気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本レポ 男子表彰式他編

2010-12-30 01:08:43 | フィギュアスケート大会
長くなってしまったので、男子表彰式からはこちらに。

表彰式、誰のときよりも大きな歓声の中、大ちゃんが3番目に出てくるのはちょっと違和感があったけれど、仕方がありませんね。
この悔しさは、世界選手権の表彰台の真ん中に乗ることで返してほしい。
でも全日本らしい暖かい、いい表彰式でした。相変わらずの3人で、お笑いポイントもそこここに作ってくれたし。

ウイニングランのとき、小塚君はトロフィーを持っていくのを忘れて、指摘されて取りにいっていました。大ちゃんも昔同じ失敗をやったって聞きました。(2005年?それとも2006年?)初めての優勝だとついやらかすのでしょうか。
写真を撮るときには大ちゃんは賞状を落としていました。色々と小塚君に教えてあげている一方でこれだもの、いかにも大ちゃんらしい。
その後滑り出すと、小塚君、大ちゃん、織田君の順で。あ~あ、大ちゃんったら織田君を抜かしちゃったよ、と思って見ていると、本人も気付いたようで順を変えていました。

そして大ちゃんは観客席に表彰式でもらった花束をさっさと投げ入れていました。小塚君も真似してすぐに投げ入れて。彼らはさすがにアスリート、花がよく飛びます。女性ファン達がフェンス間際で花を投げても、フェンスとフェンスの隙間に花を落としてしまうのを見たので、妙なところに関心しました。
そして織田君、小塚君が投げたあとも彼はしばらくの間、迷っているのか花束を持ったままでいました。私は隣の友人と、「そのお花、奥さんに持って帰ってあげて。奥さんきっと見たがっているよ」なんて言っていたのですが、自分だけ持って帰ると格好が付かないと思ったのか、結局織田君も投げてしまいました。奥さんに文句を言われなかったでしょうか。私なら絶対に文句を言うところです。

女子は簡単に。テレビで男子よりもずっときちんと放送されたし。
真央ちゃんは本当に凄かったですね。この短期間でここまで修正してくるとは。いつも彼女の能力の高さとガッツには驚かされます。
優勝した美姫ちゃんも、SP、FSともに素晴らしかった。SPはかなり構成を落としてきましたが、ここまでの試合の流れでいけば仕方がないですね。
佳菜子ちゃんも凄い、FSは試合毎によくなっているではありませんか。シーズン初めにはミスが多かったのに、今回はノーミスではっとするほど気迫の籠もった演技。
試合前、私は明子ちゃん推しだったのですが、この3人が代表に決まったのは納得で、残念みたいな気持ちも残りませんでした。でもまだしばらくの間、現役選手としての明子ちゃんの演技を見たいです。四大陸でいい演技をしてほしいです。

そして庄司理紗ちゃんは、本当に能力の高い、将来が期待できる選手ですね。インタビューの受け答えもきちんとしていて、性格も頭もよさそうです。
ロビーで重松コーチといるところを見掛けました。美男美女の師弟、麗しかったです。実は私は健人君が重松コーチのところにいるときには、重松コーチをあまりイケメンだと思ってなかったんですよ。健人君が目立ちすぎるので。(笑)
でも理紗ちゃんと並ぶと、お互いの容貌を引き立てあうんだな~なんて思いました。

もう1人のジュニア表彰台組の大庭雅ちゃんも、とても軽々とジャンプを跳ぶ、将来性の高い選手ですね。

24日の晩は大ちゃんの状態に落ち込んだりもしたけれど、25日には来てよかったと心の底から思っていました。大ちゃんからも、健人君からも、他の選手達からも、素敵なプレゼントをたくさん受け取った気分でした。
全日本観戦はいつも特別な緊張と感動があって、NHK杯やショーよりも、ずっと好きかも。来年も行くぞー、と思いました。開催地はどこになるのでしょう。

そして観戦が楽しいのは、友人達のお陰でもあります。皆さん、超マイペースな私に呆れているでしょうが、いつも付き合ってくれてありがとう!今回も本当にお世話になりました。
しかし、SPの晩もFSの晩もホテルの一室に集まったのですが、日付けが変わっても語り続ける皆さん、タフ過ぎ。自分の体力と根性のなさを思い知りました。(汗)

コメントをくださった皆様、ありがとうございました!明日お返事いたします。

全日本レポ 男子編

2010-12-30 01:08:24 | フィギュアスケート大会
「おしえて高橋大輔選手!」、いい番組でしたね。
あの倉敷の男の子、幼い頃の大ちゃんにどことなく似ていてかわいかった。数年後、彼がノービスやジュニアで活躍したら、あの時の大ちゃんのアドバイスを聞いて練習を頑張ったのね、って騒いでしまいそうです。
そして餃子、どれだけ好きなのかしら。そこまで好きって食べ物、私は思い付きません。まずいものは好物でもヤダ。

