気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

プルシェンコ×宮本さん

2012-07-15 16:13:03 | 振付師
プルシェンコの今季のFPの振付を宮本賢二さんがすることになったようですね!→NEWSポストセブン
大ちゃんのeyeを宮本さんが手掛けたときから、これがきっかけになって海外有名スケーターの振付を依頼される日が来るのだろうなと思い、彼が世界的に有名な振付師になることを願ってきましたが、いきなりプルシェンコのフリーとは予想外でした。
すごく楽しみで、いい作品を期待しています。これからも続々と海外有名選手の振付依頼が宮本さんに来るといいなと思います。

フィギュアスケート日本男子FanBook CuttingEdge2012+Plusが7月27日にスキージャーナルから発売されますね。大ちゃんと結弦君のツーショット表紙が珍しい。この先増えるかもだけど。

ちょっと自分の近況も。仕事を変わってから2週間後に配置換えになり、かなりハードな仕事の担当になりました。大体ここはどの仕事を担当してもかなりハードなのですが。
今担当している仕事はけっこう体力・腕力を使うので、私以外は全員男性です。女性のほうがずっと多い職場なのに。
ひ弱な私は初めのうちは全身筋肉痛になり、体重まで2kg落ちました。
体重が落ちたのは休憩なしの7~8時間の連続勤務で、食事が一日2食になっているというのが大きいのですが。
(休憩なしは法律違反かもしれませんが、こちらが納得してこの条件にしてもらっています。どうせ休憩を取る暇はないし、さっさと仕事を済ませて早く家に帰りたいし。)
転職する前の体重は自分ではベストの体重だったので、今体重を戻すために意識的にたくさん食べています。太りたくはないけれど、やせたくもないんですよ。
これまでの人生で体重を減らそうとしたことはあっても、増やそうとしたのは初めての体験です。自分の身にそんなことがあるなんて、想像もしていませんでした。(笑)
でもやってみたかった仕事なので、頑張ろうと思っています。

モロゾフについてのモロモロ

2009-01-09 17:10:10 | 振付師
全日本、モロゾフチームいい成績を出しましたね。振付師としては今季イマイチなモロさんですが、コーチ業のほうはずいぶんがんばっているようです。これで大ちゃんに対してつまんないことを言わなければ、もっと評価してあげるのに。自分で自分を下げているってわからないのかな・・・。

今季、モロゾフと彼のチームを見て、なんとなく変わったなと感じました。きちんと調べたり分析したわけじゃなくて、漠然とした印象なのですが・・・。

まずスケートカナダを見ていて、あれっと思ったのが、村主さんに付いていたのがモロさんじゃなくてサブコーチの男性だったこと。同じ週末、モロさんは東日本に出場していた村上君に付いていたようですね。GPSと東日本だから、GPSを優先しそうなものだけど、と思いました。
村主さんがロシア大会に出場したときは、さすがにGPS2試合ほったらかしにするようなことはせず、モロさん自身が付いていました。同じ週末、全日本Jr.にやはり村上君が出場しており、このとき付いていたのは佐藤久美子コーチ。

モロさんの体は1つしかないので、自分の教え子が出場する2つの大会が重なった場合、どちらかに同行し、もう片方は別のコーチに任せるのは仕方のないことです。でもこれが村主さんじゃなくて美姫ちゃんならどうしたかな?と思いました。

全日本の6分間練習で村主さんと美姫ちゃんが接触したとき、実は私が一番最初に思ったことは、モロチーム内でまだよかった、ということ。もちろん、モロチームの選手なら接触したり怪我したりしてもいいという意味ではありませんよ。ただ美姫ちゃんに接触したのが他の選手なら、モロさんに呪われそうだと思って。(爆)
試合本番、村主さんの出番のときにリンクサイドにいたのはサブコーチの女性で、モロさんは美姫ちゃんにずっと付いていたようです。試合の前後ぐらい村主さんのほうに行ってあげてもとつい思ってしまいました。美姫ちゃんの出番のときのリンクサイドのモロさんは、今まで見たどのときよりも熱く感じました。
GPFでは認定されなかったけれど4回転を着氷したし、全日本は美姫ちゃん本人もインタで言っていたように、いい調子で入ってきていて、モロさんも彼女にすごく期待していたのでしょうね。

