自転車を横倒しにして
蒸気人間達の夏。
雲間に青い空がひらけている。
石碑にカモメのふん。
石だたみを踏んで
少年は
水着になり海へ落ちる。
ひまわりの下を
少女は走りまわる。
セミの鳴き声が
ひと時遠のく。
後ろ髪がまだ濡れている。
水滴が帯電して
身体を真っ赤に痺れさせる。
まっすぐな道をひたすら
自転車を漕いで帰る。
![]() | 詩集 ふわりリレーファ つじばやし けい BCCKS Distribution |
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