やっつけ映画批評!

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ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

サマーオブ84 2019 60点

2020-01-18 00:35:41 | 映画




サマーオブ84 2019
60点


隣人が連続殺人犯だと疑い始める少年...




監督はB級映画出身の監督集団
RKSSの3人の監督の共作です


普通、メガネ、悪、デブの
思春期真っ只中の若干陰キャラの4人組の
ひと夏の経験、忘れられるわけのない経験と

スタンド・バイ・ミー的な
R15のスリラー映画です

なんでR15なのかは若干疑問もありますが



どこかで見たことある
あらすじのとおり

お隣さんの家に入った子どもが行方不明なったそしたら連続殺人犯やないかい

いやでも警察官やしそしたら違うか、
いやでも血痕出てきたんや

そしたら連続殺人犯やないかい

いやでもな
おかんの言うには連続殺人犯じゃない言うねん

のまさに
ミルクボーイのリターン漫才のような
展開はベタで楽しめますし

そこに
ぼんくら4人の抱える家庭の悩み
ついで
やんわり入ってくる恋バナと

妙な安心感

青春ヒューチャリング連続殺人犯の
醸し出す安定感ある
面白みもわかるんですけれど

あまりにもベタベタコテコテ
この映画ならではの新鮮味が
ほとんど感じられず

個人的にはハマりませんでした...


不安を煽るケミカルなBGMや
大胆すぎる伏線回収あたり
良いとこもあるんですけど

あ、これ前どっかで食べた味だ
ってなるのが非常に惜しい
青春映画でした〜



僕たちは希望という名の列車に乗った 2019 80点

2020-01-16 16:13:19 | 映画


僕たちは希望という名の列車に乗った 2019
80点



1956年、ソ連の息がかかった
社会主義国の東ドイツの高校生たちが
ある目的のために黙祷をする...




1961年にベルリンの壁が出来ますが
その前の

社会主義の東ドイツ
資本主義の西ドイツの行き来が
わりと自由だった時代の話です

なんですが
そのわりと自由な
資本主義の縛られない自由な価値観を
感じてしまったがために
起こる些細な、けれど重大な出来事が
高校生たちに襲いかかる

高校の進学クラスで
2分間黙祷をしただけで
国家から目をつけられてしまう

親も過去も未来も巻き込んで
どえらいことになっちゃうストーリーは


タイトルから受ける堅苦しさとさ無縁で


社会主義国ならではの

出る杭はとことん打たれる感
国家権力には逆らえない感
未来は国の敷いたレールを走るだけ感

をベースとした緊張感
凄まじいものがありました



そんでこの映画

一貫して、

自分の選んだ選択肢を正解にしようとする
若者の力
VS
選ぶことをさせない大人たち、すなわち国家

という
選択肢を提示し続ける映画のようにも
感じました


「人生の選択に間違いはない。
ただ選んだ選択肢を正解にする努力をすればいい。」

みたいな言葉を
僕自身、座右の銘というか
指針にしているので

劇中で彼らが
自分の選んだ行動をなんとか正解にしようと
もがくのはとても響くものがありました


1953年 東ベルリン暴動
1956年 ハンガリー動乱

当時の社会情勢についての
予備知識も事前に知っていると
より楽しめるので
少し調べてみてからみてください

何かを選ぶことの
責任と決断
そして
自分の手で未来を作ろうとする
若者のエネルギーに溢れる
サスペンス映画でした〜





2020/01/12

2020-01-12 12:55:50 | 映画
安市城グレートバトル 2019
80点


西暦645年
超デカイ国と
小さい国のひとつの城を巡る戦い...