NHK杯、全日本、特に全日本ではモロさんは織田君に熱々でした。織田君も日本人だから、あまりに熱くせまられて少し引いていたような。(笑)
私は最初からモロさんと織田君のツーショットを見ても何も感じないので、そんなシーンもおもしろく見ていましたが、モロさんってわかりやすい人だなと思いました。
当たり前だけど、モロさんってコーチですよね。期待している選手、結果を出した選手に対するほど熱く感じます。

モロさんがいかに自分のチーム内でエコ贔屓をするかということを、言いたかったわけではありません。ただ昨季までは、ここまで選手毎への対応の違いをくっきりと感じることはなかったような気がして。
彼が抱えるトップ選手(大ちゃん、美姫ちゃん)と他の選手(アダム、村上君)への対応の違いを、それほど感じませんでした。アダム君や村上君はジュニアで彼らの試合を目にする機会が少なかったからかな?でも大ちゃんもモロチームの一員として、大ちゃん自身の都合よりもモロさんの都合を優先させて行動していたような気がするし。

ただ、昨年のモロチームは世界選手権ではいい成績を残せませんでした。世界Jr.ではアダムは優勝しましたが。その上、織田君をチームに入れたのと引き換えに、大ちゃんが去っていった。
口では散々好き勝手なことを言っているし、性格にはかなり問題があると思いますが、モロさんは元々頭がよく優秀なコーチ。自分のこれまでのやり方を振り返り、軌道修正したのではないかなと思います。
それまでは割とどの選手も比較的平等に見ていたけれど、今季からは期待度の高い選手ほど優先するようになったのかなって。

その結果、ろくに見てもらえない選手も出てきて、シーズン中にもかかわらず、昨年末にはアダムが離れていったのかしらと思いました。→IFS
アダムはシーズンの初めから顔撫でや髪型のことについて語っていたので、他にも色々と不満はあったような気がしますが。
織田君が入ってきて見てもらえる時間が減ったというなら、代わりに大ちゃんが去ったので、単純に男子シングルのトップ選手数でいけば変わらないはず。にもかかわらず1人で練習する時間が増えたというのは、選手毎への時間配分や力の入れ具合を変えたのかなと。

ただ、村主さんは今季、それまでの2シーズンと比較すると驚くほど安定しましたよね。モロさんは自分のところにきた1年目の選手に対しては、冷静に分析し対策を立てるから効き目があるのだと思います。
12月28日の読売では村主さんに「変える必要はない」と語ったらしいです。これはジャンプの難度についてなのでしょうね。12月29日のniftyでは表現は封印してもジャンプに集中できるプログラムとの評があります。
競技であるからには勝つことに集中するのは正しいことなのでしょうね。

村上君も夏には4回転が跳べるようになったらしいですし、将来がとても期待できる選手ですね。JGPSの南アフリカ大会では4位と、期待したほどの成績は出せませんでしたが。全日本Jr.、全日本ではいい演技を見せてくれました。全日本のFSでは自爆しましたが、あれは4回転を入れて演技全体が崩れてしまったようです。4回転をいれなければもっといい成績が出せたと思います。
彼はまだ若いから、いつかモロさんの元を離れたほうがいいのではと思いますが、タイミングが難しいですね。トップ選手になってしまってからでは、大ちゃん並みに悪口を言われかねないので、その前が望ましいのではと思います。

リード姉弟はクリスの膝の調子の悪さというのもありますが、どうもプログラムが洗練されてないように感じるので、他の振付師作品が見たいです。モロさんを離れてアイスダンスに定評のあるコーチの下へと移れないでしょうか?もちろん日本の選手のままで。

めぼしい選手は日本人選手しか残ってないというモロチームですが、日本の選手はもう見ないと公言している以上、バンクーバー後に彼らが去っていったあとのモロチームはどうなるのでしょうね?彼らがバンクーバーでいい成績を出せば、アメリカの選手もまた来るかなとは思いますが。
来季の織田君へのプログラムも楽しみだし、何のかんのと言いつつも、いつまでも目が離せないモロさんなのでした。

2つのモロゾフインタビュー

2009-01-06 23:19:36 | 振付師
両方とも年末の記事なので皆様とっくに読んでらっしゃると思うけれど・・・。
まず読売。12月30日の朝刊にどーんとモロさんが載っていました。読売は大ちゃんだけでなくフィギュア全般に注目しているようですね。全日本表彰台&世界選手権派遣にモロゾフチームからシングルで3人+アイスダンス1組となれば、モロさんには必然的に注目は集まります。それに加えて、全日本Jr.3位、全日本5位と村上君も活躍しています。インタビューも載せますよね。→ここ