いつも会場に足を運んで帰ってくると、レポを書き終わるまで落ち着きません。やたらと時間がかかるので本当はレポを書くのは好きじゃないのですが、年に数回のことだから頑張ろうと思って書いています。それに時間が経ってから読み返すと、こんなこともあったなって忘れていたことも思い出せるので、自分でも重宝だったりします。
今回は選手別に書いてみたけれど、ちょっと失敗だったかも。いつものように時系列順のほうが前後の状況もわかってよかったかな。
次の世界選手権では多分そうしますね。男子SP、FS、両方のチケットが手に入りました。両日とも無事に行けることが決まり、ほっとしました。初めて現地観戦する世界選手権、凄く楽しみです。皆様にもチケットが当たって行けますように!

今回初めてアイクリのチケットの現地引換を経験しました。どちらの日も列はそう並んでいず、スムーズでした。渡されたチケットが入っている封筒には会員番号と名前が印刷されていて、席は本当に最初から決まっていました。

男子SP、ショートサイドですがアイクリの1列目で楽しみました。驚いたのは、周りのファンの皆様のディープファンぶり。私が名前も知らないような選手に、バンバン声援が飛んでいるじゃありませんか。
みんなが身内ってわけでもないだろうに、どうしてご存知なんだろうかと思ってしまいましたが、きっと地方大会などにもこまめに足を運んで、成長を見守る感じでじっくりと選手を応援してらっしゃるんでしょうね。こういう方達が真のフィギュアファンなんだ、なんか素晴らしいな~と思いました。

CS、BSでも放送があるかないかわからないぐらいのレベルの選手の中にも、素晴らしい演技を見せてくれる選手がたくさんいました。
SP滑走順に、SP、FSの感想をまとめて書いていきます。

男っぽい演技を見せてくれる木原君、彼は今年の4月の名古屋フェスで見たのですが、あれから随分上手になりました。
世界Jr.で頑張ってほしいです。

吉田君、ゆっちは今年もジャンプの調子がよくありませんでしたが、魅せてくれました。これでジャンプが決まればかなりいい選手のうちの1人なのに。

堀之内君、彼のSPは素敵で、うまいな~と思って見ていました。FSの日、ロビーでジョギングする彼とすれ違いましたが、日本的なきりっとしたイケメンです。

板井君、彼は動きが優雅で素敵な表現をする選手です。ジャンプ構成が弱いのが残念ですが。SPはジャンプミスはありませんでしたが、FSは乱れました。

SPでもFSでも独自の世界で魅せてくれた彰生君。彰生ワールドは今年もはじけまくっていました。SPは囚人衣装プロ、FSはミッキーマウス、こんなおもしろい選手、他にいませんね。コアなファンがついているのもわかります。
3AもSPは転倒、FSはオーバーターンですが、回転が認定されました。ちゃんとジャンプも成長していっていますね。FSは自爆しちゃったけれど、それでもすごく楽しませてもらいました。

刑事君、まだ完全ではありませんが、3Aが戻ってきました。彼は表現力はあるんだけど、やはりまだ個性は出きっていません。でもプログラムに模索している様子が感じられました。世界Jr.に派遣されるので、楽しみにしています。

結弦君、SPは素晴らしかったですね。テレビ放送があったので、演技については割愛します。
SPの6分間練習のとき、目の前で何度も3Aを跳んでくれて、その美しさに目が釘付けでした。飛距離がある上に、柔軟性が高いためか着氷が美しいんですよ。右足のアウトサイドエッジと氷との角度がシャープで、とにかく流れます。しかもフリーレッグが高いので見栄えのすることといったら。テレビで見たってきれいなものはきれいですが、目の前だと感動がありました。私がジャッジで本番であのジャンプを跳ばれたら、ためらわず+3を付けます。
元々流れるフリーレッグの高いジャンプが好きなのですが、そういうジャンプは外国人選手のほうが多くて日本男子はあまり跳ばないので残念でした。
ふと思ったのですが、結弦君の3Aは柔軟性だけでなく飛距離があることも、この着氷に影響しているのでしょうか。日本男子は高さはあっても飛距離はそれほどでもない3Aを跳ぶ選手が多いように思うのですが、それだと氷にエッジが接する角度から、流れにくいですよね。

近藤君、SPのルパンは、小技の効いたすごく楽しいプログラムでした。これはCSかBSで放送するべきです。皆様に近藤ルパンを楽しんでほしい。
今回は不調だったのかもしれないけれど、彼はジャンプの軸が太いのが残念。表現力はあるのに。

