気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

Communication1611・1619

2010-07-13 13:54:46 | ルール・エレメンツ
ISUのCommunication1619の和訳が連盟のサイトに更新されました。→ここ

既に話題になったSP、FSのエレメンツ構成の変更以外にも、変更点は色々とありますね。

・演技中断時の2.0の減点の適用を行わない。(ただし、ジャッジがコンポーネンツ・スコアでマイナスに影響させる)

競技中断は衣装の不備などを除けば、転倒によるものが多いので、転倒と二重に減点されるのは痛いので、なくなってよかったでしょうか。PCSにどの程度影響してくるかはジャッジ次第でしょうか。

・シニアISU選手権(予選も)への参加申込のためには、当該シーズン、前年シーズンにおいてISU公認の国際競技会において最低限度の総技術点に達していなければならない。
(世界ジュニアはこれに当てはまらない)

国内選手権でいきなり勝ち上がっても、そのシーズンや前シーズンに国際競技会に出て、最低ラインの成績を出さないと、シニアの選手権には出場できないのですね。
グランプリシリーズや国際B大会への出場が重要になってきますね。

Communication1611の和訳を追記しておきます。→ここ

平松さんの新ルール解説

2010-07-06 17:18:08 | ルール・エレメンツ
新ルール解説の日経の記事をいつもお世話になっているブログさんが紹介されてましたので、ここでも紹介させて頂きますね。7月4日の「真央に有利? フィギュア、ルール改正のポイントは… 国際スケート連盟 平松純子理事に聞く」という記事です。この記事日経新聞に載っていたのかしら?気付かなかったけれど。
日経記事1 日経記事2 日経記事3

ジャンプの回転不足に対する変更
ジャンプの基礎点、加点・原点幅の変更
ジャンプ以外の要素の変更
 男子SP:ステップ2つ→1つ
 男子FS:ステップのうちの1つが決められた動きをこなすものに
 女子SP:スパイラルなし
 女子FS:スパイラル短縮(3秒×2姿勢又は6秒×1姿勢)
 スピン:ビールマン姿勢の制限
審判の無作為抽出(ランダムカット)の廃止

などといったことが解説されています。
ランダムカットが廃止になったことはよかったですね。
今までは、9人のジャッジから2人がランダムカットされ、残りの7人のうち最高最低点をカットした、実質たった5人分のジャッジの付けた点数によって、得点が出ていましたから。
最高最低点をカットするのは納得いくのですが、ランダムカットは納得いきませんでした。採点競技では、ジャッジ数が多いほうがより公正な得点が出せると考えられますし、僅差の戦いでは、コンピューターがどのジャッジをカットするかによって結果が変わってきてしまいます。

大ちゃんファンとしては、このランダムカットによって、2007年GPFで大ちゃんがランビエールに僅差で負けたのは悔しい記憶として残っていますが、そのランビが大ちゃんの振付師になるとは、その頃には想像もしませんでした。

「万全を期したつもりでも新ルールがどうなるか、やってみなければわからない。でも、バンクーバー五輪もそうだったが、ルールをよく知り、その中で勝つために自分はどんな戦略で行くかを見極めることが、勝負のポイントになると思う」
この平松さんの言葉、その通りだなと思います。今回のルール改正によって、どんな選手達の演技が見られるか、とても楽しみですね。
コーチと相談してルールをよく研究し、選手がルールを自分の味方にできますように!

