水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

仕事

2013年08月26日 | 日々のあれこれ

 夏期講習第4週は1、2年みんなが参加するので、午前中は講習、午後は練習の文武両道パターンになった。
 ということは、朝普通に出勤し、午前はしゃべりまくって、午後はどなりまくってという、夏休みらしさのまったくない状態になる。ま、涼しい地域ではすでに二学期がはじまっているし、埼玉県でも今日から二学期という学校があるから、それでいいのだけど。このごろ公立の先生の話をきくと、私立の学校以上に夏休みらしき日々がなくなっているようだし。
 その昔、「学校の先生っていいよなあ、休み長くて」なんて言われる時代があったけど、今やかげもかたちもない。学校というシステム自体が通用しない時代になっていながら、いろいろ表面的な部分の微調整でのりきるしかない私たちの一つの姿なのだろう。
 「物事にはアップデート(改良)とイノベーション(革新)とがある」と何かに書いてあったが、学校という近代的システム自体の「イノベーション」が本当は求められているのだと思う。
 なんてかっこつけて言ってみたところで、われわれ下々の勤労者は与えられた枠のなかで働くしかない。
 その枠のなかで一生懸命はたらくことで、イノベーションできる人材を育てることがでいるかもしれない。
 インダイレクト(間接的)イノベーターと自分をよぶことにしよう。かっこよくない?
 公立の先生方も、それによってお給料があがるわけでもないし、どうみても出世を考えてるわけでもなさそうなのに、働く方はほんとうによく働かれる。
 私立は、ちゃんとしないと学校の経営に影響するので、働かざるを得ないけど、なんでと思うくらいだ。
 我々はいくら働いたって、何かをイノベイトできるわけでもなく、後世に名を残すわけでもない。大金持ちになれるわけでもないし、有名人になれるわけでもない。
 働くことがかなり好きな方が一定数いるのだ。どの業種でも同じだろう。
 働くことで得られるものの中で価値あるものは何かと言えば、やっぱり出会いではないだろうか。
 あらたまって言うのはこっぱずかしいけど。
 お金はもちろん大事だけど、ふつう我々は大金持ちにはなれないのだし、起業して年商何十億になりましたなんてのも無理なだから、そんなのを第一に考えるより、どんな出会いがあったかで自分の仕事の質をはかるのは悪くないと思う。
 「いい加減な気持ちで取り組んでると、いい加減な奴に負けるぞ。」(室積光『都立水商』小学館文庫)
という言葉があったが、「いい加減に働いてると、いい加減なヤツとしか出会えないぞ。一生懸命働いてると、金は持ってないかもしれないが志の高いヤツと出会えるぞ」と言えるかもしれない。
 この仕事をすることでいくら儲かるかより、誰と出会えるかという感覚は悪くないよね。

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