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】『エフエム多摩』、来月末で閉局--都内のコミュニティ放送局で初の閉局

2010-02-05 06:52:58 | Weblog
赤字4500万円 機器更新費も重荷

多摩市を中心にラジオ放送しているコミュニティ放送局「エフエム多摩」(77・6
メガ・ヘルツ)が3月末に閉局することになった。災害時の市民への情報発信拠点と
しての役割が期待されていたが、市も株主となっている運営会社は約4500万円に
上る累積赤字を抱え、放送機器の更新費用も重くのしかかってくるため、開設15年の
節目を前に事業を断念する。

同局は、阪神・淡路大震災が発生した1995年1月から約4か月後に開設された。
運営会社の資本金は1億5000万円で、市、多摩商工会議所、京王電鉄が10%ずつ
拠出している。

現在は、パーソナリティーが1日3回、生放送で地元のお店やサークルの情報、交通
情報などを伝え、合間にリスナーのリクエストに応えて音楽を流す番組などを放送して
いる。災害時に市民向けの情報発信拠点となることを踏まえ、自主防災組織をテーマに
した番組を放送したり、防災訓練に参加したりしてきた。

同局と市が2008年11月に実施したアンケートでは、回答者の63%がエフエム
多摩を「知っている」と答えた。うち聴いたことがある人は73%。回答者の中で
週1回以上聴く人は17%、ほぼ毎日聴く人は5%だった。無作為抽出した
市民2000人を対象に、約640人が回答した。

一方、01年に社員を6人から4人に減らし、08年に平日のパーソナリティーを
1日4人から3人に見直すなど経営努力をしてきたが、赤字経営が続いていた。

さらに、スタジオの装置や屋外のアンテナなどの放送機器の更新時期も迎えていた。
費用は総額約3000万円かかる。運営会社では早急に支出できる経営状況ではない
ことから、株主の市に支援を要請した。

市は毎年、局の広告収入(約4400万円)の約半額にあたる広告を出しており、
「黒字体質への転換の具体的道筋を示していない時点で、さらに更新費を支出する
ことは財政的に厳しい」と判断、昨年12月に「支援は難しい」と回答した。

同局は「今のままでは、音が出ないなどの放送事故が発生する可能性が高い」といった
理由から、今年1月27日の取締役会で閉局を決めた。

同局の市村仁・放送局次長(43)は、「ここまで続けられたのは、リスナーの支援の
おかげ。残り2か月、地域密着情報の発信拠点としての役割を全うするので、最後まで
応援していただきたい」と話している。

総務省によると、都内には12のコミュニティ放送局があるが、閉局は初めて。

●放送の準備をするパーソナリティー
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100203-354076-1-L.jpg

◎エフエム多摩 G-WIND 77.6MHz
http://www.fmtama.co.jp/

 この規模ではやはり運営は難しいかも。地元に密着での情報提供というのも一定のニーズはあると思うが・・・・。
コメント
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