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一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

TOEIC対策 リーディング 長文読解編

2007-09-30 18:32:11 |  ビジネス英語・TOEIC

   TOEICスコア~試されるのは、英語力だけじゃない!?(5) 

   TOEIC対策 リーディング 長文読解編
   パート7には、ビジネス語彙力とスピード


今回は、一番最後のパート7、長文読解です。


パート5と6の穴埋めが、それぞれ40問、12問。リーディングの残りの48問が、
このパート7の長文読解問題です。


リーディングセクションは全体で75分間。
そのうち、パート5と6に20分~25分かけると、この最後の長文読解には
約50分残るということになります。


単純に質問数で考えると、1問につき1分程度です。


読む量で考えると、大きな文章題が13問くらいありますので、1題にかけられる時間は平均して3分強から4分程度しかかけられません。


最後の数問は、往復のメールや書簡の形式など2種類の文書を読んで答えるようになっていて、前半の2倍量を読むことになるので、1題に〇分とは考えず、短いもの、簡単なものはできるだけスピーディに読み進めていかなければ、試験時間内に最後までたどり着かずに時間切れとなってしまいます。


そうならないために、文頭から滑らかに、ポイントを落とさず正確に英文を読みこなしていく速読力を身につけたいところです。


 


これには、次の2つが効果的です。



1)ビジネス語彙力をたくわえる。
2)ビジネスレター、電子メール、通知書、社内メモなど一般的なビジネス文や新聞記事に慣れ親しむ。


TOEICで出題される文章題は、ビジネスやビジネスに近い日常生活にかかわる書類ばかりなので、そういった内容に絞り込んで、できるだけたくさん読み、文章を読みながら、そこで見かけるビジネス語彙力を増やしていきます。


たまに分からない単語が出てきても、文脈で判断できるものなら、問題にはなりませんが、重要な部分にかかわる意味が分からなかったり、知らない単語が頻繁に出てくると、文全体の意味を掴むのもたいへんな労力です。



正確でスピーディな読解には、とにかく語彙を増やすのが効果的です。語彙を増やすのにもたくさん読むのが良いのですが、手当たり次第にいろんなジャンルのものを読んでも、語彙力はなかなか身につきません。


読むジャンルをビジネスに絞り込んで読んでいると、同じテーマの内容には同じような語彙や文章パターンが何度も出てくるので、自然と繰り返し学ぶ機会が増えて、文章の中での使われ方も自然に身につき、それに伴って読解スピードも速くなります。


対象を絞って学習することで、パート7の正解率を短期間で高めることができるようになります。


 


さて、最後に。


試験を受けるときの心構えですが、TOEICは、リスニングとリーディングをあわせておよそ2時間にもおよぶ試験です。


当日の集中力は結果を大きく左右するので、睡眠や疲れなどに留意して、ベストコンディションで試験に集中できるように体調管理することが特に大切です。


試験はほぼ毎月のように実施されていますので、結果を出すためには、何度か連続で受けてみると緊張もとれて時間の配分にも慣れ、スコアにつながるでしょう。


仕事などで特定の点数が要求される方にとっては、本当に切実な問題です。


晴れて要求されるスコアがとれたら、後は実践でさらなる英語力を磨いていかれると良いでしょう。仕事に関係のある内容など興味の持てるものを選んで多読すると、どんどん速く楽に英語を読めるようになります。


通常のTOEICテストでは、読む・聞くというインプット力だけが試されるので、アウトプット(書く力と話す力)に磨きをかけていくことも大切ですね。


新TOEICの学習法などについて簡単でしたが、一通りお話させていただきました。

ところで、9月30日、TOEIC受けてきました。

また、近々、感想を書きますねー。



TOEIC対策 リーディング文法編

2007-09-03 13:50:23 |  ビジネス英語・TOEIC

  TOEICスコア~試されるのは、英語力だけじゃない!?(4) 

 TOEIC対策 リーディング文法編
 パート5とパート6には、実践に役立つ基本文法とビジネス語彙力

前回、前々回とリスニングについて取り上げましたが、今日は、TOEICのリーディング・セクション、パート5とパート6についてお話します。



パート5は以前と形式は変わりませんが、新TOEICになって、旧パート6の形式が
消滅したことは、とても良い変化でした。



旧TOEICのパート6は、「間違い探し」だったので、とても細かい文法力を問う問題でした。


文法知識は必要ですが、そもそも、文章を読んだり聞いたりして、間違いが分かるかどうかはビジネスコミュニケーション力にはあまり関係がありません。



また、文法的に完璧な英文が書けたとしても、メッセージを意図したとおりに伝えたり、相手を説得したり、という望ましいコミュニケーションの効果につながるかどうかは、別問題です。


