村山さとしの将棋に捧げた人生...
怪童丸と呼ばれた天才棋士村山聖の
将棋人生を描いた作品です
三月のライオンの二階堂のモデルにもなった棋士ですね
監督は宇宙兄弟、ひゃくはちの
もりよしたか監督
主演は松山ケンイチ
羽生善治役を東出まさひろが演じています
翌年2017年に公開された
キャストの魅力のみだった
三月のライオンより断然こっちがすきです
三月のライオンのように
豪華俳優で固めた
色んな棋士を出すのではなく
あくまで
羽生善治を倒したい村山さとし
というシンプルな構図には
力強く引き込まれました
流れるように出てくる
四四歩、三六銀みたいな
将棋の詰みを繰り返す台詞の
説得力
そしてそれを体現する
松山ケンイチと東出が実際に
棋譜を暗記して将棋をさした試合のシーンの
緊張感は、勝負の圧、を感じられて良かったです
ただ羽生善治を演じるひがしでまさひろの
演技が真似の域を出ていない
型にはめただけのような演技が少し気になりました
もうちょっと僕らの知らない
テレビに映らない羽生善治という人間性
みたいなのを表現してほしかったなと
あと
やっぱり
天才同士の対決
天才には盤面がどう見えているのか
頭の中はどうなってるか
という表現は絶対に欲しかったです
ただパチパチやらすだけじゃなくて
深み、というのを映画的に見せて欲しかったです
明日のことではなく
ただ次の一手のことだけを
命懸けで考え抜いた
魂の青春、勝負師の人生を描いた
濃密な映画でした