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札幌市のギター教室から!

札幌市でギター教室を開いている、Kギタースクールの辻林圭です。ギター&ウクレレを弾きたい方はぜひお越し下さい。

詩:ミヤ

2015年01月10日 | 創作詩★★★ポエム★★★
風もあまり吹かない
月のピーナツ畑では
望遠鏡が大きな口をあけて
愛しの衛星を呑み込んだ。

地下室から煙草のけむり。
薪の跳ねる音。
意識の香りが
バター色の蒸気を誘発する。

ミヤは蓋の隙間に犬を繋ぎ
洗濯物の放牧を済ませると
殺風景な月光サウナの湿度の高さに我慢出来ず
入江へ珊瑚のかけらを拾いに行きたくなった。

観測地点を徘徊している怪しい言語。
今夜は一段と蒸し暑くなりそうだ。

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電子書籍で「ジャジェン・チャ=チムドレンの日記」発売されました!

2014年05月20日 | 創作詩★★★ポエム★★★
ジャジェン・チャ=チムドレンの日記
クリエーター情報なし
BCCKS Distribution



アマゾンのキンドルや楽天コボなど、複数の電子書籍サイトで手に入れられます。全70話。書き溜めたものが形になるのはうれしいですね。ぜひご購入ください!

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詩 水中温室の二月

2014年04月01日 | 創作詩★★★ポエム★★★
朝の光線が水瓶に射し込む。
海へ潮風を浴びに
廊下づたいに水の下へ降りていく。

冷たい水
古い戦場の沈殿物。
片目が宝石の巨大魚。

(時の孤島に
少女がただ一人。)


水中温室の二月とは そんな月なんだと思う。



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アマゾンのキンドルでぼくの詩集が発売されました!

2014年02月25日 | 創作詩★★★ポエム★★★
詩集 海の紙片
つじばやし けい
BCCKS Distribution


ぼくの第一詩集となります。自信作です。旅のお供にもよろしいかと。スマホでもkindle無料アプリをダウンロードすれば大丈夫!読むことが出来ます。購入してもらえたら嬉しいなー。

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詩 冬の悪魔

2013年12月06日 | 創作詩★★★ポエム★★★
静まり返った
白樺の林。

小枝にくっついている寒気
星までの距離。

蓄音機の音楽は
雪に吸われて。

白樺の樹液を飲む。

ふと気がつけば
床の上には
霊魂譲渡書が落ちている。

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ジャジェン・チャ=チムドレンの日記:月光浴室で1

2013年11月11日 | 創作詩★★★ポエム★★★
夜ふけに月光浴室で満月の冴えた光を全身に浴びていたら、突然ばちん!という大きな音をたてて満月の表面に人の形の痕がついた。続いてまたばちん!月面の別の場所にまた人の形をした灰色のスタンプがついた。

ばちん、ばちん!満月の青白く照る表面に次々と人の痕が、灰色の影をを付けていく。

どうやらどこかのチームが棒高跳びの練習をしているらしい。
しかし満月すらまんぞくに跳び越せないようでは、大宇宙オリンピックで優勝はムリだねぇ~。

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ジャジェン・チャ=チムドレンの日記:草原サーフィン

2013年10月08日 | 創作詩★★★ポエム★★★
トーヨッピの大草原は、生えている草の密度がとても濃くて、身体の軽い人ならその上に立って歩けるくらいなんだ。
そして、そこで人気のあるスポーツが草原サーフィンだ。

朝日が昇る頃、草の密度が薄い岸辺にサーフボードを置いてうつ伏せになり、風の来るのを待っていると、やがて草原がサワサワと波打ちはじめ、サーフボードは岸辺をゆっくり離れる。

一度大草原の海に出てしまったらあとはもう、風の吹くまま草のなびくまま。
僕たちサーファーは、時おり草原に浮かび上がってくる大きな朝露の粒を避けながら、波乗りを楽しむんだ。

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最近のバイブル

2013年10月05日 | 創作詩★★★ポエム★★★
「ゆっくり動く」と人生が変わる (PHP文庫)
小林 弘幸
PHP研究所



この本、最近気に入っていて文庫で買ったほかにキンドルでも別にダウンロードしてしまった。
この年齢になって、ふと思い返すとたしかに体調や気分的なものがオカシクなってた時はあせったり、あわてていたり、急いでいる時だった。そういう状態から抜け出すための指針となる本。
気づいた時にすぐ実行できるようにしたい。

考えてみればギターの練習だって、ゆっくりやれば上達するのはわかりきってることなのに、それができない、続けられないのは普段の生活自体がゆっくりとはかけ離れたものだからだと思う。40歳過ぎたら一度は読んでおいて損は無いと思うのだが。

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詩:ツキサム公園の夜

2013年10月02日 | 創作詩★★★ポエム★★★
星晴れ。

空にはまだ微かに青みがさしている。
柳の影の中を鴨がゆっくり泳いでいく。
揺れてながれるボートの花。

歩調を合わせる恋人たち。
寄り添い
立ち止まって
つぼみの中に指をつっ込んだ。

染み透る幻覚。

蕗の葉を持って闇の中に駆けていく子供。

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詩:「月光浴室」

2013年09月19日 | 創作詩★★★ポエム★★★

月の光を胸一杯吸い込むと

お湯がたっぷりと入った
大きな時計の
文字盤の中から

ティー・スプーンをまき散らす


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詩:秋のKIZUNA

2013年09月19日 | 創作詩★★★ポエム★★★


空井戸の底で眠る胎児
旅を続けている雪の馬

神域の逆光線

多分ぼくは
一億個の砂時計
かもしれない



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嬉しい!詩集を買っていただけました!

2013年08月27日 | 創作詩★★★ポエム★★★
今日は気持ちよく寝られそうです!
僕の詩集「海の紙片」の豆本を、生徒のyさんが買ってくださいました。
七夕のお願いが叶った!
豆本なので、カバンの中にでも入れておかれて、何か気晴らしが必要なときにでもページをめくっていただければ、作者としてこれに勝る喜びはありません。
詩集を買っていただくということは、僕にとっては格別大きな意味合いを持つんです。本当に嬉しいことなんです。(もともとは物書きを目指していたので。)
Yさん、どうもありがとうございます。

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夏の足跡

2013年08月07日 | 創作詩★★★ポエム★★★
貝殻の中に
星を詰めて
夏の終わりを歩いていた。

メロン直売所
塩漬けの丘陵
倒木

パサパサした
セミの死骸の上に
ざらっと星をまいてみた。

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詩 そこは、ヒグマが住み着いた村

2013年07月17日 | 創作詩★★★ポエム★★★
山が沈む。

日が暮れる前に
ヒグマの聴覚は
山が沈むことを
鋭く捉える・・・

・・・焚き火のまわりに
霊達が集まり
押し黙ったまま
ぼくの一挙一動を
見守っている。

霊の傍らにソッと座る。
静寂の中
渓流で拾った小枝が、
時おり火の中ではじける。

木の幹に刻まれた爪跡を
霊は無言で指し示す。

「神を信じるためには
神に出会わないことだ」

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ジャジェンチャ・シリーズ追加

2013年05月22日 | 創作詩★★★ポエム★★★
http://kideaguitar.seesaa.net/

久しぶりにジャジェン・チャのシリーズを書き上げました。予定したより長くなってしまった。短いほどいいのだけれど。今回のストーリーはメデューサ族の青年とその恋人の物語?日記デス。
最近読んでいるが、半七捕り物帳がおもしろい。

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