気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本 女子

2013-12-26 21:20:43 | フィギュアスケート大会
女子はいい演技が心に残りましたし、完成度の高い演技が多かったですね。

まずは明子ちゃん、優勝おめでとうございます!13回目、最後の全日本での優勝、本当に劇的です。そして女子でずっと一番好きだった彼女が優勝してとても嬉しかったです。
ショートは会場で見ていましたが、あまりに美しく、しかも隣の友人が泣いていたので、私にしては珍しいことですが、つい泣いてしまいました。その後ハンカチで涙をぬぐったら、コンタクトレンズをずらしてしまったというドジのおまけ付き。(笑)
観客のスタオベの凄かったこと!会場中が一体となって、大きな拍手を送り続けていました。私も自分の手なんかどうなってもいいや、ぐらいの勢いで拍手しました。
フリーは家でテレビ観戦ですが、新しい衣装が可憐で美しいですね。そして演技の完成度の高いこと。ジャンプをミスなく跳んでいくのを、テレビの前で拍手をしながら見守っていました。
演技終了後には胸が一杯になって大泣きして、優勝が決まってまた泣いてしまいました。フィギュアスケートを見ていてこんなに泣いたのは初めてです。疲れとか寝不足とか、ここ数日間の気持ちの揺れとかで、ちょっと普通じゃなくなっているなという自覚はあったのですが、ここまで泣くなんて、男子ファンだと言いつつ、私の大本命は明子ちゃんだったのかもしれません。(笑)

佳菜子ちゃんの復活は本当によかったですよね。
今季のショートは子供っぽすぎて今の彼女に似合わないなとずっと思っていたんですよ。プログラムを戻して、調子も取り戻しての素晴らしい演技。ショート終了後の泣き顔から、今季の彼女がどれほど辛かったかが伝わってきました。
フリーではもう自信を取り戻していましたね。ショートとフリーの両方を彼女が揃えられたのは久し振りな気がします。

真央ちゃんはまだ腰の調子が悪く、3Aが残念でしたね。でも調子が悪くてもフリーで2本、合計3本入れてくるところに、彼女のアスリート魂を感じます。
ショートを会場で見ていて、以前よりも演技にスピードが付いてきたと感じました。そして動きの1つ1つがさらに洗練されて美しくなっています。どんどん磨かれていく感じですね。あとは体調と3Aの調子だけですね。

今年は表彰台には乗れなかった宮原知子ちゃん、彼女にはぜひジュニアワールドでメダルを取ってほしいと思います。今季ここまでシニアで戦ってきた経験がきっと生きてくると思います。
ショートでもフリーでも全くミスをしませんね。ただフリーで回転が足りなかったジャンプがあります。この辺りが課題になってきますね。

5位には今井遥ちゃんが入りました。彼女は優雅で軽やかに舞う、素敵な選手なんですよね。でも怪我があったりとずっと調子が悪くて、この試合で久し振りに彼女のいい演技を見ることができて嬉しいです。
四大陸できっと頑張ってくれると思います。

6位は本郷理華ちゃん、ジュニアの女子が安定した成績を出すのは難しいのですが、彼女は苦労しつつもいい調子を保っています。相変わらずダイナミックなジャンプ。表現は昨年よりもよくなってきましたが、さらに洗練されてくるといいですね。ジュニアワールドでの活躍を期待しています。

7位は美姫ちゃん。彼女、出産してからメンタルがものすごく強くなった気がします。大体、産後あの期間でリンクに戻ったり、競技に戻ったりするなんて、もう人間技じゃないって感じ。アスリートの体というのは特別なんですね。
ショートはミスもなく、3-3やルッツも成功させて素晴らしいですね。でもステップはキレがないと感じたので、フリーで失速するかなと思っていました。
フリーではあえて難しいジャンプに挑むという、いかにもジャンパーな選択でした。
女子で唯一公認された4回転ジャンパー。彼女ほど強烈な個性を持った選手はもう現れないのではないか、そんな特別な存在の選手でした。

8位は木原万莉子ちゃん。難病で車椅子に乗っていた時期があったとは信じられないほど素晴らしい演技をしますね。手足が長く、氷上で見栄えのする選手です。
全日本Jr.の放送でインタビューを見ていたら、話し振りも話す内容も高1とは思えないほどしっかりとしていました。同じ年の娘がいるので、うちのとの落差に呆然。
全日本Jr.はショート1位だったのですが、今回もノーミスでしたね。ただジャンプは美しいものの、ステップでは疲れも見えていたので、フリーは大丈夫かなと思っていました。全日本Jr.に続いて今回もフリーではミスが目立ちました。課題はスタミナかしら。

