結弦君のコーチ変更＆強化選手

羽生結弦選手が安部奈々美先生と契約を解消し、ブライアン・オーサーと契約しましたね。びっくりのニュースでした。
→MSN産経ニュース
→毎日新聞

伊東部長によると、現在、師事している阿部奈々美コーチとは２４日付で、師弟関係を円満に解消した。羽生は「海外に出て広く挑戦し、もっとレベルを上げたい」と、コーチ交代の理由を話しているという。羽生は高校在学中のため、当面はオーサー氏が拠点とするカナダのトロントと日本を行き来する。

ワールドで涙汲んでいた姿がまだ強く印象に残っているので、奈々美先生とのキスクラが見られなくなるのは寂しいのですが、結弦君の成長したい気持ちが、彼女の元を巣立って海外へ羽ばたかせていくのでしょうね。
彼はスケートの能力が高いだけでなく頭のいい人だから、新しい環境で様々なことをぐいぐい吸収していきそうです。

オーサーコーチのところには、フェルナンデスがいますね。２種類の４回転をプログラムに入れられる彼に大いに影響を受けて、結弦君もそのうち２種類の４回転を入れてくるでしょうか。
フェルナンデスはオーサーコーチのところに移動してから、４回転が安定してスケーティングの評価も上がり、一気に表彰台を狙えるところまできましたよね。結弦君のさらなる飛躍も期待します。

そしてニュース記事にもあるように、強化選手が発表されました。→連盟HP

あとニュースが出たときはブログに書かなかったけれど、トラン君の日本国籍取得の行方が気になっています。
ワールドのときも、国別対抗のときも、この２人がオリンピックに出られないなんてもったいなさすぎる、と何度も思いましたものね。

国別対抗戦 キャプテンお疲れ様！

大ちゃん、フリーでも４回転を成功させて、その他も素晴らしかったですね。ワールドに続きこれだけの演技がSPとFSの両方でできたことが、本当にすごいと思いました。

男女シングルの選手で、SPとFS、両方でいい演技を揃えられたのは彼だけだった気がします。日本の優勝のためにキャプテンとして貢献する、だけでなく、来季を見据えて選手として自分自身に対して目標を作り、それを実行していけた結果だろうと思います。

やはりどの選手も世界選手権にピークを持っていっているから、その後のこの大会で力を発揮するのは難しいことだろうと思います。
SPではいい演技も多かったのですが、FSでミスが多い選手が目立ったのは、団体戦のため応援に力を使いすぎてしまったのもあるのかもしれませんね。
女子はSPとFSの間に一日あきましたが、普通ならFSのための調整に使えるはずのこの日が、応援にかなりの労力を取られたりと、普通の試合ではあり得ない状況だったので、余計に女子のFSではミスが多かったのかもしれないなどとも思いました。

大ちゃんの４回転がここまで安定したのは本当に嬉しいです。いつかは４回転も戻るだろうと思っていましたが、試合で連続して成功させられるのを見られるのは感無量ですね。

４回転といえば、フリーではアモーディオの４回転サルコウがきれいでした。彼のきれいな４回転を初めて見た気がします。４回転が安定すれば、彼も表彰台候補になってきますね。
そしてレイノルズのジャンプ構成は相変わらず凄いですね。今回はかなりいい演技だったと思うのですが、点が伸びなくてかわいそうでした。彼を見ていると、勝つのを目標にするだけなら、得意の４回転サルコウを２回入れればいいのにとつい思ってしまうのですが、多種類が跳べる４回転ジャンパーとしての誇りはそれ以上に大きいのでしょうか。

女子のフリーはアシュリーのブラックスワンがとても素敵でした。このプログラム、女子の今季のプログラムの中で一番印象に残ったかも。本当に名プログラムです。
そして明子ちゃんのこうもり序曲、前半はジャンプも素晴らしく、細部まで神経の通った動きがきれいでした。
この２人の演技が、身のこなしが同性ながらうっとりするほど美しくて好きです。