一読した印象は、珍しくモロさんまともなこと言ってる!です。(爆)
村主さんについての「問題はジャンプの難度不足でなく、きちんと決められていないことだ。」、織田君についての「4回転にややこだわり過ぎていると思う。4回転は他がすべて完璧で、初めて切り札となる。」は納得ですよね。この方針できちんと指導して結果を出したのだから偉いものです。

提言でダウングレードについて言及しています。真央ちゃん、友加里ちゃんと共に今季美姫ちゃんもかなりひどいダウングレードを受けていますから、言いたくもなるでしょう。この点だけは彼の押しの強さでISUに働きかけてほしいぐらいです。(笑)

「ロシア選手権では、高難度技に挑んだ選手にボーナス得点を与えるが、全日本でも一工夫あってもいい。」はどうかな?
選手派遣を決める大会でもある全日本で、国際大会とは違う採点法で派遣選手が決まっていては、国際大会で実際に戦える実力のある選手を選べるかが怪しいので、私は国際大会と同じ採点法でいいと思いますが。「高難度技に挑んだ選手にボーナス得点」がありえたら、美姫ちゃんにとても有利であることは確かです。
しかし、モロさんは何でもロシア方式が一番な人だわ。(笑)

「また日本は、選手をアイドル扱いし過ぎる。長い目で人間として成長を見守る支援体制があるべきだ。」はまとも過ぎて何も言うことはありません。モロさんも自分のもとを離れていった選手に対しても、そういった広い目で見てくださると大変ありがたいと存じます。(笑)

読売でモロさんのインタビューの立派さにくらくらしつつ、その日のうちに開いたPCで見たもの、それはもう1つのモロさんインタビュー。→ここ
探してないから読んでないけれど、どこかには日本語訳がアップされているのではないでしょうか。
振付の報酬とか、オペラ座の振付にどれだけの時間がかかったかとか、興味深い話も多いです。「ライバル選手への振付は断っている」は振付が減った負け惜しみも入っているのかしら、と思ってしまいましたが。(笑)

「家に住まわせ・・・」のくだりは、織田君の調子がよく大ちゃんが怪我をしている今でも言い続けているのかと、もうあきれ果てているので腹も立ちません。WFS No.34では「お金のことはまったく関係ない。自分はそんなことにこだわるような人間ではありません。」と語っていましたが、Japan Timesでもmake money発言があったし、自分はお金にこだわる人間だと公言しているようなもの。
まぁ、いかに大ちゃんが恋しいか、いかに大ちゃんが素晴らしいスケーターかを宣伝してくれているかと考えれば、モロさんがかわいく思えてくるでしょうか。(笑)

自分が興味ある部分だけメモっておきます。(すごく適当な省略しまくりの部分意訳です。)
「2年前は年間70ものプログラムを作っていた。今はライバル選手の振付は断っている。SPは2500~3000ドル、FPは5500~6000ドルかかるが例外はあり、例えばミッシェル・クワンは自分のスケジュール変更への代償込みで20,000ドル提示したこともある。
平均して1つのプログラムを作るのに2日~1週間で、選手のレベルによる。『オペラ座の怪人』は音楽を聴きこむのに半月かかり、おかげで音の緩急、それぞれの楽器の音色が生きたプログラムに仕上がった。
日本人は体型的に欧米人よりフィギュアスケートに有利である。足が短く重心が低い、持久力もある。ジャンプをするタイミングをつかむのもうまい。エネルギーの消費が少なく、プログラムの最後まで体力が持つ。」

離れていったアダム君とか、全日本を見てのモロチームの感想なども書きたかったけれど、また後日にします。

振付師 樋口美穂子さん

2008-12-21 18:04:36 | 振付師
今日の読売新聞に振付師の樋口美穂子さんの記事が載っていました。毎週日曜に企画される「幸せの新聞」というページの「空を見上げて」というコーナーです。中部版のページだから地域限定ですが、WEB版が読めます。→YOMIURI ONLINE

