気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

世界選手権

2014-03-31 22:12:54 | フィギュアスケート大会
26~28日の3日間を観戦して参りました。→公式リザルト
外国人選手に対して温かい会場でしたが、その中でもこの大会を最後に引退を表明している外国人選手には、日本人選手に対するのと同じくらい熱い声援が送られていて、それだけでも感動してしまいました。
アボットにトマシュ、カロリーナ、サフチェンコ&ゾルコビー、選手の側も熱烈な応援に感動している様子が伝わってきて、それにまたまた感動。フィギュアスケートの演技は選手だけでなく、観客も一体となって作り上げるものだと実感しました。
どの選手にとっても日本での試合が幸せなものになるといいなと願って観ていましたが、ミハルの棄権など、残念な出来事もありました。ミハルは妹の演技のときにリンクサイドにいるのを見ましたが、ひどい足の引きずり方でした。

アボットのフリーは最初の4回転が成功した瞬間に思わず涙汲んでしまいました。皆さん泣かれたらしく、演技の間中、周囲から鼻をすする音が。
ステップや動きの1つ1つに彼の想いが込められていて、それがストレートに伝わってきました。
残念なのは点数ですね。彼も納得いかないらしく、点が出たあとにずっと表情を曇らせていたのが悲しかったです。

トマシュのショートは最高でした。最後にあんな演技が見られるなんて!
そしてフリー、ショート4位だから少し期待していましたが、トマシュだからなと期待しすぎないように。そしてやはりトマシュでしたね。(笑)
でもスケーティングやステップがやはり美しくて、最高でした。初めて好きになった外国人選手が東京ワールドで見た彼で、7年経って初めて生で見られて、今トマシュ熱が再燃しています。彼を見られただけでも行った甲斐がありました。

日本人選手の活躍も素晴らしかったですね。特に町田君のショートには引き込まれました。そしてフリーでの結弦君とのハイレベルな争い。男子で日本人がワンツーとは感慨深いです。
小塚君は準備期間が短い中、6位は立派な成績だと思います。奇しくもソチの大ちゃんと同じ。彼には申し訳ない気持ちと感謝の気持ちしかありません。来シーズン以降も頑張ってほしいけれど、大ちゃんよりも3歳も年下だから若いと思っていた彼も25歳。ベテランの年齢ですね。

男子ショートのときから、どこの国が何枠とるかということを気にしていました。アメリカは久々の3枠獲得、そして1人しか出場しなかったロシア、中国、フランスがそれぞれ2枠獲得、素晴らしいですね。中でもショート、フリーの両方をほぼノーミスで滑りきったベセリエは素晴らしかったと思います。

女子はショートしか会場で見ていませんが、真央ちゃん、あっこちゃん、カロリーナの3人が本当に素晴らしい演技をしてくれて大感激でした。カロリーナは初めて生で見ましたが、本当に素晴らしいスケーティング技術で、高得点が出るのに納得でした。

ペアはショートとフリー、両方を会場で見ました。サフチェンコ&ゾルコビーは確かに良かったけれど、ショートはデュハメル&ラドフォード組が、フリーはムーアタワーズ&モスコヴィッチ組がミスのない迫力ある演技を見せてくれて引き込まれました。カナダのペアが最近好きです。

アイスダンスは不動の上位2組が欠場だったので、おもしろい試合になりました。カッペリーニ&ラノッテ組はずっと大好きで応援していたので、優勝はすごく嬉しかったです。ショートでは、始まった途端に私を見てよ、というようなアンナの迫力あるパフォーマンスに引き込まれました。ルカと共に一番スピードと迫力のある演技で、SP1位は納得でした。
フリーはBS・CSの放送待ちですが、順番がショートとは随分違っていますね。放送を楽しみにしたいと思います。

この大会の間中、引退する選手たちと、それを見守るファンの交流が、演技や拍手、声援を通して余りにも温かかったので、幸せな引退についてずっと考えていました。
ただひとつ名残り惜しいのは、この素晴らしい会場で大ちゃんを送り出せなかったことです。

このブログですが、予定通りひとまず休止にしたいと思います。でも消したくないのでしばらくはこのまま残しておくつもりですし、たまに日記のようなものを更新できたらと思っています。
自己紹介欄に書いていたメールアドレスですが、goomailが有料サービスとなったのでやめてしまいました。
では、今までお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました!

ソチ女子

2014-02-21 23:37:54 | フィギュアスケート大会
ものすごくハイレベルな戦いでしたね。表彰台の3人はごくわずかなミス程度でショートとフリーの両方を揃えて素晴らしかったです。
でもやはり心に残ったのは真央ちゃんのフリーの演技です。あんなに高い構成のプログラムを滑りきってしまうなんて!本当に素晴らしかった。今回の彼女の演技は忘れません。
ただ、ショートでのトップとの差からメダルのことは考えていず、総合順位も気にしてなかったのですが、あれだけの演技がフリーで1位にならなかったのだけが悔しかったです。
セカンドの3回転の回転が2つ認めてもらえなかったのと、PCSを出してもらえなかったのと。
採点競技は見ていてとても辛い気分になってくることがありますね。

