていても、何だかよくわからなくなってくる
という人は、たいへん多いと思います。

私が高校で習ったときは、やたら難しく、構文を見るだけで嫌な気分になったものですが(笑)
テストに出る「問題」としてでなく、
ニュースを楽しみながら、ここでの使われ方を見ると、
分詞って、なんて分かりやすい便利なものなの! と感じますよ(^.^)。

では、さっそくニュースから抜き出してみてみましょう。
前回のC2クラスのニュースです。

日本では、昔からクジラ肉を食べる習慣があり、捕鯨が盛んでした。
一方、クジラの乱獲も問題視されて、国際条約で捕鯨が禁止された経緯があります。
1940年代に国際条約が結ばれたのち、80年代にさらに全面禁止となりました。

私も子供のころは、クジラ肉をよく食べましたが、最近は見なくなりましたね。
(でも、このニュースにも出てくる「調査捕鯨」で捕ったクジラの肉は出回っているそうですが。)

さて、そういった国際環境の中、日本は商業捕鯨ではなく「調査捕鯨」を行っています。
この日本の「調査捕鯨」を、実態は「商業捕鯨」だとして、オーストラリアが、
国際司法裁判所(オランダ、ハーグ)に日本を訴えています。
これに対し、日本も反論を開始しました。

このニュースで使われていた分詞構文の部分です。

Japan has defended its research whaling in the Antarctic Ocean,
rejecting Australia’s allegation that the program is illegal.



日本は、南極海での調査捕鯨の正当性を主張し、日本の捕鯨計画は違法であるという
オーストラリアの主張を退けた。

【語句説明】
defend 防御[防衛]する, 防ぐ; 《言論などで》 擁護[弁護]する; 【法】 弁護[抗弁, 答弁]する.
 ※訴えられている日本の主張なので、defendを使っています。
research whaling  調査捕鯨
reject 拒絶する、却下する、退ける
allegation 《十分な証拠のない》 申し立て, 主張; 【法】 主張, 陳述
the program = 先の its research whaling (日本の調査捕鯨)

英語の文と文をつなぐためには、ふつうは、and, when, while などの接続詞を使いますね。
でもこのセンテンスは、Oceanの後、カンマで、そのあと、rejecting と分詞がきています。

これが分詞の便利な役割ですね(^.^)
接続詞を省略できるかわりに、省略したよという証拠に、動詞を分詞の形(-ingまたは、-ed)にしているわけです。

だから、これは、
Japan has defended its research whaling in the Antarctic Ocean
and rejected Australia’s allegation that the program is illegal.


と同じ意味です。

もう一つ、同じニュースから引用します。

Australia urges Japan to stop catching whales immediately,
saying such research activities can be carried out without killing hundreds of marine mammals.


オーストラリアは日本に対し、そのような調査活動は、何百頭もの海洋哺乳動物(クジラ)を殺さなくてもできるとして、捕鯨を即時停止するよう強く求めている。

【語句説明】
urge 迫る, しきりに促す[勧める]; 説得する, 言い張る
   urge someone to..  someoneに~するよう求める
immediately ただちに
mammal 哺乳動物

これも、
Australia urges Japan to stop catching whales immediately
and said such research activities can be carried out without killing hundreds of marine mammals.


と同じ意味ですね。

このように、分詞を使えば接続詞や主語が省略できて、
まとまった情報をコンパクトに伝えられるので非常によく使われます。

分詞の使われ方がわかると、長い文章でもスッキリ、快適に理解できるようになります。

Book1では、現在分詞(-ing)、過去分詞(-ed)と学習しています。
次回は、過去分詞の例も見てみましょう(^.^)

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ISSといえば

2013-08-16 14:31:55 | ニュース英語・英語学習
授業ではさまざまな国内外のニュースを題材に生きた英語を学習しています。
今回は、C1クラスのニュースを先取りです。

明日の土曜からC1のニュースとして扱うのは、ロボットを宇宙に送る計画についてです。

ニュースにかぎらず言語を理解するうえで、その背景となる知識がどれほどあるか、ということは
非常に大きな要素です。

たとえば、野球好きの人なら、野球をあまり知らない人に比べて、
大リーグのニュースを読むのも聞くのも得意なはずです。
言葉の学習では、その内容に関心を持って知識の幅を広げていってくださいね。

さて、今回のC1ニュースに出てくる言葉を少し予習しておきましょう。


A humanoid robot 「ヒューマノイド」聞いたことがあるかもしれませんね。
           「人にそっくりの」という意味。 つまり、「人型ロIボット」です。

ISS = International Space Station  国際宇宙ステーション
    これは、ニュースでもよく出てきますね。
    地球の上空400キロのところに建設された実験施設で、15か国が協力して研究を進めています。
    日本の実験棟は、「きぼう」と名づけられています。

    以前、若田さんが長期滞在して帰還されたときのニュースもC1で扱ったことがあります。
    無重力状態で生活すると筋肉が衰えるため、筋力を維持するためにさまざまな訓練をされていたようです。

   ちなみに、このISS、1周およそ90分という超スピードで地球の周りをまわっているそうです。
   すごい!と思いますが、地球上にいる私たちも24時間で1回転してるんでしたね(^_^;)
   物理で慣性の法則を習いはしましたが。。。宇宙って本当に不思議ですよね。


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ニュースで培う教養と日本語

2013-08-09 09:55:34 | Tips for Communicati
毎日、暑いですね。今日から週末にかけても40℃近い猛暑が続くそうです。
みなさん、くれぐれも無理されませんように。

私は、小野原の教室兼事務所と自宅書斎と北千里の教室を移動していますが、
この暑さの中、昼間の移動は、けっこう堪えます。
なので、常に魔法瓶に冷水を入れて持ち歩いていますが、すぐになくなります。
それに加えて夏はアミノバイタル飲んで体力疲弊を防ぎ、
週2,3回の夜ランニングでストレス発散と体力維持につとめています(^.^)
ちなみに、夜9時以降も外を走ってると、このところはサウナみたいです(^_^;)

さて、授業では毎回ニュースのリスニングをしていますが、
英語はもちろんですが、日本語が出てこないことがありますね。
学習後は、ニュースのスクリプト下にある日本語をぜひ音読してみてくださいね。

英語と同じで、日本語も、自分の語いになっていない言葉は口をついて出てきません。
英語と日本語の両方で表現できることで、言語能力は高まっていきます。

また、ニュースで聞いた内容は新聞やTV、ネットでたくさんの報道をみつけられます。
たとえば、先日のC1ニュースで扱ったWHOが虫を食べることを推奨しているという話。
もともと、人口増加と食糧不足に対する解決策ということですが、
日経にこんな記事もあります。

昆虫は将来の栄養源!? 人口急増見据え見直し機運

「昆虫は豚や牛などの家畜に比べ、脂肪に含まれるコレステロール量が少ない。
体内でコレステロールを合成できず、外部から摂取する必要があるためで、この点ではヘルシー。」

ダイエット中の方にはとても良さそうですね。

虫のお寿司や、虫ピザ、、、私は、ぜったいに無理ですが(笑


同じ時間、学習しても、英語だけでなく使える日本語を増やし、知識も高めることで
学習効果は2、3倍になります。

試してみてくださいね!

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