中庭君、いい味を出して魅せてくれました。FSの「龍馬伝」は着物を模した衣装が雰囲気を出して、印象に残るプログラムでした。4回転にも挑戦したし、一度も転倒しませんでした。昨年よりも進化を感じました。

小塚君、今回の選手達の演技の中では、やはり優勝にふさわしかったかなと思います。SPは素晴らしかった。FSはややミスが目立ちましたね。

村上君、FSでは4Sに挑戦。スケアメで4回転なしでミスのないまとめた演技を見せてくれたので、一段上のこととして挑戦したかな。

町田君、昨年の全日本はよかったけれど、今回はちょっと精彩を欠いていたかも。演技は素敵なんだけど、スケーティングが課題ですよね。

無良君はスケーティングが本当によくなりましたね。表現は頑張っているのはわかるけれど、もうちょっと何かあるといいと思ってしまう。

織田君、彼はどうして今季はこんなにも大ちゃんに合わせてくれるんだろう、と今回も思ってしまいました。大ちゃんとの切っても切れない縁を感じ、かわいく思えてきたほどです。(笑)
実際は優勝を意識しすぎてしまったのでしょうね。能力は十分高いのだから、強い気持ちを持って、どれだけコントロールできるかなのでしょうね。パパさん、しっかり!

南里君、最後の全日本、心のこもった素敵な演技を見せてくれました。観客もこれが彼の最後の全日本だとわかっているものですから、本当に暖かくて。
フリーの後は彼も由美先生も泣いていて、送別会に出席したようなしんみりとした気分でした。他の選手もできたら最後の全日本はこうして送り出してあげたいなと思いました。
南里君、今までありがとう!今後の長い人生をお幸せに!

郡山君のSP「テキーラ」は、黄色い衣装で胸にマラカスの柄が入った楽しいプログラム。でもジャンプの調子が悪くて、25位。たった1位違いで、FSに進めませんでした。「リバーダンス」、凄く楽しみにしていたのに。ジャンプの調子が悪くても見たかったのに。本当に残念でした。

大ちゃんと健人君は別に既に書いたので、割愛。しかし、SPとFSをまとめて書くのも試合の切迫感がありませんね。→公式リザルト

全日本レポ 健人君編

2010-12-29 02:28:04 | 中村健人
男子SP、6分間練習の健人君は第二グループの最後の滑走。→公式リザルト
話はずれますが、昨年までが無差別に抽選で滑走順が決まったのに対し、今年の滑走順の抽選の仕方は不思議でした。だって、ワールドスタンディング又はベストスコア、又は昨年の全日本の順位などで、上位12人とそれ以外の選手を分けて、それぞれその中で抽選をしたっていうのならわかるんです。でも最後の2グループの中に上位12人とはちょっと違うんじゃないだろうかと感じる選手がいて、基準が分かりませんでした。女子SPも同じ方法で決めた滑走順でしたね。どういうシステムだったんだろう。

話を戻します。今季の健人君はインタビューや連盟サイトの強化選手ページの言葉、用意したプログラムなどからはすごく気合を感じるのに、いざ試合となると結果が出せず、新米ファンとしてはやきもきして試合の度に不安でした。
しかもここまでの今季5試合の中で、放送されてまともに見られた演技は全日本Jr.のFSだけだったし。
そんなわけで、6分間練習が始まる前から私はすごく緊張していました。

そんな私の心配をよそに、6分間練習の健人君はまずループをふわりと跳びました。次に3Lz-3Tのコンビネーション。体は軽い感じでファーストジャンプはきれいだったのですが、他選手が近づいてくるのを気にして、セカンドを失敗。もう一度コンビネーションを跳んで難なく降りました。次に跳んだ3Aは一度目はステッピングアウト。二度目はきれいでした。
3Aだけは百発百中とはいえませんが、他のジャンプは全く不安を感じさせないほど、調子がよさそうでした。
いいイメージで練習を終わりたいのか、全種類のジャンプを一度ずつ成功させると、その後は跳びませんでした。試合の直前に選手がよくやるシングルジャンプはしていましたが。

本番は3Aが一番の気がかりでした。6分間練習で成功して終わらせることができたものの、得意なジャンプなのに今季はずっと不調で。調子はかなり戻ってきたようだったけれど、残念ながら転倒してしまいましたね。でもその後のジャンプは練習と同じように不安げなくきれいで。
ステップやつなぎの振付は以前とはだいぶ変更されて芸が細かくなっていました。大ちゃんファンの友人達が、健人君のステップ、楽しめたと言ってくれて嬉しかった。
実は私は最後まで緊張して見ていたので、楽しむことを忘れていました。ミスを引きずらず、ミスを最小限にできたことにほっとして、彼の演技後は脱力状態でした。もったいないことをしました。(汗)
ところで地上波で彼のSPが放送された地域もあったのですね。うちの地域ではカットされていたので、30日のCS待ちです。会場では表情はよく見えなかったので、どんな表情で滑っていたのか見たいです。放送は楽しもうっと。