大きな間違いがなければ、完璧な文章が書けなくても、何ら問題はありません。


文法に偏った知識を問うよりも、話される英語を正しく聞いたり、英文を正しくスピーディに読む力がまず必要である、そのために必要な文法知識や語い力をチェックする問題が、新TOEICのパート5とパート6で試されているようです。


実践的な英語力を伸ばすためにTOEIC対策をやってみようかな、という気になりますね!


 



さて、問題例を見てみましょう。


パート5は各問が単文で、文中の空白部分に合う語句を4つの選択肢から1つ選びます。


Because the equipment is very delicate, it must be handled with ・・・.


   A) caring
   B) careful
   C) care
   D) carefully



パート6についても、空白部分に合う語句を4つの選択肢から1つ選ぶ、という点はパート5とまったく同じです。ただし、レターや連絡メモ、記事などの文中に空白が3つくらい入った形式となっています。


 


問われる力はパート5もパート6も同じで、それぞれ40問、12問の計52問です。


では上記の例題について考えてみましょう。



(訳)その機器はたいへんデリケートなので、慎重に扱わなくてはなりません


   A) caring   形容詞または名詞
   B) careful  形容詞
   C) care     名詞
   D) carefully   副詞


 


選択肢を眺めると似た単語であることが分かります。
正当の導き方としては、文の構造から考えると、"with"の後に入るのは、名詞でなければならないので、(A)か(C)ということになります。


(A)か(C)のうち、「慎重に扱う」という意味で、"handle with care"という表現があることを知っていれば、正解は(C)だと分かります。



パート5とパート6は、大きく分けると、このような文法知識を問う問題、あるいは語彙・イディオムを問う問題、または、その両方の知識を問われる複合的な問題に分かれます。



文法知識を問う問題に関しては、品詞を問う問題のほか、動詞の時制、現在分詞か過去分詞か、適切な接続詞や適切な格("he"か"his"かなど)を選ぶ問題、関係詞などで、いずれも、正しく読む・聞く・書く・話す上で役立つ知識が問われます。


求められる文法知識は、基本に絞られていて、全体の半数くらい。


残りの半数は、慣用語句や、難しい単語ではないけれども似た意味の単語をきちんと使い分けができるかどうか、さらには、文脈から正しい接続詞を選べるかどうか、などが問われるようです。


文法については、基本ばかりで特殊な例などを知っている必要はありません。
TOEIC対策の文法問題を繰り返す中で、基本事項を修得すれば分かる問題ばかりです。


逆に、ここで問われる文法問題が分からなければ、読解力やライティング力にも支障がありそうだと感じられる問題です。



一方、慣用語句や単語の使い分けなど、また、文意を正しく理解しているかが問われる問題ができるようになるためには、たくさんの英文を読むと良いでしょう。


自分の力に合ったレベルのビジネス関連の記事や、ビジネスレターなどを毎日読む習慣をつけてください。1人では続かない、自分でどの勉強をすると良いのか分からない、自己流で点数が思うように伸びていない方は、講座で学ばれると良いでしょう。



最後にもう一つ、リーディングセクションの攻略で最も重要なポイントをお伝えします。


それは、問題に回答する時間です。


このパート5は40問、パート6は12問です。
リーディングセクションをすべて75分の制限時間内に解くためには、パート5にかけられる時間は、15分程度です。


つまり、40のセンテンスを見て、選択肢から正解を選ぶのに、15分程度、問題によってかかる時間は違いますが、平均すると1問22秒くらいということになります。


やはりここでも速読力が必要になります。


パート6は、レターやメールなど読む形式になっていますが、こちらは1問あたり30秒程度で解くスピードで英文を読めなければ、最後まで問題を解くことはできないでしょう。


一番のカギは、どれだけたくさんの英文に親しんできたか、ということだといえます。



それでは、次回、9月下旬には、最後のパート7「長文読解」と全体のまとめをお話します。