ルール変更

2010-05-07 17:30:26 | ルール・エレメンツ
トリプルアクセルや4回転の基礎点が上がるなど、ルールが変更されたようです。
毎日新聞 時事通信1 時事通信2

国際スケート連盟が6日、ルール変更を発表しました。
ジャンプの採点に関する主な変更点。

3Aや4回転の基礎点が引き上げられた。
3Aの基礎点8.2→8.5
3Tの基礎点9.8→10.3

回転不足は新たに2段階で判定することになった。
4分の1~2分の1回転足りないものは基礎点の70%。
2分の1回転以上足りないものは、これまでと同様に1回転少ない基礎点。

3A以上のジャンプはGOEの減点幅のみ縮小された。
3回転以下のジャンプはGOEの減点・加点の幅が縮小された。

本当はISUで原文を読まないといけないのでしょうけれど根性がないので、日本語の記事を簡単にまとめました。
他にルール変更された部分については日本語の情報待ちをすることにします。(汗)
3A、4回転といった難易度の高いジャンプが正当に評価され、選手は挑戦しやすくなりましたね。
ジャンプの加点で高得点を稼ぎすぎてしまうことがないように、3回転以下のジャンプの加点幅も縮小されましたね。
難易度の高いジャンプに果敢に挑戦する日本の選手達を応援している身には嬉しい変更です。
新らしいシーズンが楽しみです。男子は4回転に挑戦する選手が増えそうなのが楽しみだし、女子の試合を見ているときのイライラが減るかな?

3A、4回転に関するルール変更を提案 他

2010-04-01 23:19:56 | ルール・エレメンツ
大ちゃん、真央ちゃんは今月15日の園遊会に招待されるようですね。→読売 朝日

ハードスケジュールに磨きが掛かってしまいましたが、滅多にできない貴重な経験なので、これも「楽しんで」もらいたいです。緊張したり心細くても、2人で参加できるから安心ですね。

こちらは3Aや4回転について。→スポーツナビ

<日本スケート連盟は31日の理事会で、フィギュアスケートの浅田真央(中京大)が武器とするトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などの難しい技に対してボーナス得点を与えるよう、6月の国際スケート連盟(ISU)総会にルール改正を提案することを決めた。
 高橋大輔(関大大学院)が練習中で、成功すれば史上初となる4回転フリップもボーナスの対象として想定している。現行のルールでも、斬新な要素に対してはほかに同じ要素を成功させる選手が現れるまでの間、2点のボーナスを与えるとの規定がある。
 日本連盟の提案は、浅田の3回転半のように過去に成功した選手がいる技でも難度が高ければボーナスの対象にするべきとしており、吉岡伸彦強化部長は「非常に難しい技術に対し、スポーツである以上、ルールで奨励するために変えたらどうかということ」と説明した。>

「現行のルールでも、斬新な要素に対してはほかに同じ要素を成功させる選手が現れるまでの間、2点のボーナスを与えるとの規定がある。」
不勉強でこのルールを知りませんでした。(汗)
大ちゃんが4Fを成功させれば、2点が貰えたのですね。来季の4Fの成功が更に楽しみになります。

同じ内容の記事ですが、これも。→朝日

<日本スケート連盟は31日の理事会で、フィギュアスケートの高難度ジャンプにボーナス点を与えるよう国際連盟に求めることを決めた。浅田真央(中京大)が跳ぶトリプルアクセル(3回転半)などの評価を高める狙いがある。
 国際連盟の規約には「新要素、または既存要素の独創的な組み合わせ」に2.0点のボーナス点を加えることができるとの一文があるが、日本連盟はこの規約について「新要素に限らず、高難度のジャンプも加点対象にしてほしい」と変更を求める方針で、近く国際連盟に緊急提案する。高難度のジャンプとは女子はトリプルアクセルのほかに2連続3回転ジャンプ、男子は4回転ジャンプなどを想定しているという。
 日本連盟は3月の世界選手権後、現行ではダブルアクセル(2回転半)に限られる女子ショートプログラムの必須課題にトリプルアクセルを加えて浅田に有利になるようなルール改正をすでに国際連盟に提案している。今回の変更要求で、さらにトリプルアクセルが正当に評価されるようにしたい考えだ。>

この前紹介した3Aを女子SPの課題に提案の記事もありますし、真央ちゃんのトリプルアクセルには日本のスケート連盟からの追い風が吹いています。ISUの総会でいずれかのルール変更が認められるといいと思います。