FSの日は、ロビーで健人君を偶然見掛けました。黒の上下のシンプルな練習着がよく似合っていました。これは友人と神様に感謝の嬉しい出来事でした。彼の出番前だし、声を掛けたりはしていませんよ。
全日本Jr.に続きポエタ衣装で出てきた6分間練習は、A席からは表情は見えないのですが、動きからは前日よりもやや緊張しているように見えました。この時の練習で跳んだジャンプの種類と順番を記憶してないのですが、3Aは2度成功させていたと思います。それでも彼はアクセルが気になるような感じで確認していたりしました。

この日もグループ内の最終滑走。彼が出てくると、ファンからの声援以上に、観客席の選手仲間からの声援の凄いこと。野太い声(失礼!)の大声量で、「けんとー!」と必死な感じでスタート直前まで続きます。他の選手もこんなふうに仲間達から応援されていたのか記憶にないのですが、少し驚きました。社交的な彼だから仲間に慕われているのだろうなと微笑ましく思いつつも、こんなに激しく応援されて健人君大丈夫かなと思ってしまったり、いやいや、彼らも選手なのだからどう応援してほしいかほしくないかわかっていてやっていることだろうから大丈夫だろうと思ったり。

スタートポジションでの動きは全日本Jr.よりもなめらかでかっこよく、最初の3Aは成功!次のルッツもきれい。緊張しながら見つつも、健人君、大丈夫そうだと感じてきました。フリップは残念ながらパンクしましたが、エッジの矯正でもしているのか今季ずっと調子が悪いので仕方ないです。
2A-3Tは成功、情感のこもったサーキュラーは素敵でした。
後半の3Aは転倒。でもこの試合で3Aのパンクが1つもなかったのは、ここまでの試合と比べると大きな進歩です。3Lo(回転不足をとられていましたが)と3Sも成功させ、ミスを最小限に抑えた今季で一番いいフリーだったと思います。MOI放送でちらりと映ったフィニッシュの健人君の表情からは、自分の演技に満足してない様子が伝わりましたが、私は今季一番いいフリーを会場で見られた嬉しさで一杯でした。
テレビ、肉眼関係なく初めて見るコリオステップは、ポエタのようにトゥステップが入っています。健人君はこうした雰囲気のプログラムが似合うし、本人が好きなのでしょうね。これまでで私が一番好きな彼のプログラムはミッションなので、またああした路線のプログラムも見たいけれど。
キスクラの彼はにこやかで、キスクラ横の客席からプレゼントを受け取っていました。かなり人気が出てきましたね。

SP9位、FS9位、総合8位と、昨年よりも総合順位を1つ落としましたが、昨年は無良君と村上君が大自爆しましたからね。上位選手陣を見ると現時点では納得の順位ではないでしょうか。納得しているのは私だけで、本人は悔しいかもしれませんが。
SP、FSの両方でミスを最小限にしてまとめられたのは、今季の試合の中では大きかったなと思いました。それにジュニアチャンピオンらしく、ジュニア選手の中では1番の順位ですよ。

ところで、インタビューをまとめてあるページを見て驚きました。→SPインタビュー FSインタビュー

Q.4回転は挑戦しますか?
A.実は、今回は4回転を跳ぶはずでしたが、大会前に足を捻挫して断念しました。4回転トーループを用意していました。

健人君、4回転を練習していたのですね。しかもこの言い方からは、練習では跳べているようですね。練習映像でいいから、自分の目で確かめたい。
昨年のファイナルのインタビューでは4回転の練習をしていないと語っていたので、びっくり~!でも今季の不調の原因はこれだったのかなと納得しました。4回転の練習を始めると、それまで跳べていたジャンプが崩れる選手は多いですものね。でもフリップ以外のジャンプは戻ってきたようなのでよかったです。
健人君が4回転を跳ぶ・・・不安と嬉しさの両方が入り混じった複雑な気分です。
不安は、これまで以上に試合でどきどきすることになるから。
嬉しさは、これまで彼がどんな位置を目指してスケートをしているのかイマイチよくわからなかったのが、本気を感じられたから。

でも厳しいことを言わせてもらえば、とりあえず今のジャンプ構成で完成度を高めてほしいです。1つのプログラムで3Aを2本成功させるところが見たいです。フリップもエッジの矯正をどうするかは本人の好きにすればいいけれど、エッジエラー付きでもいいから前のように成功させてほしい。
ついでにもう1つ注文を。来年は最終グループに残ってほしい。稀にしかない公式練習を見られる場で、健人君のスケートを見たいです。本人のためではなくそんな理由だなんて、本当にひどいファンだと自分でも思いますが。(汗)

