先日保護柵の修復に訪れた御坂山塊のカモメランだが、今回は新たに山頂付近の最大の群生地を囲うために再訪した。当直明けできわめて体調が悪いが、混雑が予想される週末を避けると日程的にこの日か翌週の月曜日しか行ける日が無い。ポール30本が最低限必要なので、ザックに20本、片手に5本ずつのポールを持って登る。
今日は今までで最も多い数のポールを荷揚げする。
柵に囲われていない場所のカモメランは葉数も花数も激減している。昨年は10本くらい咲いたはずだが確認できたのは1本だけ、しかも食害を受けたらしい。
1ヶ所目の保護柵。ここは林の中でほとんどポールは損傷されていない。
この場所はカモメランだけでなく他の植物も囲い込んでいる。ユキザサ、ショウマ類、ツルシロカネソウなど。
カモメランはしっかりと蕾を付けてくれた。
前回補修した2ヶ所目の保護柵。手前の4~5本が修復完了しておらず、まずはこちらを修復する。
折れたポールを再利用して強化した。
蕾だった花が咲き始めていた。
ここを囲った理由はこの場所のカモメランが特殊な花を付けるからである。
上萼片が白、唇弁が濃い紫色のウズラ模様が入るこの山特有のカモメラン。
本日荷揚げした30本のポールとネット。これに前回残ったポール6本と残置していったワイヤー、ネットを加えて後ろ側の群生地を囲い込む。
午後5時から今回の目的である山頂付近の群生地のネット張りにとりかかる。保護ロープの外側にまずポールを立ててその後保護ロープを取り外し、ポールにネットを固定して行く。さらにポールを強化するために登山道側は残ったポールで補強し、裏側はワイヤーを張って補強する。登山道側にワイヤーを張ると見えにくいワイヤーに誤って登山者が足を引っかけてしまうかも知れないための配慮である。
6時過ぎ、空腹のため休憩するついでに展望台に行ってみる。ミツバツツジは満開を過ぎて散り始めていた。
黒岳展望台から見るミツバツツジと富士山
同上
十二ヶ岳・節刀ヶ岳方面。朝霧高原は霧におおわれていて毛無山塊が雲海に浮かんでいた。
作業に戻るが、あっという間に日が暮れてヘッドライト装着しての作業となる。夜の9時半近くになってようやく保護柵が完成した。これで一冬越せるのかどうかは心配であるが、おそらく登山者の踏み荒らしや鹿の食害を受ける秋までのシーズンはなんとか耐えられるだろうと思う。さあ、カモメランよ、復活してまたたくさん花を咲かせてくれ。
出来上がった保護柵。
疲れ切ったフラフラの体で転倒に細心の注意を払いながら、10時20分に下山した。
今年も山岳レインジャー活動の一環でここのカモメラン調査が行われる。おそらくは悲惨な報告がなされることだろう。この場所だけでは無くて瑞牆山のカモメランもかなり数を減らしていてほとんど花が咲かなくなってしまっているとの報告を受けている。富士見平小屋に用事があることだし、6月になったら見に行ってみようと思う。そして保護できるならば、早急に行動を起こさなければならないだろう。
今日は今までで最も多い数のポールを荷揚げする。
柵に囲われていない場所のカモメランは葉数も花数も激減している。昨年は10本くらい咲いたはずだが確認できたのは1本だけ、しかも食害を受けたらしい。
1ヶ所目の保護柵。ここは林の中でほとんどポールは損傷されていない。
この場所はカモメランだけでなく他の植物も囲い込んでいる。ユキザサ、ショウマ類、ツルシロカネソウなど。
カモメランはしっかりと蕾を付けてくれた。
前回補修した2ヶ所目の保護柵。手前の4~5本が修復完了しておらず、まずはこちらを修復する。
折れたポールを再利用して強化した。
蕾だった花が咲き始めていた。
ここを囲った理由はこの場所のカモメランが特殊な花を付けるからである。
上萼片が白、唇弁が濃い紫色のウズラ模様が入るこの山特有のカモメラン。
本日荷揚げした30本のポールとネット。これに前回残ったポール6本と残置していったワイヤー、ネットを加えて後ろ側の群生地を囲い込む。
午後5時から今回の目的である山頂付近の群生地のネット張りにとりかかる。保護ロープの外側にまずポールを立ててその後保護ロープを取り外し、ポールにネットを固定して行く。さらにポールを強化するために登山道側は残ったポールで補強し、裏側はワイヤーを張って補強する。登山道側にワイヤーを張ると見えにくいワイヤーに誤って登山者が足を引っかけてしまうかも知れないための配慮である。
6時過ぎ、空腹のため休憩するついでに展望台に行ってみる。ミツバツツジは満開を過ぎて散り始めていた。
黒岳展望台から見るミツバツツジと富士山
同上
十二ヶ岳・節刀ヶ岳方面。朝霧高原は霧におおわれていて毛無山塊が雲海に浮かんでいた。
作業に戻るが、あっという間に日が暮れてヘッドライト装着しての作業となる。夜の9時半近くになってようやく保護柵が完成した。これで一冬越せるのかどうかは心配であるが、おそらく登山者の踏み荒らしや鹿の食害を受ける秋までのシーズンはなんとか耐えられるだろうと思う。さあ、カモメランよ、復活してまたたくさん花を咲かせてくれ。
出来上がった保護柵。
疲れ切ったフラフラの体で転倒に細心の注意を払いながら、10時20分に下山した。
今年も山岳レインジャー活動の一環でここのカモメラン調査が行われる。おそらくは悲惨な報告がなされることだろう。この場所だけでは無くて瑞牆山のカモメランもかなり数を減らしていてほとんど花が咲かなくなってしまっているとの報告を受けている。富士見平小屋に用事があることだし、6月になったら見に行ってみようと思う。そして保護できるならば、早急に行動を起こさなければならないだろう。
この所出不精で、何もお手伝いできず申し訳ないです。
保護柵の効果が出ているようで何よりです。
お疲れの所ありがとうございます。