中国の報道の続きです。
8月23日の報道は、
概ね22日と同内容で、
『海外メディアによれば、
日本は釣魚島等を登記し、国家の財産にする模様』
『専門家の分析によれば、日本の離島"国有化"で
中国の境界線を探索』
「…社会科学院 研究員の王某によれば、
第一は、日本の伝統的な資源争奪の習慣で、
中日の東シナ海のガス田交渉は継続中で先が見えない。
こうした時期に、
日本が釣魚島等の島嶼を国有化すれば、
虚勢を張り、中国に圧力を加え、
交渉を有利に進めることができる。
次に、
日本は、米軍の南シナ海での軍事演習と、
黄海上での合同演習の実施、
並びに、日本との合同軍事演習の実施の助けを借りて、
どさくさに紛れて、
中国に対する圧力が増す状況下で、
自己の利益を得ようとしているのである。
それから、
日本は、今のところ国内経済が不振で、
政府は、支持率を上昇させ、
自己の政権を強固にしたいと切に望んでいる。
経済が低調な中で、
日本政府は釣魚島に対する断固たる立場を示すことで、
民衆の支持を得る事を望んでいるのである。
最後に、
日本は領土問題において、
とりわけ海洋問題においては、
未だ嘗て譲歩した事はない。
以前、ロシアが北方四島の半分を日本に返還すると表明したとき、
日本は断固として反対し、
全部の返還を求めた。
昔から日本は断固として釣魚島の所有を称しており、
三歩進んで一歩下がり、或いは、
三歩進んで二歩下がるという段取りで
一歩一歩推し進めて、
釣魚島を不法に占有しようとしている。
日本政府が打ち出した25島"国有化"のニュースだが、
もし中国の反応が強烈であれば、
彼等は一歩下がる道を選択する、
もし反応が更に強烈であれば、
二歩も三歩も引き下がる。
このような、
空威張り、火事場泥棒のようなやりかたが、
日本の一貫した行為なのである。」
誤解の無いように申し上げますが、
これは、先月の報道で、
今回、中国船船長逮捕時の報道ではありません。
9月11日の報道で、
「今月中旬に予定していた
東シナ海ガス田共同開発に関する日中両政府の条約締結交渉第2回会合の
延期を決めた」とありましたが、
要するに、中国側の尖閣諸島に対する思惑は、
第一が、地下資源という事で間違いはありません。
それにしても、
たとえ反対しているにしても、中国側も、
尖閣諸島が日本の領土であると日本が主張している事は
知っているはずで、
その様な場所で、民間の漁船の操業を黙認しているという事は、
中国側こそ、なし崩しに、
実効支配しようとしているのではないかと思われても仕方ありません。
さて、続けます、
8月24日には、
『日本は中国の海洋調査船が
釣魚島付近の海域に進入することに不満』
「…日本の第11管区海上保安本部の報道によれば、
本部の巡視船は、22日午後
"発現者"号が、船尾からとも綱のような物体を引きずりながら、
"排他的経済水域"内を航行しているのを発見した。
巡視船は無線を使い呼び出しを行ったが、
相手は、
「現在、海流の観測・海底調査等の科学調査を行っている」と言い、
並びに「既に中国政府の許可は得ており、
如何なる規定にも違反はしていない」と称した。
"発現者"号は23日午前7時50分頃、
"排他的経済水域"内から出た、と。
報道によれば、
漏れ伝わる所によれば、
この船は"上海 海洋石油局に属し、
17人の中国人が乗船していた"。
日本側は、
"日本の排他的経済水域内で、
事前に同意を得ることなく海洋調査をすることは許されない"
と繰り返し警告してきた。
報道によれば、
この調査船の前方には更に一艘の
"中国国旗を掲げた警戒船"がいた。
大連海事大学 世界経済研究所 所長の劉斌(りゅうひん)は、
23日『環球時報』の記者に対して、
"中国は、未だ嘗て釣魚島が日本の排他的経済水域と認めた事はない、
釣魚島を不法に占有しようとする日本側の独りよがりだ。
釣魚島は古来から中国の領土で、
我が方の船が単独で釣魚島付近の海域を調査するのは
正常な行動だ"、と語った。」
因みに、
どう調べたのかは分かりませんが、
尖閣諸島に埋蔵されていると言われている石油は、
一説に、
推定1095億バレルで、これは
イラクの埋蔵量にも匹敵する量だそうです。
この埋蔵量の話が出てから、
中国が領有権を主張し始めたことは有名ですが、
中国を責める前に、
それだけの埋蔵の可能性を示唆されながら、
日本がこの四十年間何もしてこなかった事の方が、
不思議です。
イラクと同程度と言われたら、
とっくに調査・採掘していても不思議ではありません。
中国が狙ってから慌てるというのは、
少し情けない気がします。
中国側は、中国人民に対して、或いは、世界に対して
とっくに、情報戦を開始しています。
日本が、いくら領土問題は存在しないという立場をとっているとしても、
自己の正当性を、ネットも含めた各種媒体を使って
主張しなくて良いのでしょうか?
中国が大宣伝をしています、対抗しなくてどうします?
それとも、代表選が終わったら、
また、変に妥協するつもりですか?
ぽちだゾ