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18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

暗殺教室 ~卒業編~

2016-03-28 01:07:00 | 映画
テレビで放映された、映画、暗殺教室がそこそこ面白かったので、卒業編も見に行った。

まあ、全体としてはいいのだが、スケールの大きさに予算がついていかなかった(かなりの予算を費やしたと思うが)のか、まずちょっとした映画の規模に対する出演者・エキストラのアンバランスを感じた。まあ、これは日本の映画製作の現場の悲しい現実なので、仕方がないが、ちょっと残念だった。


二つ目は、卒業編に収まり切れないストーリーのおかげで、すべてが中途半端に思えた。

殺せんせーが実験台にされたいきさつ。そこでの出会い、改造を主導した科学者の殺せんせーとの対決までのいきさつなどの描かれ方が不十分な為、感情移入ができず、映画の中での盛り上がりに比べて、観ている自分自身の感情の冷静さが際立ってしまった。


残念。


久しぶりに点数をつけるとすると、ん~60点。きびしい目で55点。



撮影ではすべてのエピソードがしっかり撮られていて、ディレクターズカット版なんていうのがDVDで出てくれてそこのあたりがきちんと描かれていることをとっても願う。


監督:羽住英一郎
脚本:金沢達也
主演:山田涼介、二宮和也
   菅田将暉、山本舞香、桐谷美玲、成宮寛貴、椎名桔平



オデッセイ

2016-02-08 19:05:00 | 映画
マット・デイモンが主人公のSFサバイバル。原題は「The Martian 」

有人火星探査中のメンバーでただ1人脱出できず火星に取り残された、マット・デイモン演じる植物学者マーク・ワトニー。彼が火星の地で如何にして生き延び生還するのかを描いた映画。

感想としては、んー普通。最近のSF映画にありがちなCGだけで見せようというこざかしさはゼロで好感が持てる。しっかりと化学&科学の力で人が生き延びると言うところを大切にしたのはよくわかる。

けど、

火星の地でのサバイバルにフォーカスするのか? 火星に一人残した他のメンバーの葛藤やNASA内で起こる軋轢などにフォーカスするのか、なんか中途半端に感じて両方とも成立しているが印象には残らない結果となっている。

もっとNASAには嫌な奴がいて、そいつの徹底的な圧力とか、せっかく時代を反映して情報公開への対応と言う伏線を弾きながら、なんか中途半端。
救助の天才的発想をするドナルド・グローヴァー演じるリッチ・パーネルの天才ぶりもイマイチ変人さが足りない。全体的にハラハラ感のないサバイバル。
NASAの有人火星探査に選ばれるメンバーな訳だから、感情的では無いだろうし心理的ストレスがあっても表面的には冷静を装うだろうが、だからこそ人間臭さが欲しい。マット・デイモンが思いっきり人間臭く孤独なサバイバルに挑んでいるのだから。

自分としては、出来はいいけど満足度が高く無い映画でした。

監督:リドリー・スコット
原作:アンディー・ウィアー
脚本:ドリュー・ゴダード
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ピエトロ・スカリア
主演:マット・デイモン
ジェシカ・チャスティン
ショーン・ビーン

信長協奏曲-コンチェルト-

2016-02-08 18:26:00 | 映画
ヒットしたテレビシリーズの最終回をロードショー上映に持ってきたパターンの映画。

だからこれまでのドラマシリーズを観ていないと何の話なのかサッパリ分からないはず。

まあ、そこまで割り切って考えるってのももちろんありだし。テレビではそんな人の為に再放送をやってくれてるのだから素直に従って観ることをお勧めする。

高校生のサブローが、タイムスリップして戦国時代の生の信長とばったり遭遇。信長と瓜二つだったと言うのと、信長が現実逃避して身を隠したいという理由から、尾張藩主、織田信長として家臣を率いると言う話。

日本史で知られている出来事を現代からタイムスリップしたサブロー信長と、元々の信長を上手く入れ替えさせることでエピソードとし主人公サブローの葛藤をこ気味良いテンポで描くのはドラマシリーズと変わらない。

そして当然舞台は本能寺。日本史では、信長は明智光秀の謀反に会い殺されるのだがここは、いい塩梅にアレンジが効いている。史実としても討たれた織田信長の首はおろか遺体は見つかっておらず生き延びたとも言われているくらいである。