織田君の引退

2013-12-25 23:44:12 | 男子選手
男子の感想の最後に書こうと思っていたのですが、別に書くことにしました。

昨晩のMOIで織田君が引退を発表しましたね。

自分の演技終了後、「大ちゃん、ガンバ!」と叫んでくれた織田君。
自分が絶対的に優位か、代表を争う立場にならない下位かならともかく、ショートで大ちゃんよりも1つ下の順位で、フリーで希望が微かに見えてきた立場の彼が、心の底から送ってくれたエールです。
本当に表裏のない素直な心根の人だと思います。

明子ちゃんの優勝が決まったときも、号泣して彼女にティッシュを渡してもらってましたね。

男子本であるCutting Edge、私はファンになったのが7年前なので、2007年版からしかこの雑誌を持っていませんが、2006年版の表紙は大ちゃんと織田君で、このとき一枠しかないトリノの代表を争っていました。
友人達が言っていましたが、あれから7年間、トリノの代表を懸けた全日本で何が起こるのかさえ知らない写真の無垢な2人が辿ってきた道のりには、どれほど多くのものがあったことか。

彼は大ちゃんのライバルであり、大学の後輩であり、そして本当に大ちゃんのことが大好きだったんだなと思います。
蒸し返すなと言われそうだけど、モロゾフのところに行ったのだって、大好きな大ちゃんと一緒に練習したかっただけなんだろうと今は素直に思います。
そしてなぜか、大ちゃんの調子が悪い試合に限って、彼も大きな失敗をしたりして、そこまで先輩に付き合ってくれなくていいのに、なんて思ったりしました。

彼も辛いことが多かっただろうに、「幸福で満ちあふれたスケート人生だった」と語ったことに強さを感じます。
今後はアイスショーに出場しながら指導者を目指すようだし、彼には素晴らしい家族がいるので、幸せな人生を送ってほしいです。

なんかすごく寂しいんですけどね。四大陸で見たかったけれど、今季での引退を決めていた以上、四大陸に出場しないのは仕方ないです。
今季は日本の選手も、海外選手もたくさん引退して、本当に寂しい思いを何度も味わうことになりそうです。
1つの時代が終わる、それを今見届けようとしているのですね。

全日本 男子

2013-12-25 23:07:24 | フィギュアスケート大会
大抵の試合の場合、勝者の演技のほうが心に残ることが多いです。
しかし男子に限っていえば、この試合で心に残っているのは、3位以下の選手達。
ここ2シーズン不調で、今シーズンのGPSに至っても調子が上がらなかったのに、ここにきて調子を上げて意地を見せてくれた小塚君。フリーでは4回転を成功させて、引退の花道を飾ってくれた織田君。ショートで大きなミスをして順位を下げながら、フリーで4回転を成功させて競技者の意地を見せてくれた無良君に村上君。村上君の4Sは豪快でしたね。残念ながら回転が認められませんでしたが。

そして大ちゃん。ジャンプの練習を始めてから1週間しか経ってないことを考えたら、信じられないほど頑張ってくれました。
大ちゃんを信じたいと思いつつ、正直、あそこまでの演技をしてくれるとは思っていませんでした。4回転は成功しないだろうと思っていたので、3A以下のジャンプをまとめてくれるように願って見ていました。
ショートの3Aはうまく着氷した、と油断した瞬間の転倒。惜しかったですね。
フリーについてはソチの代表に決まった今だから、正直に書かせてください。大ちゃんが出てくる瞬間、モニターに映った彼を見て、一瞬ぞっとしました。沈んだ表情が暗い色の衣装とあいまって、悲壮感漂う姿だったのです。衣装はNHK杯のときのオフホワイトのほうがいいです。
これまでになく表情が気になっているうちに演技が始まって、4回転2本。2本目はルッツにすれば良かったのに、この体調とこの状況で4回転にしてくるところがいかにも彼らしい。あきれるほど一本気な男です。
その後のジャンプはミスもあれど、思っていた以上の出来。想いのこもったステップ。そしてコリオシークエンスで彼のエッジの創り出すラインの美しいこと。
悲壮感漂いながらも、本当に美しい演技でした。
しかし、彼が右手を怪我していたことを、演技直後のモニターを見て初めて知りました。席からリンクまで距離があったので、演技中は気付かなかったのです。リンクに近い席の観客を除けば、テレビをご覧になっていた方達のほうが早く知ったのでしょうね。女子ならともかく、男子シングルの選手が手から血を流して演技をするなんて滅多にあることではありません。彼が置かれたあの状況をさらに強調するように、まるで誰かが演出でもしたように、出血しながらの演技なんてもう出来すぎではありませんか。大ちゃんの競技人生、ドラマティックすぎます。
フリーの終了後、会場の周りでは泣いている人がたくさんいて、私の友人達も泣いていました。今回は夜更かしはやめようと思っていたのに、明け方の5時まで友人達と語り明かしてしまいました。

