「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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秋を彩る萩の花

2020年08月25日 11時41分12秒 | 京都

 そろそろ萩の花がチラホラと咲き始めた.
 この花が開き始めると秋がきたな~~~と。
 奈良や京都にも「萩の寺」という名所がそこかしこにあるが、我が家に近い京都伏見区に知る人ぞ知るという萩の寺がある。地元の人も「えっ、そうなんですか!!」というほどに知られていない穴場だ。
 初めて京都勤務になったときの赴任地が伏見・山科地区をテリトリーとしていたので、伏見界隈は特に詳しくなった。
 古くから歴史を辿れば、平安時代、小野小町と深草少将との「百夜通い」のエピソードがある。舞台として登場するのは深草少将が小野小町が住んでいた現在山科区の真言宗善通寺派大本山「随心院」。小町に恋い焦がれた深草少将が小野小町にプロボースすると、私に会いに百日通ってきたら・・・という条件を出したことから百夜通いの悲恋が。
 
 桃山時代では豊臣秀吉が居城とした伏見城、大阪淀港までを繋ぐ「伏見運河」や枚方宿を経由する「京街道」などのインフラ整備、そして歴史が進み近代では、坂本龍馬の寺田屋、伏見鳥羽の戦いなど維新の歴史にも深くかかわっている。
 そんな伏見の丹波橋に小さな寺がポツリ,萩の寺である。

 その萩の寺「勝念寺」(かましきさん)で一昨年撮影した萩の花です。(織田信長とのかかわりもある) 京阪電丹波橋下車、北出口階段を下りて右折、30mほど進むと踏切があり左折、坂をくだってすぐ。駅より200mほどと近い。

 万葉集には多くの花の歌が詠まれており全部で約4500首が収められている。そのうち、約1700首に植物が詠まれており、登場する花は、1位は萩(143首)、2位梅(119首)、3位橘(67首)で、そのほとんどが詠み人知らず。
*「我妹子に恋ひつつあらずは秋萩の咲きて散りぬる花にあらましを」(弓削皇子)
*「指進の栗栖の小野の萩の花散らむ時にし行きて手向けむ」(大伴旅人)
*「春日野に咲きたる萩は片枝はいまだふふめり言な絶えそね」(作者不詳)
*「百済野の萩の古枝に春待つと居りし鴬鳴きにけむかも」(山部赤人)
*「我が宿の一群萩を思ふ子に見せずほとほと散らしつるかも」(大伴家持)
*「君が家に植ゑたる萩の初花を折りてかざさな旅別るどち」(久米広縄)
*「秋萩は雁に逢はじと言へればか声を聞きては花に散りぬる」(作者不詳)























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