連盟は強化選手の区分も変更するようです。→スポーツナビ

<日本スケート連盟は31日の理事会で、来季からフィギュアスケート男女の強化選手の区分を変更することを承認した。シニア、ジュニア、ノービスのカテゴリー別に5段階で認定していた従来方式をやめ、年齢に関係なく特別強化選手、強化A選手、強化B選手の3段階とする。
 ジュニアの強化が主な狙い。近年、世界ジュニア選手権のショートプログラムで有利な滑走順を得るため、ジュニア選手がシニアのグランプリ・シリーズなどに出場して世界ランキングのポイントを稼ぐ傾向にある。このため、シニア、ジュニアの枠組みを越えた強化が必要と判断した。>

アメリカなどではシニアのGPSに出場していた選手が、世界ジュニアに出場していますが、日本もそんな形になることも想定しているのでしょうか?
シニアとジュニアの枠組みをはっきりとさせないと、結弦君や佳菜子ちゃんといった、どちらでも戦える選手を状況に応じて効率よく試合に派遣させられますね。
3段階に分けてあるので、実力はあるけれど全日本で沈んだ無良君や村上君といった選手も救済してもらえるのでしょうか?

回転不足ジャンプの採点

2009-10-17 18:22:29 | ルール・エレメンツ
今朝の読売のフランス大会の記事に、回転不足ジャンプの採点について書かれていたので紹介しますね。
ネットで探した読売の記事は少し内容が違っていたので、朝刊を写します。

<五輪シーズンの今季、浅田と金妍児(キムヨナ・韓国)の対決などを見る上で、昨季とは異なるポイントが一つある。ジャンプの回転不足に対する減点が、今季はやや緩和される傾向にあることだ。
国際スケート連合(ISU)規則は、「4分の1回転を超える回転不足となった場合」は、1回転少ないジャンプとみなすと定めている。この規則の適用で、昨季は大幅な減点となる判定が相次ぎ、「高度なジャンプに挑戦したばかりに、かえって損をするような状況はおかしい」との指摘が一部コーチなどから噴出した。失敗した場合のリスクの高さを考え、勝負所で難易度を下げる選手も増加した。
これでは、競技としてのフィギュアスケートの技術向上の努力が報われないとの懸念から、今季はその傾向を緩和したものだ。
具体的には、何が変わるのか。フィギュアスケートの採点は、ジャンプの種類や難易度を判定する「テクニカルパネル」と、各要素の出来栄えを7段階で評価する「ジャッジ」が行う。昨季までは、テクニカルパネルが回転不足と判定した時には、即座にジャッジにその判定が伝えられ、きれいなジャンプであっても、必ずマイナスの評価をしなければならなかった。
今季は、テクニカルパネルの「回転不足」との判定は、即座にはジャッジに伝えられず、ジャッジは独立してジャンプの出来栄えを評価する。出来栄えが良ければプラス評価を与えることも可能になる。このため、減点幅が昨季よりは緩和されるケースが出てくる。これについて荒川静香さんは「着氷がうまく、見栄えの良いジャンプを跳べる選手にとっては、点が伸びるのではないか」との見方を示す。
ルール適用の変化により、実際に採点がどう変わるか。またそれによって選手がどのような戦略を立てるかも、今季の注目点だ。>

ここでも書いたように、ルールが改正されたことは知っていましたが、

>テクニカルパネルの「回転不足」との判定は、即座にはジャッジに伝えられず、ジャッジは独立してジャンプの出来栄えを評価する。

ことは知りませんでした。これだとジャッジはテクニカルパネルに左右されずにジャッジングすることができますね。
昨年回転不足にないてきた選手達。今年はどんな結果になってくるのか。GPSは試行の場となってくると思いますが、見ている者の感覚と実際の勝敗に乖離が少ないような見ていて気持ちのいいジャッジングがなされるといいな~と思います。
自分の演技に納得できなくて泣く選手が出てくることは仕方のないことですが、ジャッジングに納得がいかなくて泣く選手は出ないといいなと思います。

回転不足の減点を緩和!