でも4回転は予期していなかっただけに、やはりかなり嬉しいニュースでした。健人君、怪我しないでね!
今回は自分のヘタレファンっぷりが情けなかったので、私も応援にもう少し気合入れます。

全日本レポ 大ちゃん編

2010-12-28 01:03:08 | 高橋大輔その他
昨日(日付から言えば一昨日?)、長野から帰って参りました。いつもながら書くのが遅めですが、できる範囲でレポしたいと思います。
順番に書いていきたいけれど、ここを読んでらっしゃる方が一番期待されているのは大ちゃんのことではないかと思うので、まずは大ちゃんについて。→公式リザルト

ファイナルの後、私は心配しつつも、私が心配してもどうなることでもないと、彼の体調については考えないようにするか、考えてもひたすら楽観的に捉えるようにしていました。
だから、SPを目の当たりにした瞬間は、現実を突きつけられたようでショックでした。

SPの6分間練習のときから、大ちゃんはやはりいつもと違っていました。この日はショートサイド1列目のアイクリ席。2つのフェンスを隔てて目の前を通っていく大ちゃんからは、これまでの試合の6分間練習で感じたような研ぎ澄まされたオーラを感じませんでした。動きがいつもほどよくないし、他選手の動きをかなり気にしています。それでもジャンプは成功させていました。ジャンプ以外ではステップを確認していました。
でも私はこの時点でもまだそんなに不安になっていず、大ちゃんってば相変わらずウエスト細いわ、とか暢気に見ていました。(汗)

大ちゃんが登場すると、いつもながらのすごい声援。実は大ちゃんファンであるにも関わらず、どうも私はいつもこの凄い応援に引いてしまう。
演技が始まり、コンビネーションと3Aをミスしたときは、信じられないものを見た気分でした。ルッツは何とか降りてくれましたね。
ステップの始まり位置は私の席からは遠かったのですが、気合を入れて始めたのは感じました。でもやはり動きはいつもほどよくありませんでしたね。帰ってからテレビ映像で確認したら、フィニッシュで舌を出して、思っていたよりもいい表情をしていたのでほっとした気分でした。
でも会場にいたときは彼の体調の悪さに愕然とし、ショートでこれなら明日のフリーはどうなってしまうんだろうと悲壮感で一杯でした。
演技後はすごい花束、プレゼント。大ちゃん、戻りにくそうでした。次の選手も練習できなくて少し気の毒でした。皆さん大ちゃんのためにとやっていることだから書かないほうがいいことだけど、昨年までよりも激しい気がして今回気になってしまって。

あまり観客のよくない行動については書かないようにしているけれど、今回リンクサイドでプレゼントをフラワーガールに投げて受け止めてもらうチャンスを待っていた方がいらっしゃいました。
でも氷の上に直接投げ入れることができない壊れ物などのプレゼントは、プレゼント預かり所に預けましょう。もしフラワーガールが気付いて受け止めてくれようとしたとしても、幼い子供なのだから受け止め損ねて落としたり、フラワーガール自身も転んで怪我したりする可能性もあるのだから。
預けられるとご存知なかったのだろうけれど、係員に一言聞いてみれば済むことだし。

アイクリのアリーナ席はお一人様席で、少しお話した隣の席の方は他選手ファンだったので不安な気持ちを話すことはできず、試合後友人たちと合流して色々と話せてほっとしました。
試合前は、もちろん大ちゃんには絶対に優勝してほしいと思っていたのですが、SP4位という結果に、この時はとにかく表彰台に乗ってほしいという気持ちでした。

フリーの日は会場時間に入ると、男子最終グループの公式練習を見ることができます。
1番滑走の大ちゃんの曲が最初にかかり、出だしやステップなどを演じていました。あとは軽く流したり休んだりして。動きやスケーティングは前日ほど悪くないように感じました。
サーキュラーステップを見ながら、彼の動きの美しさから胸が締め付けられるような気持ちでした。どうなるにせよ、今日はとんでもないピアソラが見られそうだと思いました。
ジャンプは順に練習していって、3Aも成功。4Tは1回だけ挑戦して失敗。
その後はフリップをひたすら練習していました。2回転になってしかもステッピングアウトしたりして、4Tまでのジャンプを見ずにそこだけ見たとしたら、余りの不調振りに驚くような内容でした。最初から見ていても、大ちゃん、何やっているんだろう、見てられない、と思ったぐらいですから。しかしフリップは段々形になっていき、回転数も上がっていきました。最後は回転不足ですが、4回転を着氷。インタビューによると初めての片足着氷らしいですね。

