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ホテルムンバイ 2019 75点

2020-07-02 23:29:45 | 映画


ホテルムンバイ 2019 123
75点


インドの高級ホテルにテロリストたちが
襲撃する...




2008年11月26日から始まった
インドのムンバイ同時多発テロ

中でも壮絶な現場となった

高級ホテル
タージ・マハルホテルを主な舞台とした
テロを体験させるような
実話を元にしたスリラー映画です


映画は

ホテルの従業員
ホテルの宿泊客
救出に向かう警察官
さらには
テロリストたち

と様々な人物を描く
ある種の群像劇的な作りになっているので
最後まで緊張感、集中力は
途切れずに見ることができましたし


残酷さめちゃくちゃはありますが
グロさ人体破壊表現は最小限なので
エンタメとしても十分楽しめると思いますが


それよりも
なぜこの事件が起きてしまったのかに
思いをめぐらすとなんとも
言えない気持ちになりまひた


でここからは
インドパキスタン問題について
自分の知識を整理するために
話していこうと思います


第二次世界大戦後
イギリスの植民地から独立した
ヒンドゥー教のインドと
イスラム教のパキスタンが

宗教上の対立もあって
イスラム教教徒が多い
けど王様はヒンドゥー教でお馴染みの
カシミール地方にパキスタンが進行して

王様がインドに助けを求めてインドに入ってカシミール地方に停戦ラインが敷かれました


その後も
中国はパキスタンを支援し
ソ連はインドを支援し


インドのカシミール地方に
中国が進行してきて

それをきっかけに再び
パキスタンがインドのカシミール地方に
攻め入ってきて跳ね返して
また停戦して


今度は1970年のパキスタンで起きた
サイクロンと東西パキスタンの分離独立の
いざこざでインドがパキスタンに進行して

ついで中国の進行にも備えて
中国の核兵器に対抗するため
インドも核兵器持って
そしたら
インドに舐められたくないから
パキスタンも核兵器持って

核の抑止力でもって停戦状態になるも

今度はインド側のカシミール地方の
イスラム教徒がテロ行為を起こしたりして

インドも基本ヒンドゥー教の国ですけど

インド国内の
1億人を超えるイスラム教徒にも怯え

パキスタンにいるイスラム教徒にも怯え

っていう一種の内憂外患状態
泥沼化しちゃってるっていう

そんな状況なんですよね


そんな付け焼き刃な知識を持って
映画を観ると

やはり
インド中東の宗教に対する偏見差別

ターバンとか髭
イコール=イスラム教
イコール=テロリスト
っていう単純な型にはめてしまうし


そんで
一応映画の中だと
テロリストたちはパキスタン出身の
イスラム過激派ってことになってるけど

テロリスト=イスラム教=パキスタン
って
ホントにそうなのかなとも
邪推しちゃうんですよね

実は
インド領カシミール地方で
抑圧されてきた
イスラム教徒なんじゃないかとか

インドが抑圧してきた
イスラム教の
少数民族なんじゃないのか

とか
色んな可能性があると思うんですけど

なんかこう
パキスタン=イスラム教=テロリスト
っていう単純な図式に落とし込んじゃうのは
良くないなって思うんですけど

どうしたらいいんでしょうかね...



なんてことを
映画観終わったあとに
色んな記事読んで
色んな動画見て勉強したんですけど

インドパキスタン紛争って
マクロで観ると
国VS国なんですけど

ミクロで見ると
結局は人が人を殺しあってるっていう
それだけなんですよね...


うーん、結局どうすりゃいいんだろう

ってことなんですけど
バジュランギおじさんと小さな迷子
の時も似たような感想になったんですけど

やっぱり映画でもきっかけはなんでもいいと思うんですけど

世界で起きてる問題ってのは
ちゃんと知らなきゃダメだなって
思いました

じゃなきゃ
こういう映画見る意味無いと思うんですよ

あーあの人助かったー
ハラハラしたけど
良かった良かった

じゃなくて

なんでこんなことになってんだろう
っていうことを
考えないと
考え続けないといけないんじゃないかなと

思いました

ちょっとかなり長くなってしまいましたが

ホテルムンバイは
エンタメとしても
ちょっと金持ちの行動頭悪いんじゃないかとか
ツッコミどころもあるんですけど

エンタメとしても非常に面白いですし

インドパキスタン問題
現在進行形で起きてる問題について
勉強する、強いきっかけになるような
ホントに力強い作品だったと思いますので

観てない方はぜひ
バジュランギおじさんと小さな迷子
と合わせて
見て、何かを感じて欲しいなと
思います


それでは
ここらへんで終わります
最後までご視聴いただきましてありがとうございます
1分映画批評でしたー