優勝したソトニコワは、ショートがいいときはフリーでミスをしたりもしますが、今回のフリーは最初からいい集中をしているのがテレビの画面越しにも伝わってきていました。1位とは僅差のショート2位というのは滑りやすいポジションだったのもあるかもしれません。ショートもフリーもエネルギッシュな滑りでした。

キム・ヨナ2位。これだけのブランクがありながら力が衰えてなくてすごいですね。

3位にカロリーナが入って、メダルを取ったのが嬉しかったです。素晴らしいキャリアの持ち主なのに、まだオリンピックのメダルを持ってませんでしたものね。

4位にゴールド。アメリカはバンクーバーに続き女子4位でまたメダルを逃しましたが、急成長中の彼女とエドマンズの2人で、この後アメリカ女子は楽しみな展開になってきそうです。

5位にリプニツカヤ。優勝候補の一角だったのに。ソトニコワとの明暗の差を分けたのは、団体戦に出場したかどうかだったのかもしれません。短期間にピークを2回持ってくるのは彼女の能力の高さをもってしても難しいこと。

6位に真央ちゃん。ショートが終わったときは、信じられないことが起こったという感じで本当にショックでした。でもフリーでこれ以上はないというほどに彼女らしい演技を見せてくれました。この大会で一番心に残る演技であると同時に、これまでの彼女の演技で一番心に残る演技になりました。
しかし大ちゃんと順位が同じですが、男子との違いは彼女が最上位であること。今回の日本女子、きつかったですね。

7位にアシュリー。1つのミスで大きく順位が変わってしまうのがこの大会のレベルの高さでした。

8位に明子ちゃん。最後のオリンピック、入賞できてよかったです。両足の小指を痛めていて、ジャンプは失敗もありましたが、表現の面では私はやはり彼女が一番好きですね。

12位に佳菜子ちゃん。フリーは試合前に気合が入りすぎていて空回りしないか心配でしたが、ちょっとまたミスをしてしまいました。でも彼女の実力はこんなものじゃないので、この後を楽しみにしています。

大会全体を振り返ると、団体戦の影響を受けた選手が複数いたり、ロシアコールがすさまじかったり、テレビで見ているだけできつい大会でした。
ゆづの金メダル以外は日本選手団にとってほろ苦い大会でもあったのではないかと思います。ペアとアイスダンスがフリーに進めなかったのも惜しかったですね。
でもどの選手もものすごく頑張っていたことは、痛いほど伝わってきました。本当にお疲れ様でした。

団体戦ですが、チンクワンタ会長は次回もやる気満々のようですが、それなら個人戦の後にすべきです。団体戦を先にやれば個人戦に影響が出てくるのは、ド素人にでもわかることだったのに。団体戦はエキシビ感覚ぐらいで、個人戦の後がいいです。
団体戦がこのまま個人戦の前だった場合、メダルを取れる自信がある状態じゃない限り、辞退できないでしょうか。

ソチ男子 後半

2014-02-16 16:47:18 | フィギュアスケート大会
だらだらと書いているだけの気がしますが、後半です。

レイノルズは今回も4回転の回転が認められず順位を上げることができませんでしたね。4回転をポイントゲットの中心に据えている選手は厳しいですね。ゆづのように、4回転を失敗しても他でも点が稼げる構成を組んでくることが大切になってきます。

多くの人が同じ感想だったと思うのですが、トマシュ、アボット、ジュベールの大ちゃん世代の3人がいい演技を最後に見せてくれたのは本当に嬉しかった。偶然にこの3人は順位が11~13位と並んでいますね。ミハルとトマシュが10、11位と並んで、ショートでも順位が並んでいたのにもチェコの2人、どんだけ仲良しなのと笑ってしまいました。
アボットがショートの4回転で転倒して起き上がれなかったのには、このまま棄権かと青くなりました。その後あそこまでの演技を見せてくれるとは。そしてフリーは4回転は回避しましたが、今までで一番しっとりと心に残るエクソジェネシス交響曲でした。
ジュベールとトマシュが4回転を跳んでくれたのも嬉しかったですね。こんなに1つの世代の選手をまとめて愛しく思うことはもうないのかもしれません。彼らの引退が本当に寂しいです。そして揃って素敵な演技を見せてくれたのは、最後の大きなプレゼントですね。

フリーの最終グループにジェイソンとペーターが入ったのは驚きでした。
ジェイソンは4回転はないものの、それ以外では大きな評価を得ている勢いのある選手。フリーはさすがにミスはあったものの、いい笑顔で終わりましたね。19歳でシニア1年目であること、今後4回転を入れてくる可能性があることを思うと、将来の変貌が楽しみな選手です。私はいつもキスクラの美人すぎるコーチと、彼女へのジェイソンの甘えっぷりにつっこみを入れています。(笑)
ペーターはずっと伸び悩んでいたので、私は彼は中堅選手のままで終わるのだろうかと思っていました。そうしたらヨロ選では4回転も成功させてかなりよくなっていて、今回のショートでは完璧な演技で5位。花開いた感じですね。特別な個性はまだ感じないので、演技の完成度で勝負していってほしいと思います。

追記:17歳で7位のハン・ヤン、将来が本当に楽しみな選手です。3Aも4回転も本当に美しいですね。今季のショートはまだ反抗期を抜け切ってない年齢の彼の性格を案外表しているのかも、なんて思ったりもします。今後違ったタイプのプログラムを色々と見てみたいです。