また明智光秀の3日天下も見事な展開で、テンポ感を失わず最後まで楽しめた。

ただ、めちゃくちゃ贅沢を言えば、ラストシーンはもっと楽しめるエピソードにしても良かったのではと思った。

家族は、家臣たちのお墓に行って欲しかったと言う意見だったが、ベタでいいならサブロー数年後、高校で日本史を教えていたらいいのになと期待した。

このドラマがいいのは山田孝之さんの存在。この人が痺れる程の演技を通してくれたから成立したと言っても決して過言では無い。

ドラマシリーズが好きなら必ず観たほうがいいね。

監督:松山博昭
原作:石井あゆみ
脚本:西田征史、岡田道尚、宇山佳佑

主演:小栗旬、柴咲コウ
山田孝之、向井理、高嶋政宏ほか

orange

2016-01-03 15:59:00 | 映画
人気若手俳優の山崎賢人さんと、土屋太鳳さん主演による映画。

人気若手の「ラブストーリー」と聞いただけでは薄っぺらな印象になるのだけども、これは単純な青春ラブストーリーではありません。

若い人たちに限らず、最近の日本人は昔にくらべてあまりにわがままになってきている感がある。

他人の意思の尊重といえば聞こえはいいが、単に無関心だったりするし、また自分への干渉に対して過剰に拒絶を示す。

自分の哀しみは誰にもわかってもらえないと心を閉ざす。他人と距離を置き続けるそれはまるで、誰かに助けを求めているようだ。こんなに他人に対して不器用なのは昔なら中学生や高校生だった。
これらの諸問題を抱えているのは、いまでは若者というより20以上の成人から高齢者まで幅広い。

社会性の欠如といえばそれまでだが、その社会性を身に着ける絶好の機会が成人までの20年間ではないだろうか。

話がそれかけたが、こんな背景の世の中に、この映画は高校生活を舞台に、同級生と距離を置く一人の生徒とその友達たち。あることをきっかけにその一人の生徒は死ぬ。死なせてしまった原因は自分たちにあるのでは?と何年も残った「後悔」という心の傷。その傷にまっすぐに向き合う一人の女友達。彼女のとった行動は、過去の自分へ「後悔しないように」思いを手紙に託し過去の自分へと知らせる事だった。



人生なんて、後悔の連続。

 ちょっとしたことでもやっておけばよかった後悔と、やらなければよかった後悔がある。

 そんな一つ一つが、一瞬一瞬のためらいが、誰かの命を奪うとしたらあなたはどうするだろう?

 あなたの一つの行動が、他人に一生の心の傷を残すとしたら?




 切ない心、悲しい心は、必ずしも恋愛だけではなく、友情のなかでも生まれる。
 途方もなくつらく心に突き刺さった「後悔」という大きな傷を素材にこの映画は、しっかりとたくさんのメッセージを観ているものに問かけてくる。


とてもいい映画です。



監督:
主演:土屋太鳳、山崎賢人
   竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみ


公式サイト:orange


山埼賢人さんの「埼」の字は、つくりの上部が大ではなく立ですが、環境依存文字のため、「埼」を使用しています。ご了承下さい。



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サンローラン / SAINT LAURENT

2015-12-20 17:14:00 | 映画
時代を作った天才デザイナー、イヴ・サンローランの成功と苦悩を赤裸々に描いた映画。

彼の「美しさへのあくなき追求」、「理想への本能」が、いかに人間的で官能的でかつ繊細な精神によって支えられているのかを全編通して伝わってくる。

もはや、自分自身でさえ、コントロールできないでいるその怪物は自らが生み出したもの。それに付き合い続けることができるのは自分自身以外にいないことを知って、さらに苦悩の暗闇の中に落ちてゆく姿は、見ていて痛々しくかつ孤独にあふれたさみしさでいっぱいである。

この映画は、彼の生きざまを単純にたどった作品ではない。映画の中で描かれる人間の弱さ、繊細さは万人に共通なはずである。それをどのように自らの人生に投影するか。見ているものがどのようにとらえるのかを問うている映画であるように思える。


監督:ベルトラン・ボネロ
脚本:トーマス・ビデガン、ベルトラン・ボネロ
撮影:ジョゼ・デエー
主演:キャスパー・ウリエル
   ジェレミー・レニエ
   ルイ・ガレル
   
公式サイト:サンローラン



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