2009-04-17 23:26:05 | ルール・エレメンツ
国別対抗の2日目も無事終わりましたね。世界選手権後はちょっと落ち込んでフィギュアから離れていた私ですが、フィギュアスケートってやっぱりいいなぁと国別対抗はとても楽しんでいます。

先程、嬉しいニュースを見つけました。私の国別対抗の感想よりもずっと大切なので、こちらを先にアップしますね。

やっと、あの悪名高きダウングレードの二重減点が緩和されるようですよ。
テクニカルスペシャリストによって1回転少ないジャンプとしてカウントされたあげく、ジャッジによってさらに減点される恐怖のルール。
一見きちんと降りているジャンプが回転不足と判断されると、回りきっていると判断されて転倒したジャンプ以下の点しかもらえない、馬鹿げたルール。
このルールにどれほど多くの選手が泣き、表情を曇らせてきたことか。
昨日のキャロライン・ジャン選手が点が出た瞬間に表情をゆがめたのが印象に残っています。レイチェル・フラット選手も笑顔が消えました。

sportsnavi
<国際スケート連盟(ISU)がバンクーバー冬季五輪が開催される2009-10年シーズンのフィギュア規定を改正し、ジャンプの回転不足による減点を緩和したことが17日、分かった。ISUの平松純子技術委員は、4回転ジャンプや浅田真央(中京大)が跳ぶトリプルアクセル(3回転半)、2連続3回転など「難しい技への挑戦を勇気づけ、評価する改正」としている。
回転不足のジャンプは、ジャッジによる出来栄えの評価で必ず減点対象となっていたが、来季からは加点や減点の裁量をジャッジに委ねる。平松委員は「挑戦しても回転不足となれば基礎点が下がる上に、減点される二重のマイナスがなくなる」と説明した。>

回転不足と判断されたジャンプは、1回転少ないジャンプとしての基礎点しかもらえませんが、きちんと着氷し、高さなどもあれば、プラス評価で加点がもらえる可能性が高いようです。

4回転や3Aがダウングレードされた場合はそれなりの基礎点(4T→3Tは9.80→4.00、3A→2Aは8.20→3.50)がもらえますが、3A以外の3回転以外のジャンプがダウングレードされた場合は、本当に低い基礎点(3Lz→2Lzは6.00→1.90、3T→2Tは4.00→1.30)しかもらえないので、個人的にはダウングレードされた場合には、基礎点は挑戦した回転数の基礎点を与えた上で、回転不足ということでジャッジが減点をするという方法が望ましいと思っていました。
エッジ違反の場合にはその方法で減点されていますよね。

「回転不足」のジャンプはその回転を満たしてないのだから、1回転少ない点数を付けるべきという意見も理解できないではないのですが、回転不足と判断されたうち、かなりのジャンプは肉眼では判断できないのをカメラを使って判断したり、経験豊富な元一流選手で現在はコーチだったりする解説者達が、「回転は大丈夫だと思います」と言ってもダウングレードされているんですよ。ほぼ回りきっていれば、「挑戦した」回転数で構わないと思います。
その上で回転不足マークを付け、GOEは0か減点することにすればいいのではないでしょうか。

一方で、ダウングレードに比べれば、エッジ違反のルールは軽いですよね。例えばルッツをインサイドで踏み切っても、ルッツの点数がもらえ、エッジマークやアテンションマークが付いて減点されるだけで済みます。(アテンションマークの場合は加点されることすらあります。)選手にとってはこれも痛い減点ですが、ダウングレードほどは点を失わなくてすみます。

この部分は冗談というか嫌味で書いているのですが、これをダウングレード方式でやったら、ルッツがフリップとして判断され、ジャンプのカウントが滅茶苦茶になって、ジャンプの点を1つ分丸ごと失う場合も出てきます。
だからエッジ違反の場合は「回転を満たしてないジャンプはその回転数のジャンプではない」張りに「エッジが間違っているジャンプはその種類のジャンプではない」なんて言わず、減点程度で済んでいるのでしょうね。

