一般社団法人EIGC(エイジック) ♪♪ニュース英語・ビジネス英語の部屋

一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

20年後の社会

2012-12-28 05:40:10 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
これから10年、20年で、日本はどう変わるでしょうか。

過去を振り返るところから始めてみます。
1970~90年頃は、日本は自動車や家電を中心とする日本の工業製品が世界で認められた時代でした。
世界に誇る技術でどんどん製品を海外へ輸出し、日本が世界を席巻した時代、
ジャパン・アズ・ナンバーワンという言葉もこの時期に生まれました。

この頃、貿易黒字を緩和して他国との関係を改善するために、
海外にも工場をどんどん作っていきました。
そのため、人生で予期しなかった海外赴任に苦労された技術系のサラリーマンも多かったことでしょう。

自信にあふれ、消費に明け暮れた時代の後、やがてバブルが崩壊しました。
そして、ウィンドウズが誕生し、インターネットが研究の世界から一般の世界に広まっていきました。
90年以降は、ITや金融をはじめとするサービス産業隆盛の時代となりました。

長い不況とデフレに加え、日本の働く環境は世界に比べて遅れをとり、安心して子供を生めない時代が長く続きます。
今や、世界で最も少子高齢化が進んだ社会となってしまいました。

国内経済が活況で若者がたくさんいた以前のような日本なら、国内だけを見て人生をまっとうできたかもしれません。
しかし、今後20年は、ますます高齢化が進み急速に労働人口が減少することは確定、それはすなわち国内市場の縮小を意味します。
日本だけを相手に仕事をする選択肢はますます限られてくるでしょう。


一方、日本という国は、これまで世界できわめて特殊な国でした。

英語ができなくても、社会的に影響力のある仕事に就くことが普通にできていた
世界でも非常にめずらしい国でした。

しかし、今後は、その状況も大きく変わっていくでしょう。
アジアの国々の教育は進み、英語を話す、教育水準の高い世界の人口はますます増えています。

経済も人口も縮小していくこの日本で多少の選択肢のある人生をおくるためには、
英語でコミュニケーションがとれるということは、もはや必須の条件となるでしょう。
今も、20年くらい前に比べれば、若い人の英語力は格段に上がっていますが、
今すでに、IT格差による情報格差が起きているように、10年後には英語格差による情報格差も大きくなります。

英語だけではありません。

受験で植えつけられる知識や小手先のスキルを身に着けることに没頭しがちな日本人が多いことが心配です。
これからは、変化に対応しながら、情報を取捨選択し、進む方向を見つけられる、やわらかい思考と判断が求められます。

教育制度も教育内容も変わらねばならない、ぎりぎりの転機に来ている――そんな思いから、私にできることをコツコツと進めていきたいな、と思っています。
得意な分野で手伝ってくださる方や助言くださる方、同じような思いをお持ちの方との情報交換、ぜひお願いします。

今まだ引退からは遠いという方は、早いうちに徹底的にコミュニケーション力を磨いておきましょう。


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「しなやかマインド」と「こちこちマインド」

2012-12-26 18:48:22 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
みなさん、楽しいクリスマスを過ごされましたか?

今年も残りわずかとなりました。
このブログはこれまで、英語学習にかかわることを掲載してきましたが、
これからは、もう少し自由に書いていこうと考えています。

私が北千里で教室を始めたきっかけは、
家事育児のかなりの部分を担ってくれていた配偶者を亡くし、
それまでの働き方(大阪市内で学校のディレクターをしていました)を変える必要があったことです。
自分に与えられた環境の制約の中で選択した結果ですが、
教室を始めてよかったなと思っています。

今年はこの教室ができて4年目ですが、来年、一般社団法人に移行する予定です。
将来は、公益認定法人をめざします。

教室の受講者さんは、当たり前ですが、英語を学習しています。
同時に、ニュースを通じて社会のいろんな出来事に目を向けるきっかけとなり、
自分の身の回りの小さな世界ではなく、広い視野で物事を見る機会になればと願っています。

資格や試験のスコアをとることは、目に見えた学習の成果なので、
励みになりますし、学習のモチベーション維持として利用価値は高いです。

でも、本当は、その英語力を活用して、実のあるコミュニケーションをとれることが
より大切です。
そのためには、表面的な言葉だけではなく、総合的な人間力を高めていくことも大切ですね。

そうすることで、結局は、言語だけのスキル修得を目指すよりも、
社会的にもキャリアの面でも大きなプラスとなるでしょう。

私はもう半世紀生きてきましたが、まだまだ人生は学ぶこと多し、です。
過去の経験から学んだことは貴重ですが、自分が経験したことなどは、世の中全体でみれば、ごくわずか。
そんなものだけに頼っていては、成長がとまります。
年をとると(若い人でもけっこう、いますが)頭の固い人もいますが、
常に、「しなやかなマインド」で、いろんなものを吸収していきたいですね。

あるビジネス誌に書かれていたのですが、
人のタイプには、「しなやかマインド」と、その逆の「こちこちマインド」があるそうです。

「こちこちマインド」の人の傾向は、
・能力を生まれつきのものと信じているので、努力してもむだだとあきらめている
 ところがある。
・その結果、代わりに、自分の外側を財産や地位で飾りたてようとする。
・そういう考えの人は、地位や財産のある人とそうでない人に接するときに態度が変わる
・相手によって態度を変える人は、信用できないひとだと人から見られる。
 のだそうです。
なるほど、こちこちマインドにはなりたくないですね。

逆に、「しなやかマインド」の人は、
・今できなくても、それは自分が努力してないからだと思う。
・努力すれば改善できるので、今の自分を飾る必要はない。
・人と接するときは、その人がどんなことをしているかを見ているので、
 相手の表面的なことで態度を変えたりしない。
・人から信頼されることが多い。
のだそうです。

努力してもすぐに報われないことは、世の中に山ほどありますが、
努力した、という事実は、自分にウソをつきません。
必ず、将来どこかでその努力が土台になっていきます。
自分の可能性を信じて、つねに前を見て前進していきたいですね!

