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總持寺の坐禅会に参加する

2019-05-19 11:23:13 | 瞑想・仏教
總持寺の坐禅会にはじめて参加してきました(2019年5月11日)。

横浜市鶴見区にある總持寺は、福井県の永平寺とともに曹洞宗の大本山です。ここでは、土曜日午後に月例参禅会をやっています。いつも臨済宗の円覚寺で坐禅をしていましたが、曹洞宗の坐禅も経験してみたかったので行ってきたのでした。


總持寺は広い境内に大きな伽藍が立ち並んでいます。
墓地が隣接していて、石原裕次郎など有名人の墓もあります。


総門の三松関(さんしょうかん)。


大きな三門。
鉄筋コンクリート造りでは日本一の大きさだそうです。


香積台(こうしゃくだい)。ここで参禅の受付をします。


そして、渡り廊下を伝って、三松閣(さんしょうかく)の4F大講堂に入ります。
坐禅会に初参加の人には、ここでくわしい坐禅のやり方のレクチャーを受けます。経験者の人は、本格的な坐禅堂に移動して坐禅をするということです。
私はここの坐禅会は初体験なので、この部屋に残って坐禅にまつわる作法を教えてもらいます。30分間の坐禅が2回、その間に経行(きんひん)という歩く坐禅が5分間ありました。坐禅のボリュームとしてはまあまあある感じで、そこそこの満足感がありました。臨済宗とは坐禅の細かい作法がいろいろと違っているので、多少慣れないこともありますが、特別に難しいということはありません。臨済宗では、数息観(すそくかん)といって呼吸をゆっくり一から十まで数えることに集中するよう教えられます。だから、止観でいうところの「止」に近い感じです。一方、曹洞宗では、姿勢、呼吸、心を整えて、何も考えないように教えられます。心に何か浮かんできたら、遠くからぼおっと眺めるように言われました。あるがままに心を観察する「観」に近い感じです。マインドフルネス・ストレス低減法は止観の両方を取り入れていますが、日本では臨済宗の坐禅法と曹洞宗の坐禅法という異なる坐禅法が並行して発展してきたところに豊かさを感じます。


坐禅会の後、前川睦生禅師という方による良寛の詩についての講演会がありました。
興味のある人は残って聞いていきました。


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