私はフィギュアスケートのファンになって間もない頃から、妙に振付というものに惹かれます。完成した振付ではなく、振付師や振り付けていく過程というものに興味があるのです。
音楽と選手、2つの性質の全く異なる素材同士を組み合わせ、2つの無機物からプログラムという有機物を生成する触媒のような作用をするのが振付師、というのは既に芸術である音楽、人間としてもアスリートとしても優れた選手にとっても失礼な例えでしょうか。
でも私には無から有を生み出すとまではいかなくても、振り付けにはそれに近いぐらいのロマンを感じます。選手の魅力を引き出すのも殺すのも振付次第。素晴らしい振付を得て、わずかな期間に輝きだす選手を見るのは楽しいものです。
だからこの記事も興味深く読みました。

<曲が同じでも、同じ振り付けは一つとしてない。選手の技術と個性が違うからだ。ふだんの練習を見て、技量と特徴を頭に入れ、さらに1年後の成長を願って、プログラムを作る。曲が決まり、輪郭ができあがると、選手と一緒にリンクに立ち、試行錯誤を繰り返しながら、一つの「作品」へと仕上げていく。>

1年後の成長を見越して、少し高めのレベルの振付を与えるのでしょうか。練習や試合を重ねる毎に選手が振付をこなし、作品として磨いていくのを見るのは、原作者である振付師にとっても嬉しいことなのでしょう。思い通りに演じてくれないこともあるでしょうが・・・。

<手がけた振り付けは1000を超えたが、「まだ、最高でも70点」と自己採点は厳しい。将来の夢は、ラベルの名曲「ボレロ」に振り付けをすること。>

自分に厳しい方なのですね。選手にとって「ボレロ」は特別な曲であることが多いのですが、振付師にとっても特別な曲。
宮本さんの美姫ちゃんのボレロも素敵だったけれど、樋口さんのボレロも見てみたいです。問題は、どの選手に振り付けるかですね。
振付師がどんなに素晴らしいプログラムを創っても、その世界を余すことなく肉体で表現しているスケーターがいなければ、その振付は作品とは成り得ません。樋口さんのボレロを、その魅力を最大限に引き出せるスケーターが演じてくれるといいなと思います。普通とは反対ですね。普通は選手ありきで、選手の魅力を最大限に引き出すのが振付なのですから。でもたまには反対があってもいいと思います。

樋口さんは3年前に真央ちゃんがGPFを初優勝したときのSP「カルメン」も振り付けた方なんですね。オレンジ色の衣装のキュートなカルメン、数日前にも録画を観ました。今回JGPFの村上佳菜子ちゃんのプログラムも樋口さんです。
Daysのvol.1にも樋口さんのインタビューがあったので、読み返してしまいました。

宮本さんの振付のこだわり(明子ちゃん編)

2008-09-25 16:23:52 | 振付師
昨日のチュッキョフィギュアは、鈴木明子ちゃんの「リベルタンゴ」の振付のこだわりでした。フィギュアこぼればなしに、宮本さんの振付の特集を連続して扱ってくれた裏話が載っています。このシリーズ、4作目以降男子編も期待していたのですが、とりあえず3部作になるようです。(いつか続編を期待しますね、チュッキョフィギュアさん)
動画もありますが、一応書きますね。

ナレーション
「鈴木明子選手の今シーズンのエキシビション、リベルタンゴ。情熱的な滑りを得意とする鈴木選手らしいプログラム。本来男女のペアで踊るタンゴを観客を男性に見立て、時には挑発するように演じました。感動の余り、涙を流すお客さんも。」

宮本さん
「あのねー、元々タンゴをやらしたかったんですよ。大ちゃんも僕もゆってて、で、あっこちゃんもうんうんゆってて、じゃあぜひやろうよって。
まずタンゴの強さ、上半身だけじゃなくてエッジにも伝わるぐらいの強さのステップを入れたりとか、で、あとは目線。
1人で踊ってるんじゃなくて、周りに誰かがいるように作ったんですよね。だから、タンゴってもともと1人で踊るもんじゃないじゃないですか。女性と男性が踊る。そういうのもすごい意識して。それを観客に向けてって作ってるんで。その辺も注目してもらえたら。」

