気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

ソチ女子

2014-02-21 23:37:54 | フィギュアスケート大会
ものすごくハイレベルな戦いでしたね。表彰台の3人はごくわずかなミス程度でショートとフリーの両方を揃えて素晴らしかったです。
でもやはり心に残ったのは真央ちゃんのフリーの演技です。あんなに高い構成のプログラムを滑りきってしまうなんて!本当に素晴らしかった。今回の彼女の演技は忘れません。
ただ、ショートでのトップとの差からメダルのことは考えていず、総合順位も気にしてなかったのですが、あれだけの演技がフリーで1位にならなかったのだけが悔しかったです。
セカンドの3回転の回転が2つ認めてもらえなかったのと、PCSを出してもらえなかったのと。
採点競技は見ていてとても辛い気分になってくることがありますね。

優勝したソトニコワは、ショートがいいときはフリーでミスをしたりもしますが、今回のフリーは最初からいい集中をしているのがテレビの画面越しにも伝わってきていました。1位とは僅差のショート2位というのは滑りやすいポジションだったのもあるかもしれません。ショートもフリーもエネルギッシュな滑りでした。

キム・ヨナ2位。これだけのブランクがありながら力が衰えてなくてすごいですね。

3位にカロリーナが入って、メダルを取ったのが嬉しかったです。素晴らしいキャリアの持ち主なのに、まだオリンピックのメダルを持ってませんでしたものね。

4位にゴールド。アメリカはバンクーバーに続き女子4位でまたメダルを逃しましたが、急成長中の彼女とエドマンズの2人で、この後アメリカ女子は楽しみな展開になってきそうです。

5位にリプニツカヤ。優勝候補の一角だったのに。ソトニコワとの明暗の差を分けたのは、団体戦に出場したかどうかだったのかもしれません。短期間にピークを2回持ってくるのは彼女の能力の高さをもってしても難しいこと。

6位に真央ちゃん。ショートが終わったときは、信じられないことが起こったという感じで本当にショックでした。でもフリーでこれ以上はないというほどに彼女らしい演技を見せてくれました。この大会で一番心に残る演技であると同時に、これまでの彼女の演技で一番心に残る演技になりました。
しかし大ちゃんと順位が同じですが、男子との違いは彼女が最上位であること。今回の日本女子、きつかったですね。

7位にアシュリー。1つのミスで大きく順位が変わってしまうのがこの大会のレベルの高さでした。

8位に明子ちゃん。最後のオリンピック、入賞できてよかったです。両足の小指を痛めていて、ジャンプは失敗もありましたが、表現の面では私はやはり彼女が一番好きですね。

12位に佳菜子ちゃん。フリーは試合前に気合が入りすぎていて空回りしないか心配でしたが、ちょっとまたミスをしてしまいました。でも彼女の実力はこんなものじゃないので、この後を楽しみにしています。

大会全体を振り返ると、団体戦の影響を受けた選手が複数いたり、ロシアコールがすさまじかったり、テレビで見ているだけできつい大会でした。
ゆづの金メダル以外は日本選手団にとってほろ苦い大会でもあったのではないかと思います。ペアとアイスダンスがフリーに進めなかったのも惜しかったですね。
でもどの選手もものすごく頑張っていたことは、痛いほど伝わってきました。本当にお疲れ様でした。

団体戦ですが、チンクワンタ会長は次回もやる気満々のようですが、それなら個人戦の後にすべきです。団体戦を先にやれば個人戦に影響が出てくるのは、ド素人にでもわかることだったのに。団体戦はエキシビ感覚ぐらいで、個人戦の後がいいです。
団体戦がこのまま個人戦の前だった場合、メダルを取れる自信がある状態じゃない限り、辞退できないでしょうか。

ソチ男子 後半

2014-02-16 16:47:18 | フィギュアスケート大会
だらだらと書いているだけの気がしますが、後半です。

レイノルズは今回も4回転の回転が認められず順位を上げることができませんでしたね。4回転をポイントゲットの中心に据えている選手は厳しいですね。ゆづのように、4回転を失敗しても他でも点が稼げる構成を組んでくることが大切になってきます。

多くの人が同じ感想だったと思うのですが、トマシュ、アボット、ジュベールの大ちゃん世代の3人がいい演技を最後に見せてくれたのは本当に嬉しかった。偶然にこの3人は順位が11~13位と並んでいますね。ミハルとトマシュが10、11位と並んで、ショートでも順位が並んでいたのにもチェコの2人、どんだけ仲良しなのと笑ってしまいました。
アボットがショートの4回転で転倒して起き上がれなかったのには、このまま棄権かと青くなりました。その後あそこまでの演技を見せてくれるとは。そしてフリーは4回転は回避しましたが、今までで一番しっとりと心に残るエクソジェネシス交響曲でした。
ジュベールとトマシュが4回転を跳んでくれたのも嬉しかったですね。こんなに1つの世代の選手をまとめて愛しく思うことはもうないのかもしれません。彼らの引退が本当に寂しいです。そして揃って素敵な演技を見せてくれたのは、最後の大きなプレゼントですね。

