気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

cobaさんとeye

2010-07-04 23:51:32 | 高橋大輔プログラム
「ソロモン流」見ました。
cobaさんが美食家でレストランも経営してみえたり、ボーダーシャツを着ている理由が興味深かったり持っている枚数に圧倒されたり、アコーディオンの左手のボタンの音と役割がわかったりと、ぎゅっと詰まった内容でした。

そして短かったけれど、大ちゃんとの対談ではcobaさんから“eye”について詳しく聞けましたね。
しかし、大ちゃんが登場してcobaさんと握手した瞬間、黒い大ちゃんの手と白いcobaさんの手の色の対比が目に鮮やかすぎでした。(笑)

eyeについて、cobaさんの「何がいいと思ったの?最初聴いたとき」に対して、「結構なんか、人間の本能じゃないですけど、ちょっとこう、表に出ちゃったよ、みたいな曲調っていうのがすごく好きなので」と大ちゃんは答えましたね。
続けてのcobaさんの言葉と大ちゃんの言葉がどこかしら重なっているように感じました。あの曲の本質を大ちゃんは感性でうまく掴んでいたのでしょうね。
「あの曲はね、ある人の人生、すごく人が苦悩しながら歩んでゆく、悩みながら生きていくっていう物語を曲にしたものなんですけど。(slstを見ながら)これこれ、ここんとこね、ここはさあ、本当に混沌として苦しんでいるね、やってもやってもうまくいかない、そういう感じの曲想なのね。ここでさあ、これを使ってステップを踏んでいる姿を見て、僕はちょっと涙出て来たんだけど。こんなふうに解釈してくれる人が世の中にいたんだなって思ったら」

2人が会うのは初めてではないのに、cobaさんがここまでeyeについて大ちゃんに語ったのは、初めてなのではないだろうかと思いました。
これをもっと早く聞いていたら、大ちゃんのeyeはまた違ったものになっていたりしたかもとも思いましたが、cobaさんはシーズン後だからこそ語ったのかもしれないとも思いました。
製作者の説明の言葉の押し付けではなく、曲を聴いて感じたままに振付師が振り付け、パフォーマーが演じたほうが、曲の世界がさらに豊かに広がりますよね。それを見守るのは、生みの親としては子供の成長を見守るかのようなおもしろさもあったのではないかと。
まあ、単にこれまでここまで語る機会がなかっただけなのかもしれませんけれど。

番組の後、cobaさんの曲の説明を胸に置いて、大ちゃんのeyeの演技をいくつか見たりしました。slst中心に。あの部分がこれまでと少し違って見えてきたりしました。
大ちゃんがeyeを初めて演じた2008年DOI、このとき丁度大ちゃんは「本当に混沌として苦しんでいるね、やってもやってもうまくいかない」に近い状態にあったな、あの時の大ちゃんと曲は呼応し合ったりしたのかななんてことも思ったりして。

cobaさんのeyeの解説を聞きながら、宮本さんとcobaさんの対談なども聞いてみたい、いや、大ちゃんも交えて3人でeyeについて深く語り合ったところを聞いてみたいとも思いました。
曲やプログラムの深い解釈が色々と聞けそうです。

大ちゃん、cobaさんのレストランに招待されてワイン飲んだかな?生でやってみたいという話も出たから、いつかアイスショーでコラボを実現させてくれないかな、なんて思います。

新EX「ラブレター」

2009-08-22 21:07:38 | 高橋大輔プログラム
昨日から大ちゃんを中心にFOIのニュースがたくさん入ってますね。
誰も私に新しい情報は期待しないだろうと思って、ちょっとごたごたしていたので書くのをさぼってしまいました。
新聞にも大ちゃんの写真付きで報道されていたぐらいだし、ニュースはたくさんあるのでもう貼るのはやめますね。

大ちゃんの新EXはDJ OKAWARIの「Luv Letter(ラブレター)」という曲なのですね。
(追記:今年の6月24日発売のアルバム「MIRROR」に収録です。)
叙情的なピアノの音色。ノクターン系なのかしら?
リハーサルの3日前にできたというのにはびっくり。振付は誰なのでしょう?
(追記:振付は宮本さんだそうです。)

紫とオレンジがほどよく入った和の衣装は、カメレンゴさんに作ってもらったプログラムの衣装なのでしょうか?
日本ではやりたくないプロっていったら和もの→和の衣装と思ってしまいます。
今回のプログラムにも興味はあるけれど、カメレンゴさんが作った幻のEXにも再び興味が湧いてきました。
あの衣装だと侍?忍者?「忠臣蔵」とかだったりして~。(笑)

このプログラムを滑り続けるのなら、新しい衣装も作るのでしょうね。こちらも楽しみで、NHK杯では新衣装で見られそうですね。

しかし、FOIのニュースはどれも大ちゃん中心ですね。1年振りのエースの怪我からの復帰だから仕方がないけれど、昨年ファントムを演じたのに続いて、「一番いいとこ取りした感じで、し~ちゃんごめんなさい&ありがとう!Love!!って感じです(笑)」という昨年の大ちゃんのブログ記事がそのまま今年も使えるやん。(笑)

ニュースで欠片映像を見ても、プログラム全体から伝わってくるであろう感動はわからないので、私がこのプログラムについて書けるのはCS放送を見てからですが、現地に足を運ばれた皆様、よろしければ感想をお寄せくださいね。彼のジャンプの調子も知りたいです。
もちろんショーの他の部分についてもお待ちしておりますね~!

