新入社員の背広姿が目につくなか、企業が次々に導入している「成果主義」を痛烈に批判した
『虚妄の成果主義』(日経BP社)が話題となっている。
有名書店のビジネス書部門で1位になるなどベストセラーとなり、
ビジネスマンの心をとらえているようだ。
何が問題なのか。著者の高橋伸夫・東京大学教授を直撃した。
--大きな問題は
「サラリーマンや経営者の調査をして10年になりますが、
成功した成果主義を聞いたことがない。
何より、仕事の成果を客観的に評価する点に無理がある。
成果主義を導入した企業でも、人事が決まった後で評価が決まるケースが多い。
『お前は今度異動になるから、今年の評価はこのぐらい』といった具合です」
--社員のやる気を引き出す見方もあるが
「経営学では成果主義的な考えを100年近く研究した結果、
『人間は給与より、達成感や周囲の評価が得られることで満足する』と分かっています。
逆に成果主義のように成果と給与を結びつけると、
いい仕事をして給与がアップしても、肝心の達成感が得られない結果もあります」
--日本型の年功制に問題は
「年功制でも優秀な社員は出世するし、ダメな社員は出世できない。
実力を評価する仕組みはある。
社員の多くは『どんぐりの背比べ』ですから、無理やり差をつけることはない。
年功制の方が不当に評価されない分、やる気をそぎません」
以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004041041.html
実際のところ年功制を維持できなくなったため、成果主義の名の下に賃下げをしたのが実質だと思うが。自分の所属する会社でも完全に人事評価はセレモニーと化している。成果主義を徹底すると後輩を育成しなくなるなどの弊害も見られるとか。アメリカも優良企業は年功制的なのは前のエントリにも書いたとおり。これも一種の流行かも。
『虚妄の成果主義』(日経BP社)が話題となっている。
有名書店のビジネス書部門で1位になるなどベストセラーとなり、
ビジネスマンの心をとらえているようだ。
何が問題なのか。著者の高橋伸夫・東京大学教授を直撃した。
--大きな問題は
「サラリーマンや経営者の調査をして10年になりますが、
成功した成果主義を聞いたことがない。
何より、仕事の成果を客観的に評価する点に無理がある。
成果主義を導入した企業でも、人事が決まった後で評価が決まるケースが多い。
『お前は今度異動になるから、今年の評価はこのぐらい』といった具合です」
--社員のやる気を引き出す見方もあるが
「経営学では成果主義的な考えを100年近く研究した結果、
『人間は給与より、達成感や周囲の評価が得られることで満足する』と分かっています。
逆に成果主義のように成果と給与を結びつけると、
いい仕事をして給与がアップしても、肝心の達成感が得られない結果もあります」
--日本型の年功制に問題は
「年功制でも優秀な社員は出世するし、ダメな社員は出世できない。
実力を評価する仕組みはある。
社員の多くは『どんぐりの背比べ』ですから、無理やり差をつけることはない。
年功制の方が不当に評価されない分、やる気をそぎません」
以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004041041.html
実際のところ年功制を維持できなくなったため、成果主義の名の下に賃下げをしたのが実質だと思うが。自分の所属する会社でも完全に人事評価はセレモニーと化している。成果主義を徹底すると後輩を育成しなくなるなどの弊害も見られるとか。アメリカも優良企業は年功制的なのは前のエントリにも書いたとおり。これも一種の流行かも。