フリーの最終グループにジェイソンとペーターが入ったのは驚きでした。
ジェイソンは4回転はないものの、それ以外では大きな評価を得ている勢いのある選手。フリーはさすがにミスはあったものの、いい笑顔で終わりましたね。19歳でシニア1年目であること、今後4回転を入れてくる可能性があることを思うと、将来の変貌が楽しみな選手です。私はいつもキスクラの美人すぎるコーチと、彼女へのジェイソンの甘えっぷりにつっこみを入れています。(笑)
ペーターはずっと伸び悩んでいたので、私は彼は中堅選手のままで終わるのだろうかと思っていました。そうしたらヨロ選では4回転も成功させてかなりよくなっていて、今回のショートでは完璧な演技で5位。花開いた感じですね。特別な個性はまだ感じないので、演技の完成度で勝負していってほしいと思います。

追記:17歳で7位のハン・ヤン、将来が本当に楽しみな選手です。3Aも4回転も本当に美しいですね。今季のショートはまだ反抗期を抜け切ってない年齢の彼の性格を案外表しているのかも、なんて思ったりもします。今後違ったタイプのプログラムを色々と見てみたいです。

大ちゃん6位。これはもう順位じゃないですよね。散々足の調子の悪さが報道されていたので、順位やメダルは何も考えずに見ることにしていました。
そして彼の持てる力は120%以上出してもらったと思います。点数で考えれば回転不足は痛いのですが、両足になっただけで転倒も1つもないし、怪我以外の精神や身体は最高の状態にもっていって演技できたのではないでしょうか。
そしてフリーの後半は柔らかな笑顔で滑って、フィニッシュもキスクラもずっと笑顔が見られたのが何よりです。もちろん後半のアクセルさえ成功していたらメダルがとれていたのになどとは思いますが、ショートを見た後ではもっと悪いフリーを予想していたので、十分すぎるほどです。
キスクラではシロクマのぬいぐるみに癒されました。ぬいぐるみが似合いすぎる27歳男子ってどうなの、と思いますが、それが大ちゃん。(笑)
あとキスクラでは歌子先生の素敵なハワイアンキルトバッグに目が釘付けでした。私もキルターの端くれですから。
この方が作られたのですね。

この大会中、一番大ウケして笑わせてもらったのが町田君の「逆バレンタイン」発言でしょうか。フリーはしっかりと逆バレンタインしてもらいました。ショート11位からやはり順位を上げて、メダルまであと一歩の5位までせまりましたね。彼は日本男子一のユニークなキャラとして、まだしばらく活躍していってもらいたいと思います。ワールドのメダルが狙える位置にいることを証明したのだから、それを目標に頑張ってほしいですね。

4位フェルナンデス、彼の4回転はここのところ気まぐれです。今回はかなりいいほうだったのでは。でも4位は本当に悔しい結果だったと思います。
追記:ジャンプがノーカンになるミスは痛かったですね。それをメダルまで順位1つの差でやってしまうのがオリンピックという場所だったというのが辛いところです。

デニス、もう3位は彼から大ちゃんまでの4人の中で誰が入ってもおかしくない状況でした。それを制してメダルを手にしたのは、フリーの4回転を1本にして、冷静に自分のできることをやりきった彼の勝利ですね。

今回一番悔しかったのは案外パトリックだったのかもしれません。まるで4年前の真央ちゃん状態。
五輪の氷には魔物がいた?でも彼は金を取ったら引退するつもりだったでしょうから、スケートの神様が彼のスケートをもう少し見たがって敢えて金を取らせなかったような気もします。大ちゃん+オジサン達に加えて彼まで引退したら寂しすぎるから、彼にはまだ引退してほしくなかったし。
今回の銀はミスを重ねたことによりますが、今後ゆづに対抗するためには、ジャンプ構成をさらに難易度の高いものにしていく必要がありますね。それはとても難しそうだけど。

結弦君の金はパトリックの失敗に助けられた面はありますね。でも勝ちは勝ちです。この2人が完璧に滑っていた場合でも、組んでいるジャンプ構成の高さから彼が勝っていた可能性は高いです。
彼は大きな舞台ほど力を発揮する傾向があるから、ショートに続いてフリーも大丈夫だろうと思っていましたが、4Sはともかくまさかのフリップでの転倒。後半が崩れて日本がメダルなしだけはまずいと思って見ていました。結果は予想以上でしたが。
表現では大ちゃんに、スケーティングではパトリックにかなわないし、4Sまで含めると屈指の4回転ジャンパーというわけでもありませんが、彼には勢いと誰よりも強い気持ちがありました。その気持ちがあれだけ難易度の高いプログラムを組ませたのだし、この大舞台で崩れずにいて勝利を掴ませたのだと思います。
ちょっと微妙な気持ちはあるのですが、金メダル、おめでとう!