2010年3月2日追記:バンクーバーのEXで大ちゃんがこのプログラムを滑ったためだと思いますが、この記事へのアクセスが増えているので、訂正箇所を追記しておきます。
衣装はこのプログラムのためにFOIの直前に作られたものです。プログラムの完成前に、衣装さんに曲を聴いてもらって作ってもらったそうです。

便乗アンケートの結果発表! 大ちゃん編

2008-07-10 16:19:21 | 高橋大輔プログラム
昨日のBSフジのDOIの放送はよかったですね。会場で見るのとはまた一味違って、改めて選手やプログラムの魅力発見!
私はレポの記憶違いを大量に発見して青くなりましたが、修正はあきらめました。間違いも現地レポのよさってことで。(←思いっきり開き直り)
オープニングの大ちゃん&真央ちゃんのダンスはやっと正面から見れました。かわいいですね。大ちゃん、こちらの衣装でも脚が長く細く見えます。インタビューも長くていいですね。

チュッキョフィギュアのフィギュアこぼればなしに浅田舞ちゃんの新プログラム情報が載っていました。
 SP 「ある日どこかで」 振付:宮本賢二
 FS 「SAYURI」 振付:リー・アン・ミラー
 EX 「シェルブールの雨傘」 振付:宮本賢二
「シェルブールの雨傘」はテッサ&スコットの昨年のフリーダンスのうっとりするような演技が思い浮かびますが、舞ちゃんのも中々のもののようですよ。
なんといっても、振り付けた宮本さん本人が舞ちゃんの演技を見て、「思わず泣きそうになった」らしいですからね。
宮本さん、大人気。最近ここはミヤケンファンブログと化しています。
最近ここをチェックしていなかったので他の情報も。THE ICEの出演者に変更があって、ジュベールからヤグディンに。
THE ICEのテレビ放送予定は8月2日(土)15:30~16:55で中京テレビにて。他地域でも放送がこの後決まるかもしれないのでお楽しみに。

ふとした思い付きで募集した『Daysに便乗アンケート』に答えて頂きました皆様、どうもありがとうございました。参加してくださった方は11人で、それに私を加えて12人分の回答が集まりました。
皆様の選手とプログラムへの愛情あふれるコメントは、ここここを読んで頂くことにして、集計結果の発表と総評を書きますね。
あ、そうそう。本家本元のDaysのアンケートにまだ答えてらっしゃらない方、締切は14日ですよ。お早めに。でも例のごとく私もまだ。(汗)
このDaysの増刊号は男女シングル別だったんですね。9月下旬同時発刊予定だそうです。

高橋大輔選手  投票者 11人  投票数 32票
1位 ロクサーヌのタンゴ(EX) 7票
2位 ラフマニノフピアノ協奏曲第2番(FS) 6票
3位 バチェラレット(EX) 4票
3位 オペラ座の怪人(FS) 4票
3位 ノクターン(EX) 4票
6位 チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲(SP) 3票
7位 パガニーニ(SP) 1票
7位 ナイア(SP) 1票
7位 ロクサーヌのタンゴ(SP) 1票
7位 スワンレイク(SP) 1票

強そうだと思っていたEXロクサ、やはり強くて堂々の1位です。答えてくださったのはほとんどが大ちゃんファンだと思うので、これは大ちゃんファンは色気たっぷりの濃~いプログラムが好きってことですよね?ついふらふらと悩殺されて、このプログラムに1票入れてしまったのではないでしょうか。(笑 私も)

2位はラフマニノフ。私が何か書くよりコメント欄から拝借したほうがいいな~。
>このプロが一番音楽との調和を感じます。
>青年の持つ初々しさと激しさを格調高く演じている。
>少年と青年の狭間のキリキリとした憂いと切なさが魅力。
よく言われていることだけど、今の大ちゃんだからこそできるこのプログラムの完成形が見たい。
でももう「少年と青年の狭間」のあの透明感は、きっともう出せないね。今なら「青年とオヤジの狭間」?・・・失礼しましたっ!オヤジじゃなくて大人の男だよね、ね?(汗)

3位は同点で3つの作品が入りました。ここでやっとモロプロ以外の作品が。大ちゃんも振付師として、モロゾフやミヤケンさんに肩を並べています。
バチェラへのコメントを読むと、よく皆さん廃人にならずに立派に生きてらっしゃるなと心配になってきます。(私もなんですけれど 汗)
ノクターンへは素の大ちゃんとスケーティングの美しさへの愛が感じられて。
世間では評価の高そうなオペラ座は、3作品同点3位なんですよね。モロゾフの大ちゃんとのコラボの自信作はこの作品とスワンだと思うのですが、別の2作品が上位にきたと本人が知ったら、どんな感想を持つでしょうね。