ナレーション
「リベルタンゴ、力のある視線で観客を挑発する鈴木選手。そして観客を男性に見立てた演技。タンゴの力強さを表現した情熱的なステップ。」

スタジオにて本多恵美アナウンサー
「鈴木選手は23歳。日本のフィギュア界では、女子としては引退を考える時期、年齢。今年初めて大きな国際大会への出場が決定。NHK杯、いきなりの表彰台もあるかもしれませんよ。」

今回の振付のこだわり(というか、もう「振付の秘密」という言葉を使いたい)は、「観客を男性に見立てる」でしたね。
それで納得。このプログラムには、今まで女子選手のプログラムにはなかったぐらいはまり、リピ見したけれど、魅了されたのは当然のことだったのだと思いました。私達は彼女に男性に見立てられ、誘惑されていたのだから。
あー、もう、宮本さんの仕掛けたワナにはまったのも同然だわ。(笑)

DOIの最終日昼公演で、リベルタンゴを観たときの感動は忘れません。彼女の演技の始まりとともに会場の空気が緊張感で張り詰め、ぐんぐんと惹きこまれ感覚を翻弄され、終わったときにははっと夢から覚めたようになって、立ち上がり大きな拍手。総スタオベに彼女自身も涙汲んでいて。

昨日リピ見しながら細部を観察していました。ジャンプ直後の表現まで凝っているんですよね。エレメンツがストーリーに違和感なく溶け込んでいます。
最初のスピン、サイドウェイズとレイバック、これが曲と前後の振付にものすごく合っています。スピンから出るところも雰囲気あって秀逸です。
宮本さんのEXプロのスピンって、バチェラもそうですが、すごくプログラムの雰囲気に合っているんですよね。このプログラムならこのスピンしかない!っていうぐらいぴったりのスピンで、曲を盛り上げます。
競技プロでスピンを見ているとき、レベルのためとはいえ、表現をぶち切るような唐突な印象を受けるものが多いんですけれどね。(宮本さんのプロの話ではなく、一般的に、です。)

リベルタンゴ、DOIの動画です。BSが観られなかった方、どうぞ。THE ICEのほうが明子ちゃんの演技もカメラワークもずっといいのですが、その動画は以前はあったのですが、先程探したら見つかりませんでした。
あの背中からのスタート、衝撃的でとても素敵なのに。昨日は放送後、手元の録画をこちらばかりリピ見していました。

昨日も↓に書きましたが、私は今季、女子はとにかく鈴木明子ちゃんを応援します!がんばれ、明子ちゃん!NHK杯表彰台!(本田アナも彼女を応援してくれているようで、心強いです。)

宮本さんの振付のこだわり(美姫ちゃん編)

2008-09-10 21:31:32 | 振付師
今日のチュッキョフィギュアは美姫ちゃんのボレロの振付について、宮本さんのインタビューでした。前に「宮本さんの振付のこだわり(舞ちゃん編)」を書いたときに、続きはないのかという話をコメント欄でしていたら、チュッキョフィギュアさん、本当にやってくれました!
THE ICE完全版の放送といい、中京テレビさんは、本当に良心的ないい仕事をしてくれます。ちなみに次回は鈴木明子ちゃんのEXについてなので、「宮本さんの振付のこだわり」3部作になりそうです。大ちゃんのEyeを入れて4部作になるなんてことは・・・ないだろうな~。
今日の放送、すでに動画もありました。でも宮本さんのインタだけ書き出します。
THE ICEの放送のときにも書きましたが、美姫ちゃんのボレロは、「最初は足慣らしをしていた踊り子。やがて気持ちが高まり、踊りが大きくなって最後には周りの客も一緒になって踊り出す」というストーリーだそうです。

安藤選手のどういうところを活かして、どういうプログラムにしようと思ったか
「手の大きさだとか、脚の美しさだとか、そういうのを存分に取り入れて、やりたいなと思って。」

ボレロでセクシーに演出するためにこだわったこと
「きれいな形ってあるじゃないですか。バレエでも、スケートでも。
それをあえて崩して、こうガニ股にしたりとか、つま先を伸ばさずに、こう、ちょっとあんまりきれいじゃない形をわざと入れたりして、もっと人間味のあるというか。
手の動きだけじゃなくて、この、ここ(胸の中央)を使っているんですね。よくこの辺を(「中心を」と本田アナ)折ったり、開いたり、すごく入れている。
あと上半身いわずに、もう腰からここ(頭の天辺)まで動かすとか、全部中心を取って、そっから動かしているっていうの見てもらえたら。」