でも、これまでよりもかなり前進しました。あのルールはいくら何でもひどいと思う人が多かったのですね。
今日発表されたということは、国別対抗が開催される舞台裏で、ISUの委員達が協議していたのでしょうか?
今回は本当のルール「改正」です。今までは「改正」と言いつつも、これは「改悪」ではないの?というのが多かったけれど。
ダウングレードされたジャンプにどこまで加点が付いてくるかは、このルールで試合が始まってみないとわかりませんが、少しは今後のフィギュアの採点に期待したいと思います。

簡単に書くつもりが長くなりました。ルールに詳しくないので、余りに激しいつっこみはご容赦ください。

ISU Communicationsの日本語訳

2008-07-26 01:12:41 | ルール・エレメンツ
日本スケート連盟のサイトに、ISU Cimmunicationsの日本語訳が出ていました。

#1494 2008-09シーズンにおける技術ルールの変更(シングル・ペア)

#1504 ISU総会での主な規程変更(シングル・ペア)

#1505 プラスGOE採点のガイドライン(シングル・ペア)

まだきちんと読めてないのでお知らせのみです。明日書けそうなことがあれば追記します。

新ルール一部発表

2008-06-25 17:12:36 | ルール・エレメンツ
昨日新ルールの一部が、日本のメディアで発表になりました。
ルール全体を読むのは連盟の日本語訳か、ルールを専門に扱ったサイトの解説を待とうかと思っていましたが、こうして少しずつでも日本のメディアが扱ってくれるのは嬉しいことです。

スポーツ報知
<フィギュア五輪ルール改正、スピン1減に>
 国際スケート連盟(ISU)の平松純子フィギュア技術委員は24日、2008-09年シーズンからのルール改正で、シニアでは男女フリーの演技でスピンが1つ減ることを明らかにした。10年バンクーバー五輪でも適用される。
 これまでのスピンを4度から3度にすることで演技構成にゆとりを与え、要素をつなぐ滑りなどの5項目による表現力に重きを置いたという。ジュニアはフリーの男子でステップが減り、女子はスパイラルがなくなった。
 また演技中断の原因がけがや靴のひもがほどけたなどの自己責任の場合は、減点は転倒の1点よりも厳しい2点となる。

スピン、男女とも1つ減ったんですね。大ちゃんにとっては有利では、な~んてちょっぴり失礼なことがファンの間で言われていたりもしましたが、本人も認めていることなので、スピンの数が減ったのは彼にとってはよかったと言えるでしょうか。
ランビエールやジェフ、ジョニーにとっては残念かしら?それとも体力が温存できるから歓迎?

厳し~!って思ったのが、演技中断の原因がけがや靴のひもがほどけたなどの自己責任の場合の減点2点。うかうかと演技中断を申し入れられませんね。
私の頭の中には昨年のCoRのクリストファー・ベルントソンのSPの演技が散ら付くんですけれど。外れたサスペンダー、演技中断して直せばいいのにって思いました。
ユニバーシアドの大ちゃんのように、衣装の面ファスナーを直すのもためらってしまいますね。
衣装が不備のまま無理に続行して、怪我につながらなければいいのですが。

平松純子さん、ISUの技術委員としての今後の活躍を祈ります。

2008-2009基礎点の変更

2008-05-01 12:29:23 | ルール・エレメンツ
ISUから20008-2009のルールが発表されました。
ジャンプ・スピン・スパイラルの基礎点の一部が変更になっています。
詳しくはISU Communication No.1494“Single and Pair Skating-Scale of Values,Guidelines for marking GOE and Levels for the season 2008-2009”をご覧ください。