健人君は、フリーで1本目の3Aを転倒。なのに2本目の3Aをコンボにしませんでした。シークエンス扱いになって3Aの基礎点だけで1.02違ってくるんだから!悪くない3Aだったので、2回転、もしくは1回転なら付けられたはず。他の選手ならOTやSOの後だって付けてくるのに。彼は今季のフィンランディアでも、他のこれまでの試合でも同じことを何度かやっています。成績は11位でしたが、1回転を付けていただけでも1つは確実に順位が上がったのです。
転倒もパンクも仕方ないのですが、拾えたはずの点数を落として順位を下げるのは本当にもったいない。少しでも高い得点を取って、1つでも上の順位に行くんだという意地を見せてほしかったです。
そしてフリーは地上波で放送されませんでしたが、演技後はさわやかな笑顔。やりきったのなら笑顔もいいけど、本当はもっとできる選手なのに。キスクラでは渋い顔の樋口先生。先生、健人君を叱ってやってください、と思っていたら、ランビがそれをしてくれたのでしょうか?
でもフリーの皇帝は本当に素敵なプログラムです。前年からデイビッド・ウィルソンが君は来年皇帝ね、と押し付けてきたらしいのですが、本当に彼にぴったりでした。日本男子でこんなにもノーブルな雰囲気が出せる選手は他にいません。ウィルソンに大感謝です。

全日本 代表選考

2013-12-24 17:59:30 | フィギュアスケート大会
会場に行かれた方、テレビでご覧になった方、どちらも本当にお疲れ様でした。
男子の2日間だけ見て帰ってきた私にとっても怒涛の3日間でした。数日でここまで感情が大きく揺すぶられたことは、スケートの観戦では初めてです。
公式リザルト

まずは、大ちゃん、ソチの代表、おめでとう!!!!!
本当に嬉しいです。もちろん選考基準のことがありましたから、フリーの後も選ばれる可能性のほうが高いと思っていました。
でも発表があるまで安心できませんからね。祈りながら発表を見ていて、彼の名前が読み上げられて跳び上がって喜び、迷惑がられながら家族に報告し、スマホの通信機能上で友人達と喜び合いました。

今朝の日経の記事で、連盟の満場一致で選出されたのを知ったときは、さらに嬉しさが増して、このときのほうが泣けてきました。
時には連盟に不信感を持ってしまうこともあるのですが、彼のスケートを愛しているのは世界中のファンだけでなく、恐らく連盟の関係者もなのです。
もちろん選考基準に照らし合わせた上で、小塚君よりも大ちゃんのほうがメダルを取れる可能性が高いと合理的に判断したのでしょうけれど、内心個々の役員さんがソチの舞台で見たいスケートは大ちゃんのほうだったというのもあると思います。

大ちゃんの選出以外では、選手の明暗は分かれましたね。
まず、小塚君は世界選手権にも選出されませんでした。
そして全日本6位だった無良君は四大陸に選出されず、8位だった刑事君が世界Jr.と共に選出されました。
他は妥当だったと思いますが、小塚君、無良君にとっては非情な選考だったといえるでしょう。

ただ、刑事君を選んだのはわかるんですよね。連盟は選手の育成をし続けていかなければなりません。今の日本は世界で最も選手層が厚く、ソチでメダルを狙える選手が複数います。
しかし、ソチ後はどうでしょう。大ちゃん、織田君、明子ちゃん、美姫ちゃん、真央ちゃんが引退した後は。次のオリンピックを目指せるかという点では小塚君も厳しいし、町田君も次のオリンピックは目指さないと言っているし、男女とも若い選手の育成を急がなければなりません。
日本が3枠を取り続けるために、刑事君に今年シニアを経験しておいてほしかったのですよね。

女子は私の希望通りのメンバーが表彰台に乗ってくれてすんなり決まり、これもまたすごく嬉しいです。明子ちゃんで3回も泣きました。

試合の感想も少しだけ書きたいのですが、明日以降になると思います。
しかしとんでもなく波乱万丈の全日本でした。7回目の観戦ですが、よくも悪くもこれまでで一番印象に残る試合になりました。
でも終わりよければすべてよし、ですね。
今回代表の日本選手全員が、ソチで最高の演技ができますように!そして海外の選手達もそんな演技を見せてくれますように!