ナレーション
「(略)あえて形を崩すことで表現される人間味がある生々しいセクシーさ(略)」

いつ聞いても、宮本さんの振付のこだわりはおもしろいです。なるほど~って目から鱗ぽろぽろです。
宮本さんに言われて気付きましたが、美姫ちゃん、手が大きいですね。その手が力強く迫力ある動きをします。
体の中心を折ったり開いたり、の動きは確かにたくさん入っていますね。両肩を同時に動かすので、意識的に醸し出すセクシーさではなく、人間の身体を生々しく感じさせるセクシーさにつながります。
腰から頭まで動かすのは、洗練されたバレエの動きなどとはまた違う躍動感が生まれます。

選手が美しく見える動きの王道の型を教え込み、少しでも選手の動きを美しくしていくのは、どの振付師にもできることだと思います。(これを繰り返すと、同じようなプログラムの量産につながります。)
しかしあえて王道の美しさから外れた動きで、より選手を魅力的に見せることができるのは、宮本さんだからこそだと思います。もちろん、演じ切ることのできる美姫ちゃんの個性や技術、表現力あってこそ振付も活きてきますが。
来週の鈴木明子ちゃんのリベルタンゴの振付の話も、すごく楽しみです!

現時点で決まっている「THE ICE」 55分版の放送予定
福岡放送 9月27日(土)10:30~11:25
山梨放送 9月27日(土)14:00~14:55
秋田放送 10月5日(日)22:30~23:25

宮本さんの振付のこだわり(舞ちゃん編)

2008-08-27 23:29:54 | 振付師
チュッキョフィギュアの話題も久しぶりです。今日のチュッキョフィギュアは浅田舞ちゃんの新EX「シェルブールの雨傘」の振付のこだわりでした。
私はこの映画を観たことがありませんが、宮本さん&舞ちゃんの「シェルブールの雨傘」は、戦争で離れ離れになってしまった恋人への切ない思いをこめたプログラムで、傘を恋人に見立ててすれ違う運命を演じているそうです。

宮本さん、私服姿で登場。しゃべると関西弁のイントネーションが耳に心地良いです。
振付のこだわり①は、表情や体を使った感情表現
振付のこだわり②は、傘を恋人に見立てる

宮本さん
「傘を一番最初すごい大事そうにするんですね。おでこに付けて願ったり、抱きしめたり。そのあと傘を落とすんですけど、落としたのか落ちてしまったのかが微妙な感じに落とすんです。」

ナレーション(舞ちゃんの演技を背景に)
「宮本さんがこだわった傘を恋人に見立てての演出。自ら決めた別れなのか、運命なのかを傘の落とし方で演出します。表情と動きで切ない思いを表現。
傘に近づいても決して触れることはない。別れた恋人とのすれ違う運命を表しています。」

本田恵美アナウンサー(スタジオにて)
「バックステージの宮本さん、演技にずっと拍手をしたり、ジャンプが決まったときはよし!とガッツポーズをしたり。選手だけではなく振付師の心までこもったプログラム」

宮本さん、傘の落とし方1つにも大きなこだわりがあるのですね。そこからドラマが広がって行く。手元にはPIW豊田とTHE ICEの映像があるので見てみると、説明を聞く前とでは舞ちゃんの演技から感じる深みが全く違います。
舞ちゃん、ステップの途中で傘ぎりぎりのところを通り、一瞬だけ触れます。これは恋人とのすれ違いを表現していたのですね。
そして最後は恋人、じゃなかった傘に背を向け、しゃがんで涙ながらに演技を終えます。

宮本さんの振付は1つ1つの動作にちゃんと意味があります。Eyeの解説も聞きたいよ~。
でもバチェラも宮本さんの詳しい説明を読めたのは、DOI前夜でしたね。バチェラを全く演じなくなってからだなんて遅すぎるよ~、ないよりはずっといいけどさ、とそのときは思ったのですが、その後大ちゃんの意向を汲んでのことなのかもしれないな、と思いました。
MISSの大ちゃんインタ「テーマはありません。テーマを決めると、僕もお客様もその言葉に縛られてしまう。それよりも、観終わってから、お客様それぞれが、まったく違う言葉で僕の滑りを語ってくれるほうが面白い。そのほうが世界が広がると思いませんか?」
ごもっとも。予め説明を聞いてしまえば、その説明にそってしか観られなくなってしまう。大ちゃんはファンの想像力を広げてくれているのですね。お陰でバチェラもEyeも、散々妄想を広げて楽しまさせていただきました。

