ザ・レイド GOKUDO 2014 70点

ザレイド GOKUDO 2014 146分

70点

ヤクザとマフィアの抗争に突入していく

潜入捜査官...

世界が度肝を抜いた

2011年のインドネシア映画

ザレイドの続編です

ザレイドのラストシーン直後から

話が始まるので、ストーリーも

少し楽しみたいって方は

前作を見てからでもいいかもしれませんが

基本的にはアクションメインなので

細かいストーリーはあまり気にしなくても

いいと思います

前作は麻薬王のビルでの死闘101分という

シンプルな設定でしたが

今回は

潜入捜査のために、刑務所にはいり

マフィアに入り、マフィア内で混乱があって、そこにヤクザが来て、なぜか警察も来て

とぐちゃぐちゃてんこ盛りの146分と

ストーリーに関してはなんか

めんどくさいなあってのが

正直な感想でしたが

前作とは異なり

刑務所内、工場、キッチン

電車、車の中、など

戦うステージが

毎回変わり、それに合わせて戦い方も

変わって楽しいわ

戦う相手も

マシンガンを使ってきたり、ナイフや、

ハンマー、金属バット、ショットガン

などなど

手を替え品を替え、

場所を変えてのアクションシーンは

物凄く見応えがありました

ついで

中ボス的な敵キャラを

きちんと中盤に出して

実力を解らせておいてからの

終盤、主人公と対決させる

という胸アツ展開もあるので

いやー

わかってんな〜

と手に汗握りながら

感じると

同時に

インドネシア映画にも追い越されて

しまったんだなあと

感じる

壮絶なアクション映画でした〜

空の青さを知る人よ 2019 70点

空の青さを知る人よ 2019 107

70点

秩父で姉とふたりで暮らす女子高生...

監督、ながいたつゆきさん

脚本、おかだまりさん

キャラデザ、たなかまさよしさん

で結成された

アニメ制作チーム超平和バスターズの

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』

『心が叫びたがってるんだ。』

の二作品に続く、秩父を舞台にした

アニメ映画です

360度

山に囲まれた田舎の閉塞感から

なんとか抜け出そうとするけど

親代わりの姉さんがなんだか気になるけど

放課後はベースばかり弾いてる女子高生が

主人公です

主人公の境遇

町の雰囲気を手際よく描きながらも

SF要素、音楽スポ根要素を取り入れながら

テンポよく進行していく

ストーリーも面白いんですが

この映画は

やはりタイトルの

井の中の蛙大海を知らず

の

孟子由来の言葉に

誰かつけ加えたのかわからない

されど空の青さを知る

という点に注目してみると

登場人物の抱える行間が

ものすごい情報量を帯びてきました

井の中の蛙、大海を知らず

狭い世界のことしか知らない

されど、空の青さを知る

けれど、自分の世界をよく知っている

そんな答えのない言葉を

色んな人達の立場から

その言葉を反復してみると

期待とか後悔とか、過去とか未来とか

好きとか嫌いとか、悲しいとか嬉しいとか

色んな感情記憶が思い出されて

めちゃくちゃセンチメンタルな気持ちに

させてくれました

終盤ちょっととなりのトトロ的な

荒唐無稽な展開になるのが

どうなんだとも思いましたが

全体を通じて

青春の甘酸っぱさ

逆に

青春が終わった頃に感じる苦々しさを

同時に味わえる

そんな大人の鑑賞にも耐えうる

青春アニメーション映画でした〜

プロジェクトパワー NETFLIX 2020 55点

プロジェクトパワー NETFLIX 2020 113分

55点

5分間だけ超能力を使えるドラッグが街に流通し始める...