大ちゃん6位。これはもう順位じゃないですよね。散々足の調子の悪さが報道されていたので、順位やメダルは何も考えずに見ることにしていました。
そして彼の持てる力は120%以上出してもらったと思います。点数で考えれば回転不足は痛いのですが、両足になっただけで転倒も1つもないし、怪我以外の精神や身体は最高の状態にもっていって演技できたのではないでしょうか。
そしてフリーの後半は柔らかな笑顔で滑って、フィニッシュもキスクラもずっと笑顔が見られたのが何よりです。もちろん後半のアクセルさえ成功していたらメダルがとれていたのになどとは思いますが、ショートを見た後ではもっと悪いフリーを予想していたので、十分すぎるほどです。
キスクラではシロクマのぬいぐるみに癒されました。ぬいぐるみが似合いすぎる27歳男子ってどうなの、と思いますが、それが大ちゃん。(笑)
あとキスクラでは歌子先生の素敵なハワイアンキルトバッグに目が釘付けでした。私もキルターの端くれですから。
この方が作られたのですね。

この大会中、一番大ウケして笑わせてもらったのが町田君の「逆バレンタイン」発言でしょうか。フリーはしっかりと逆バレンタインしてもらいました。ショート11位からやはり順位を上げて、メダルまであと一歩の5位までせまりましたね。彼は日本男子一のユニークなキャラとして、まだしばらく活躍していってもらいたいと思います。ワールドのメダルが狙える位置にいることを証明したのだから、それを目標に頑張ってほしいですね。

4位フェルナンデス、彼の4回転はここのところ気まぐれです。今回はかなりいいほうだったのでは。でも4位は本当に悔しい結果だったと思います。
追記:ジャンプがノーカンになるミスは痛かったですね。それをメダルまで順位1つの差でやってしまうのがオリンピックという場所だったというのが辛いところです。

デニス、もう3位は彼から大ちゃんまでの4人の中で誰が入ってもおかしくない状況でした。それを制してメダルを手にしたのは、フリーの4回転を1本にして、冷静に自分のできることをやりきった彼の勝利ですね。

今回一番悔しかったのは案外パトリックだったのかもしれません。まるで4年前の真央ちゃん状態。
五輪の氷には魔物がいた?でも彼は金を取ったら引退するつもりだったでしょうから、スケートの神様が彼のスケートをもう少し見たがって敢えて金を取らせなかったような気もします。大ちゃん+オジサン達に加えて彼まで引退したら寂しすぎるから、彼にはまだ引退してほしくなかったし。
今回の銀はミスを重ねたことによりますが、今後ゆづに対抗するためには、ジャンプ構成をさらに難易度の高いものにしていく必要がありますね。それはとても難しそうだけど。

結弦君の金はパトリックの失敗に助けられた面はありますね。でも勝ちは勝ちです。この2人が完璧に滑っていた場合でも、組んでいるジャンプ構成の高さから彼が勝っていた可能性は高いです。
彼は大きな舞台ほど力を発揮する傾向があるから、ショートに続いてフリーも大丈夫だろうと思っていましたが、4Sはともかくまさかのフリップでの転倒。後半が崩れて日本がメダルなしだけはまずいと思って見ていました。結果は予想以上でしたが。
表現では大ちゃんに、スケーティングではパトリックにかなわないし、4Sまで含めると屈指の4回転ジャンパーというわけでもありませんが、彼には勢いと誰よりも強い気持ちがありました。その気持ちがあれだけ難易度の高いプログラムを組ませたのだし、この大舞台で崩れずにいて勝利を掴ませたのだと思います。
ちょっと微妙な気持ちはあるのですが、金メダル、おめでとう!

ところで、タラソワさんのゆづに対する発言ですが、読んだ瞬間は笑ってしまいましたが、メディアの前で他国の選手の勝利にケチを付けるのは大変失礼なこと。
もう一度旧採点時代ではなく新採点のルールブックを読み返すと同時に、ロシアに男子のメダルの可能性が最初からなかったのは、裏に何がありどんな思惑だったのかは知りませんが、教え子のコフトゥンよりもプルシェンコをご自分が推したことによるものだということを深く反省してほしいと思います。プルシェンコが選ばれた最後の一手は彼女の発言だったでしょうから。
コフトゥンが出場していた場合でもロシアは団体は圧勝だったから優勝していたでしょうし、個人戦も銅なら可能性がありました。

最後になりましたが、ぺアは金・銀のロシア2組、本当に素晴らしい演技でしたね。サフチェンコ&ゾルコビーがミスをしながらも3位に入ったのは嬉しかったのですが、パン&トンが4位。メダルの数は決まっているから仕方ありませんが。
成美ちゃん&木原君は目標にしていたフリー進出は叶いませんでしたが、団体から続けてよく頑張ってくれました。今後を楽しみにしています。

まだアイスダンスと女子がありますね。いつも男子が終わると、大会が終わったかのような気持ちになってしまいます。でも頑張ってリード姉弟と真央ちゃん、あっこちゃん、佳菜子ちゃんを応援しなきゃ。