昨年の全日本フリーでの公式練習では、彼はかなり早めに練習を切り上げてさっさとリンクから姿を消したように記憶しているのですが、この日は練習時間終了のアナウンスがあるまで練習していて、リンクから離れたのは最後から2番目でした。

フリーの日はジャッジ側A席で友人と見ていました。最終グループの6分間練習、リンクサイドで氷の上に出るのを待っている彼は、友人によると恐い表情をしていたらしいです。
氷の上に選手が出てきて、彼がまずサルコウとループを跳んでどちらも失敗したときは、信じられないものを見てしまった気持ちでした。公式練習では3Aまではちゃんと跳んでいたのに、どうしてしまったのって。
その次はルッツ、これは成功。続いての3Aも成功。これで少しは気が楽になりました。サルコウを再び跳んで、今度は成功。4Fに挑戦して、これはきれいな3回転ジャンプになりました。
一番滑走なので時間ぎりぎりまで使えず、4回転もそれ以上は練習しませんでした。

他の選手が引き上げて彼が取り残され、演技開始。あとはテレビで放送された通りですが、会場での声援と拍手には大きな祈りが込められていました。
4Fを両足で着氷した後、3Aを成功。このとき、今すごいものを見ているという予感に襲われました。変な話だけど、その後もジャンプを決めていくたびに、これは今まで知っている大ちゃんが滑っているんじゃない、という気持ちになりました。何かが乗り移っているなって。表情も見えないほど遠くから見ていたから、余計にそう思ったのだと思います。
サルコウは2回転になりましたが、このときの状況からいったら、信じられないほどよくやりました。
何が乗り移ったと感じたかというと、実は神様が乗り移っているんじゃないかって思ったほどですもん。鬼神とか、仁王様とか。(笑)
いや、冗談抜きで本当にそう感じました。今の彼の中には修羅の神がいるなって。どれほどの想いでこの一日を過ごしたのだろうって。

バンクーバーの直前、橋本聖子会長のインタビューにこういう一節があったんですよ。印象に残ったので書き留めておきました。
「人間の精神は、肉体の限界を超える力を持つ。ところが普通の人間は、肉体が悲鳴を上げることで精神が参ってしまう。」(元記事へのリンクを張りたかったのですが、すでに削除されていました。毎日jpに載った団長としてのインタビューでした。)
この日のフリーを見て橋本会長の言葉を思い出し、ああ、大ちゃんの精神は彼の肉体の限界を超えたな、と思いました。
これまで何度も何度も大ちゃんには驚かされていますが、今回の大ちゃんはある意味これまでで一番凄まじかったような。
この晩、友人の1人が言っていました。「来るまでは3位で喜ぶなんて思っていなかったけれど、こんなに嬉しい3位はない」って。私も全く同じ気持ちでした。
大ちゃん、いつも何度も感動をありがとう!!!!!そして表彰台と代表権、おめでとう!

とりあえず大ちゃん編はここまでにしますね。

日経のコラム他

2010-12-23 00:28:02 | 高橋大輔その他
どなたも同じかと思いますが、毎年全日本の前は忙しいです。大掃除に年賀状、選手へのプレゼントの用意、前倒しのクリスマスの準備・・・。(疲)
何が言いたいかというと、更新をさぼっている言い訳をしているだけです。(汗)

大ちゃんの日経のコラムが更新されましたね。→日経
「僕のジャンプはタイミング、そのコツは…」
彼のジャンプについてここまで詳しく知れたのって初めてじゃないでしょうか。今回もとてもいい内容でした。
この日経のコラムをまとめた本もいつか出してほしいぐらいです。

昨日のすぽると!もよかったです。世界選手権2連覇へのこだわりの気持ちを語ってくれました。
自分で髪を結んでいるシーンがかわいかったのがツボでした。

今日のチュッキョフィギュアは無良君のインタビューでした。→チュッキョフィギュア
ちらりと大ちゃんと小塚君の名前も出てきました。無良君が怪我の影響で不振だったときに、バンクーバーでの彼らの活躍を見て、励まされたそうです。

載せるのが随分遅くなってしまったけれど、健人君ファンで知らない方がいるかもしれないので、彼の関連番組も。

Jスポ<未来の星を探せ! ルーキーズ ファン!!>
Jスポで健人君の特集があるなんてと、知ったときはかなりびっくりでした。もう数回放送されたみたいだけど、私は1月にならないとJスポを契約しないので、まだ見ていません。
日程・内容など詳しくはこちら→Jスポ

12月26日(日)12:00~12:55にはBSフジで全日本ジュニアの放送があります。
地上波と同じ放送でしょうか。地上波は1時間の枠の中でいい放送内容でした。フリーだけですが、男子4人、女子3人をノーカットで放送してくれたのです。男子のほうが多いなんて!表彰台メンバー+未来の期待の星として昌磨君を加えたためだと思いますが。それにしても嬉しいことでした。

全日本出発前にやらなきゃいけないことがまだ山積みなので、帰ってくるまで多分もう更新しません。
今年の長野は寒いようですが、行かれる皆様お気を付けて。元気に長野で応援しましょうね!
選手の皆様がいい体調で大会を迎え、実力を発揮できますように!

