気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本レポ 2日目後半

2010-01-02 17:21:38 | フィギュアスケート大会
男子FS第1グループの最初は村上君。彼はここで滑るのは不本意でしょう。FSに残れなかった石川翔子ちゃんといい、NHK杯出場の若手選手はこの全日本では不調です。2人ともNHK杯ではもっといい演技を見せてくれたのに、気負ってしまったのでしょうか?
その次の大上君は棄権でした。

第2グループの羽生君は2回転になってしまうジャンプがあっても、3A2本は確実に跳んでFS5位、総合6位は素晴らしいですよね。とにかく華とオーラのある選手。

第3グループからは本当に見応えある選手が続きます。
南里君はミスはあってもまとめました。SP、FSともにここまでまとめられたのは素晴らしいこと。彼も怪我からの復帰で本格的な練習が始められたのが夏からだと思うと、メンタル面もいかに成長しているかがわかります。四大陸でもいい演技を見せてほしいです。
SPかFSかどちらでかは忘れましたが、彼の演技後、リンクサイドの由美先生が涙汲んでいるのが印象的でした。大ちゃんも歌子先生を泣かせて、って思いました。
追記:テレビで確認、FSでしたね。
それとこの日は南里君のすごく素敵なバナーが張ってありました。ショートの紫衣装の南里君に赤いバラを散らしたイラストのバナーです。南里君は本人もイケメンですが、イラストはさらにイケメンで、しかも南里君の外見の特徴をよく捉えていました。南里君、このバナーに気付いたかな?彼には素晴らしいファンがついていますね。

健人君のポエタ、男らしくてかっこいいです。SPの時点ですでに彼のファンになっていた私はもう目が釘付けでした。
ただ2回転倒してミスが目立ったのは残念。南里君がいかにもベテランらしくまとめてくれた後だったので、こういう部分が経験の差だなと思いました。

彰生君、まず炎を描き、片足が赤い衣装に笑いました。なぜ彼はここまでウケ狙いのことをしてくれるのでしょう。
小気味よい彼ならではの世界を創り上げて楽しませてくれました。

中庭君、残念でした。4回転は本当にリスクの大きいジャンプ。彼が跳びたがる気持ちはわかるけれど、南里君のようにまとめて着実に代表の座を射止めるほうがいいのではと思うけれど・・・。2年前の全日本では中庭君にやたらと感情移入して涙汲んでいた私ですが、冷たいようだけど今回は仕方がないって思ってしまいました。
追記:BS放送を見ていて知ったのですが、3Lzを3つ跳んでしまったのですね。もったいなさすぎます。転倒以上に落ち込みますよね。

関係者席横の通路には、演技を終えた選手が続々と集まって、仲間の応援をしていました。フィギュアをやっている男の子って、野球やサッカーをやっている子と微妙に雰囲気が違うなと思うのですが、ドラ声(失礼!)を張り上げて仲間を応援している姿はまさしく体育会系のノリで、この年頃の男の子達って雰囲気でした。

集まっている選手の中に健人君がいたので、第3グループの演技が終わった後に思い切ってサインと握手をお願いしました。大ちゃんみたいにおばさん慣れ(爆)している選手と違って、若い子はおばさんに声を掛けられるのはイヤだろうなと思っていたのに、すごく優しく丁寧な対応で感激しました。
一方的にサインと握手をお願いしただけなのに、なぜか向こうから何度もお礼を言ってくれ、しかも私が立ち去るところを見送ってくれたのです。
ますます健人君のファンになり余韻でぼーっとして、最終グループの6分間練習中で大ちゃんが滑っているのに、集中して見られなかった私です。(爆)
そういうわけで、この6分間練習中の大ちゃんに関する記憶があまりありません。(汗)

最終グループの最初は町田君のカサブランカ、小さなミスはあったもののSPに続いて素晴らしい演技でした。いつから彼はここまでうまくなっていたのでしょう!人を引き付ける演技をするようになりました。表現力は前からありましたが、自分を見せたいという気持ちを今は強く感じます。
堂々たる日本のナンバー4の選手ですね。調子がいいときの無良君との名勝負が見てみたい。

織田君はちゃんと4回転を入れてきましたね!代表が決まっていて失うものが何もないこの大会なので、やはり跳んでくれなきゃね。
他は大きなミスなくまとめ、素晴らしい演技だったと思います。

公式練習にも出て来ず体調を心配していた無良君、体調が悪いのだからどうか4回転は回避して無難にまとめて、と思って見ていましたが、跳びましたね。4回転の転倒は仕方がないけれど、アクセルは2つともパンクしたのはあまりにも残念でした。
代表の座がかかっているのだから、体調が悪いときぐらいまとめる方向にいってもいいだろうにと思うのですが、それでも跳んでしまう無良君、男すぎ!

郡山君、この大会で一気に顔と名前を知られる選手になったと思います。さすがに最終グループは緊張したのかジャンプはミスが多かったものの、宮本さん振付のリバーダンスのトゥステップを多用したステップは素晴らしく、本当に会場が湧きました。
このプログラムは完成形をぜひ見たい。来年に持ち越してほしいです。

小塚君は今季初めて4回転を回避しました。それはいいけれど、後半にミスが続いてしまったのが残念。

最終滑走で現れる大ちゃん、どこまでもドラマティックな男です。SPは近くで、FSは遠くから見ているので単純な比較はできませんが、前日よりも表情もよく、出てきた瞬間のオーラもより強く感じました。
4回転は転倒し後半にミスは出たものの、この試合に懸ける最後まで揺るぎない意志を強く感じました。
祈りを込めた会場の応援と盛り上がりはすごかった!私も思わず叫んでいました。(笑)
そして点数が出て、再び会場は嬉しい悲鳴に包まれました。長かった1年、でも報われた1年。
試合当日にも携帯から書きましたが、大ちゃんが完全優勝をして俺が日本のエースだと示してくれたことがとにかく嬉しかったです。
やっぱり日本のエースは大ちゃんしかいません。改めて、大ちゃんおめでとう!!

