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流通/関西】「バーキン」売れ残りも…ブランド神話、陰る

2008-07-06 22:50:53 | Weblog
★「バーキン」売れ残りも…ブランド神話、陰る

 海外の高級ブランド品や輸入車など高額商品の売れ行きが鈍ってきた。食品やガソリンなど
生活必需品の値上げラッシュに対して〈値下げ〉の動きもある。諸物価の値上げに、米国発の
サブプライムローン問題を受けた株価下落による個人資産の目減りなどが重なり、生活防衛の
意識が強まったためだ。企業収益や地価動向で鮮明になった「潮目の変化」が、デフレ局面でも
好調だった高級品市場に波及してきた。

 (経済部 船木七月、野中智章)

◇バーゲンも

 フランスの女優で歌手のジェーン・バーキンのために作ったとされ、1個が100万~300万円という
エルメスの高級バッグ「バーキン」。一般客は予約できず「VIP客でも2~3年待ちがざら」の
人気商品だが、大阪市内のブランド店では6月の数日間、陳列されたまま売れ残った。

 6月にイタリアのサルヴァトーレ・フェラガモは、1992年に日本に進出して初めて、バッグや靴など
42品目を7~10%引き下げた。フランスのシャネルも1日から約1か月の予定で、衣類から雑貨までを
対象にした「異例」(大手百貨店)のバーゲンを実施中だ。

◇貯蓄優先?

 海外高級ブランド品は、ここ2、3年で平均価格が約20%上昇していた。高島屋大阪店は
「サブプライムローン問題などが出てきた07年秋以降、売り上げが落ち始めた」という。

 大阪市内のある百貨店では、07年度の海外ブランド7種類の売上高が合計で前年度比9%減となり、
4分の3に激減したブランドもある。日本百貨店協会によると「美術・宝飾・貴金属」の売上高は、
5月まで15か月連続で前年同月比でマイナスか横ばいとなった。

 その一方で、手持ちの貴金属や高級ブランド品を売る動きが目立ち、中古品買い取り・販売のコメ兵
(本社・名古屋市)では07年度の中古品仕入れ高が前年度比で15%増となった。

 「給料は上がらない。食費も切り詰めている状態で、高価なブランド品を買う気にはならない」
(大阪府守口市の27歳のOL)

 日本人女性の4割がフランスのルイ・ヴィトンの商品を持つとされ“ブランド神話”を支えてきた。
経済ジャーナリストの荻原博子さんは「20歳代は不況下で育ったので貯蓄を優先する。30、40歳代は
夫の給料が上がらない中で教育費負担が重く、高齢者も先行きの不安が大きい」とみる。

◇超高級は堅調

 一方、1~6月の輸入車(外国メーカー製)の新規登録台数は前年同期比8・8%減と、国内全体の
減少率(0・9%減)を大きく上回った。不動産経済研究所によると、近畿圏の5月の新築マンションの
契約率は56・3%で、好不調の指標とされる70%を5か月連続で割り込んでいる。

 1台800万円もの「超高級車」や「億ション」の売れ行きは底堅く、富裕層に支えられている。ただ、
りそな総合研究所は「株式で資産運用していた中小企業経営者や新規上場益を得た若手経営者ら
『新興富裕層』の臨時収入がなくなった」と指摘する。

 りそな総研の荒木秀之・主任専門研究員は「株価低迷が続き、企業の業績悪化で賃金も増えない。
食品などの値上げも進みそうで、財布のひもはますます固くなる」とみている。

ソース:読売新聞(2008年7月6日)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080706-OYO1T00239.htm?from=main1

インフレに振れてもデフレに振れても、やはり給与が上がる気配がないからねえ・・・。いずれにしても景気が本格的によいということを体感することはなさそう・・・。

大物キャスターに吹き荒れる“リストラの嵐” 小倉智昭や草野仁には他人事ではない

2008-07-06 08:11:41 | Weblog
小倉智昭や草野仁には他人事ではない
 テレビ界を支え続けたキャスターにリストラの嵐が襲いかかる――。元日本テレビの
人気アナウンサーで現在、フリーキャスターとして活躍中の福留功男(66)のリストラは
その始まりという見方が出ている。

 福留は秋の番組改編で「ブロードキャスター」(TBS)、「いつみても波瀾万丈」
「オジサンズ11」(日本テレビ)の3本のレギュラーが一気に終了するという。
これで福留に引退説まで囁かれているから深刻だ。
「本人は引退を否定しているが、TV界で彼を起用しようという関係者はもういない。
番組打ち切りは事実上の引退勧告」(民放編成マン)
 打ち切りの理由は、視聴率の頭打ちと高い出演料。関係筋は「『ブロード』約200万円、
『オジサンズ』約80万円、『波瀾万丈』約60万円」という。

 これで大慌てなのが小倉智昭(61)や草野仁(64)だろう。たとえば小倉は――。
「『とくダネ!』は7年もの間、視聴率トップを取ってきたが、最近は日テレの『スッキリ!! 』に
押され気味。打ち切り説もある。また、フジの『ハッケン!! 』は6月で打ち切られ、『オジサンズ』も
9月で打ち切られるだけに……」(テレビ関係者)

 草野仁の場合、TBS「世界ふしぎ発見!」にリニューアルのウワサが流れている。
さらにみのもんたは日テレの「おもいッきりイイ!! テレビ」に秋以降の打ち切り説があり、軒並みなのだ。
 民放各局の狙いは第一に高騰する人件費を抑制すること。視聴率が変わらないなら
安く起用できる芸人の方がいい。視聴率4冠王のフジでさえ制作費を一律3 割カットしているのが
現状で、どこのキー局でも番組のADや放送作家がリストラされている。キャスターのクビ切りは
遅すぎたのかもしれない。キャスターのリストラの嵐は始まったばかりということだ。

最終更新:7月5日10時1分
日刊ゲンダイ

それなりのギャラをもらっているキャスターを馘首して、安っぽい芸人に切り替えてコストダウンとはなにか、工場の海外移転や正規従業員を派遣や請負に切り替えているかのような話だ・・・。