GPF男女FS

2010-12-11 23:53:49 | フィギュアスケート大会
ファイナル終了しましたね。→公式リザルト
大ちゃんは表彰台を逃しましたが、4位と健闘しました。正直言ってあの衝突映像を見たときには棄権も覚悟しましたし、無理に出てももっと崩れるかと思っていたほどです。
この後は体をきちんとケアして全日本までに体調を万全に整えて、ぜひ優勝してもらいたいと思います。
しかし、大ちゃんはファイナルになると色々ありますね。大体私が彼のファンになったのも、体調不良だった4年前のファイナルのフリーだし。(汗)
ファイナル優勝は来年にとっておいたということにしておきましょう。少なくとも来季までは現役続行ということで。

アモーディオ、SPよりはよかったけれど、彼にしてはミスがありました。でもステップでは観客が乗っていました。総合6位。

トマシュ、やはりスケーティングがきれいです。このプログラム、段々よく思えてきました。4回転が3回転になってしまったのは残念。でもあとの大きなミスはルッツがダブルになったぐらいでよくまとめたと思います。総合5位。

小塚君、4回転は回転不足で他にも着氷がやや乱れたところはありましたが、大きなミスなくよくまとめました。フランス大会のような伸びやかさはなかったけれど、彼のほうも衝突の影響はあっただろうし。総合3位。

大ちゃん、4Fはダウングレードでしたが、転倒しませんでしたね。なぜか4Tよりも4Fのほうが転倒しない大ちゃん。4Tの調子が悪くなると4Fに挑戦するって、こんなおもしろい思考回路の持ち主の選手は大ちゃんぐらいではないでしょうか。
前半のジャンプはよかったのですが、後半にはダメージがきていましたね。演技後のあの表情は久々に見たような気がします。総合4位。

パトリック、本当にすごい選手ですね。彼のスケーティングに4回転を含むジャンプ力が加わったら、誰も敵わないんじゃないかと思っていましたが、それが現実のことになってしまうなんて。まだ19歳(本当に19歳?と疑ってしまいますが。 笑)という年齢を考えると、今後の活躍が恐ろしいほどです。優勝。

織田君、4回転は失敗したものの、その後のジャンプは見事でした。最後の2Aの転倒にはびっくりでしたが。最後のステップはちょっと足に来ている感じだったでしょうか。しかし彼は昨季からの短期間でぐっと成長しましたね。コーチ変更効果か、パパになって大人になったのか。総合2位。

女子はFSもレベルが高い試合でした。今年のファイナルは男女ともに見応えがありましたね。
美姫ちゃんのFSは本当に素晴らしかった。明子ちゃん、佳菜子ちゃん、コストナー、シズニーの4人も素晴らしい演技をして、でもFSの点数は115~117点台なのに対し、美姫ちゃんはミスなく2A-3Tを含んだジャンプを決め、122.70の高得点でFS1位。SPの失敗が響いて総合は5位だったけれど。今度はSPも揃えて、またこんなFSが世界選手権で見たいと思いました。
明子ちゃんはSPもFSもいい出来だったのに、4位と表彰台を逃して残念でした。PCSがもう少し出してもらえれば。フリップはダブルになったけれど、2A-3Tが安定していますね。そして見事なステップと柔らかな表情に引き込まれました。
佳菜子ちゃんはフリップが1つパンクしたけれど、ミスを最小限に抑えましたね。3T-3Tが抜群に安定しているのが凄いです。今シーズン、1試合毎に大きな進歩が見られます。成長期ってすごいなと思います。FSは美姫ちゃんに次ぐ2位。総合3位おめでとうございます!
コストナー、「牧神の午後」は彼女にしかこの味は出せないんじゃないかと思ってしまう、独特で素敵なプログラム。怪我の影響でやはりルッツとフリップは抜いていて、ループがパンクしてしまいましたが、他は見事な演技でした。2位。
シズニー、スピンがとびきりきれいで表現力も抜群だけどジャンプミスの多い選手だったのが、今季は安定していますね。コストナーが暫定1位になって、カロちゃんは素敵だけど日本女子がそれぞれ難易度の高いコンビネーションを跳んでプログラムをまとめたにも関わらず、ルッツもフリップも入れない選手が優勝ってのはなんかな~と思って見ていたので、シズニーの優勝でほっとしました。
女子はSPの順位がそのまま総合の順位で、SPが大きく響いてしまいました。今季の美姫ちゃん、FSは毎回素晴らしいのに、SPで出遅れています。FSだけなら1位だと思うともったいなさすぎる。SPにだけ入れている3Lz-3Loがプログラム全体に響いているのでしょうか。

