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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

探し物は空振り、しかしいろいろな花に出会えた愛鷹山  平成27年5月5日

2015年05月07日 | 圏外編
 先日の長野県の山に続いて県外遠征(といっても近いが)に出かけた5月連休。名前がこっちのほうだからきっとこの山に行けば出会えるのではないかという安易な考えで出かけたのだが、どうやらこの山では無かったようで、これだ!と思って帰って来てから写真を良く見れば別のものだった。それでも、いろいろな花に出会えた充実した山歩きが楽しめた。

 自宅を6時半に出発し、9時前には登山口に到着出来るだろうと思っていたのだが富士サファリパークに行く車で道が渋滞し、9時半になってしまった。山神社から歩き始めたのは10時になってしまった。いつものスローピッチで歩き、後続者にはことごとく追い抜かれる。


    山神社の駐車場のすぐ先にある登山口から入山。帰りは真直ぐ続く向こうの道から戻る予定。


    樹林帯の中の道を行く。天候いまひとつ、森の中は暗い。


    愛鷹山荘。このすぐ上が富士見峠。


    中を拝見。毛布が準備されていて中はきれい。


    ちょうど1時間で富士見峠に到着。

 愛鷹山荘の中を見物させてもらいながら休憩し、11時に富士見峠に到着した。黒岳に立ち寄る時間はなさそうなのでそのまま越前岳に向かって進むと、泥で汚れているが白いスミレを発見。やった、目的のスミレをゲット! とこの時は思ったのだが、話に聞いていたよりもスミレのサイズが大きい。葉っぱも厚くて硬そうに見える。これは本当に本物なのか??と疑問を抱きつつ山頂に向かって進む。


    白いスミレを発見。


    意外と簡単に見つかった、と思ったのだが、ネットで見たものよりサイズが大きい。帰って来てから良く見れば、これはフモトスミレ。


    ツツジが登山道を彩っていた。


    おしべが10本、葉っぱが3枚。これはアシタカツツジではなくてトウゴクミツバツツジ。


    鋸岳展望台は雲で何も見えない。


    ヒナスミレ? と思ったが、良く見ればナガバノスミレサイシン。


    富士見台。曇っていてもちろん富士山見えません。


    越前岳山頂到着、午後1時15分。ほぼ予定通りの時間。

 空はずっと曇り空で山上には霧が巻いていて、富士山の眺望は全く期待していなかったのだが、山頂に到着して間もなく青空が広がり、雲が晴れて富士山が姿を現した。この季節にしてはかなりすっきりとした富士山の姿に感激する。昼食をとってゆっくり休んだ後、呼子岳を目指して下る。


    雲が晴れて富士山が姿を現した。


    駿河湾を見下ろす。


    2枚葉、もうすぐ咲きそうな芽。これはOh!No!Ye~蘭の葉だろう。


    またまた白いスミレに出会う。


    しかしこれはフモトスミレとすぐにわかる。


    途中からはイワカガミロード。花芽が出ていてあと1週間ほどで咲きそうだ。


    少しだけ咲いていたコイワカガミ。


    プチ岩登り。


    岩の上は分岐点になっていた。左端の尖ったところが呼子岳。


    呼子岳山頂。


    越前岳を振り返る。左手に富士山の姿。


    位牌岳方面。行けそうに見えるが、現在通行止めになっている難ルート。


    まだ蕾だが、このツツジは葉っぱが5枚。これがアシタカツツジ。あまり数は無かった。

 呼子岳から割石峠に下って行くと、途中の岩のところにピンク色の花が咲いていた。近付いてみればコイワザクラだった。谷の中を覗いてみると、急斜面のところに点々と集落を作って咲いているのが見える。しかし、急な崖でとてもではないが近付けない。


    谷の急斜面に咲くコイワザクラ。


    75mmズームでやっとこれだけ。


    コイワザクラ


    足元に咲いていたコイワザクラを接写。

 割石峠からはガレた谷を下りるが、この谷は歩きにくくてしかも想定外に長かった。壊れた林道らしきところに下り立つが、その先も結構な距離があった。


    ガレた谷を下りる。長い。


    谷に咲いていたミツバコンロンソウ。林に咲くものよりも谷に咲くもののほうがずっと雰囲気が良い。


    白いスミレ発見。これはシコクスミレ。


    今度こそは! と思ったが。


    側弁に毛が生えている。これもフモトスミレ。


    壊れた林道に出たが・・・まだ2km以上ある。

 翌日に疲れを残さないようにゆっくりと歩き、駐車場に到着したのは午後6時になってしまった。残っていたのは私の車だけ、毎度のことだが・・・。

 探し物とは未だ見たことが無いトウカイスミレ。かなり小さなスミレらしい。この山ならばあると思ったのだが、見落としたか、あるいは時期を外したか、それともこの山には無いのかもしれない。今年はもうスミレの季節は終わってしまうので、来年の課題になりそうだ。しかし、探し物は見つからずとも植生豊かで眺望も良い、日本二百名山の名にふさわしい山だった。環境的には御坂山塊の十二ヶ岳に良く似ていると感じた。