アンケートを採った時期がもう少し遅かったら、eyeが相当上位にきそうでね。EXロクサ1位を見て確信しました。(笑)
Daysのアンケートでは、大ちゃんファンだけでなく一般のフィギュアファンも答えてくれると思うので、また全く違った結果になりそうで楽しみです。

高橋大輔のeye 男の色気

2008-06-30 16:00:49 | 高橋大輔プログラム
昨日のDOI、順番にレポしたいところだけど、そうすると今日中に大ちゃんまで辿り着かないかもしれないので、大ちゃんから。
いつもはサイトやブログを巡って情報を仕入れてから、ここを書き始める私。でも今回は昨日感じたことを人に影響されずにそのまま出したいと思って、あちこち見ずに書いています。
昨晩テレビ放送もしたので、プログラムについてきちんと書くのではなく単なる私の感想です。それもスケートではなく、彼の色気への…

ガラスが割れるような破裂音から始まるこのプロ、壊されたのは見る者の心の砦なのかもしれない。彼の魅力に全面的に降伏することにためらいを覚え、ひそやかな抵抗をしていた最後の心の砦。
昼・夜2回見たけれど、最初見たときは余りの色気に心を吸い取られそうになった。元々精悍な顔立ちの彼の一層削げた頬に細かくウェーブした髪がかかる色っぽさ、全体の動きの妖しいなまめかしさ。もはやかっこいいとさえ感じず、ひたすら色っぽいの一言だった。
2回目はさすがに全体を見る余裕が出てきた。かっこいいプログラムだ。しかしやはり過剰なまでの色気が全体を支配している。
これまで彼の演技を生で観た中で、昨日の演技が一番印象に残り改めて彼の凄みを感じた。新プロをテレビ放送前に生で見るという、衝撃的な体験も初めてしたが。

今回の彼の色気は今までとは異質のものだった。同じように色気をストレートに出したものでも、EXロクサーヌの色気は若い男の健康的な色気だ。女なら誰もが思わず誘惑されてみたいと思ってしまう。
昨シーズンの3つのプログラムは、どれも色気を前面に出したものではないが、色気は自然に滲み出ていた。もう無理に出そうとせずとも、何を演じていても自然に出るレベルにまで達しているのだ、彼の色気は。
そしてそんな彼に再び色気をストレートに演じさせてみたら、という視点で作られたのが、このプログラムなのではないかと思う。宮本賢二、大ちゃんの色気による地球征服でも狙っているのだろうか?

あくまで私の印象に過ぎないのかもしれないが、eyeの色気は若い男の色気じゃない。
扇情的で退廃的な、大人の男の色気。それも遊び倒して酸いも甘いもかみわけた30過ぎのやさぐれ男からただよってくるような、危険な色気なのだ。彼ぐらい自分に厳しく禁欲的な若者はいないというのに。
ロクサーヌの彼になら誘惑されてみたいが、eyeの彼になら考えられもしない。こんなに恐い男、危険すぎて近づけやしない。見ていることができれば、それで十分だ。
夜の部で、一度だけ2列目の私のところにも目線が飛んできた。仰向いた顔から斜め下向きに一瞬だけ、1列目ではなく2列目に視線が届いてきた。人を見下げるような、俺のしもべになれというような妖しく冷たい目線。既に私はあなたのしもべです。しもべにほんの一瞬、慈悲を垂れてくれたのかもしれない。

eyeはもうタンゴでもなくスケートでもなく、両者の域を超えている。ひたすら妖しく扇情的で、人の心を惑わすプログラム。高橋大輔自身が、スケーターの枠を超えたそんな存在なのだ。

昨夜遅く家に着いてから、テレビ放送の録画を見た。あの色気がカメラを通しても出ているのか不安だったが、杞憂だった。
会場と映像ではやはり違う。でも色気も迫力も出ていた。何といっても何度でも繰り返し見られるのが嬉しい。
上げた手を崩れ落ちるように体に沿わせる動きにこちらの理性も崩れ落ち、長めの溜めのあとの獣を思わせる激しく独特な動きに感覚を刺激される。
彼の動きの魅力は1つ1つの動きの美しさだけではなく、緩急を自在に操り、独特の溜めを効かせるところだと思っていたが、それが十分発揮されているのを、映像では細かく確かめられる。

宮本さんも大ちゃんも天才だと改めて思った。
宮本さんはこのプログラムで間違いなく世界的に有名になる。いくら一流選手の競技プロを作ったとはいえ、駄作であれば無視される。
モロゾフの元から飛び立ってさらに広い世界へ踏み出した大ちゃんと、振付師として日本から世界へ出て行こうとする宮本さん、これは2人の勝負プロなのだ。

これではDOIのレポになっていませんね。大ちゃんも含めてちゃんとしたレポはこの後書きます。先にこれだけ書かずにはいられなかった。大ちゃんの毒気、いや、色気に当てられちゃって…

