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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

すいかとめて

2010年01月09日 | 国語のお勉強(古文)
 「べし」の意味の覚え方は「すいかとめて」で教えている。
 す(推量)・い(意志)・か(可能)・と(当然)・め(命令)・て(適当)の6種をおぼえなさいと。
 この覚え方は全国的にオーソドックスで他にはないのかなと思っていたが、最近になって他のパターンを知った。
 娘の学校では「べしっとかいすぎとめてんか」とおぼえるという。
 さらに昨日聞いたのは「てめいすぎとかよ」というものだ。
 これだと「ぎ(義務)」とか「よ(予定)」も入り、なかなかすぐれものだ。
 ただし埼玉県は杉戸町(市?)を知らないと、何それ?ということになる。
 ためしにネットで検索してみたら、やはりベースは「すいかとめて」だけど、他にもいろいろあることを知った。
 みんないろいろ工夫しているのだ。
 ただし、「べし」の意味の骨格は「当然」である。
 「む」のちょっと強いものみたく理解されがちだけど、「とにかく未確定だ、先の話だ」という「む」と、「もうそのことがおこるのは当然だ、今にもおきる」というニュアンスの「べし」とは異なる。
 なので、接続の仕方も異なる。
 「む」は「ず」や「まし」の仲間で、「まだ」おこってないグループで未然形接続。
 「べし」は「らむ」「なり(推定)」の仲間で「今」を表すグループ。なので、終止形接続をする。
 「すでに」を表す「き」「けり」「けむ」は連用形接続。
 接続の仕方も、意味との関連を意識すると多少はおぼえやすいかもしれない。
 まあ、接続はおぼえなくてもいいけどね。
 いつも声に出して読んでさえいれば、何形接続なんてのは自然に覚える。
 「り」は「さみしいり」とか言い、さ(サ変)み(未然形)し(四段)い(已然形)に接続する「り」とかいちおうは教える。
 でも本来は、たとえば「咲きあり」を短く「咲けり」と言った結果、「り」が助動詞に見えるようになったものだ。
 だから「咲けり」の「咲け」は已然形でも命令形でもない。
 「り」が何形接続なんですか、なんて言うこと自体がナンセンスだ。
 なんかよくわかんないけど「り」の上には「e音」があると感じられればいい。
 
 
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
t (t)
2011-07-25 16:14:07
rtbfgdfygoumim
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gyuk (kugjuyyyyyyyyy)
2011-07-25 16:14:54
ukjytfbhjftyjuyi78i67i7ifjfy470ol8uik
返信する
Unknown (^^)
2022-12-08 03:22:20
わかりやすいです。ありがとうございます!
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Unknown (水持)
2022-12-11 22:13:25
ありがとうございます!!
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