ところで、タラソワさんのゆづに対する発言ですが、読んだ瞬間は笑ってしまいましたが、メディアの前で他国の選手の勝利にケチを付けるのは大変失礼なこと。
もう一度旧採点時代ではなく新採点のルールブックを読み返すと同時に、ロシアに男子のメダルの可能性が最初からなかったのは、裏に何がありどんな思惑だったのかは知りませんが、教え子のコフトゥンよりもプルシェンコをご自分が推したことによるものだということを深く反省してほしいと思います。プルシェンコが選ばれた最後の一手は彼女の発言だったでしょうから。
コフトゥンが出場していた場合でもロシアは団体は圧勝だったから優勝していたでしょうし、個人戦も銅なら可能性がありました。

最後になりましたが、ぺアは金・銀のロシア2組、本当に素晴らしい演技でしたね。サフチェンコ&ゾルコビーがミスをしながらも3位に入ったのは嬉しかったのですが、パン&トンが4位。メダルの数は決まっているから仕方ありませんが。
成美ちゃん&木原君は目標にしていたフリー進出は叶いませんでしたが、団体から続けてよく頑張ってくれました。今後を楽しみにしています。

まだアイスダンスと女子がありますね。いつも男子が終わると、大会が終わったかのような気持ちになってしまいます。でも頑張ってリード姉弟と真央ちゃん、あっこちゃん、佳菜子ちゃんを応援しなきゃ。

ソチ男子 前半

2014-02-16 16:39:23 | フィギュアスケート大会
毎度のことながらこんなときまで更新するのが遅いです。まず一番言いたいのは、月並みすぎですが、大ちゃんに今までありがとう&お疲れ様ですね。

そしてご覧になった方も多いかと思いますが、今日の日経新聞の記事の一部を紹介したいと思います。
田中克二記者の「ソチより愛をこめて ファンも胸を張ろう」という記事です。

(前略)素晴らしい選手がいるから観客が集まり、観客のサポートが選手を育てる。
 シニアデビューして4季目の羽生は、高橋大輔や浅田真央や安藤美姫らとファンたちがつくった幸せな世界の恩恵を受けた。19歳の天才が大きく羽ばたける度量があった。だから、これはフィギュアスケート界全体の、とりわけファンによる勝利のようにも思う。この競技を応援するすべての人々に誇りを感じてほしい、金メダルだ


だから私は今回は「日本のフィギュアスケートファンは世界一」という金メダルを私達ファンももらったのだと思っています。

競技の感想。最初は辛口で書かせてもらいたいと思います。
懸念していたことが起きてしまいました。プルシェンコの棄権です。プルシェンコが代表に決まった経緯については、彼自信とミーシン・タラソワ両コーチの発言に不快感を感じましたが、それはもう蒸し返す気はありません。ただ日本の代表選考と比較して、日本の選手やコーチ達が彼らのようでなくてよかったと胸をなでおろしていました。日本人がロシア人並みに自己主張が強かったら、全日本の代表選考にまつわる報道は醜いものになっていたでしょう。プルシェンコの棄権は大変残念なことで、出場できなかったロシアの選手たちのためにも個人戦の最後まで彼の身体がもってほしかったと思います。
故障を抱えたプルシェンコが団体戦・個人戦を戦い抜くのが困難なことは、最初から見えていました。彼が大きな故障を抱えていたとはいえ、途中で怪我をすれば誰にでも個人戦の棄権はあり得たこと。1人(1組)で団体戦・個人戦を戦い抜かなくてはならず、しかも日程的にも厳しかったペア・男子の特定の選手に過度の負担がかかったのは、初回とはいえ団体戦のルールの不備によるものです。ピョンチャンでは団体戦をなくすか、大幅なルール改正を求めます。

ここまで全然競技の感想になっていません。ここからが本当の競技の感想。
今回はメダル争いのことを考えないようにして、全選手を応援してひたすらまったりと見ていました。まったり見ているはずが、フリーの最終グループではさすがにぐったりと疲れてしまいましたが。
そんな中で私の癒しだったのがミーシャ。この試合はミーシャに逃げていたと言っていいかもしれません。減点されるとわかっていながらヴォーカル入りの曲を使って、自分のやりたいことを貫き通すところとか大好きですね。ジャンプは苦手ながら自分のできることをしっかりとやって17位に入りました。
余り他の人が注目してなさそうな選手でこの前のヨロ戦から気になっていたのが、ルーマニアのケレメン。今回の解説まで知りませんでしたが、右目が見えないんですね。ショートは24位でぎりぎりフリーに通過できました。うまくいくときはきれいな3Aを跳ぶのでもうちょっと頑張ってほしいのですが、大ちゃんと同じ年だから今後どうするのでしょうね。
スペインのラヤも最近とてもうまくなってきたと思います。残念ながら25位でフリーに進めませんでしたが。最近どんどん渋い好みで選手を見るようになっています。トップ争いを見るのに疲れてきたのかしら。(笑)