ジャンプの基礎点の変更(GOEの範囲)
3A 7.50→8.20(+3.0~-4.2)
4T 9.00→9.80(+3.0~-4.8)
4S 9.50→10.30(+3.0~-4.8)
4Lo 10.00→10.80(+3.0~-4.8)
4F 10.50→11.30(+3.0~-4.8)
4Lz 11.00→11.80(+3.0~-4.8)
4A 13.00→13.30(+3.0~-4.8)
併せてGOEも変更されています。変更前は3T~4AまでGOEの範囲は+3.0~-3.0でしたが、変更後は+3.0~-4.8まで拡がっています。

世界選手権でのジュベールの発言が、実際のルール改正となって実現してしまいましたね。やはり彼の発言が引き金になったのでしょうか。何でも言ってみるものです。
確かに3Aと4回転の基礎点は上がりましたが、それに併せてGOEの減点の幅も大きくなっています。加点の幅は変わらないのに。
基礎点は最大で0.8上がりました。GOEは最大で-1.8下がりました。何だか私には4回転を大きく評価して欲しいならそうしてやる、ただしリスクもさらに大きくするからな、と言っているように思えてしまうのですが。
この基礎点とGOEの変更が今後の男子シングルにどう働いてくるのか、分かりません。来シーズンの4回転合戦が楽しみといえば楽しみですけれど。

スピンとステップの基礎点も変更されました。ステップの基礎点の変更だけ書きます。
レベル3 3.1→3.3
レベル4 3.4→3.9
ステップシークエンスに盛り込むステップやターンの種類・数についても変更があったようですが、私はルールを把握しておらず英語も苦手なので、説明することができません。
フィギュアスケート資料室のブログの「シングルの変更点(1)-ステップ・スパイラル編(2008-05-01)」で、大変分かりやすく解説してくださっていますので、そこを見てください。近日中にジャンプについても解説してくださるのではと思います。

ジャンプ・ステップの基礎点の底上げ。今回の改正によって、大ちゃんは自分の世界歴代最高得点を更新するチャンスを得たことになりますね。彼は得点の更新より金メダルのほうがずっと欲しいでしょうけれど。
新シーズンが始まる頃には彼も調子を合わせてきて、また素晴らしい演技を見せてくれるでしょうから、それを待ちましょう。

お知らせくださったtokuさん、どうもありがとうございました。

スケーティングとエッジワーク

2008-04-23 18:32:58 | ルール・エレメンツ
ダヴィンチのマミーさん、お誕生日おめでとうございます!!!
今年1年マミーさんがお元気で、ますますフィギュアスケートにどっぷりと漬かって楽しく過ごされますように!
第1回目のミニミニお誕生日会に申し込んでくださって、ありがとうございます。
リクエストは・・・難しかった。自分の知識・能力のなさを無視して、リクエストを受けると言っていたことに、気が付きました。
大ちゃんとトマシュとアイスダンスのモイア君の、スケーティングとエッジワークの比較・分析が書ければ良かったのでしょうけれど、私には高度すぎて無理。
結局、スケーティングとエッジワークのお勉強会ということになりましたが、自分のレベルに合わせると超基礎編になります。
マミーさんは知っていらっしゃることばかりでしょうけれど、許してくださいね。
師匠に提出するレポートのつもりで書きましたが、学生時代、私はレポートは提出することに意義があると思っていたぐらいですから。(汗)

スケーティングの重心について 
フォアの重心:
足の裏の真ん中(土踏まずのあたり)より少し後ろ。
ブレードのほぼ真ん中で立つ感覚。
上級者が実際に滑るときには、重心はより後ろのほうに移っていく。(加速)
バックの重心:
親指の付け根と土踏まずの前の部分との間くらい。
ブレードの真ん中より少し前のイメージ。
片足で滑るときのフリーレッグの位置:
高く上げておく。低く保っているとバランスがとりにくくなる。
バランスをとるための支点は高ければ高いほどよいので、足を上げることが必要。

スケーティングの基本は、「足首とひざを曲げる」→「伸ばしながら滑る」→「足首とひざを曲げる」→「伸ばしながら滑る」の繰り返し。
なお、「曲げる」→「伸ばす」→「曲げる」の一連の動作は、ジャンプ、ターンなどでも使われ、スケート全般の動きの基本となっている。