ロミオ疾走

2008-03-13 22:09:47 | 高橋大輔プログラム
大ちゃんの今期のプログラムについて書くのもようやく最後。FSのロミオとジュリエットについてです。

昨シーズンからのファンである私は、新しいプログラムが発表されたときの興奮を今シーズンしか知らない。その中でバチェラレットとSwan Lakeが最初から好評でもって迎えられたのに対し、ロミオとジュリエットには少々手厳しい意見もあった。オペラ座の怪人と似ているというものだ。
初披露の日米対抗のとき、私もそう感じた。翌日のEXで披露されたSwan Lakeを見て、SPに革新的なものをもってきたから保険としてFSに王道のクラシックを持ってきたのだろうと思ったが、2年連続して似たようなストーリーものにしなくても、クラシックでも音楽そのものを表現するような曲にしたほうが良かったのではとしばらくの間思っていた。
しかもファントムとロミオでは人間としての厚み、ドラマとしての葛藤に差がありすぎる。表現という面ではファントムの次にロミオを演じるのは厳しいのではないかと感じた。
風当たりの強い中、模索し続け振付は何度も変わる。ファンに評判の良かった、ストレートラインステップ前の、納骨堂の扉を開け横たわるジュリエットを見て嘆き、ひざまずいて抱き上げる振付は、NHK杯からはなくなる。
ロマンティックな振付で残るのはサーキュラーステップ後のスローパート。そっと手と手を合わせ恋人たちは束の間の愛の喜びに浸るが、すでに悲劇が忍び寄るかのように狂おしく切なげだ。
インタビューによれば本人はさわやかに10代の恋を演じたかったようだが、チャイコフスキーの重厚な音楽で演じられるのは、ドラマティックな物語。紫に包んだ衣装、毒薬で死んだはずのロミオのハートが剣で貫かれているのは、ジュリエットとの恋が剣で刺し貫かれたように、逃れようのない運命だったことを暗示しているのだろうかと感じた。
スケートアメリカ、NHK杯と評価が高まってきたが、GPFでランビエールにPCSの差で負けたことで再び振付が非難される。全日本、四大陸で4回転2回を成功させ、大きなミスなく滑りきったことで高いPCSを叩き出した後は、そんな意見も聞かなくなった。
四大陸では魂のこもった圧巻の演技。誰も文句の付けようがない、そんなプログラムに成長したのだと思う。さらに変更を加えてくるらしいから、世界選手権での完成形が楽しみだ。

実は私がこのプログラムを本当にいいと思ったのは、かなり遅めでNHK杯。緊迫した首位争いの中、冒頭の4回転を失敗したことで却って緊張が高まり、後半のコンビネーションジャンプを次々と成功させ、満場の手拍子を受けてストレートラインステップを踏む姿に、ロミオというよりは自分自身の大きな目標に向かって疾走する彼自身の姿を見た。
その時、モロゾフコーチがこの曲を選んだわけが理解できたような気がした。息詰まるような緊張感の中、ジャンプを成功させ激しくステップを踏むと、曲の持つ緊張感と相まって劇的な効果が生まれるのだ。
反対に中途半端な演技では曲を生かせず、盛り下がってしまう。MOIでオーケストラの生演奏と共に「チャンピオンの音楽」と紹介されたが、まさしくチャンピオンのみが演ずることのできる曲なのだ。
付け足せば、スポーティなプログラムと言われたけれど、余りロマンティックを解さない私にこのプログラムはまさしくそれ。大きな声では言えないが、私の中でこのプログラムはひたすらジャンプの出来が気になる「大輔4回転跳べ跳べプログラム」になってしまっている。

このプログラムについてやっと書けました。四大陸前に書く予定だったのがずるずると遅くなり、世界選手権に何とか間に合ってほっとしました。
皆様のこのプログラムに対する思い入れなど、聞かせて頂けたら嬉しいです。

ロミオとジュリエット メモ

2008-03-11 16:26:53 | 高橋大輔プログラム
高橋大輔選手の今期のFSプログラム、ロミオとジュリエットについてまとめてみました。

2007-2008 FSプログラム ロミオとジュリエット

音楽 幻想序曲“ロミオとジュリエット” by チャイコフスキー

振付 ニコライ・モロゾフ

初披露 2007.10.6 日米対抗戦

テレビ放送(ノーカット版に限定。日付は公演日・現地時間)
   日米対抗戦(10/6)
   スケートアメリカ(10/27)
   NHK杯(12/2)
   GPF(12/15)
   全日本選手権(12/27)
   四大陸選手権(2/15)
   世界選手権(3/22)
   ジャパンオープン(4/20) ←追記

基本演技構成(四大陸のもの)
   4T
   4T-2T
   3A
   CiSt(サーキュラーステップシークエンス)
   CoSp(コンビネーションスピン)
   3A-2T-2Lo
   3F-3T
   3S
   3Lo
   3Lz
   FCoSp(フライングコンビネーションスピン)
   FSSp(フライングシットスピン)
   SlSt(ストレートラインステップシークエンス)
   CCoSp(チェンジフットコンビネーションスピン)

高橋大輔選手自身がこのプログラムについて語った言葉
(発言順に記載。一部編集しています。)

<インタビュー 『Cutting Edge2008』>
16歳の男女、絶対に一緒になれないふたりの物語……そんな雰囲気が出せればいいかな?僕はハタチすぎてますが(笑)、まだ若いので若々しく!ショートに比べると少しさわやかさも必要かな。いつもちょっと、濃くなっちゃいますからね。ロミオそのものになろうとするのは、無理かなあ。高橋大輔らしいロミオができれば!

