ニュース斜め読み

 巷間の話題をだらだら論評。

虚妄の成果主義

2004-05-08 20:13:38 | Weblog
新入社員の背広姿が目につくなか、企業が次々に導入している「成果主義」を痛烈に批判した
『虚妄の成果主義』(日経BP社)が話題となっている。
有名書店のビジネス書部門で1位になるなどベストセラーとなり、
ビジネスマンの心をとらえているようだ。
何が問題なのか。著者の高橋伸夫・東京大学教授を直撃した。

--大きな問題は

「サラリーマンや経営者の調査をして10年になりますが、
 成功した成果主義を聞いたことがない。
 何より、仕事の成果を客観的に評価する点に無理がある。
 成果主義を導入した企業でも、人事が決まった後で評価が決まるケースが多い。
 『お前は今度異動になるから、今年の評価はこのぐらい』といった具合です」

--社員のやる気を引き出す見方もあるが

「経営学では成果主義的な考えを100年近く研究した結果、
 『人間は給与より、達成感や周囲の評価が得られることで満足する』と分かっています。
 逆に成果主義のように成果と給与を結びつけると、
 いい仕事をして給与がアップしても、肝心の達成感が得られない結果もあります」

--日本型の年功制に問題は

「年功制でも優秀な社員は出世するし、ダメな社員は出世できない。
 実力を評価する仕組みはある。
 社員の多くは『どんぐりの背比べ』ですから、無理やり差をつけることはない。
 年功制の方が不当に評価されない分、やる気をそぎません」

以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004041041.html

 実際のところ年功制を維持できなくなったため、成果主義の名の下に賃下げをしたのが実質だと思うが。自分の所属する会社でも完全に人事評価はセレモニーと化している。成果主義を徹底すると後輩を育成しなくなるなどの弊害も見られるとか。アメリカも優良企業は年功制的なのは前のエントリにも書いたとおり。これも一種の流行かも。


視聴率30%越え番組激減

2004-05-08 09:34:33 | Weblog
視聴率30%超の大ヒット番組激減 夜型・朝型に分散で
視聴率30%以上の番組放送本数と平均視聴時間の推移之ゑあり
http://www.asahi.com/culture/update/0505/005.htmlタソ
テレビの大ヒット番組の目安である「視聴率30%以上」の番組放送回数が、
四半世紀前に比べて1%以下に激減していることが、ビデオリサーチの
調べでわかった。深夜型・早朝型など日本人のライフスタイルの多様化が、
朝の連続ドラマやゴールデンタイム(夜7~10時)の視聴率を押し下げて
いることが背景にあるようだ。

ビデオリサーチがまとめた暦年ベースの視聴率調査によると、30%を超えた
番組の放送回数は79年の延べ1860回をピークに減少傾向にある。
82年に1000回を割り、94年には111回に。翌年から100回を
下回り続け、01年は17回まで落ち込んだ。サッカーW杯があった02年に
40回だったものの、03年は10回と最少を記録。

昨年の「30%以上」の内訳はNHKの紅白歌合戦や映画「千と千尋の
神隠し」(日本テレビ)のほか、第79回東京箱根間往復大学駅伝・復路(同)
などスポーツものが中心。ドラマは木村拓哉さんが主演した「GOOD LUCK!!」
(TBS)が4回、30%を超えた。

過去に「30%以上」だった番組は、NHKの朝の連続ドラマに多い。
79年度「マー姉ちゃん」(平均視聴率42.8%)、83年度「おしん」
(52.6%)、88年度「純ちゃんの応援歌」(38.6%)、90年度
「京、ふたり」(35.6%)、92年度は「ひらり」(36.9%)などが
30%を何度も超えた。


 こうしてデータを見てみると、過去日本人が特定の番組を集中してみていた事実がよくわかる。国民的番組がでてきてもおかしくない。ただ、いまや単純にテレビだけみてもBSありCSありと多様化。テレビのスクリーンを映すのもビデオかもしれないし、ゲームかもしれない。ケータイやネットにはまっている人もいる。ライフスタイル、視聴スタイルの変化、メディアの多様化から考えて減少は当然の帰結だろう。