関係者席横では、試合が終わり男子の表彰式までの間の時間に選手達はサインを頼まれていました。羽生君が一番人気です。健人君も頼まれていました。私はこのときは彰生君にサインをお願いしました。

男子表彰式は和やかでいい感じでした。大ちゃんが真ん中でこの3人が表彰台に上がるといいなと思っていたので、トップスリーが気持ちよく並んでいて嬉しかったです。
しかし大ちゃん、不思議な男です。演技中や演技のために出てきたときはあんなにかっこいいのに、なぜそれ以外のときはひたすらかわいいのでしょう。ちょっとした動作や笑顔がやたらとかわいい。
選手が表彰台から降りて周遊を始めるときに、会場内に地響きが轟きました。アリーナ席の観客が一斉にフェンス際に駆け寄ったのでした。
私も以前参加したことがありますが、あれはお目当ての選手とハイタッチできないと結構落ち込む(私だけ?)ので、今回は関係なくてよかったと、負け惜しみでなく思いました。
アリーナ中央付近で関大カイザースの旗が渡され、大ちゃんと織田君の2人で一生懸命広げているのですが、何をあせっているのか中々広げられません。お客さん達の笑いを誘っているのがいかにもこの2人らしくて。
関大生2人で旗を広げての記念撮影だから、小塚君がちょっとかわいそうだなぁと思って見ていたら、彼は2人がやっと広げた旗の前を何度も通過して邪魔をして笑いをとっていました。
なんともいえずいい表彰式でした。

公式リザルト

この大会の他の日のチケットは自力で取れましたが、最激戦のこの日だけはチケットが取れず、これまで何度もお世話になっている方に再びお世話になりました。
リンクもよく見えたし、関係者席の男子選手がよく見えて、私にとっては最高の席でした。本当にどうもありがとうございました!

大ちゃんの4回転

2010-01-02 13:34:48 | 高橋大輔その他
nikkansportsに「高橋手応えあり!プルシェンコ流新4回転」という見出しで大ちゃんの4回転に関する詳しい記事がありました。
本田さんの指導により、助走を大きく変えたようですね。これまでの直線的な助走から、プルシェンコのようにカーブを描いて入るジャンプへ。
大ちゃんの4回転、怪我前とどこを変えたのかよくわかりませんでしたが、この記事でわかりました。新4回転が「コンパクトな4回転」だという意味も。
すごくいい記事なので、元記事が削除されたときのために、コピペしちゃおうっと。

<フィギュアスケート男子の高橋大輔(23=関大大学院)が、プルシェンコ流の4回転ジャンプを磨いている。元五輪代表の本田武史氏(28)の助言で、06年トリノ五輪男子金メダリストのプルシェンコ(ロシア)のように助走でカーブを描き、跳び上がる前から体をひねる跳び方に変えた。全日本選手権を制した高橋は、メダル獲得に向け果敢に挑む。

転んでも倒れても、今季の高橋は4回転トーループに挑んでいる。右ひざの大けがから2季ぶりの復帰戦となった10月のフィンランディア杯から12月上旬のGPファイナルまで、全4戦のフリーで、それぞれ1度ずつ挑んだ。着氷が乱れたり、転倒するなど、まだ成功はないが、「以前の半分ぐらいの力で跳ぶことができる」。直線的だった助走を、弧を描くようにした新しい跳び方に手応えを感じている。

98年長野、02年ソルトレークシティーと五輪に2度出場した本田氏は「以前は『よくこんなトーループで4回転を跳べていたな』という感じ」と振り返る。「体が硬いし、踏み切りのタイミングや回転の速さ、体の傾きと、すべて合わないと決まらなかった。それをプルシェンコのような入り方(助走)にした」。曲線的な助走から、跳び上がる前に体を回転させることによって勢いがつく。回転速度が増し、よりスムーズに4回転することができる。従来より滞空時間が短くて済み、たとえ踏み切りに失敗しても、空中で体が傾いても、回転不足になる可能性が低い跳び方だという。

今季はまだ成功していないが、5月から指導する本田氏は「今の大輔は筋力、柔軟性、瞬発力とすべてがそろっている。コツさえつかめば面白いように決まる。4回転に成功したことがある選手は、体の細胞が4回転を覚えている」と言い切る。「改革というより、塩こしょうを加えただけ」という跳び方は、きっかけさえつかめれば、成功率は飛躍的にアップするという。4回転は体力の消耗が激しいが、プルシェンコ流は“省エネ”で、終盤までキレのある演技を持続できる効果もある。

成功率を高めるため、助走の早い段階から左足を後方に下げ、跳び上がる体勢に入る。弧を描きながらこの体勢を持続するには、足首や股(こ)関節が軟らかくなければならないが、指圧を施すなど準備は抜かりない。12月上旬のGPファイナル翌日から、世界で誰も成功していない4回転フリップの練習も開始した。高橋は「試合で(4回転を)入れていくことが成長の糧になる」と話す。本番に向け、ひたすら4回転を磨く。【高田文太】>

大ちゃんの4回転、バンクーバーで決まるといいですね!いきなりバンクーバーで4回転を見せられたら、あまり涙を持ち合わせていない私でも、さすがに泣いちゃうかも。
大ちゃん、歌子先生だけでなく、私のことも泣かせて~。