建築・環境計画研究室 (山田あすか)

東京電機大学未来科学部建築学科

ラ コリーナ近江八幡 農・製・売、六次産業がつくる不思議な「未来の」原風景

2019-08-09 11:57:00 | 【雑感・寄稿文他】建築・都市・環境探訪

今日はこちら、近江八幡のラ コリーナ(クラブハリエ)

たねやの栗の巾着に滋賀時代えらい感動しまして…。あれはもう10年以上前なのか。
栗の季節しか食べられないので、また来ないとなんですけど。

この駐車場からのアプローチの草原、上から見ると葉脈の形で、

ゆるやかなカーブが自然に感じられます。


広い。まだ拡張中とのこと、それぞれ趣の異なる棟で、売っているお菓子も違います(だから、全部回らないといけないですね? まあたいへん)。


草屋根の棟の内観(お客さんが多すぎて、吹き抜け左右の販売カウンタースペースは載せられず)。


味のあるガラスが使われている。鋳物風の鉄部もすてき。


二階。

‪バームクーヘンで有名なクラブハリエさんなので、木炭を内装に使っているのですね。
それにしてもすごい人出。まだお盆休暇前で、しかもそこまで交通の便の良くないところなのに。
ここにしかない(特異性、特徴、固有さ)」と「本物(高品質)」が合体すると、確かに人の「集まり」を生むのだよなあ。‬
公共施設が持つある種の「平等性」「画一性」とは意を異にするもの。これは今度の研究協議会のネタの一つ。

通販や、各地の主要駅、デパートなどでも買えますけどね基本のバームクーヘンは。


バウムサンドとか、

どら焼きソフトとかもありましてですね。
テイクアウトできないのでこちらでいただくしかないですね〜仕方ないな〜。甘さ控えめで美味しいな〜。

草屋根の棟の中を抜けると、

草屋根の廻廊でまるく囲まれた水田エリアが。異世界感。


右手前がカステラショップとカフェ(カステラたまごのオムライスが食べられる)、

奥はオフィス。


水田と水路、この水田エリアにも細い道が多方向の交差をつくっています。

異世界感と既視感の混雑が不思議です。ナウシカ?ハウル?星を追う子ども?アニメのような、「どこも絵になる」「どこもそれらしくて、どの方向にも特徴が映り込む」。

農村を原風景にもたない人は、こういう密度高く作り込まれた風景をどう思うんだろう?

色々な取り組みをされているので、建築だけではなく思想の風景化という側面も多分にありますよね。



ガレージ棟、また異なる趣で。ごちゃごちゃ感、なんでもあり感(ロンドンバス、フィアットのチンク、シトロエントラック、ベスパ…)が年代(1960〜1970)はだいたい同じ?で同居する、これはどういうコンセプトだったんだろ。

バウムクーヘンの一号機もありました(かわいい)。






こちらでは、卵入りの五穀米ライスコロッケ、ながーーーいピザやガーリックトーストなどが食べられます(美味しかったです)。



6次産業という言葉はかなり浸透したと思いますが、「農(一次産業)」の大地に根をはる樹としての食の製品づくり、それを売り買いする場と体験をここにしかないエンタメに昇華する、
その拠点がまだまだ進化するようで、楽しみですね、またお腹すかせてこないと。
楽しかった!




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 裏ゼミ合宿の逆は対偶合宿だ... | トップ | 建築計画の変化の最前線を見... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【雑感・寄稿文他】建築・都市・環境探訪」カテゴリの最新記事