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PS

私はクリスマスイブに、宝塚ハーフマラソンで走ってきました。
イブなのでダイソーで買ったサンタ服を着て走りましたが、
沿道から「サンタがんばれ!」といつもより声をたくさんかけてもらい、
沿道の子供たちは、手を振ると「サンタが手を振ってくれた!」と喜んでくれて
元気をいっぱい分けてもらってきました。
自分の娘たちには、恥ずかしいからやめてと言われましたが(笑

藤白台の三色彩道

2012-12-12 23:04:49 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
ちょっとアップが遅くなりましたが、11月末に撮った写真です。


今年は寒かったので、紅葉は例年より1週間くらい早かったように思います。



ここは、紅葉の時期になると、たくさん車がとまってることが多いんです。



毎年、キャンバスをたてて絵を描いておられる人も。





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あいまいな日本語と論理明快な英語

2012-12-10 17:34:16 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
日本では、英語教育の重要性が語られて久しいですが、企業の英語公用語化、大阪の橋下市長、松井知事らが進める教育改革の中での英語強化策など、最近はますます注目を浴びていますね。

長年、英語が大切だとされながらも日本の英語教育はうまくいっていないと言われています。
うまくいっていない大きな原因の一つは、テストです。
テスト作成者は、良い問題より、”採点しやすい”問題を作りがちです。
良い問題は概して採点が難しいからです。

そういうえば私は、中学1年生で初めて英語を習って最初の中間試験で、
ピリオドやクエスチョンマークをつけ忘れて、大量に減点された覚えがあります。
その後も、三人称単数のsだとか、比較級、時制、仮定法など、つぎつぎと文法を学習し、間違えると減点というテストが延々と続きました。

確かに基本的なルールを覚えることは、語いを増やすこととともに、英語力を高めるうえで重要なのですが、本当は、
その英語を使って何を読み(聞き)理解するのか、
その英語を使って何を伝えるのか

それが最も大切です。
長年、学校で〇×をつけられて英語を学んできた日本人が、
間違いばかりを気にして、書き、話す”内容を磨く”ことを軽視してきてしまったツケは大きいと思います。

北千里教室で先月行ったTOEIC IPテストのスコアレポートをこの火曜日で全員に返却し終わりますが、このTOEICは、少なくともそういう英語の基本ルールなどを直接聞いてくるような問題はほとんどありません。
メッセージを正しく適切な速度で理解できるかどうかを確かめる内容になっています。

日本の学校でのテストも、変わりつつありますが、
本当に良い問題を作成して採点できるためには、教師の側に相当な力量が求められます。日本の英語教育は岐路に立たされています。

ところで、前置きが長くなって今日、書きたいと思ったことから話がそれてしまいました(^_^;)
今日は、英語学習の派生的な効用がとても役立つことを話したいと思います。

さきほど、英語で重要なのは、
その英語を使って何を読み(聞き)理解するのか、と言いましたが、
その英語の特に読む学習の中で論理的な思考力を養うことができます。

文法があいまいで表現もあいまいな日本語に比べると、
英語のほうが圧倒的に論理的で明快な文章にあふれています。
言語と文化が密接に結びついているせいなのでしょうけれど、日本の中で生活していくとしても、論理的に書ける、話せる、という技術は、社会人として最も大切な能力です。

個人的には、仕事でも、あいまいな、時には何を言いたいのかすらわかりづらい日本語を読んだり聞いたりしてきた経験がありますが、本当に英語ができる人は、日本語も上手です。

英語が上手な人には、もともと日本語が上手だった人も多いのかもしれませんが、
少なくとも私の場合は、英語をたくさん読んだおかげで、日本語も上達したと実感しています。

先日読んだ社会学者の本に、面白いことが書かれてありました。
彼は、日本語で文章を書くときにも、つねに自分が書いた日本語が英語に翻訳できるかどうかを意識して書くそうです。

このエピソードは、英語の論理性を端的に表していますね。
日本語だとあいまいなままでも文章として体裁をなしているんですが、いざ英語にしてみようとすると、そういう文章は英語にならないので、不明確さに気がつくことがあります。

私も自分が日本語で書いたり話したりするときに、無意識に英語の論理性を借りて文章を作っているのかもしれません。少なくとも英語での経験が影響を与えていることは確かです。

また、英語にたくさん触れるようになってからは、何となく雰囲気にながされて客観的な判断を誤る、なんてことにはあまり陥らなくなったように思います。

教室のみなさんも、毎週聞くニュースをしっかり復習してくださいね。
ニュースの構成がいかに明快になっているか、気付かれることと思います。
こういったしっかりした構成の文章にたくさん触れていくうちに、
自分が発信するときにも、どういう流れで文章を作っていけばいいのかが身についていきます。

ニュースに慣れてきたら、もう少し長い社説やコラムにもぜひ挑戦してください。

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