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一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

分詞構文が、本当によく使われます

2009-09-03 10:34:50 | ニュース英語・英語学習
先日、関係代名詞の話を書きましたが、もう一つ、難易度が高く、頻繁に使われるのが分詞構文です。

以前にもとりあげたことがありますが、いろんなパターンを繰り返し経験していくことで、
知識が深まっていくので、ここでも繰り返し取り上げたいと思います。


分詞構文は、よくできる人でも、意外に分かっていない人が多くて、文意を取り違えたりすることがあります。
でも、ルールさえ知っていれば、読解やリスニングで、パーッと分かりますよ。



先日のピアニストの辻井さんの茅ヶ崎英語ニュースから、例をとります。



Asked about his disability, he said he has never felt his blindness makes it difficult to play the piano.


    障害について聞かれた辻井さんは、盲目のためにピアノの演奏が困難だと
    感じたことは、これまでありません、と答えた。



Asked about his disability,....

このように、主語がない節があるのが、分詞構文。

分詞構文は、重複するようなところを省いてコンパクトにする便利な道具なので、
よく使われます。

ここでも、辻井さんはたずねられて、という主語「辻井さんは」の部分が、後半の、

he said....

と同じなので、省略されています。これが分詞構文。

厳密にいうと、

When he was asked about his disability....

という "When he was" が省略されていると考えるといいのです。

分詞構文では、When, As, Because, Although, If などの接続詞が省略されるので、
その部分は、文脈から読み手が推測することになります。
推測なので、文脈から考えられるものなら、何を入れてもいい、というあいまいな
文章です。
何を入れても、それほど差し支えないよ、という場面で省略されるわけです。

また、he という主語も省略されます。
これは、そのあとの主節、he said.. と同じなので省略するわけですが、
主節と主語が異なる場合には、原則として主語は省略されません。

そういう例が出たときには、また説明したいと思います。


ちなみに、分詞構文は、動詞に"ing”をつけて分詞にするから、分詞構文と呼ばれます。

この例では、

Being asked about his disability,...


となるのですが、このBe動詞も、通常、省略されるので、

Asked...


となっているわけです。      (Sources: Class 1 Chigasaki News 5616)


   ---------------------------------------------------


分詞構文のルールをまとめると、

・主節と同じ主語を省略して、文章をコンパクトにする
・省略するときには、その目印として、動詞にingをつけて分詞にする
・受身のために、be動詞がくるときは、それも省略される
・主節とは主語が違う場合は、主語は省略しない


高校生のときに、なんでこんなややこしい文法があるのか、と嫌になった覚えが
あります。

でも、なぜこんな構文が存在するのかが、後になって英文にたくさん接するうちに
分かってきました。

これを使うと、文章がコンパクトになって流れがとてもよくなるのです。
英語をよく分かっている人にとっては、このほうが読み手(聞き手)に親切だということが実感できます。

高校のときに、そんなふうに教わっていたら、英語嫌いにならなかったのに!と
思うのですが。あのときは、やたら書き換えの練習を参考書でさせられた記憶が
強く残っています。(高校のときは、英語不得意でした!)

ちょっと、グチってしまいましたが、


ともあれ、分詞構文は、とても便利で英文をすっきりさせる道具なのです。


今回とりあげた、この文章の後半にも、大事な構文が入っているので、
次は、それを取り上げたいと思います。


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