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売れない漫画誌 作品の複雑化が要因、新人育成に障害

2005-04-26 07:33:12 | Weblog
漫画の単行本は読まれるのに漫画誌が売れない。読者の漫画誌離れの背景には、
作品が複雑化し、連載で読むには適さなくなったことなどがあるようだ。漫画誌の衰退は
漫画の多様性を損ない、新人の育成に大きな障害をもたらすと懸念する声も大きい。

 漫画雑誌は出版界全体を覆う不況の影響を受け、一九九〇年代後半から部数を
落とし始めた。平成六年に六百五十三万部を記録した週刊「少年ジャンプ」は、
今でも少年誌の首位を守っているが、部数は半分以下の三百万部。

 かつて、読者は漫画誌の連載を読み、その中で気に入った作品の単行本を購入
していた。雑誌と単行本の売れ行きには密接な関係があり、連載作品のヒットが雑誌の
部数拡大の大きな手立てだったが、最近は事情が違うようだ。

 たとえば、『NANA-ナナ-』第十二巻は百八十万部を記録したが、同作品が掲載
されている月刊「Cookie(クッキー)」の発行部数は二十万部。また単行本を出すたびに
二百万部以上を売り上げる大ヒットシリーズ『バガボンド』を連載する週刊「モーニング」も
六十万部に過ぎない。

 集英社広報室では「『少年ジャンプ』に連載している『ONE PIECE(ワンピース)』
第三十六巻は二百三十万部のベストセラー。かつてなら、もっとジャンプの部数に
跳ね返ってきたはず」と話す。

 読者の漫画誌離れについて、ある大手出版社の漫画誌編集者は「今の読者は複雑な
ストーリーを持つ長編作品を好む。たとえば浦沢直樹さんのヒット作『MONSTER
(モンスター)』や『PLUTO(プルートウ)』のように、長大で複雑な話を漫画誌で細切れに
読んでも話が見えず、面白みが伝わりにくい。『漫画誌はやめて、単行本が出てから
一気に読もう』となってしまう」と嘆く。



無理もありませんが、漫画喫茶の普及もひとつの要因か。そもそも、週刊だと内容が薄すぎる点もあるし、前後の話が見えてこないものもある。週刊のサイクルに合うもの合わないもの選別が必要ではないか??

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