EXの大ちゃんにはすご～く楽しませてもらいました・・・というか実はかなり笑わせてもらいました。（汗）
まず舞台裏で佳奈子ちゃんが大ちゃんを持ち上げているのにびっくり！自分の目が信じられなくて、ここだけ何度もリピってしまいました。佳菜子ちゃん、意外とすごい力持ちです。私は60キロを持ち上げることはできません。

そして奈々美先生振り付けの日本チームの練習風景。大ちゃんに持ち上げられて、この世ならぬ叫び声を上げる佳菜子ちゃん。彼女を降ろして倒れる大ちゃんに容赦なく氷をかけるこづ君。どれも大ウケでした。（笑）
本番でも小塚君と明子ちゃんのリフトはけっこう落ち着いた感じだったのに、大ちゃんと佳菜子ちゃんのリフトはちょっと微妙でしたね。でもそんなところも楽しんでしまいました。

クライシスは美しくて、ジャンプの助走の短さに改めて目が釘付けでした。
そしてアンコールのマンボでコンボにトリプルループを付けて転倒。ここは笑っちゃいけないところかもしれませんが、ステップで足がもつれていたのと合わせて、頑張りすぎでここに皺寄せが来たなとこれもウケてしまいました。
キャプテンとして本当によく頑張りましたよね。そして団体戦は苦手とのイメージは完全に払拭できたのではないでしょうか。

ところで今朝のNHKの『あさイチ』の大ちゃんを、母が教えてくれて見ることができました。過去の演技映像の他に、座り込んで三知さんの作ってくれたお弁当を食べる大ちゃんが映りました。三知さんの作る料理はいつもおいしそうで、体のことを本当によく考えられて作られていますね。私も食べたいです。

酵素の話は、ちょうど今興味があることなので、ためになりました。酵素を摂取しようとして私も生野菜や発酵食品を積極的に食べるようにしていましたが、食べ物に含まれる酵素は体内では酵素として働かなかったのですね。微妙にショックです。
でも最近胃腸の調子がよく、しかも太りにくくなったので、これからも続けようかなと思っています。

国別対抗戦 ショート１位！

国別対抗戦、昨日のショートでは大ちゃんが１位でしたね！→公式リザルト

地上波放送、アダムやレイノルズも見たかったな～。

大ちゃんの演技を見たときは、４回転がワールドに続いて成功し、ずっと苦労し続けてきた４回転がここまで安定してきたことに感激していたのですが、歴代最高点だったのですね。４回転の着氷は完璧ではなかったので、ちょっとびっくりですが、嬉しいです。
でも歴代最高点よりも、パトリックよりも上位なのが嬉しいです。パトリックも好きですが、やはり大ちゃんが勝つところが見たいですからね。
この調子でフリーも１位、男子総合で１位になってほしいと思います。

パトリックは3Aで久々に転倒してしまいましたね。大ちゃんとの点差がここで出ました。PCSは彼のほうが上なので、大ちゃんに点が出すぎってわけでもないのでしょうね。

ジュベールの４－３のきれいだったこと！ワールドに続き彼の調子が戻ってきて、本当に嬉しいです。彼のワールド優勝は東京だったから、彼にとって東京はゲンのいい場所でしょうか。演技後、観客とハイタッチまでしてましたね。テレビで見ていて羨ましかったです。（笑）
ただ、あんなにいい演技だったのに４位だったのは、スピンやステップが全てレベル３だったのと、PCSが出にくいからでしょうね。４回転を入れてないジェレミーはスピンもステップも全てレベル４で、３位ですもん。ジャンプは一番よかったのにとジュベールが気の毒になりました。

小塚君はワールドでよくなかったから、あれで今シーズンを終えるのは悔しいだろうから、この大会でいい演技ができるといいなと思っていたのですが、調子が悪かったですね。今日のフリーを頑張ってほしいです。

女子はカロリーナ、明子ちゃん、佳菜子ちゃんの３人はほぼいノーミスで素晴らしかった！明子ちゃん、佳菜子ちゃんはフリーではワールドで悔しかった部分があるだろうから、そこを修正できる演技ができるといいなと思います。
まだジュニアのゴールドも素晴らしかったですね。有望なシニア選手が多いにも関わらず、彼女が派遣されたのもわかる気がします。世界Jr.でも素晴らしかったですが、シニアでも全く見劣りしません。16歳とは思えない表現力があるし、3F－3Tを軽々と跳びますものね。
アシュリーの演技も素敵でした。しばらくは彼女がアメリカ女子のエースなのでしょうか。