NETFLIX配信の

超能力アクション映画です

街に謎の超能力ドラッグが流通し

それを捜査する

警察ジョセフゴードンレヴィット

そんで

独自の調査をする

謎の男

ジェイミーフォックス

っていうワクワク設定

一体どんな能力を駆使して

能力者と戦うのか

なんてことを期待してましたが

まあまあつまらなかったです

理由は大きくは

ふたつあって

1つは

超能力ドラッグの制約があまりわからないことで

ドラッグ1つで5分間超能力を使える

ってのはわかるんですが

その反動はないのか

とか

1日何錠くらい飲めるのか

今何錠持ってるのかとか

がわからないので

いちお

連続して飲んだらダメくらいの

設定しかわからないので

戦いにメリハリがなかったのと

2つ目

これが致命的なんですが

能力を工夫しない

ってことなんですよ

うえきの法則でもワンピースでも

超能力系バトル漫画が面白いのって

やっぱり主人公の能力がしょぼいんだけど

色々工夫して能力を使うっての

1番の魅力だと思うんですよ

だけど

この映画は強い能力隠し続けて

最後に解放

みたいな、全然面白くないんですよ

敵の能力者たちも

なんの工夫もなく

デフォルトの能力使うだけで

あー

この能力をこう使うの

めちゃくちゃ便利やん

みたいな

脳汁が出る瞬間ってのが

ホントに皆無で

いくらCGが良かろうが

肝心の

能力者バトル物の魅力ってのは

感じられませんでした

CGは頑張ってるけど

ストーリーも平凡

超能力描写は落第点

続編あるなら

ワンピースとか読んでちゃんと

工夫して欲しい

残念能力者バトル映画でした〜

ある優しき殺人者の記録 2014 65点

ある優しき殺人者の記録 2014 86分

65点

女性記者に

18人殺した殺人犯からインタビューを受けたいとの連絡が入る...

貞子vs伽椰子

不能犯の

シライシコウジ監督の

韓国にて撮影した

ホラースリラー映画です

神のお告げに従って

人を殺しまくっている殺人犯への

インタビューを延々と話を聞き続ける

という謎の設定

さらには

手持ちカメラでそれを延々と取り続ける

っていう

ワンカット長回し設定も加わり

他ではなかなか味わえない

変な緊張感が味わえました

どう考えて頭のおかしい殺人犯の

妄想じみた話が

部分部分、未来を予知していたり

ん？

この殺人犯の言ってること

え

まじなのか

いやいやそんなわけあるかい

っていう

ホントか嘘かわからない線引きの

さじ加減が絶妙で

先読みできない、

何が起こるかわからない感じは

とても楽しめました

殺人犯へのインタビューからの

密室スリラーに変化していく過程も

楽しめましたし

なんともいえないラストも

個人的にはアリかなあと思っています

ワンカットの低予算丸出しの映画で

こんだけ頑張って楽しませてくれたのは

素直に褒めたい

オカルトスリラー映画でした

1917 命をかけた伝令 2020 80点

1917 命をかけた伝令 2020 119

80点

攻撃中止の伝令を伝えに走るイギリス兵士...

第92回アカデミー賞

撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠を

獲得した

ワンカット風アクションスリラーです

第一次世界大戦を扱った作品ですが

内容は一部創作も混じっているとの事です

監督はアメリカン・ビューティー、

007スカイフォール、スペクターの

サム・メンデス

です

超大事な命令を伝えるために

兵士が戦闘地帯を走り続ける

という

シンプルなストーリーなんですが

圧倒的なこれどうやって撮影してんの的な

脅威の長回し、

ワンカットからくる没入感、

途切れない緊張感はちょっとホントに

凄まじいものがありましたし

なにより

カメラワークが

長回しにありがちな

主人公の目線だけを取り続けるのではなく、ときおり神の視点になったりもするので

飽きずに見ることが出来ました

実際には全然ワンカットではなく

細かく編集点を設けて

繋げてるみたいですけどね、

ついで

画面の情報量が主人公とほぼ同じなので

次に何が起こるのか

何が待ち受けているのか全く分からない

っていう

主人公との運命共同体感、シンクロ率が

めちゃくちゃ高いのが

素晴らしいなと思いました

そんで

ヴィジュアル面だけでなく

主人公のモチベーションの描き方も

繊細で

小道具1つ、小さな会話1つで

いまどういう気持ちかがわかるっていう

ドラマ性の高さもありましたし

戦争によって

まず破壊されてしまった自然

そしてその

壊れた自然を走る絶望感

からの

あのラストのあの感じの対比なんかも

めちゃくちゃ良かったと思います

いやほんとに

とんでもないもん観させてもらいました

間違いなく2020年を代表するような

濃厚な人間の葛藤も詰まった

ワンカットアクションスリラー映画でした