ソチ男子 前半

2014-02-16 16:39:23 | フィギュアスケート大会
毎度のことながらこんなときまで更新するのが遅いです。まず一番言いたいのは、月並みすぎですが、大ちゃんに今までありがとう&お疲れ様ですね。

そしてご覧になった方も多いかと思いますが、今日の日経新聞の記事の一部を紹介したいと思います。
田中克二記者の「ソチより愛をこめて ファンも胸を張ろう」という記事です。

(前略)素晴らしい選手がいるから観客が集まり、観客のサポートが選手を育てる。
 シニアデビューして4季目の羽生は、高橋大輔や浅田真央や安藤美姫らとファンたちがつくった幸せな世界の恩恵を受けた。19歳の天才が大きく羽ばたける度量があった。だから、これはフィギュアスケート界全体の、とりわけファンによる勝利のようにも思う。この競技を応援するすべての人々に誇りを感じてほしい、金メダルだ


だから私は今回は「日本のフィギュアスケートファンは世界一」という金メダルを私達ファンももらったのだと思っています。

競技の感想。最初は辛口で書かせてもらいたいと思います。
懸念していたことが起きてしまいました。プルシェンコの棄権です。プルシェンコが代表に決まった経緯については、彼自信とミーシン・タラソワ両コーチの発言に不快感を感じましたが、それはもう蒸し返す気はありません。ただ日本の代表選考と比較して、日本の選手やコーチ達が彼らのようでなくてよかったと胸をなでおろしていました。日本人がロシア人並みに自己主張が強かったら、全日本の代表選考にまつわる報道は醜いものになっていたでしょう。プルシェンコの棄権は大変残念なことで、出場できなかったロシアの選手たちのためにも個人戦の最後まで彼の身体がもってほしかったと思います。
故障を抱えたプルシェンコが団体戦・個人戦を戦い抜くのが困難なことは、最初から見えていました。彼が大きな故障を抱えていたとはいえ、途中で怪我をすれば誰にでも個人戦の棄権はあり得たこと。1人(1組)で団体戦・個人戦を戦い抜かなくてはならず、しかも日程的にも厳しかったペア・男子の特定の選手に過度の負担がかかったのは、初回とはいえ団体戦のルールの不備によるものです。ピョンチャンでは団体戦をなくすか、大幅なルール改正を求めます。

ここまで全然競技の感想になっていません。ここからが本当の競技の感想。
今回はメダル争いのことを考えないようにして、全選手を応援してひたすらまったりと見ていました。まったり見ているはずが、フリーの最終グループではさすがにぐったりと疲れてしまいましたが。
そんな中で私の癒しだったのがミーシャ。この試合はミーシャに逃げていたと言っていいかもしれません。減点されるとわかっていながらヴォーカル入りの曲を使って、自分のやりたいことを貫き通すところとか大好きですね。ジャンプは苦手ながら自分のできることをしっかりとやって17位に入りました。
余り他の人が注目してなさそうな選手でこの前のヨロ戦から気になっていたのが、ルーマニアのケレメン。今回の解説まで知りませんでしたが、右目が見えないんですね。ショートは24位でぎりぎりフリーに通過できました。うまくいくときはきれいな3Aを跳ぶのでもうちょっと頑張ってほしいのですが、大ちゃんと同じ年だから今後どうするのでしょうね。
スペインのラヤも最近とてもうまくなってきたと思います。残念ながら25位でフリーに進めませんでしたが。最近どんどん渋い好みで選手を見るようになっています。トップ争いを見るのに疲れてきたのかしら。(笑)

長くなるので後半に続きます。

ソチ団体戦

2014-02-10 22:01:22 | フィギュアスケート大会
オリンピック初の団体戦、楽しみました。起きている根性はなく、録画して見ましたが。
公式リザルト

日本の選手たちも海外の選手たちもよく頑張って素晴らしい演技を見せてくれました。
特に印象に残っているのは、ロシアの選手の強さと応援のものすごさと、高得点(リプニツカヤとプルシェンコのPCSは高すぎに感じます)。
日本のペアとアイスダンスが予想以上に健闘してくれたこと。結弦君のさすがの勝負強さ。彼は舞台が大きいほど力が発揮できるタイプですよね。町田君も2回目の4回転が残念だったけれど、1本目はきれいだったし、何より後半に楽しそうに生き生きと滑っていたのが印象的でした。女子は今回ちょっと残念だったけれど、2人とも個人戦で実力を発揮してくれることを期待しています。
アシュリーもいい演技をしていましたが、グレーシーはとうとう全米に続いて能力を全開にした感じですね。メリル&チャーリーがショートとフリーの両方でテッサ&スコットに勝ったのも印象的です。