リード姉弟は、ワールドよりもだいぶいい感じですね。ワールドではフリーに出られなくて悔しかった分、素敵なフリーダンスが見たいです。

ところで、水曜日のチュッキョフィギュアでは、愛知県選手権大会の様子を放送したのですが、その中で木原龍一君が3Aを跳ぶ映像が映りました。→公式リザルト
彼は新シーズンからシニアですが、3Aがないとシニアでやっていくのは厳しいだろうなと思っていたので、彼の3Aを見られたことに感激しました。練習ではなく、ちゃんと試合で跳んだ映像でした。
SPで成功したようですね。回転も足りています。新シーズンはコンスタントに3Aを入れてきそうですね。

結弦君の怪我

ワールドの自分の感想を書いただけで、それも随分更新が遅くなってしまったのに、たくさんのコメントをありがとうございました！
しかし、前回の更新から１ヶ月近くブログを放っておいたことにも自分でぎょっとしました。見捨てられてもおかしくないのに、暖かいコメントを寄せてくださった皆様に感謝です。

更新が遅くなった言い訳なのですが、今回はワールドと仕事が重なっただけじゃなくて、私にしてはものすごく珍しく熱を出してしまい（鬼の霍乱？笑）、涙を呑んでテレビ放送を見ずに早寝して、翌日仕事から帰ってから録画を見るようにしていたので、余計に時間が取れなかったのです。
体調第一にしていたので風邪はあっさり治りましたが、体調管理をしているつもりでも風邪は引くんだな～と、油断気味だったことを反省。
季節の変わりめで体調を崩しやすいときなので、皆様もお気を付けくださいね。
（しかしこれは、ワールドについて書くのが遅くなった言い訳にはなっても、ブログを長期間放置した言い訳にはなりませんね。汗）

これも書くのが遅くなりましたが、国別対抗の出場国や出場選手が発表されましたね。昨日はパソコンを開かなかったので、今朝の新聞で概要を知りましたが、そこに結弦君が足首を捻挫と書いてあったので心配になりました。
いつ捻挫したんだろうと思ったら、大会中だったのですね。→sportsnavi

伊東部長は「フリーの時は痛み止めを打って滑った。あれだけできたのは奇跡。（国別対抗戦欠場は）ここで無理をするわけにはいかない」と話した。

ひえー、捻挫した状態であの演技をしたのですね。いくら痛み止めを打っていたって、足そのものの調子はおかしいわけだし。転倒したのも怪我の影響だったのでしょうか。
そして17歳で表彰台に上がってしまったと。

なんか彼は凄すぎませんか？
これまで何度も彼は天才だと思わされましたが、今回は宇宙人第二号かもと思いました。（←褒めているつもりです。）
彼を見ていると、天才というのはこういう人なのだと思わされます。
もちろん本人はものすごい努力をしているでしょうし、苦しいことも多いのでしょうが、他の選手ならぶつかるはずの壁がなく、普通なら壁になるような障害すらひらりと鮮やかに飛び越えてしまう。（シニア１年目に結果を出せないとかは壁のうちに入らないです。）
彼の成長過程と活躍を見ているのは、わくわくしてとにかく楽しいです。

無理をさせないのは正解ですよね。この調子で周囲も彼に無理をさせず、大事に育ててほしいです。
そして今までの日本男子にできなかったようなことも、見せてもらいたいと思っています。

ワールド！

終わって数日経って選手達は帰国して、その間しみじみといいワールドだったな～と何度も思いました。→公式リザルト
男子の大ちゃんと結弦君のダブル表彰台に、明子ちゃんや成美ちゃん＆トラン君の初表彰台。嬉しいことが続き、何度も感動しました。
リード組や真央ちゃん、小塚君にとっては残念な大会になりましたが、来季にまた活躍してほしいと思います。
佳菜子ちゃんは表彰台こそ逃しましたが、素晴らしい演技を見せてくれ、つかんだものは大きそうですね。近い将来、彼女もまたワールドの表彰台の上で姿が見られそうな気がします。