<10月インタビュー テレビ朝日GPS動画(今では見られないので細部がわかりません。)>
この話は絶対結ばれない10代の恋、みたいな。高橋大輔らしいロミオとジュリエットが出せればいいかなと思います。

<10月スケートアメリカ最終日インタビュー 『WFS No.30』より>
昨年の「オペラ座の怪人」と感じが似ているんですが、振付の密度がもっと濃い感じです。
あちら(プロコフィエフ)の音楽の方が好きで、こちら(チャイコフスキー) をやることになったのはちょっとショックだったんです。(笑)
あの役(ロミオ)は、若気のいたりというか(笑)、若い純粋なキャラクターでしょう。ぼくはあんな激しい恋愛をしたことがないのでちょっとわからないのですが、雰囲気を出すようにしています。

<12/2NHK杯 演技中の解説者の言葉>
「自分はロミオでもなくジュリエットでもなく、音楽を体で表現して1つの世界を作り出したい。その世界を見てもらって10代の純粋な恋を感じて欲しい。」と高橋は話していました。

<12月NHK杯インタビュー 12/5付@niftySports記事より>
実は『ロミオとジュリエット』のストーリー、まだちゃんと把握していないんです(笑)。だからロミオを演じきれているかどうかは分からない。今はロミオになるというより、音楽を感じて滑っているのかな。

間違い・見落としがあるかと思うので、気付いた方はお知らせください。

Swan Lakeの振付

2008-02-11 22:21:24 | 高橋大輔プログラム
Swan Lakeで連続3回目。しつこいと思うけれど、振付について全く書いていなかったので、もう少しだけ書きます。

頭上で右手を左手に重ね合わせ、音楽を待つ。音楽が始まり両手を合わせたまま体をくねらせる。閉じたまぶた、厚い唇、ものうげな表情が色っぽい。
ジャンプへ入る前にステップを踏み、両手を翼を広げるように真上に上げてから、リズムを取るように2回右手を振る。
ジャンプとジャンプのつなぎで、曲げた腕が鳥の翼のように見える。鳥が片翼ずつ広げて伸びをし、飛翔の準備をしている動作のようだ。
スピンをはさんでリズムが激しさを増す。ここまではビートの効いた『白鳥の湖』であったのが、ヒップホップの世界へと移る。
翼を脱ぎ捨て、ヒップホップを氷の上で表現することのみに専念する。
激しく腕、肩、体躯をくねらせ、踊りながら細かいステップを踏み、観る者の目を奪い釘付けにする。誰もこれまで見たことのない世界へと引きずり込む。サーキュラーステップは誘惑への序章のようだ。
再びスピンの後にストレートラインステップ。俺を見ろ、とでも言うように後ろを振り返り激しくステップを踏み出し、両手を体の前でクロスさせる。狙いを付けるかのように2本指での指差しポーズ。
サーキュラーステップで誘惑を仕掛けるなら、ストレートラインステップで畳み掛けるかのように魅力に溺れさせる。
そのままスピンで一気に絡めとり、両腕を高々と上げて外側に向けた指先に表情を付けてフィニッシュのポーズ。広げた大きな翼が見える。

湖に一羽の黒鳥が降り立ち、美しい人間の青年の姿に変わるとひとしきり踊り狂い、再び黒鳥の姿に戻って飛び立つ、そんな展開のように思う。
湖はアイスリンク、黒鳥が誘惑するのは観る者全て。黒鳥はなぜ誘惑するのか。黒鳥は自分の能力を、そして魅力を最大限に発揮し、誘惑しずにはいられないのだ。持てる力を振るわずにはいられない、魅了することそれ自体が目的なのだ。
『白鳥の湖』のストーリーは全部無視して、彼の創り出す世界に溺れるのが正解だ。
風になびく黒髪と黒い羽との見分けも付かないほど幻惑されたその瞬間、彼の世界から抜け出すことはもはやできない。

かなり偏った見方のものになってしまったかと思います。見る人それぞれのSwan Lakeがあるのでしょう。あくまでも踊り狂う黒鳥路線で書きましたが、実はちょっとばかり大ちゃんが悪魔ロッドバルトに見えます。

