二つの星が
ある年 生まれた
かたやフランス そしてロシアに
流れ星の多い年だった
共にジュピターの種受け
時代の子となるよう呪われ
必然の嵐の中
暗闇潜って現れた
救い難きこの世に
大地の傾斜もたらし
悪の要素転がす為に
デモーニッシュな輩
何れ闇への光となり
歴史の星となるのであった
今ばかりを見詰め
過ぎてく刹那に場を与え
これも浪漫だと
せめてもの声で言う
いろんな嘆き声が
光を求めさ迷うので
どうにかせねばと
縋る袖を出すのです
こんな胸のうち
闇夜の声を
それでも語るしかないのです
しがない営みに
叶わぬ夢をかけ
言霊を信じる故に
たがの外れた生き様を
見ようにも見えない行く末を
それでも良いと笑いかけ
疲れた顔は媚を売る
生き急ぐ女を見詰め
放心の態でそこに立ち
なぜ急ぐかと聞けば
・・・・しょんない と答える
どうせこんなだと
だからと胸を開く
共に忘れようと
レーテの水を飲もうなんて
そんな気もないのに
吐息はどこへ
見ようにも見えない行く末を
それでも良いと笑いかけ
疲れた顔は媚を売る
生き急ぐ女を見詰め
放心の態でそこに立ち
なぜ急ぐかと聞けば
・・・・しょんない と答える
どうせこんなだと
だからと胸を開く
共に忘れようと
レーテの水を飲もうなんて
そんな気もないのに
吐息はどこへ
美しく 優しく 真実の
沙翁の心情 誉れあれ
時代渡る流星
彼方まで行けよ 永遠に
そして燃ゆる陽のなか
ミューズとの戯れに我忘れ
超えに超え
時空の彼方で生受けよ
命託しソネットに
栄光の冠のせ
後光の如く明日照らせ
贖い人の物語
すぎれば夢の また夢物語
美しく 優しく 真実の
生まれることを 待ってたかのように
草木と語らい
自然を友とし
陽だまりに抱かれ眠った人
ブリテンの湖水地方には
微笑を浮かべた吟遊詩人いて
ワーズワースはそこにいて
自然との逢瀬をかさねる
きらめく陽の光
ここにもそこにもミューズいて
心の糸弾きたてる
ヒバリ告げる春の音を
この田園にて受けとめ あなたは言う
・・・・さあ 言葉だ
ヒースをさ迷えしリア王を
亡霊たち取り囲む
かさこそと囁く声
宙飛ぶ粒子となる
暴雨の中で何を望もうと
一を喰う二が襲って来る
裏の裏は表だと
扉の向こうで声もする
救えよリア王を
狂気の藻屑と消えるな
与えよ光を
呪われし世の
贖いの象徴となり何時までも
この 物語を
紐解く先に何がある
闇への吸引あるのみか
罪の聖書 そこに
怨嗟の声響く
巴里の空には
あの日の雲流れる
暗雲であろうと
お前は愛すだろうか
悪魔的である事により
その裏が見えるのだろう
すべて皮肉に
茜射す草原に
傍若の徒は立つ
行く末を遥かに望んで
闇への吸引あるのみか
罪の聖書 そこに
怨嗟の声響く
巴里の空には
あの日の雲流れる
暗雲であろうと
お前は愛すだろうか
悪魔的である事により
その裏が見えるのだろう
すべて皮肉に
茜射す草原に
傍若の徒は立つ
行く末を遥かに望んで