気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本レポ 3日目

2010-01-03 17:33:34 | フィギュアスケート大会
この日はみんなで蛸之徹へ。この模様は後日詳しく書きますね。そして帰宅される方達とは別れて会場へ。
この日は前日とは対角線上のスタンド席でした。

女子フリー、最初の滑走は毛間内かれんちゃん。ジュニアから出場のまだ中学生のこの選手が大きなミスもなくエレメンツもスケーティングも表現も揃っていて上手でした。彼女はFS10位、総合11位に入りました。
そして次のジュニア選手、日置檀ちゃんも後半はジャンプが乱れたものの上手で、今年は昨年よりもレベルが高い選手が揃っているかもと思いました。

どうしても有望なジュニア選手に目がいってしまうのですが、ジュニアから上がってきた選手からは、本当に才能と勢いを感じることが多いです。経験年数はもちろんのこと、積み重ねてきた練習時間の合計もシニアのお姉さん達に及ばないだろうに、基礎もしっかりとした目を引く素晴らしい演技が多い。
失礼なことを書いているのかもしれませんが、人が持って生まれた才能にはどうしようもない部分もあるのかもしれないと思いました。
努力はもちろん大切。でもその前提に才能がなければトップに駆け上がることはできないと。もちろんそれに運が加われば鬼に金棒ですね。

第3グループ、今井遥ちゃんは昨年から1年経ってもほっそりとした体型はそのままで、素晴らしい演技を見せてくれました。華もあり、妖精のような演技には見とれてしまいます。
昨年のジュニア優勝は伊達ではありません。今回ジュニア選手で最も才能を感じたのは彼女と村上佳菜子ちゃんでした。

第3グループを見ながらも、男子以上に心配な女子の代表争いがあと少しで決まるという緊張感を中々持てませんでした。
そんなだれた気持ちを吹き飛ばしてくれたのが、第3グループ最後の滑走の武田奈也ちゃん。彼女が出てくると会場の雰囲気がきりっと締まりました。代表はトップ4で争われるだろうとわかってはいても、彼女の持つシニア上位の選手ならではの特別な雰囲気が、会場の空気を変えました。
ジュニアからの選手たちは、技術だけでなく表現も達者でうまい。けれど奈也ちゃんの演技にはそれプラス、シニアの選手にしか出せない情感が漂っていました。

最終グループの6分間練習。氷上は火花が飛び散っているかのようです。美姫ちゃんのトラ衣装はびっくりしましたが、キュートですね。真央ちゃんのトリプルアクセルの調子が気になって見つめてしまいました。あっこちゃんはひとたび心を込めて動くと、何ともいえない華があります。友加里ちゃんはジャンプを何度も決めていました。

緊張感漂う表情で出てきた最初の友加里ちゃん、最初のルッツが乱れたものの、そこで乱れず最後まで集中して滑りきったのはさすがです。

美姫ちゃん、代表がすでに内定している今回の彼女には3-3に挑戦してもらいたいと思っていましたが、SP、FSともに回避しましたね。彼女には彼女にしか出せない迫力とオーラがあり、それは演技が抑え気味でも感じるものでしたが、今回はミスがあったこともあり会場はそれほど盛り上がりませんでした。
やはり観客の関心は代表争いにあり、応援は残りの選手に集中していました。

真央ちゃん、前日に演技をまとめられたことで少しは安心したものの、やはり気が抜けません。最初の3A成功にわっと会場が湧きました。その後のミスのない演技。
大切な場所ではきちっと演技をしてくれるところはさすが真央ちゃんです。しかし彼女はなんて強いのでしょう。真のアスリートだと思いました。
日本のエースはやはり男子は大ちゃん、女子は真央ちゃんで決まり!

友加里ちゃんも好きだけど、私はやっぱり女子の中で明子ちゃんの演技が一番好き。だからバンクーバーには彼女に行ってもらいたいと思っていたので、見ていて緊張しました。
明子ちゃんにOPに行ってもらいたいも思っているファンは大勢いるのですね。真央ちゃんに匹敵するか、それ以上に感じるほどとても大きな歓声が湧いていました。
最初は緊張気味、そしてループの後に転倒したあと開き直ったかのように、生き生きとした演技を見せてくれた明子ちゃん。ステップでは楽しんでいる気持ちが伝わってきて、彼女のスケートができて幸せだという気持ちが氷上に花開いているかのような演技でした。
私はあの転倒はジャンプの後の転倒でエレメンツとは関係ないだろうと思いつつも、リプレイを見るまでは不安でした。ジャンプとは関係ないと確認して、点数が出て2位!明子ちゃん、泣いていましたね。私も思わず涙汲みました。
この大会は順位だけが焦点だった大ちゃんよりも、代表になれるかが焦点だった明子ちゃんのほうが緊張して見てしまったかも。
友加里ちゃんは本当に残念でしたが、こうなったら世界選手権でいい演技をして、ぜひメダルをとってほしいと思います。

明子ちゃんで会場中が熱狂していた後なので、佳菜子ちゃん大丈夫かな、と思いましたが、彼女なら大丈夫だろうとも思っていました。
最初はパンク、でも残りは集中してミスなく。スピードがありキレのある動き。この選手は本当にすごい、大物だわと思いました。

女子の表彰式の後、かなりあってから代表選手の発表。
まず男子が出てきて、大ちゃん達3人がかなり間を開けて立っていたので、女子やアイスダンスの選手が立つ場所があるかと気になってしまいました。この3人は演技をすればすごいのに、普段はなんだかやたらとかわいい頼りなげな男の子達に見えてしまいます。
CSで放送したようですが、一人ずつのあいさつで「こんばんは、○○○○です」をみんなで踏襲して、観客の笑いを誘っていました。会場にいる観客で彼らの名前を知らない者は一人もいないというのに。
全員での記念撮影、男子が後ろで女子が前。男女身長がそれほど変わりませんからね。女の子達、腰をかがめて苦労しているようでした。いっそのこと男子が前で中腰姿勢になっては?ここでも観客の笑いをとる代表選手達でした。
そして女子の表彰式の後と、代表選手の発表の後でも、少しでも選手に触れようと地響きを立てて観客が動くアリーナ席。大げさでなく会場中に響く音なんですよ。それを遠くから眺めているのもおもしろいものでした。

しかしテレビ放送を見ていると、自分の記憶がいかにいい加減かを思い知らされます。会場で見たときとテレビでは演技の印象が違ったりしていて。
随分いい加減なレポで申し訳ないわ。

公式リザルト