後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今度の衆議院選挙で誰に投票しますか?

2014年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム
Face Booに私は春洋 塩本さんという尊敬している友人がいます。大学で政治学を専攻した方ですが選挙では経済のことが分からないので誰に投票したら良いか迷ってしまうという内容のコメントを頂きました。
特に安倍総理は「アベノミックスの評価を問う解散だ」と力説としているのです。彼の首相としての華々しい外交の成果は問題にしないで国内経済政策だけを国民に問うているのです。
日本人は国際政治に関心がなく日々の暮らし向きだけに関心があると判断して選挙に臨んでいるのです。国民のレベルをいささか低く見過ぎているようで尊敬できません。
何故このような選挙戦になるのかを考えてみました。
簡単に言ってしまえば日本の民主主義の成熟度が世界で22位という低いレベルにあるからです。以下にそのランキングを示します。
2010年に、イギリスのある調査機関が、民主主義成熟度で世界の167ケ国のランキングを作りました。
167カ国の全てを掲載するのは長くなりますので、以下のように途中を適当に省略して示します。
このランキングの評価には民主主義の成熟度を示す5つの項目にそれぞれ10点満点の点数で示し、その平均点で決めました。
5つの指標は、選挙過程の民主的か?、政府の機能が民主的か?政治参加が民主的になっているか?、政治風土が民主的か?市民的自由度が民主的に保証されているか?の5項目です。
以下は「民主主義成熟度のランキング」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E6%8C%87%E6%95%B0 からの抜粋です。
1 ノルウェー : 完全な民主主義 君主制
2 アイスランド:民主主義 共和制
3 デンマーク: 完全な民主主義 君主制
4 スウェーデン:民主主義 君主制
5 ニュージーランド: 完全な民主主義 君主制、英連邦構成国
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14 ドイツ: 完全な民主主義 共和制
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17 アメリカ合衆国: 完全な民主主義 共和制
18 イギリス: 完全な民主主義 君主制
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20 大韓民国: 完全な民主主義 共和制
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22 日本:完全な民主主義 君主制
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36 中華民国: 欠陥のある民主主義 共和制
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136 中華人民共和国:独裁政治体制 共和制
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日本の政治の世界は旧態依然なのです。
最近、小渕優子大臣が有権者に自分の写真のラベルを張り付けたワインを有権者に贈ったので大臣を辞任しました。秘書が勝手に配ったそうです。
日本の政治の世界の舞台回しは議員秘書達がします。
しかし秘書達は選挙の洗礼を受けないのです。義理人情にしたがって暗躍しているのです。その選挙運動の実態は誰にも分からないのです。
その上、日本の行政を担当する官僚達の世界も旧態依然としたものなのです。
多くの方はご存知ないと思いますが全国の県庁へは中央省庁の官僚が係長や課長や部長として派遣されているのです。県庁の商工局の課長や部長は経済産業省から2、3年間派遣される中央官僚が担当します。勿論、交代で県庁育ちの地方官僚もなります。
これは戦前の内務省が知事や県庁の部局長を派遣していた伝統を墨守しているのです。
そしてこの官僚組織と政治家の組織が組んで日本という国を動かしているのです。
民主党の菅直人さんは市民運動家だったので官僚の重要性を無視しすぎました。
Face Bookで尊敬している春洋 塩本さんが選挙では誰に投票したら良いか迷ってしまうというのは正直です。正直にものを言う人は立派な方です。
日本の政治的風土を知れば知るほど日本の民主主義成熟度ランキングが韓国の下の22位であることが実感的に納得できます。今日の挿絵の写真は皇居の写真、国会議事堂の写真、衆議院の議場の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。
後藤和弘(藤山杜人)









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