でも率直な感想としては、最初団体戦ができると知ったときにもなくていいんじゃないかと思いましたが、見終わってもその気持ちに変わりはありません。選手達が個人ではなくチームメイトのため、国のために戦う姿は素晴らしいし、キスクラで仲間達が演技後の選手を迎える姿を見られるのもおもしろいんですけれどね。
理由としては、メダルの色まで予想が付いてしまうから、勝負としてのおもしろみに欠けるということ。今回全種目でメダルが狙える選手がいるのはロシアだけなのだから、ロシアが優勝するのは当たり前のこと。(しかも地の利みたいなのがありすぎです。)以下カナダ、アメリカが来るのも当然ですよね。もちろん棄権などということがあれば順位は変わってきますが。
フィギュアスケート大国のために存在する種目なのだなと思います。でも日本のようにシングルに偏っている国が、ぺアやアイスダンスを強化しようというきっかけになるというプラス面はあります。
もう1つは単に私の気持ちの問題なのですが、選手達にいい演技をしてはもらいたいのですが、ここでいい演技をしすぎて、個人戦の分まで神演技券を使い果たしたらどうしよう、などと変な心配をしてしまうことです。(笑)
あとは万が一個人戦に怪我や疲れなどを持ち越したりしたらという心配は、やはりありますね。今回団体戦中に怪我をしたりして、個人戦に影響してしまうような選手がいなかったのは何よりです。次回も団体戦をするなら、個人戦の後にできないだろうか、などと思ってしまいます。
でも選手にとって、個人戦の前にOPの感覚を味わうことができるというメリットもありますね。今回、多くの国でショート・フリーで同じ選手を使ったほうが高得点を狙える場合でも選手を交代してきたのは、選手の疲れや怪我に対する配慮だけでなく、1人でも多くの選手に会場の雰囲気を味わわせておこうという配慮なのだろうと思いました。

次はいよいよ個人戦。大ちゃんの元気な姿もキスクラで見ることができましたね。
今回団体の選手が発表される前、大ちゃんが出なくて済むように祈っていて、そうなってほっとしました。もちろん彼が何の心配も抱えてなければ見たかったのですが。そして町田君のフリー出場が発表される前は、そうはならないだろうと思いつつ、もうどっちもゆづでいいじゃん、と思ってました。(笑)

そして団体戦の直前に例の作曲者についての報道。本当に誰もが、そして大ちゃん自身も思ったように、なぜこのタイミングなんだと思いました。フィギュアスケートのことを少しでも知っていたならあり得ないタイミング。
不愉快な気持ちはありましたが、大ちゃんならこの程度のことは大丈夫だろうと心配はしていませんでした。彼は強いし、何より曲もプログラムも本当にいいものなのですから。
ただ大ちゃんに関係なく、詳細を知るうちにあきれ果てました。でもまあ、本当に優れた音楽家が作曲したということだけはわかりました。
でもどんな人が作曲した曲であろうと、その曲がいいもので、彼のスケートに合っているならば、それで十分です。
オリンピックなのだから、ドキドキハラハラしないわけがないし、足やジャンプの調子も心配。でも個人戦を精一杯楽しみたいと思います。

国体

2014-01-30 23:22:02 | フィギュアスケート大会
健人君、1位でしたー!おめでとう!!!!!
(つい優勝おめでとう!と書いてしまって書き直しました。団体戦なので都道府県別に優勝は決まるのでした。でも個人戦としては優勝です。)
公式リザルト

しかもショートはノーミスで80点台の高得点、ショートもフリーも1位の完全優勝。すごく嬉しいです。
会場でご覧になれた彼のファンは幸せですね。私も見たかったです。どっかで放送とかしてくれないでしょうか。

今シーズンが始まる前に雑誌で東日本で優勝したいと語っていたんですよ。でも残念ながら3位。
それならとインカレに期待していたのですが、毎年インカレは調子悪く(お正月にご馳走を食べ過ぎるのでしょうか?)、こちらも3位。
全日本は昨シーズンよりもだいぶ順位を落とすし、今季のフリーの皇帝はすごく素敵なプログラムで、彼自身のスケーティングや表現もうまくなったのにもったいないなと思っていたんですよ。
ここで優勝して本当によかったです。

国体に話を戻すと、2位は刑事君。3位は無良君。2人とも四大陸でお疲れでしょうか。
健人君は東京チームで近藤君と組んでいたのですが、彼は7位で東京は2位でした。チーム優勝は刑事君・無良君チームの岡山です。
近藤君はこの試合で引退したので、健人君の1位は親友の花道を飾りましたね。なんだか友情に厚い彼らしいな。
健人君は3月にオランダのチャレンジカップに出場するので、そこでもこの調子で頑張ってほしいと思います。

四大陸

2014-01-25 21:25:53 | フィギュアスケート大会
素晴らしい大会でしたね。男女とも日本がワンツー、そして3位に中国。
公式リザルト

男子は無良君、小塚君が調子を取り戻して表彰台に乗ったのと同じくらい、ナン・ソンも調子がよくなって表彰台に乗ったのも嬉しかったです。ソチが中国に2枠あればよかったのにとは思いますが、今回この大会に出場した多くの選手が同じような気持ちを抱きつつも、来シーズンや4年後を見据えて頑張っていますよね。
無良君は、やっと彼本来の調子が出てきました。昨シーズンのように、シーズン前半が調子よくて後半調子を落とすのも辛いけれど、今シーズンのようにシーズン前半が悪くて代表選考に落ちて後半になって調子を取り戻すのももったいないかもなんて思いました。シーズン中ずっと調子を保てれば一番いいのですが、中々それは難しいですね。
小塚君が現役続行を宣言してくれたのも嬉しいですね。彼なら4年後も狙えます。
刑事君の調子が悪かったのだけが残念ですが、彼にはここで厄落としをしたことにして、世界Jr.で活躍してもらいたいと思います。
4位と惜しくも表彰台を逃したデニス、彼はソチもワールドもあるから今回はいいですよね。ジャンプは惜しかったものの、1本は4回転を見せてくれたし、ステップは素敵でさすがという動きでした。