Swan Lake ~ヒップホップの衝撃

2008-02-11 18:45:00 | 高橋大輔プログラム
10月7日、日米対抗戦EXで初披露されたSwan Lake ~Hip Hop Versionの衝撃は大きかった。あらかじめ@niftySportsの記事を読んで、白鳥の湖とヒップホップを融合させたとんでもないプログラムが披露されるらしい、ということは知っていたが想像もつかない。期待と不安の入り混じった気持ちでテレビ放送を待った。
新SPプロが披露されるというアナウンスが流れ、会場に喜びの悲鳴が響く。バチェラの衣装に身を包んだ彼が氷の上で音楽に合わせてセクシーに動き出す。3本のジャンプ(3F,3A,3Lz)を跳んだ後、固唾を呑んで見守る観客の前でステップが始まる。

こんなの見たことない!上半身と下半身が別のリズムをとっていると解説の八木沼純子さんが語っていたが、彼は自分の身体を自由自在に操り上半身と下半身が別の動きをしている。こんな動きがスケートで可能なのだと、改めて彼の能力の高さに驚いた。
よく使われた言葉だが、革命的なプログラム、これを見たら世界中のスケート関係者が度肝を抜かれるだろうと思った。そしてスケートに本格的にヒップホップを取り入れたのが彼が初めてであること、自分が彼のファンであることに感謝した。

インタビューで何度も彼がヒップホップの難しさ、そしてそれを氷の上で演じることの困難さを口にしている通り、これは並大抵の努力と能力でできることではない。
ダンサーに比べれば自分はまだまだという彼の謙虚さからくる妥協なき努力が、陸上のダンスであるヒップホップを氷の上で再現させたのだ。それは誰よりも速いステップを踏むことのできる彼の能力があってこそ可能だったわけで、他の選手が簡単に真似のできることではない。

最初の公式戦スケートアメリカ、彼は斬新なプログラムがジャッジに受け入れられるのかが気になっていたようだが、観客にもジャッジにも大好評で迎えられた。
その後日本はもちろんヨーロッパでもこのプログラムは熱狂的に受け入れられる。
ジャッジも人の子、同じようなプロばかりではなく、目を覚ませてくれるような斬新なものを見たいのだ。今期このプログラムはどの選手のSPよりも高いPCSを毎試合叩き出した。

このプログラムは2人の天才、ニコライ・モロゾフと高橋大輔の組み合わせでしか生まれ得なかったものであると思う。
ところで、競技にヒップホップを初めて取り入れるにあたり、なぜ『白鳥の湖』の音楽を使ったのか。あえてポピュラーすぎるほど有名なクラシックの曲を取り入れたのは、ジャッジに与える衝撃を和らげるためだったのではないだろうか。
世界初の斬新なプログラム、戦略家ニコライ・モロゾフのことだから十二分に勝算はあっただろうが、100%の確信は持てなかった。有名なクラシックというワンクッションを置くことにより、頭が固いと思われたジャッジにマイナスの評価を受ける可能性を避けたのではないかと思う。だが、ジャッジは思われていたより遥かに頭が柔らかだったのだ。

今後、フィギュアスケートでヒップホップと言えば高橋大輔のSwan Lakeだと語り継がれるだろう。
だが人間とは贅沢なもので、どんなすごいものも見慣れてしまえばそれほどの驚異だとは思えなくなってしまう。再度ヒップホップに挑戦するならば、これ以上のプログラムを用意せざるを得ない。
2人は来シーズンはどんなプログラムであっと言わせてくれるのだろう。



このプログラムに対する皆様の感想をよろしければお寄せください。

Hip Hop Swan Lake メモ

2008-02-10 20:13:22 | 高橋大輔プログラム
高橋大輔選手のSwan Lakeについてまとめてみました。

2007-2008 SPプログラム Swan Lake ~Hip Hop Version

音楽 白鳥の湖 by チャイコフスキー
    ヒップホップにアレンジしたオリジナルリミックス

振付 ニコライ・モロゾフ

初披露 2007.10.7 日米対抗戦EX
    (衣装はバチェラレットのもの。衣装の初披露はスケートアメリカ。)

テレビ放送(ノーカット版に限定。日付は公演日・現地時間)
   日米対抗戦EX(10/7)
   スケートアメリカ(10/26)
   NHK杯(12/1)
   GPF(12/14)
   全日本選手権(12/26)
   MOI昼の部(12/29)
   ジャパンスーパーチャレンジ(1/11)
   SOI大阪(1/12)
   四大陸選手権(2/13)
   世界選手権(3/21)
   カーニバル・オン・アイス(4/20) ←追記

基本演技構成
   3F-3T
   3A
   3Lz
   CSSp(チェンジフットシットスピン)
   CiSt(サーキュラーステップシークエンス)
   FSSp(フライングシットスピン)
   SlSt(ストレートラインステップシークエンス)
   CCoSp(チェンジフットコンビネーションスピン)

高橋大輔選手自身がこのプログラムについて語った言葉
(発言順に記載。一部編集しています。)

