今日で某母入院一週間目。
コロナで面会出来ない。
せめてもの差し入れにバナナと大福をと買ったものまで突き返されて。
唯一の心配は、私の名前をまだ覚えているだろうか。
30日に面会に行くけど、どちら様?なんて面と向かって言われたら、やだなあ。
とにかく、いまは自由のミなので、歩くには好都合なんだが、天気が。
記憶のなかで
突然姿を現す海。
この駅にきたのは二度目。
開いた電車のドアから
真夏の風が入ってくる。
あのとき蜘蛛の巣との約束。
ただ見届けること。
誰ひとり待つことのない
プラットフォームで
蜘蛛の巣はもうすぐ完成する。