ジュニアのペアでは成美ちゃん&マーヴィン君が優勝ですね!おめでとうございます!
世界ジュニアも優勝してほしいなあ。でもシニアのファイナルのほうに出場して3位になったスイ&ハン組が出場する可能性が高いからどうなるかしら。

GPF男女SP

2010-12-10 23:58:14 | フィギュアスケート大会
昨年のファイナルは、特に男子はぐだぐだ大会だったような記憶があるけれど、今年のSPは男女ともにレベルが高いですね。明日のFSでもいい演技が続いてくれるといいな。→公式リザルト
そして心配していた大ちゃん、思ったよりも動けていて安心しました。フリーはきついだろうから、少しでもおかしいと思ったら、やはり無理はしてほしくないけれど。衝突の影響についての記事もありますね。→産経ニュース

アモーディオ君、ちょっと緊張気味で、アクセルをパンクしてしまいました。今季は安定感抜群の彼ですが、ファイナルってのは選手にとって特別な場なのだと思いました。SP6位。

織田君の4-3は見事でした。昨季は回避することが多かったのに、今季の彼はSPから4回転を入れられるなんてすごいです。どうしてこんなに4回転が安定してきたのでしょう。コーチを変えたことも影響しているのでしょうか。スピンやステップもよかったです。素晴らしい演技で文句なしのSP1位。

トマシュもアクセルがパンク。ちょっと動きが重たげに見えるけれど、細身で小柄な選手が続いた後だからかな?FSでは今シーズン初めて4回転を入れてくるでしょうか?SP5位。

パトリックはまたもSPで4回転を成功させました。コンビネーションにはできず、ルッツのほうをコンビネーションにしてきたけれど。しかし織田君といい、昨季4回転を回避していた選手に限ってSPから4回転を入れてきてどうして成功させられるのかってのが不思議です。それだけジャンプ能力が高いんだろうけれど。SP2位。

大ちゃん衣装を変えてきましたね。この衣装の写真を夕方ニュース記事の写真で見たとき、一瞬FSの衣装かと思ってしまって、でもそんなわけはないのでSP衣装かって。
ジャンプミスがなくてほっとしました。今季では一番の出来です。前日の影響か疲れかステップはミスがあったけれど。SP3位。

小塚君も前日の影響はあったのか、小さいミスがあってちょっと点が押さえ気味でしたね。SP4位。

女子は明子ちゃん、佳菜子ちゃん、カロリーナ、シズニーとミスのない素晴らしい演技が続きました。カロちゃんの3-3が久々に見られたのが嬉しい。そしてシズニーが安定しているのも嬉しいです。キスクラの佳菜子ちゃんは天真爛漫、豪快ですね。(笑)
フラットはちょっと調子が悪いというより、調子がつかめなかったという感じ。
プログラムを変えた美姫ちゃんはちょっとミスが目立ってしまいました。体調はよさそうなので、FSでいい演技を見せてほしいです。

ジュニアは女子とアイスダンスが終了しました。
庄司理紗ちゃんはSP4位、FS5位で総合4位。よく頑張りました。注目のジュニア選手のうちの1人になりましたね。彼女の演技を全日本で見るのがとても楽しみです。
しかしジュニアは女子もアイスダンスもロシア勢の活躍凄すぎ。ソチの頃にはロシアのフィギュアスケート界は、随分強化されてそうです。

ファイナルスタート

2010-12-09 23:31:15 | フィギュアスケート大会
シニアのファイナルは明日からですが、もうジュニアは始まっていますね。ジュニア女子SPは庄司理紗ちゃん4位、ジュニアぺアSPは成美ちゃん&マーヴィン君1位。→公式リザルト
明日からのシニアが楽しみだったのですが、大ちゃんと小塚君が公式練習中にぶつかったとのこと。ニュースを動画で見ましたが、かなり激しいぶつかり方で心配になってしまいました。
やはり2週間後の全日本が大切なので、体調と相談してここで無理をしてほしくないなと思います。
明日の試合は心配しながら見ることになりそうです。

でも今日はこんなニュースもありましたね。大ちゃんが紅白の審査員に内定しているらしいです。→スポーツ報知
もう何年も紅白を見たことがないけれど、これは見なくちゃ、もちろん録画して、と思いました。楽しみ~。