日曜にも放送した再放送のようなので、番組の動画はもうありました。
しかし、PIW豊田かTHE ICEの舞ちゃんの演技の動画のリンクも貼りたかったけれど、こちらは見つけられませんでした。前はあったんだけどな~。

THE ICEの放送が他地域でも決まったそうです。ただし55分版のようですが。「シェルブールの雨傘」は放送されるかしら?
福岡放送 9月27日(土)10:30~11:25

ところで、9月8日に、大ちゃんや織田君が記者会見をするようです。NHK杯の番宣のようですね。
しかし、これを書いた記者さん、2人はこれまでに何度も顔を合わせているし、記者会見では平気で仲良ししているでしょうよ。
スポーツ報知

現役時代の宮本さん

2008-08-24 23:40:16 | 振付師
宮本さんの現役時代の動画があると、メールで教えていただきました。ずーーーっと見たかったアイスダンサー時代の宮本さん!!!教えてくださった方、いつも本当にありがとうございます!!!
そしてここを読んでくださっているとは思えないけれど、動画にアップしてくださった方もありがとうございます!!!
最近宮本さんの人気も高いですからね。振付師として脚光を浴びて、現役時代にも興味を持つ人が増えたからアップしてくださったのでしょうか。
当ブログでも、「宮本さんかっこいい!」と以前書いたら、賛同してくださる方が多くて嬉しかった。

2002年長野世界選手権FD「古事記」 有川梨絵&宮本賢二

2人ともスタイルいいですね。日本人も美しいです。そして和のプログラム。素敵です。
現役時代の宮本さんが見られて大満足です。改めてかっこいいですよね。

キスクラにいらっしゃるのはカメレンゴさん?と教えてくださった方がご指摘してくださいました。振付がカメレンゴさんだし、特徴ある眉毛なので、そうみたいです。カメレンゴさんもかっこいいです。

宮本さんと日本のフィギュア

2008-07-08 17:44:59 | 振付師
FOIも終わり、PIW福岡までしばらくは新しい大ちゃんに触れる機会はなさそうですね。彼はアメリカで新しい振付師さんと素敵なプログラムを作って、秋のお披露目のために充実した夏を過ごすのではないかと思います。。
icenetworkにFOIの写真があります。アメリカ人選手中心ですが、大ちゃんの写真も1枚あります。でもホントに日本の男か、と思うほどとにかく濃いです。濃いのも色っぽいのも悪そうなのも大好きですが、FSではさわやか風味の大ちゃんが見たいかも。
ところで、よそで読んだだけですが、OHKの放送で大ちゃんのまぶたの傷が遊んでいて切って縫ったというのにはぎょっとしました。彼はトップアスリートとしての意識が高いかと思うと、ときどきとんでもないことを言ったりやったりしてくれます。(冷汗)
「Daysに便乗アンケート」の集計もそろそろしようかと思いますが、その前に宮本さんについてDOIを観たときの感想を。(古っ)

そういえばFOIでは、シェイリーンさんと共にスケーターとしての宮本さんも人気急上昇中ですね。私はこのブログで何度か宮本さんをかっこいいと書いたのですが、そのときは賛同してくださる方がいなくて寂しかった。
私は普通に立っているだけの男性を、見た瞬間にかっこいいと思うことは滅多にないのですが、全日本のロビーで宮本さんを見かけた瞬間、かっこいい~!って思ったんですよ。私服姿の大ちゃんをまだ見たことがないのですが、見た瞬間にかっこいいと思うかどうか自信ないです。(誰のファン?って感じですね。いいの、どうせ私は浮気者~。)私服姿の大ちゃんは、きっとかっこいいではなくかわいいではないかと。
そしてこれも前に書きましたが、Days vol.5の37ページ、友加里ちゃんとポーズを取る宮本さん、めちゃくちゃかっこよくない?
また誰も賛同してくれないかな?大ちゃん一筋の人が多いからな~。

