つるとはな

新創刊の雑誌『つるとはな』。
発売前から楽しみにしていましたが、期待通りの素敵な雑誌です。

編集長は過去に『オリーブ』『クウネル』を手がけた岡戸絹枝さん。
それだけで期待は高まりますが、最も興味がわいたのは「人生の先輩に聞く」という
この雑誌のテーマ。今までになかった切り口で、そうだ、こういう読み物が欲しかった！

指揮者の小澤征爾さん、料理家のホルトハウス房子さん他、魅力的な大人がいっぱい。
そして一番楽しみにしていたのが、須賀敦子さんから友人へ宛てた初公開の手紙。
須賀さんの美しい文章で綴られるエッセイが大好きで、著書は全部持っていますが、
ファンになったのは没後。経験できなかった新刊を待つ楽しさを、この創刊号を待つ間に
ちょっぴり味わうことができました。やっぱり大好きだなぁ。


読書の秋、読みたい本がいっぱいで追いつきません・・・。
読みかけの本が数冊、その間にも積ん読本は増えてゆき、そんな時に限って数ヶ月前
に予約していた図書館の本が立て続けに「準備ができました」なんてことになり、なのに
昨日本屋さんに行ったら（行かなきゃいいのにね～）沢木耕太郎氏の新刊が出ていて、
（沢木ファンでもあるので）ついつい買ってしまった・・・あぁ。　

増えるばかりの積ん読本に罪悪感を感じていたら、ライターの岡崎武志さんの著書に
「ツン読を恐れて、まともな読書なんぞできやしない。（中略）どんどん、積んどけ！」
と書いていて、大変勇気づけられました。アドバイスどおり、ドカンと積んじゃいま～す！

物欲の秋です。