ペアの成美ちゃん達は快挙ですね。今回はショートとフリーの両方を揃えられる組が少なかったので、運もあったのかもしれません。でも運を生かせたのは日頃の練習の賜物だし、これを機にさらにやる気を出しているようなので、今後がすごく楽しみです。
彼女たちの活躍で、日本でもペアの注目度が高まりそうですが、他の組がいないのが惜しいですね。
メダルが決まってキスクラから飛び出しそうになった成美ちゃん、本当にいいキャラです。それをしっかりサポートしてくれるトラン君は最高のパートナーですね。

男子は見ていて大興奮のレベルの高い試合でした。第３グループの結弦君がいきなり高得点を出して、表彰台へのハードルを思いっきり上げてしまいましたものね。
彼の演技は観客を引きずり込んでしまう、と引きずり込まれていつの間にかファンになっていた私はこれまで何度も思いましたが、今回はフランスの観客とテレビで見ていた世界中のスケートファンを思いっきり引きずり込んでしまったことだろうと思います。表彰式で音楽に合わせて踊っていたり、キュートな一面も存分に見せてくれたし。
彼がワールドに出たらどんな演技を見せてくれるのだろうと思っていましたが、期待以上でした。今回の銅メダルは、彼がこれから作っていく歴史の第一歩にすぎないのでしょうね。これからの活躍が楽しみでなりません。

ジュベールは４回転を成功させ、他もまとめて久しぶりにいい演技、それもショート、フリーを、しかも故国フランスの世界選手権で、という素晴らしさ。
ここ数年の世界選手権なら表彰台に乗れただろうに。でもあの激戦を思うと、誇れる４位です。強いジュベールが帰ってきた、と嬉しくなりました。

大ちゃんは４回転が安定して入ったのが嬉しい！銀メダルに関しては嬉しくて、悔しくは思いません。だってパトリックを倒すには、やはりショートとフリーで計３回の４回転を入れて、他も完璧に演技しないといけないと思うから。４回転が今回安定して跳べたことで、その足がかりが築けたんじゃないかなと思います。
しかし大ちゃんは本当に強いとまたまた思いました。パトリックにぴたりとついてあの激闘の中で銀を獲ったし、今回でワールド３個目のメダル。実力がありながら崩れてしまい、ワールドのメダルを持っていない選手も多いのに。

パトリックも強かった。そりゃあ、ショートでもフリーでもミスがあって、昨年のような圧倒的な強さではなかったけれど。
でもやはり彼の優勝でよかったのではないかなと思います。パトリックによって、日本の選手達はワールドで優勝するためには何をしなければいけないのかが明確になっていると思うので。

そして女子、カロリーナは安定して強くなりましたね。ずっと頑張り続けてきた彼女の優勝でよかったと思います。
２位のレオノワもショートとフリーの両方で素晴らしい演技を見せてくれました。彼女はショート１位で折り返したので、フリーで崩れる可能性もあるかもと思ったんですよ。でもそうはならず、強さを見せてくれましたね。彼女は一年一年雰囲気が変わるので、来季はどんな姿を見せてくれるのかが楽しみです。そしてロシア国内の代表争いは日本以上に大変なことになりそうなので、それも気になります。
やはり嬉しかったのは明子ちゃんの表彰台、ここで獲っておいてほしいという願いが叶いました。ショートでもフリーでもルッツのパンクがありましたが、彼女の長年のスケートに対する想いが通じた気がしました。

他にも素晴らしい演技は多くて、たくさんの選手に感動させられましたが、書くのが遅くなってしまったので、本当に大雑把な感想だけになりました。

スポーツナビの野口美恵さんによる大ちゃんのコラム、いいですね。→sportsnavi
スケーティングの見直しのところはまたまた目から鱗です。シングルとアイスダンスって、エッジの乗る位置が違っていたんですね。