話がずれまくりました。ずれたついでにシェイリーンさんについても。私は彼女を生はおろかテレビでも見たことがありませんでしたが、今回あまりにも評判がいいので動画を見ました。
アイスダンサーが1人でもこんなに魅せることができるんですね。ジャンプは演技に必要ってわけじゃなくて。空間の上部を使うジャンプの代わりに空間の下部、氷上を効果的に使って大喝采。とっても素敵でかっこよかった。女が惚れる女なんですね、彼女は。

やっと本題。DOIを観たときに、美姫ちゃんや明子ちゃんの演技を見て、女子もおもしろいなと思いました。私は男子中心に応援どころか、普段は女子の演技に余り興味がないのです。大きな国際大会だともちろん順位はすごく気になりますし、一応皆平等に応援しているつもりなのですが、断然男子が好き!
単なる男好き、とかではなくて(汗)、無難にきれいにまとまった振付の多い女子の演技より、男子の演技のほうが力強さや迫力があるだけでなく、個性的なおもしろいものを見せてくれるから、というのが大きいです。
でもちょっと変わってきた予感。宮本さんが女子も含めて、日本のフィギュアスケートをどんどんおもしろくしていくんじゃないかって。

ちなみにDOIに出演した日本のシングル選手は17人(男子8人、女子9人)で、このうち宮本作品を演じたと分かっているのは8人(男子4人、女子4人)でほぼ半数を宮本作品が占めています。
他の振付師の作品を演じたのは6人→訂正7人(男子3人→訂正4人、女子3人)で、残りの3人→訂正2人については私には誰の作品なのか、今のところ分かりません。(石川翔子ちゃん、西野友毬ちゃん、羽生結弦くんです。ご存知の方は教えてください。追記:koronさんが羽生君の振付師を教えてくださいましたので数字も→で訂正しておきました。koronさん、ありがとうございました。)
昨年のDOIも男子のEXナンバーは軒並み宮本作品だったし、今年は約半数を占めている上そのうちの1つは新SP、これってすごいことじゃないでしょうか。
ちなみに昨年の全日本を宮本さんの作品で戦った選手は5人(男子1人、女子4人。全日本のプログラムを参照しました。)です。でも大ちゃん、明子ちゃんだけでなく、今年の全日本ではさらに増えそうですね。
これだけ依頼が増えるのは、彼が現役選手達の兄貴的存在だからってわけじゃなくて、振付師としてすごい才能の持ち主だからだと思います。
フィギュア観戦歴浅い私が言うのもなんですが、こんなの見たことがないというような個性的なおもしろい振付をするんですよね。若いせいもあるのか発想が柔軟で。しかも振付師としての経験は浅いのに引き出しも多い。
全てが傑作というわけではないのですが、やはり選手によって相性があるのと力の入れ具合が違うのとで、ムラができてしまうのではないかと思います。得意不得意の分野もあるのでしょうが、色々な振付を試している気がしますし。それと日本のトップ選手のEXを複数作るときは、同じショーで披露されることを意識して、同じテイストの作品ばかりにならないようにしているような気がします。複数の作品で1つのパッケージというか。

日本のフィギュアは宮本さんに乗っ取られかけてますね。(笑)でも真面目な話、これまでの日本の振付の先生方はあせっているほどではないかと思います。
きっと振付師としての本気の度合いが違うのだと思います。日本のほとんどの振付師はコーチと兼任のことが多いのですが、宮本さんはDays vol.1のインタビューで専任の振付師としてやっていきたいという話が載っていました。
niftyにもありましたが、宮本さんはトリノシーズンの2006年に引退。それからわずか2年余りに、世界のトップ選手の競技プロの振付をするまでになったのです。もちろんそれには彼らの友情が前提としてありましたが、大ちゃんも自分の夢を叶えるために必死なのですから、友情だけで依頼するほど甘くはありません。昨年のEXを経て振付師としての技量を信頼したからこそ、依頼したわけです。
宮本さんが日本の振付師界のドンになる日も近いと思われますが、恐らく彼の目標は世界のケンジ・ミヤモトになること。それには日本のトップ選手が世界の大舞台を彼の振付で戦うだけではなく、その演技を見た外国人選手が宮本さんに振付を依頼してこなくては。
でもそんな日が来るのもきっと近い気がします。いずれ近い将来には、日本から世界的に有名な振付師として羽ばたいて行くのでしょう。大ちゃんと宮本さんの組み合わせは、世界のフィギュアの振付の世界においても革命的な存在になる、そんな予感がするんですよね。