<3月世界選手権直後 『フィギュアスケートDays vol.3』の宮本さんとの対談>
ヒップホップはかじっておきたい。

<9月インタビュー 『Cutting Edge2008』抜粋 詳しく掲載されている>
ニコライの提案です。(中略)ヒップホップの踊りを取り入れながらスケートのステップをしてみようって。(中略)僕は正直言って、やりたくなかった(笑)。
だって本当のダンサーに比べれば、まだまだすぎて。スケートの動きとヒップホップの動きは全然違いますし、彼らがあんなに体が柔らかいのに、僕の体はすごく硬い。(中略)
本場に対して恥ずかしいし、彼らに勝てはしないけれど……自分なりに、がんばろうと思います。まだまだ『なんちゃってヒップホップ』もいいとこだけど、素人なりにヒップホップに近づいていけたら、いい。(中略)

<10/7日米対抗戦EX後インタビュー 10/8付@niftySports記事より>
僕はまだやりたくなかったんですよ。練習でも一度も通して滑ったことがないプログラムを、いきなり人前でなんて!
ヒップホップは難しいですよ。身体の使い方、重心の置き方が、スケートとはまるきり違う。身体のパーツをばらばらに動かしながら、しかもきれいにかっこよく崩さなくちゃいけない!

<10月上旬スケートアメリカ前のインタビュー 10/18付山陽新聞WEB NEWSより>
ショートは、ダンスの要素が強い。これまでにないプログラムで自分の中では挑戦。アメリカでダンススクールに通って学んだ。本場のダンサーに比べると遠く及ばないが、終盤の激しいステップとスピンに注目してほしい。

<10月スケートアメリカ最終日インタビュー 『WFS No.30』より>
4月か5月くらいにニコライが、NYにヒップホップのクラスをとりに行こうと言い出したんです。(中略)ヒップホップはこれまでやったことのあるものと、まったく違うんです。体の部分部分バラバラに動かさなくてはならないのが、すごく難しくて、最初は肩こりとか首が痛くなったりして滑りにも影響がありました。(中略)まったくできないと思ったら、プログラムにはしなかったと思います。最初は何に使うのかわからなかったのですがステップから作り始めて、それが後にSPになったんです。

<12/1NHK杯特集番組『今夜女王が決まる!』>
僕自身けっこうヒップホップとか見るのが好きで、自分自身も習いたいなと思っていたので。違う高橋大輔じゃないですけど、そういう演技ができたらいいと思うので。すごい速いビートで、ステップ自体まだまだ生かしきれてないんですけど。

<12/2NHK杯後 『サンデースポーツ』生出演>
SPにヒップホップを入れるってのはニコライの考えで、僕は考えてなかった。リズムを取るのも難しいですし、曲想が速いので、その中で決められた要素を入れるのも難しい。その上でヒップホップの踊りをしなくてはならない。体的にしんどいってのがすごくある。(中略)最初はやりたくなかった。絶対いややと思っていた。まだダンサーの人に見られたくないかんじ。

<12/29MOI昼の部インタビュー>
ニコライの意思で、僕はやりたくなかったんですけど、彼は強いのであんまり意見も言えずに、ハイ、もう仕方なく、ハイ。(笑)
滑ってみたらすごくいいものができたと思うので、ホントにやってよかったと思います。


間違い・見落としがあるかと思います。気が付いた方はコメント又はメールで知らせていただけたらありがたいです。何かわかった都度、加筆訂正をしていきます。

私のバチェラ

2008-02-04 15:41:35 | 高橋大輔プログラム
今までの大ちゃんのプログラムについて一通り書いておきたくて、時期外れの特集をしています。まずは今期EXのバチェラレットから。
なぜバチェラから始めたのかというと、私にとってバチェラはとても不思議で、だからこそ気になるプログラムだから。生で見ていないとはいえ、テレビ放送をあんなにリピしたのに、未だにこれはなんなのだろうって考えながら見てしまいます。
1つ前の記事『バチェラレット・メモ』でしつこく大ちゃんの発言を集めたのも、彼が何を表現しようとしているのか知りたかったから。でも最初の『人間ではないもの。最後のポーズで持っているのは心臓か頭』が一番の参考になる程度で、あとははっきりと教えてはくれません。『見た人の感じてくれたスケートが僕のスケート』、言葉ではなく体で表現して伝えようとしている彼は、あえて言葉では語ろうとしないのでしょう。

まずは曲、彼の演技を見る前にビョークの女声ヴォーカルを聴いたときには驚きました。この曲で彼がどう踊るのか想像が付かない。歌詞を見て難解さに唸り、自分で訳してみてラブソングだとわかりましたが、様々に解釈できる男女の愛の形に困惑しました。結局強引に訳した私の解釈は、かなりエロティックなものになりましたが。
さて、待望のDOIテレビ放送。大ちゃん入魂の演技は素晴らしく、怖い大ちゃんというのが新鮮で、これは一般受けはしないだろうなと思いつつも気に入りました。
しかし、何ですか、これ。ラブソングだと思い込んでいたのにそんな甘やかさは微塵もなく、威嚇する、(血を)飲む、獲物に飛び掛る、爪で引き裂く、口をぬぐう、首を絞めると殺戮の場面が延々と続き、恋愛とは全く異質の世界がそこにはありました。
宮本さんと大ちゃん、天才肌の20代の男性2人が創り上げたこのプログラムが、平凡で彼らと年代も性別も違う私の想定の範疇を超えていたのは、当たり前のことかもしれません。
殺戮だけではなく、儀式、身繕い、縛られている動作、苦悩など様々な動作が入り、どう解釈していいのか。ネット上には様々な解釈があふれ、改めて大ちゃんファンの想像力(妄想力?)に圧倒されました。輪廻転生説が披露され、物語を創っている方までいました。獣、悪魔、暗黒の神、妖怪、ゾンビ、黒王子などとも言い表されましたが、私は面倒なので魔物の一言で片付けています。