長くなるので後半に続きます。

ソチ団体戦

2014-02-10 22:01:22 | フィギュアスケート大会
オリンピック初の団体戦、楽しみました。起きている根性はなく、録画して見ましたが。
公式リザルト

日本の選手たちも海外の選手たちもよく頑張って素晴らしい演技を見せてくれました。
特に印象に残っているのは、ロシアの選手の強さと応援のものすごさと、高得点(リプニツカヤとプルシェンコのPCSは高すぎに感じます)。
日本のペアとアイスダンスが予想以上に健闘してくれたこと。結弦君のさすがの勝負強さ。彼は舞台が大きいほど力が発揮できるタイプですよね。町田君も2回目の4回転が残念だったけれど、1本目はきれいだったし、何より後半に楽しそうに生き生きと滑っていたのが印象的でした。女子は今回ちょっと残念だったけれど、2人とも個人戦で実力を発揮してくれることを期待しています。
アシュリーもいい演技をしていましたが、グレーシーはとうとう全米に続いて能力を全開にした感じですね。メリル&チャーリーがショートとフリーの両方でテッサ&スコットに勝ったのも印象的です。

でも率直な感想としては、最初団体戦ができると知ったときにもなくていいんじゃないかと思いましたが、見終わってもその気持ちに変わりはありません。選手達が個人ではなくチームメイトのため、国のために戦う姿は素晴らしいし、キスクラで仲間達が演技後の選手を迎える姿を見られるのもおもしろいんですけれどね。
理由としては、メダルの色まで予想が付いてしまうから、勝負としてのおもしろみに欠けるということ。今回全種目でメダルが狙える選手がいるのはロシアだけなのだから、ロシアが優勝するのは当たり前のこと。(しかも地の利みたいなのがありすぎです。)以下カナダ、アメリカが来るのも当然ですよね。もちろん棄権などということがあれば順位は変わってきますが。
フィギュアスケート大国のために存在する種目なのだなと思います。でも日本のようにシングルに偏っている国が、ぺアやアイスダンスを強化しようというきっかけになるというプラス面はあります。
もう1つは単に私の気持ちの問題なのですが、選手達にいい演技をしてはもらいたいのですが、ここでいい演技をしすぎて、個人戦の分まで神演技券を使い果たしたらどうしよう、などと変な心配をしてしまうことです。(笑)
あとは万が一個人戦に怪我や疲れなどを持ち越したりしたらという心配は、やはりありますね。今回団体戦中に怪我をしたりして、個人戦に影響してしまうような選手がいなかったのは何よりです。次回も団体戦をするなら、個人戦の後にできないだろうか、などと思ってしまいます。
でも選手にとって、個人戦の前にOPの感覚を味わうことができるというメリットもありますね。今回、多くの国でショート・フリーで同じ選手を使ったほうが高得点を狙える場合でも選手を交代してきたのは、選手の疲れや怪我に対する配慮だけでなく、1人でも多くの選手に会場の雰囲気を味わわせておこうという配慮なのだろうと思いました。

次はいよいよ個人戦。大ちゃんの元気な姿もキスクラで見ることができましたね。
今回団体の選手が発表される前、大ちゃんが出なくて済むように祈っていて、そうなってほっとしました。もちろん彼が何の心配も抱えてなければ見たかったのですが。そして町田君のフリー出場が発表される前は、そうはならないだろうと思いつつ、もうどっちもゆづでいいじゃん、と思ってました。(笑)

そして団体戦の直前に例の作曲者についての報道。本当に誰もが、そして大ちゃん自身も思ったように、なぜこのタイミングなんだと思いました。フィギュアスケートのことを少しでも知っていたならあり得ないタイミング。
不愉快な気持ちはありましたが、大ちゃんならこの程度のことは大丈夫だろうと心配はしていませんでした。彼は強いし、何より曲もプログラムも本当にいいものなのですから。
ただ大ちゃんに関係なく、詳細を知るうちにあきれ果てました。でもまあ、本当に優れた音楽家が作曲したということだけはわかりました。
でもどんな人が作曲した曲であろうと、その曲がいいもので、彼のスケートに合っているならば、それで十分です。
オリンピックなのだから、ドキドキハラハラしないわけがないし、足やジャンプの調子も心配。でも個人戦を精一杯楽しみたいと思います。