女子は日本の3選手とも、ショート、フリーの両方で素晴らしい演技を見せてくれました。
中でも佳菜子ちゃんは靴の調子が合わなくて足が痛むとは思えない素晴らしい演技を披露してくれました。この試合のメンバーの中で見ると、彼女の演技の質の高さは際立っているように思います。
知子ちゃんも短期間にずいぶん上手になったと感じました。シニアのチャンピオンシップスで2位は大きな自信になったと思うので、世界Jr.でも台乗りしてほしいですね。
遥ちゃんも大きなミスはフリーの2Aぐらいでしょうか。ジャンプ構成が最初から少々低めなのもあって、ショート3位からフリー6位とちょっと順位を落としてしまいましたね。でも総合4位は立派な成績です。

アイスダンスは絵巳ちゃんたちは12位。もう少し上位に入ってほしかったです。全日本で見たときはだいぶうまくなってきたと感じたので、さらに上を目指してほしいです。

ヨーロッパ選手権

2014-01-19 22:19:00 | フィギュアスケート大会
ソチ代表が決まるヨーロッパ選手権、今回は特にロシアの選手達が気になって、みんな等しく応援しながら見ていました。
結果は、ロシア勢すごかったですね。男女とも2人ずつの表彰台。ロシアの選手は、強い選手が1~2人しかいず、代表争いが熾烈ではない国の選手とは気迫がまるで違いました。
このロシア男子がソチ1枠しかないのは本当に惜しい。しかも開催国なのに。ヨーロッパ選手権はパスしておきながら、自分をソチに出すべきだと言っている人がいるみたいですが、今回ヨーロッパ選手権に出場した3選手の中から代表が選ばれてほしいと切実に願っています。
別に彼が嫌いとかではなくてむしろ好きなのですが、オリンピックイヤーしか出てこない選手よりも、コンスタントに頑張り続けている選手のほうを応援したいだけなのです。努力し続けたことが報われてほしい。
ロシアの代表発表は25日(訂正 23日のようです)だそうですが、それだとソチの団体戦まで半月しかありません。選手の負担を考えたら、せめてヨーロッパ選手権直後に発表するべきではと、他国のことながら気がもめてしまいます。
何年もスケートを見ていると、どこの国の選手とか関係なくて、頑張っている選手、いいものを持っている選手はみんな応援したくなるんですよね。
公式リザルト

女子は優勝したリプニツカヤはショートもフリーもミスなく素晴らしかったです。特にフリーはシンドラーのリストという重いテーマが、まだ幼いといっていい年齢の彼女を通してなぜか痛切に伝わってきて本当にいいプログラムです。
2位のソトニコワはショートが1位で、迫力ある力強い演技に圧倒されました。まさにパワースケーター、しかもパワーだけでなく表現もうまくなり、本当にいいスケーターに成長しましたよね。ただ今季はショート1位でフリーでやや失敗してしまうというパターンが多いようです。
3位のカロリーナは会場で見ると違って来るのかもしれませんが、ロシアの2人ほどのインパクトはありませんでした。でも今日の読売新聞には彼女の写真が載っていました。
4位はレオノワ。最近ずっと不調だったことを思うと、彼女もよく頑張りましたよね。特にショートは3-3も成功させてよかったのですが、フリーではミスが多く泣いていてかわいそうでした。ロシア勢、1、2、4位を占めるなんてすご過ぎ。

男子の優勝はフェルナンデスで2連覇。演技は昨年のほうがいい出来だったでしょうか。
2位はヴォロノフ。ジャンプに安定感がありますよね。表現は、正直言うと彼は何のプログラムを滑っていても割と同じに見えてしまいます。フリーではタンゴらしく見えないと解説の岡部さんに言われつつもPCSがけっこう出ているのは、コリオシークエンスをエネルギッシュに滑ったからでしょうか?
3位はメンショフ、昨年はロシア選手権3位でもこのヨロ選にすら出してもらえなかったことを思うと、30歳にして少し報われたでしょうか。彼は年々よくなっているような気がします。年齢を思うとすごいことですよね。ショートは4回転を2本入れてミス。これを4回転1本にしてまとめていたら、最終グループ入りということでフリーのPCSももう少し出て、最終順位はヴォロノフよりも上なんてこともあり得たかも、なんて思ってしまいます。フリーは4回転を2本成功させて、ほぼノーミスの素晴らしい演技でした。
4位はミハル、4Sを成功させていますが、以前のように4Tは入れなくなってしまいましたね。最終滑走で順位は確定なので4位だとわかったときにちょっと顔はしかめましたが、それほど悔しそうでもなかったのは、ロシアの選手と違ってすでにオリンピックが内定している余裕なのかなと思いました。
5位はコフトゥン、彼にはプレッシャーの大きい大会でしたね。ロシア選手権優勝なので、ここでロシア勢最上位で表彰台なら、かなりソチ代表が近くなったでしょうに。
4回転をフリーで3回入れていますが、彼は表現なども基本に忠実で美しく、いいものを持っています。まだ若く経験が浅いだけで、将来性の高い本当にいい選手だと思います。ロシア勢が男子2、3、5位というのもすごいことですね。
6位はリーベルス、彼の4回転の確率は上がってきましたね。一時期停滞気味だったので、こんなふうに伸びてくるとは思っていませんでした。
7位はベルネル、ショート3位にトマシュが入って本当に嬉しかったです。フリーではちょっと崩れちゃったけれど、ソチでは頑張ってほしいです。ショートもフリーも、彼のスケーティングや表現は本当に素敵。美しくて品があります。今季はGPSもなくなっちゃっていたけど、もっと演技が見たかったな。
8位はジュベール、得意の4回転を成功させられませんでした。でもショートは彼らしさを感じられる振り付けだし、フリーのアランフェスは胸にジーンと来る演技でした。