想像力が足りず煮詰まった私がふと思いついたのが、これは大ちゃん自身だ!という解釈です。いえいえ、もちろん彼がこのバチェラで演じているような邪悪な存在だというのではありません。ファンにとっての大ちゃんが、このバチェラのような存在なのです。
あんなにも好青年である彼の意思とは関係なく、大ちゃんに心をもぎ取られ、かき乱され、惑わされ、お金も時間も注ぎ込んでいく哀れなファン達。悪いのは魅力的すぎる大ちゃん、じゃなかった私を含めた理性の足りないファンの方。
だからバチェラは美しい。ライトを浴びて光り煌く衣装は愚かな獲物を引き寄せるため。危険だとわかってはいても、美しいものに魅せられてしまうのが女心というもの。
宮本さんはその様子をはたから見ていて、大ちゃん本人にも告げずバチェラの中で大ちゃん自身を演じさせたのではないかと。際どく茶目っ気ある振付をする宮本さんですから。
このとんでもない解釈は初披露、じゃなくて大ちゃんにチラッとメッセージで書いてしまったんですよね。きっと笑い飛ばしてくれたことでしょう。大ちゃんは私が書いたとんでもない解釈とは全く違う感覚で演じていると思います。何かが乗り移ったような、音楽に操られているような感じに見えますから。

真相は宮本さんの胸の内。宮本さんに聞いてみたい、という思いが高まりくすぶっていました。大ちゃんにこの曲を選び振り付けをした宮本さんの発想は並みではありません。ビョークの女性ヴォーカルに大ちゃんのあの演技、異質なもの同士の出会いからのみ生まれる特異な世界。
実は機会だけは与えられました。全日本の時、ロビーで宮本さんを見かけたのです。声をかけてサインをもらい、宮本さんの振り付けが好きだと伝えた次の瞬間、考える間もなく言葉が口をついて出ていました。
「バチェラレット、どうして選んだんですか?」
「なんとなく、かな。」
冷静に考えたらまともに答えてもらえるはずもなく、玉砕です。付け加えておきますが、宮本さんは始終丁寧に接してくれました。
そういうわけで、バチェラの謎は今も解けません。謎を追いかけて、ずぶずぶとさらに深みにはまっていきます。私も哀れな犠牲者の1人。

皆様のバチェラの解釈もよろしければ教えてくださいね。最初はこう感じたけれど今はこう思う、と月日による変化なども書いていただけるといいかなと。ずっと1つの解釈で変わらないのであればそう書いてください。
待ってま~す♪

追記:4月19日発売の『別冊ザテレビジョン男子フィギュアスケート2007-2008メモリアルブック』に、宮本さんのバチェラレットの説明が載っていました。
35ページ、「木が伸びて枯れて、羽が生えて……。実はこのプログラム、ひとつひとつの動きに意味があるんです。」
同じく4月発売の『Days vol.6』にも。
69ページ、「高橋選手から、不思議なものがいいと言われ、すぐに浮かんだのがビョーク。CDを全部聴いて、その中から『バチェラレット』を選びましたこれしかない!って思って。男性スケーターが女性ヴォーカルで滑るのは珍しいけど、これはあえて狙いました。(中略)ならば彼の魅力で拍手を忘れるくらいのものを作れないかって考えて、できたのがこのプログラム。(後略)」
時間が経ってから雑誌に情報が載ったりもするんですね。果報は寝て待てだと思いました。

追記2:6月26日付けのniftyに「振付師、宮本賢二 自作を語る」という記事が出ました。
<何せあれ、イメージが人間でも動物でもないから。なんというか、無機質。肉じゃない感じ! 人形か何か、魂のないものに何かが乗り移った感じ。で、乗り移られた何かが動きまくって、踊りまくって、そんなイメージです。でも、このイメージを橋選手に説明する方法が、わからなくてねえ(笑)。最初は妖怪とかなんとか言ったかな? 妖怪なんていうと鬼太郎が出てきちゃいそうで、そういうんでもないんやけどなあって……ちょっと迷いました。
でね、このプログラムはひとつひとつの動きに意味があるんですよ。最初、乗り移ったかなあ、って感じで動き出して、やがて完璧に入って、動き出す、みたいな。で、木が伸びて枯れて、とか、羽が生えて、どうなって、とか、全ての動きに一応意味があるんです。でもそれを説明しだしたら、あと1時間くらい話さんと(笑)。>
このインタ、読めるだけでも幸せというものですが、新SP“eye”がDOIでお披露目される前日まで出し惜しみしなくても・・・