エッジについて
フラット:エッジの真上に乗ると、真っ直ぐ進む。
アウトサイド:体重を小指側にかけ、体全体も外側に傾けて滑る。
インサイド:体重を親指側にかけ、体全体も内側に傾けて滑る。

ブレードはつま先からかかとに向けて弓なりになっている。よって、それぞれのエッジに体重を乗せて滑ることで、カーブを描いて滑ることができる。
大きなカーブを描くときには浅く、小さくて急角度の円を回るときには深く、というように、エッジの角度も使い分ける。
上級者は体を左右に深く倒してインかアウトのサイドにしっかりと乗り、円の軌道を描くように滑ることができる。(ディープエッジ)

エッジの切り替えにはひざと足首を曲げる。
スムーズに切り替えるには、スケーティングレッグのひざと足首の柔軟性を使いながら、体重を乗せて切り替えていく。

スケーティングの基礎のみになってしまいました。(汗)
中級編、上級編はマミーさんに書いていただこうかしら。(笑)
一部、資料を自己流に解釈して書いてしまった部分もあるかと思います。間違いは指摘してください。

参考資料
『趣味悠々 氷上に心おどる!アイススケーティング』 講師:長久保裕 NHK
『フィギュアスケートレッスン』 監修:山田満知子 MC PRESS
『毎日ムック フィギュアスケート07』 毎日新聞社

おまけ
ラブストーリーも一応考えてみました。リクエストを受けたときはそんなシチュエーションありえない!と思ったのですが、その晩のうちにあっさりと思いつきました。
思い浮かんだのは、木陰で男性に囲まれているドレスの女性。『風と共に去りぬ』の冒頭のシーンです。マミーさんとモイア君以外はそのままの国籍でいけるかな、と思ったのですが、南北戦争当時、日本は江戸時代末期。この時代の日本人をアメリカ南部におくのは無理。
なので時代を1910~30年代くらいにずらしました。(←いいかげん)
マミーさんとモイア君の国籍をアメリカに変えてください。マミーさんは人種も。残りの登場人物はそのままの国籍・人種で。なお、作中は呼び捨てにさせて頂きます。お遊びで書いているだけで、実在の人物とは何の関係もありません。

アメリカ南部の大農場主の娘、マミーは、幼馴染の隣の農場の息子スコットという婚約者がいた。東部で大学生活を送っているスコットが卒業したら、結婚式を挙げることになっている。
ある年の夏期休暇、スコットは大学の2人の友人を連れて帰ってきた。チェコの留学生トマシュと日本の留学生ダイスケ。東洋の美を持つ(←メモリアルブックから拝借)青年ダイスケに、マミーは身近な男性にはないものを感じ、魅かれる。一方、ダイスケとトマシュもマミーの美しさと気立てのよい性格に魅了される。
自分の気持ちの変化にとまどうマミー。兄弟のように一緒に育ったいとこのジョニーは、そんなマミーの変化に気付き陰で心配する。
そんなこんなで四角関係?になるわけですが、マミーとダイスケはお互いの気持ちに気付き、婚約者の存在、人種差別、国境など万難を排して愛を貫く、という歴史大河ロマン(?)です。
でもきちんと書くとフィギュアスケートブログではなく、小説ブログになってしまうので、あらすじだけ。(←素直に書けないとは言わない。笑)

こんなんでよかったのでしょうか?
ダヴィンチのマミーさん、おめでとうの気持ちだけ受け取って~!

ミニミニお誕生日会について
希望者の誕生日にリクエストに沿った記事を書くという企画です。希望される方はコメントかメールにてリクエストしてください。リクエストは好きな選手、興味あることなどフィギュアスケートに関することなら何でも。ただし、私はフィギュアスケートファン歴浅いので、リクエストはお手柔らかに。
(2月初めの頃のコメント欄を参照してください。)