トマシュとジュベール、ヨーロッパでは大好きなこの2人にとって最後のヨーロッパ選手権であり、2人ともソチを最後の試合にするらしいので、見ていて切なさも感じる大会でした。
四大陸もすぐに始まりますね。深夜だし時間も短いけれど、地上波で放送があるようなので嬉しいです。

全米&カナダ選手権

2014-01-13 22:06:37 | フィギュアスケート大会
今年の全米はヨーロッパ選手権とずれていたので、テレビを見るのがラクでした。
そして誰もが思うことでしょうが、なぜ海外のナショナルが全選手生放送で見れて、全日本が時間遅れの有料放送でさえ一部の選手しか見られないんだという不満が改めて起こりました。

全米リザルト
アメリカ代表選手

オリンピックの代表権がかかる今年の全米は、代表を全米の一発勝負で決めるわけではないと発表されていたので、女子はワグナーとゴールドが抜きん出ているので代表に入るだろうけれど、男子は飛び抜けた印象の選手がいないので、やはり全米の結果次第で予想がつかないなと思っていました。

ショートを見終わった時点で、女子はアシュリーがまさかの4位!フリー後も上位陣の総合順位はショートと同じでしたね。
優勝したゴールドと2位のエドマンズはショートとフリーともに難易度の高い3-3を跳んでミスも少なく素晴らしかったです。
3位の未来ちゃんも3Tー3Tを跳んでほぼノーミスの演技。集中しきっていて危なげがなく、最近のここ数年の彼女とは別人のようでした。いい演技ができても点が出るまでは油断ができないというように、キスクラでも緊張した表情を崩さなかった彼女は、高得点に泣いていましたね。でもアシュリーが下位にいる3位というのは、代表に選ばれるには微妙だなと思っていました。
ワグナーはアメリカの女子で唯一ファイナルに残り、しかも3位で表彰台にも乗ったのに、大事なこの試合が最近になく不調でした。

結果はやはりアシュリーが代表に選ばれて未来ちゃんはもれたわけですが、2位に入ったまだ15歳でジュニアのポリーナが伏兵でしたね。未来ちゃんが2位、ポリーナが3位なら、未来ちゃんのほうが選ばれただろうに、などと言っても仕方がありませんが。アシュリーには絶対に出てほしかったし。

男子はアボットのショートが素晴らしかった!4回転を入れた彼のここまで完成度の高い演技は初めてだったかもしれません。プログラムもグランプリシリーズの頃はあんまりかなと思っていたのですが、細部に目を引く動きが加わって素敵なプログラムに変わっていました。フリーはミスもあったので、代表は大丈夫だろうと思いつつも優勝できるかに冷や冷やしてしまいました。でもまた全米チャンピオンに返り咲いてよかったと思います。
2位のブラウンは4回転はないものの、ミスのない完成度の高い演技で魅せてくれました。音楽の表現が本当に素晴らしくて、高得点が出るのもわかります。でもできたら全米チャンピオンは4回転ありの選手になってほしいなと思っていたので、今回は2位でソチ代表というポジションがちょうどいい気がします。
3位のアーロンはちょっとミスがありました。でも彼はまだこれから伸びる選手な気がします。
4位のファリスは上位3選手に比べると地味で個性に欠けている印象。
5位のドーンブッシュはショートでは4回転も成功させて2位につけていただけに、フリーでパンクを連発して失速したのは惜しかったですね。
6位のラッザーノは髪を短くしていましたが、体もこれまでになく絞れていていい演技をしていました。
7位のマイナー、4回転も回避して調子がよくなさそうな中、頑張っていました。以前のように素晴らしい演技がまた戻ってくるといいのですが。
8位のアダム、今シーズンのグランプリシリーズは結構良かったし、今回もよく滑っていてすてきなスケートを見せてくれていただけに、ジャンプの不調が残念。
9位のムロズ、1本はさすがというような4回転を成功させたものの、あとは不調。最近どうしちゃったのか。
10位のキャリエール、4回転に挑戦したものの、転倒。彼も苦労し続けています。

と書くと、全米の層の厚さを本当に実感しますね。以前調子がよくてグランプリシリーズで表彰台に乗ったりしていたにも関わらず、今失速している選手が多いのが気になりますが。
日本の男子選手のほうが、ここまでの層の厚さはないものの、平均的に力を発揮できている選手が多いような気がします。