グランプリファイナル

2013-12-08 22:56:52 | フィギュアスケート大会
大ちゃんは怪我で出場できませんでしたね。もちろん怪我はショックだったのですが、これが全日本直前でなく、今のこの時期でまだよかったと思いました。そして昨年にファイナルのタイトルをとっておいて良かったとも思いました。
練習も再開したらしいし、全日本に向けて調子が上がっていくといいですね。でも焦らず無理してほしくないな。全日本は表彰台に乗ってソチにつながりさえすればいいと思うので。

大好きな大ちゃんもあっこちゃんも出ないファイナル。ベテランに連戦はきついので、全日本に向けてどちらも休めて良かったじゃない、とまったりと見ようと思っていたのですが、いざ見出したら凄まじい試合で大興奮でした。
特に男子!ショートではミスが続いた選手達が、フリーではこれ以上はできないというほど力を出し尽くし、崩れ落ちるようにしてコーチの元へと戻っていく演技が続き、見終わった頃にはこちらまで疲れ果てていました。(笑)
公式リザルト

ショートは結弦君以外は全ての選手がミスを重ねましたね。これは彼に風が吹いているかもと思っていましたが、SPでは歴代最高得点という素晴らしい点数で見事に優勝を果たしました!しかもショートでパトリックとの点差が10点以上あるから、それを使って逃げ切るかと思っていたら、フリーでも1位というすごさ。
2シーズン前まではパトリックだけに高得点が出るかのような印象を受けていたこともあったのですが、冷静に戦略を立てて練習を積み重ね、高得点を狙える構成を追求していった結果が実ったのだと思います。
エリックボンパールのときもそうだったのですが、後半に基礎点が高いジャンプをこれでもかというほど詰め込んで、それを成功させたのが効を奏したのですね。
ショートでもフリーでも高得点が出たときの反応も印象的でした。狙ってはいただろうに、彼自身が一番信じられないという表情。
SPの4回転は本当にきれいで、他のジャンプも全てよく、プログラム全体が1つにまとまった見事な作品でした。最後のスピンはご愛嬌ですね。PCSでパトリックを上回ったのも快挙です。ジャッジがちゃんと評価してくれましたね。
FSも4Sこそ失敗したものの、見事でした。彼の課題は体力なんて言われていましたが、今は後半で高得点を稼ぐことができて、それもかなり克服できているのではないかと思います。

パトリックは珍しくSPで2つのミスをしましたが、やはり疲れが溜まるのか、彼はファイナルでうまくいかないことが多いですね。でもフリーは最初から本気モードが伝わってきました。普段の彼らしくなく、王者の意地を懸けて力を振り絞って戦った印象です。

繰上げで出場した織田君は表彰台に乗ってこの試合で存在感を示したと思います。他選手に遅れをとっていたのが、ここに来てソチ候補に名乗りを上げてきたという感じです。
ただ表彰台は町田君やコフトゥンの不調に助けられた感じもあって、試合内容はそこまでぱっとしませんでした。

町田君はショートでまさかの2つのミス。でもどうしてここまで点数が低いの、と思ったら、ノーカンだったのですね。まあ、多くの選手が1回はやるので、同じパターンで2回目をやらなきゃいいと思います。全日本ではなく、ここでやらかしといて勉強になって良かった、ぐらいに思ってほしいです。
フリーの必死の演技で4位につけて、再び力を示してくれました。

コフトゥンは得意の4回転の調子がよくない中、彼も必死に頑張りました。しかし、4回転を得意にして2~3本入れる選手ほど、4回転が崩れたときに目が当てられないような試合内容になることがあります。他の選手もゆづのように、そんなときでも他で補えるような対策を立てておくことができるといいなと思います。

最年少だったハン・ヤンは結果は6位でしたが、ファイナルに出場したというだけでもすごいことだし、いい経験になったのではないでしょうか。

女子はショートでほとんどの選手がノーミスという素晴らしい内容でした。
今回一番の注目は真央ちゃんの3A挑戦でした。SPではきれいに降りたように見えたのに、回転の判定が残念でしたね。それでもFSで2本挑戦した彼女は本当にかっこよかったです。腰痛で練習が十分にできなかったようですが、ここで挑戦したのは今後に生きてくると思います。
彼女も3Aを数多く組み込んだプログラムにする一方で、3A以外でも高得点を狙えるプログラム構成を組んでいて、落ち着いて成功させたのが勝利の鍵だったと思います。

リプニツカヤ、アシュリーと力のある選手が表彰台に乗って良かったと思います。

ジュニアは刑事君がSP1位でヤッター!と思っていたら、FSは4位で総合4位。表彰台を逃してしまいました。4Tに挑戦して転倒。回転が認められたのが成果と言えるかな?
龍樹君も全日本Jr.からの調子の悪さが続いているようです。
2人とも世界Jr.に出たとしたら、そこで頑張ってメダルを狙ってほしいと思います。

さて、次はいよいよ全日本。ソチがかかっていると思うと、さすがにはらはらします。大ちゃんの怪我が良くなってますように。