  
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白き大輪の花 風・車  平成27年5月4日

2015年05月07日 | 番外編
 大きくて目立つこの花は花弁が薄くて痛み易く、1週間ほどで見頃を過ぎてしまう。やや出遅れた感はあるが、まだ咲き残っているはずだ。出来れば月光に照らされて輝くこの花を撮ってみたかったが、なかなか良い月が出てくれず、このまま終わってしまいそうだ。日中に訪れてみることにする。


    白くて大きくて目立つ。


    予想通り、もう痛み始めたもの、既に散ってしまったものが多い。


    良い花も残っている。


    今年は昨年に比べて花数が多い。


    ゴージャスな花、か・ざ・ぐ・る・ま。


    本日のベストショット。まだ蕾もある。


    近くにはアヤメも咲いていた。

 多くの人に愛されているこの山の一角に咲く大輪の白花は、目だち過ぎるゆえの宿命か、一部持ち去られた花があったらしい。藪の中に咲いている環境から見て自生のものと見て間違い無さそうだ。大切にして行きたい花のひとつである。

 周辺のギンラン、キンランも探したが、今年は全く見つけることが出来なかった。昨年見つけた場所のキンランは今年は葉すら出ていなそうだ。盗掘とは思えないが、年々数が減っているように思える。
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フイリシハイスミレとマキノスミレ 長野県の山で花見隊集合  平成27年5月3日

2015年05月07日 | 番外編
 今年初めて甲府市北部界隈の山でシハイスミレを見ることができた。もう終焉を迎えているだろうが、ネットで検索していると葉に斑の入ったフイリシハイスミレなるものが長野県の山にあることを知った。5月連休頃にちょうど見ごろを迎えそうだ。先日山梨の山で集結したばかりだが、花見隊メンバーに連絡してみるとすぐに話がまとまり、再集結することが決まった。長野県の某道の駅に集合し出かける事になった。


    初めて訪れる山で、昭文社の地図には載っていない山だがかなり有名な山。


    途中の池


    登山口でさっそく白いスミレを発見。あれ~、山名バレちゃってますね。


    オトメスミレ


    登山道脇に咲くアケボノスミレ。

 登山道を進むとさっそくお目当てのスミレが現れた。葉の数はかなりあるが、花付きが今一つ。大群落を期待していたのだが、固まって咲いている株は見つからない。それにしても鮮やかな斑が入ったこのスミレは葉を見ているだけでも楽しい。斑の入っていない細長い葉で花の色が濃いスミレが混じっており、こちらは初見のマキノスミレだ。


    さっそくありました。葉に斑が入った美しいスミレ。


    フイリシハイスミレ


    こちらは葉に斑が入っておらず、花の色が濃い。シハイスミレの変種マキノスミレ。


    数はかなりあります。


    フイリシハイスミレ


    花も葉も美しい。


    中腹のイワウチワはもう終わっていた。


    この山は山頂に咲くこの花で有名。


    オキナグサ

 途中から三脚を担ぎながら、写真を撮りまくりながら登った私は花見隊メンバーから大きく遅れて山頂に到着した。混雑する山頂を避けて隣の山への分岐点付近で昼食となる。ゆっくり休んだ後に隣の山を経由して下山したが、そちら側にもフイリシハイスミレとマキノスミレがたくさん、さらに交雑種と思わしきスミレもあった。


    色鮮やかなマキノ君。


    マキノスミレ


    マキノスミレとフイリシハイスミレが混生。


    フイリだが葉が長く花の色も濃い。おそらくは混雑種のマキノシハイスミレと思われる。


    カタクリはもう終焉。


    登山道脇にカタクリとニリンソウが咲く。


    たくさんある。


    短絡した鉄塔巡視路にもフイリシハイスミレ。


    葉はたくさん見つけたが花がなかなか見つからなかったスミレ。イブキスミレ。


    こんなスミレにも出会えました。ゲンジスミレ。


    林道に出る。


 目的のフイリシハイスミレを存分に堪能することができた1日だった。変種のマキノスミレは葉の形が違うだけでほとんど同じだろうと思っていたのだが、実際に見てみると花の色が紫色に近く、確かに別物だということを知ったが、どちらか判別できないような株も多数見受けられた。充実した1日となった。

コメント (2)
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