やっつけ映画批評!

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お伝えするやっつけ映画批評!

パンとバスと2度目のハツコイ 2018 55点

2019-01-21 12:31:11 | 映画



パンとバスと2度目のハツコイ 2018
55点



かつての初恋の人に再会した
乃木坂46深川麻衣...



今泉力哉監督作品です
初恋相手をジェーソウルブラザーズ
山下健二郎が演じています


日常ほのぼの恋愛劇と思いきや
全員、演技とセリフが硬いな、と感じました

自然体でその人の人間の魅力
実人物、人間の面白み
のではなく、

役に当てはめた、セリフを言わせてる感が
どことなく漂ってきて終始青臭さを感じていました


ストーリーの起伏もほぼなく

主演2人の、個人的には割とどうでもいい
「人を好きになるってなんだろう」話が
繰り返されるので、かなり退屈しました


男女の友情に関しては
やはり20センチュリーウーマンの
「セックスしたら、友情は終わり」
というセリフの切れ味には到底及ばない
なんだか煮え切らないやりとりが多いし

肉欲から離れた
プラトニックすぎる味付けも
どこか不自然で、

女々しいなあ
中学生の恋愛みたいだなあ

というのが正直な感想です

いちばん安直な
見ているこっちが恥ずかしくなるような、
思ってること全部言っちゃう心情吐露は

さすがにどうかと思うし

私のことを好きにならないでね
っていう少女漫画的キメセリフは
好きになれませんでした


うーん
メッセージの範囲がものすごく狭いなと
感じる映画でした

スカイライン征服 2011 55点

2019-01-19 22:01:45 | 映画



異星人が地球に攻めてきた...!




監督はグレッグストラウス
コリンストラウスの兄弟監督です

エイリアンVSプレデターの続編の監督です



軍人じゃなくて
縦ノリの海外DQNの兄ちゃん姉ちゃんが
主人公でどうすんだこれ

と思いきや
なるほど
高層マンションを舞台に
異星人の侵略を眺めつつ
逃げ回りつつ
追い込まれたら戦う

という
派手な演出のない

ああ、こうやって地球って侵略されていくんだ〜的な
不思議と生活感のある
侵略っぷりが新鮮でした


あくまで
海外DQN一般人の目線で
話しが進んでいくので、
地球防衛軍の活躍は遠目でみるしかありませんし

異星人とのバトルも肉弾でするしかない
1発やられたら死ぬという緊張感は
なかなか楽しかったです



けれど
特殊能力のないDQNの戦いはやっぱり
エンタメ的見せ場はありませんし

戦闘機の空中戦も遠目で見るしかないので
やっぱり
迫力不足感は否めませんでした


異星人、宇宙船のルックスも
フレッシュさはありませんし

少年漫画のような終盤もなんだかなあと


続編は全く違うジャンルになりそうなので
そちらへうっすら期待もしたいようなしたくないような
映画でした〜


リズと青い鳥 2018 60点

2019-01-15 12:43:58 | 映画


将来に悩む吹奏楽部ののぞみとみぞれ...




聲の形の
やまだなおこ監督作品です

自宅でのトレーニングや
楽器の深いディテールなどはないので
吹奏楽部スポコンものとしては
全然物足りないし


将来の進路に悩んで、勉学か部活か
みたいな将来葛藤ものとしても
弱いんですが


この映画の主軸は
あくまで
劇中に出てくる
おとぎ話になぞらえた
人間の心の変化という
ものすごく、繊細な機微を
描いていました

アニメっぽくない
むしろ映画っぽくもない
リアルな日常の会話から
(何人も同時にしゃべってるので情報量めちゃくちゃ多いんですけど)

のぞみとみぞれの
彼女ら自身から見える人間性と
外的、周囲から見える彼女達の人間性
とのズレが

徐々に浮かび上がり

随所に入る
おとぎ話内での登場人物との
リンク、
そして大きなうねり、変貌を
遂げていくのは

なんだろ

朝井リョウの
「17歳が踏み出す1歩は、世界を跨ぐほど大きい」という一文を思い出しましたし

その踏み出した1歩にある
痛み、憧れ、嫉妬、好意とか
ほかもうあの時期感じていた
色んな複雑な感情の機微が
溢れ出して来ていました



ただ
映画的な盛り上がりは
冒頭にあげたスポ根としての弱さが祟り
それほど燃えないし

あまりに
一瞬の輝きの部分を切り取っているので

個人的には正直に
そこまで楽しめなかったかなと

このふたりの10年後とか想像すると
めちゃくちゃ胸がいっぱいになる

青春の思い出のアルバムの破り捨てられた
1ページのような
映画でした~







ミッドナイトバス 2018 50点

2019-01-11 08:07:28 | 映画




ミッドナイトバス 2018
50点

新潟と東京を行き来する
夜行バスの運転手の原田泰造...




ほぼ全編、新潟ロケをした
地元密着型作品です

監督は竹下まさお
脚本が
クライマーズ・ハイ、孤高のメス
の加藤正人です


夜行バス運転手のトリビア描写はほぼなく

出来事の進行と
心理描写はすべてセリフによる説明ばかり

なのに
157分と無駄にながくて、しんどかったです


原田泰造も、演技してます感、
セリフ覚えてます感が終始抜けず

ギャグパートの地元アイドルパートも
延々と滑りまくるという...


バラバラだった家族が
ある出来事をきっかけに再生していく
というベタな話

64歳加藤正人の脚本は
はっきり言って古臭かったです


言わずと知れた、2018年の万引き家族

そして
若い世代の家族への向き合い方を描いた
2017年のおじいちゃん死んじゃったって

という家族をテーマにした
大傑作があるのに

わざわざ
原田泰造の目線の
「なんだかんだ俺たち家族なんだよな~」的な切り口持ってこられても


新鮮味皆無だし
はっきりと見劣りしてるなと
感じました



色々と丁寧に作られてるなとも
思いましたが
強い理由がなければスルーでいい
映画でした

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ 2017 50点

2019-01-09 22:20:52 | 映画





ストリートミュージシャンホームレスの青年が猫を拾う...




イギリス発の猫映画ですが
吾輩は動物が苦手なので

話運びのあらさも手伝って
正直、全然面白くありませんでした

その日暮らしもままならない
底辺を突き抜けた
ストリートミュージシャンの
どん底生活

死ぬのは今日か明日か生活の最中
なんなら薬物依存からの治療の最中

ネコを拾ってどうすんだこれ
いつ死ぬのか

人間のエゴ全開で
やっぱり猫無理、命大切

の状態を楽しめるのかと思いきや

猫を大切にするやいなや
日本昔ばなしのような展開になり

はっきり言って、興ざめでした


歌ってる曲は変わらないのに
猫がいるだけで
足を止め、お金を落とす、
ってなんじゃそりゃ?

彼の歌う理由も
歌う曲の中身も
曲作りのしんどさも
ないので、歌ペラッペラだし


猫ありきでドやってるの
ずっとむかついてました


終盤の薬物との戦い
めちゃくちゃ都合のいい

は?紙丸めてただけだけど
の終盤はきょとんで

なんでこんなに評判いいのかわかりませんでした...

猫好きの人の腹を割った感想を
聴きたくなる映画でした~