圧倒的数的不利だけど、戦うしかない!
ジャンルの傑作です

同じに年に漫画キングダムの実写化がありましたが

この安市城グレートバトルの
圧倒的迫力と圧倒的絶望感は

その邦画キングダムにその
レベルの違いを見せつけるような
ものがありました


冒頭5分10分の
歩兵隊、騎馬隊、弓矢部隊など
国vs国のガチンコの戦でもう
この映画当たりだなってわかるし

城攻めのパートも
マンガのキングダムで感じる
あの興奮、あの絶望が
ホントにそのまんま味わえました

城攻めの
投石器とか、ハシゴとか
もうたまんないですよね

味方チームのキャラクターも
みんな良い感じに仕上がってますし

各キャラの活躍の見せ方
アクションシーンのカメラワークなんかも
いちいち、こう
わかってるな〜



もちろん
ストーリーの荒さもあったりするんですけど
それを補いすぎる頑張りは
もう評価するしかないよねと
思いましたし


終盤にある
今の時代にも全然通じる
ナショナリズムというか、
助け合い精神というか

そこらへんのメッセージもよくて
おなかいっぱいでした


邦画のキングダムにガッカリした人
漫画のキングダムが好きな人

いやむしろ
邦画キングダムに満足しちゃった人も
ぜひぜひ観てほしい
戦国スペクタクルアクション映画でした〜



2020/01/12

2020-01-12 11:39:53 | 映画
安市城グレートバトル 2019
80点


西暦645年
超デカイ国と
小さい国のひとつの城を巡る戦い...





圧倒的数的不利だけど、戦うしかない!
ジャンルの傑作です

同じに年に漫画キングダムの実写化がありましたが

この安市城グレートバトルの
圧倒的迫力と圧倒的絶望感は

その邦画キングダムにその
レベルの違いを見せつけるような
ものがありました


冒頭5分10分の
歩兵隊、騎馬隊、弓矢部隊など
国vs国のガチンコの戦でもう
この映画当たりだなってわかるし

城攻めのパートも
マンガのキングダムで感じる
あの興奮、あの絶望が
ホントにそのまんま味わえました

城攻めの
投石器とか、ハシゴとか
もうたまんないですよね

味方チームのキャラクターも
みんな良い感じに仕上がってますし

各キャラの活躍の見せ方
アクションシーンのカメラワークなんかも
いちいち、こう
わかってるな〜



もちろん
ストーリーの荒さもあったりするんですけど
それを補いすぎる頑張りは
もう評価するしかないよねと
思いましたし


終盤にある
今の時代にも全然通じる
ナショナリズムというか、
助け合い精神というか

そこらへんのメッセージもよくて
おなかいっぱいでした


邦画のキングダムにガッカリした人
漫画のキングダムが好きな人

いやむしろ
邦画キングダムに満足しちゃった人も
ぜひぜひ観てほしい
戦国スペクタクルアクション映画でした〜



サマーフィーリング 2019 65点

2020-01-10 23:58:40 | 映画


サマーフィーリング 2019
65点


彼女を失った青年...




フランス出身ミカエルアース監督作品です

彼女を失った青年が再び前に進み出すまでを
ゆっくりゆっくりとたどる
106分の静かな映画です

エンタメドカーン
チュッチュなラブストーリー
みたいなのを期待すると
かなり肩透かしを喰らいますし

おそらくつまらないと感じると思います


ですが
この静かな映画サマーフィーリング
正直うとうとしましたし、
2日に分けて観ましたが、見てよかったです

基本的には
彼女の妹と主人公のおしゃれ坊主が
たまーに会って
会話して
不思議な関係を育んでいく

そんなストーリーですが
時間経過とともに
音楽や
表情、画面の温度感などが

繊細に、時に大胆に変化していくの
心に染みますし


なにより
心が回復すると
やがて訪れる誰かとの別れ感

会者定離っていうんですか
会者定離感

会ったらいつか別れてしまう
という

彼女の喪失感を
回復していく先にある
別の喪失感の匂いがもう

センチメンタルで
たまらないもんがありました...


繰り返しになりますが
ホントに静かで退屈に感じてしまうやも
ですが

人間の弱い部分がむき出しになった
機微を読み取るのもよし

無常に進んでいく
時間経過の行間をよみもくのもよしの

静かな佳作映画でした〜