カナダ選手権はパトリック優勝。レイノルズはショートが3位でひやっとしましたが、総合2位。3枠あると気楽ですね。3位はFirus。この3人が代表です。
女子はオズモンド優勝、Daleman2位で、この2人が代表です。ラコステ3位。
ペアはトラン組は4位で代表入りできませんでした。成美ちゃん達が繰り上げでソチに個人戦でも出られるようになって本当に嬉しいです。だからこそトラン君にも出てほしかったです。
カナダ選手権は放送を待って見るとします。

カナダ選手権リザルト
カナダ代表選手

全日本 女子

2013-12-26 21:20:43 | フィギュアスケート大会
女子はいい演技が心に残りましたし、完成度の高い演技が多かったですね。

まずは明子ちゃん、優勝おめでとうございます!13回目、最後の全日本での優勝、本当に劇的です。そして女子でずっと一番好きだった彼女が優勝してとても嬉しかったです。
ショートは会場で見ていましたが、あまりに美しく、しかも隣の友人が泣いていたので、私にしては珍しいことですが、つい泣いてしまいました。その後ハンカチで涙をぬぐったら、コンタクトレンズをずらしてしまったというドジのおまけ付き。(笑)
観客のスタオベの凄かったこと!会場中が一体となって、大きな拍手を送り続けていました。私も自分の手なんかどうなってもいいや、ぐらいの勢いで拍手しました。
フリーは家でテレビ観戦ですが、新しい衣装が可憐で美しいですね。そして演技の完成度の高いこと。ジャンプをミスなく跳んでいくのを、テレビの前で拍手をしながら見守っていました。
演技終了後には胸が一杯になって大泣きして、優勝が決まってまた泣いてしまいました。フィギュアスケートを見ていてこんなに泣いたのは初めてです。疲れとか寝不足とか、ここ数日間の気持ちの揺れとかで、ちょっと普通じゃなくなっているなという自覚はあったのですが、ここまで泣くなんて、男子ファンだと言いつつ、私の大本命は明子ちゃんだったのかもしれません。(笑)

佳菜子ちゃんの復活は本当によかったですよね。
今季のショートは子供っぽすぎて今の彼女に似合わないなとずっと思っていたんですよ。プログラムを戻して、調子も取り戻しての素晴らしい演技。ショート終了後の泣き顔から、今季の彼女がどれほど辛かったかが伝わってきました。
フリーではもう自信を取り戻していましたね。ショートとフリーの両方を彼女が揃えられたのは久し振りな気がします。

真央ちゃんはまだ腰の調子が悪く、3Aが残念でしたね。でも調子が悪くてもフリーで2本、合計3本入れてくるところに、彼女のアスリート魂を感じます。
ショートを会場で見ていて、以前よりも演技にスピードが付いてきたと感じました。そして動きの1つ1つがさらに洗練されて美しくなっています。どんどん磨かれていく感じですね。あとは体調と3Aの調子だけですね。

今年は表彰台には乗れなかった宮原知子ちゃん、彼女にはぜひジュニアワールドでメダルを取ってほしいと思います。今季ここまでシニアで戦ってきた経験がきっと生きてくると思います。
ショートでもフリーでも全くミスをしませんね。ただフリーで回転が足りなかったジャンプがあります。この辺りが課題になってきますね。

5位には今井遥ちゃんが入りました。彼女は優雅で軽やかに舞う、素敵な選手なんですよね。でも怪我があったりとずっと調子が悪くて、この試合で久し振りに彼女のいい演技を見ることができて嬉しいです。
四大陸できっと頑張ってくれると思います。

6位は本郷理華ちゃん、ジュニアの女子が安定した成績を出すのは難しいのですが、彼女は苦労しつつもいい調子を保っています。相変わらずダイナミックなジャンプ。表現は昨年よりもよくなってきましたが、さらに洗練されてくるといいですね。ジュニアワールドでの活躍を期待しています。

7位は美姫ちゃん。彼女、出産してからメンタルがものすごく強くなった気がします。大体、産後あの期間でリンクに戻ったり、競技に戻ったりするなんて、もう人間技じゃないって感じ。アスリートの体というのは特別なんですね。
ショートはミスもなく、3-3やルッツも成功させて素晴らしいですね。でもステップはキレがないと感じたので、フリーで失速するかなと思っていました。
フリーではあえて難しいジャンプに挑むという、いかにもジャンパーな選択でした。
女子で唯一公認された4回転ジャンパー。彼女ほど強烈な個性を持った選手はもう現れないのではないか、そんな特別な存在の選手でした。

8位は木原万莉子ちゃん。難病で車椅子に乗っていた時期があったとは信じられないほど素晴らしい演技をしますね。手足が長く、氷上で見栄えのする選手です。
全日本Jr.の放送でインタビューを見ていたら、話し振りも話す内容も高1とは思えないほどしっかりとしていました。同じ年の娘がいるので、うちのとの落差に呆然。
全日本Jr.はショート1位だったのですが、今回もノーミスでしたね。ただジャンプは美しいものの、ステップでは疲れも見えていたので、フリーは大丈夫かなと思っていました。全日本Jr.に続いて今回もフリーではミスが目立ちました。課題はスタミナかしら。